2007年02月07日

子どもは管理職の名前を知らないか。(1)5

31af8df4.JPG 教育ブログを読ませていただいて、おもしろい記事を見つけた。

 MINAKOさんの『教育を考えよう』『中学生が校長先生の名前を言えないのは普通なのか!?』という記事である。

 思わず、苦笑いしてしまうことが多かった。『小学生ではどうかな。』と思いながら、読ませてもらった。あんがい似たり寄ったりかも知れない。


 でも、わたしは、けっこう、名前を覚えてもらったのではないかと思っている。

 どの学校でも、と言っても、わたしは校長としては、3校に着任(1校は自校昇任だったので、校長としての着任は2校か。)したのだが、着任して半年ほどたつと、保護者から言われたものだ。

「toshi校長先生は、子どもに人気がありますね。これまで、うちの子が、家で校長先生のことを話すなどということはほとんどなかったのですが、toshi校長先生が着任されてからは、ほんとうによく話すようになりました。
『今日は、校長先生と、〜のお話をしたのだよ。』とか、『今日も校長先生が教室に来てくれたのだよ。』とか、『校長先生は、校門のところで、わたしたちに、おはようって言ってくれるよ。いつもにこにこしているのだよ。』などと、言っています。
うちの子だけかと思ったら、そんなことないのですね。このまえ、保護者同士で話す機会があったのですが、しばらくそのことが話題となったのです。
 toshi校長先生は、ほんとうに子どもとよく話をされているのだなと思い、とてもうれしくなりました。ありがたいなあと思っています。」

 そんなふうにおっしゃっていただいて恐縮したのだが、わたしの名前を覚えているかどうかは聞き漏らした。

 上記、『教育を考えよう』の記事では、朝会のことにもふれている。
 わたしの場合、朝会の話は、極力短くして、長くても2分程度だったと思う。要点のみ、そして、子どもを具体的にほめることを中心にしていたから、子どもたちはよく聞いてくれたと思う。

 また、『子どもの目線で見る校長先生は、校長室に座っているだけなので、仕事は楽、学校内で一番暇な人に見えるそうです。』とあったが、これはもう、まさにその通り。

わたしが、教頭だったとき、校長が自嘲気味に言っていた。
「今、PTAの役員会で言われちゃったよ。
子どもが親に言う校長の姿は、
1.仕事は何をしているのか分からない。暇そうだ。
2.校長先生はいつも新聞を読んでいる。
3.校長先生は、ぼくたちより早く給食を食べているから、ずるい。
 どうも、そんなものらしいよ。」

 わたしは、上記、保護者の声からも、子どもからそのようには見られていなかっただろうという自信はある。でも、そんなわたしでも、『暇そうだな。』とは思われていたかもしれない。


 ある先輩校長が退職してからおっしゃっていたことがある。その方は、地域の図書館に再就職された。

「責任と肉体的仕事量とは、反比例するのですよ。責任のある仕事ほど、肉体労働としては楽になる。今など、責任がない分、しょっちゅう蔵書を山のように持っては運んだりしているので、けっこう疲れますよ。」

 そうか。そんなものか。でも、こんなこと、小学生に言ったって、理解してもらえることではないな。


 今のわたしはどうだろう。初任者の教室と職員室を行ったり来たり。ふだんは教室の後ろにすわって授業を見ているが、体育の授業では立ちっぱなし。そして、ときどきは授業もやる。やはり、校長時代と比べれば、体を使っているかもしれない。

 そうか。名前のことだが、校長時代は、やはり、圧倒的に、『校長先生。』と役職で呼ばれていたから、案外名前は覚えてもらえなかったかもしれない。今は、もう、必ず、『toshi先生。』だ。あっ。これ、もちろん、苗字で呼ばれるのだけれどね。

 そう言えば、ついこのまえ、1年生から言われてしまった。ただし、今、1年生担任の初任者はいないので、1年生との接点は、まったくない。
階段を一緒に上がっていたら、いきなり言われたのだ。

「ねえ。この学校には、どうして、校長先生が2人いるの。」
「ええっ。校長先生は、1人しかいないよ。いつも朝会でお話してくれるでしょう。あのA校長先生だけだよ。」
「ふうん。そうかあ。」
まだその子は不思議そうである。

 わたしは、変な興味をもって聞いた。
「ねえ。なんで、2人いると思ったの。」
「ええっ。だって、先生だって、いつも、いい格好をしているじゃん。」

 どうも、この子は、いつも背広を着ているのは、校長先生と思っていたようだ。

 そうか。不思議に思わせてしまってごめんね。

 
 最後に一言。

 MINAKOさん。中学校でも、子どもに慕われ、人気があった校長先生は、いらっしゃいますよ。以前、記事にしたことがあるので、どうぞ、ご覧ください。

    中学校長から学ぶ(1)

 また、管理職が名前で呼ばれにくいことについても、記事にしたことがあります。併せて、ご覧いただければ幸いです。

    子どもと管理職と


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rve83253 at 02:28│Comments(2)TrackBack(0)子どもと管理職と | 保護者

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この記事へのコメント

1. Posted by 大山虎竜   2007年02月09日 05:45
toshi校長先生のブログを読んでいると、自分も何時の日か校長になって、toshi校長先生のように子どもに寄り添える校長になりたいという想いが強くなります。教頭は、校長先生によって大きく左右されます。教頭の経験年数も10年になったので、来年は、校長試験に挑戦しようと思っています。
2. Posted by toshi   2007年02月10日 02:10
大山虎竜さん
 校長は、信頼関係さえ構築されれば、自分の思う学校経営ができますから、楽しいですよ。
 教務主任も楽しかった。自分が学校を動かしているという実感がありましたね。
 虎竜先生。がんばってください。応援しています。

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