2007年02月10日

両性のこと(1) 学校管理職 3

9bf107b7.JPG 改正の男女雇用機会均等法が、この4月1日から施行されるとのこと。

 しかし、教員の社会は、むかしから男女雇用機会は平等だったと言える。給料における差はなかった。小学校の場合は、むかしから女性の方が多かった。

 しかし、雇用されたあとはどうだったか。昇進の面、職場における待遇の面では、平等だったとは言えないのではないか。これは、家庭における役割分担が旧態依然としていたことともかかわるだろう。


 だが、近年、大いに事情が変わってきたようだ。

 女性管理職の割合だが、わたしが初任者のころは5%程度だった。それが近年、5分の1程度にまでなっている。近い将来、男女は逆転するのではないかと思う。もっともこれは地域差がものすごく大きい。

 そうは言っても、わたしは、まだまだ、昇進面における男女の機会は平等ではないなと思っていた。

1. 先にも述べたとおり、小学校においては、絶対数は圧倒的に女性の方が多い。(そうでないところが、1県だけあったかな。)しかし、管理職となると、女性は、増えたとは言え、いまだ少数派である。
2. 我が地域においては、前述の通り、女性管理職は、5分の1程度である。もちろん、校長も、教頭も、5分の1ずつだ。
 そうなると、5分の1×5分の1で、25分の1は、校長も教頭も女性という学校があっていいはず。
 ところが、つい最近まで、こうした例は皆無だった。近年そういう学校もできたが、まだほんの数校である。
 女性管理職が、必ず男性と組まされるということは、女性管理職への信頼が、今一ないということだろう。

 このことを、10年ほど前、職場で口にしたことがあった。まだ、皆無だったころである。そうしたら、当の女性教員数人が、
「いやだあ。そんな学校、勤めたいとは思わない。」
と言った。


 また、上記2を父に言ったこともあった。

 そうしたら、父はまた、別な考えを持っていた。

「それは、女性軽視とか信頼とかの問題ではないだろう。
 管理職は男女が組んだ方がいいのだ。男女はそれぞれ持ち味が違う。教員も男女必ずいるのだから、その方が、かゆいところに手が届く、いい対応ができる。
 toshiが言うように、やがて、女性の方が多くなるのなら、そのときは、必ず男女が組んで、それより多い女性の分はやむを得ず、女性同士の組み合わせになると、考えた方がいい。」


 そう聞けば、確かにその通りだ。

 わたしは、校長時代、6人の教頭と組んだが、男女は、3人ずつだった。

 何か言おうとしても、女性教員には言いづらいという部分が確かにある。そうした場合、女性教頭と組んでいると、スムースにことが運ぶことが多い。
 これはお互い様で、教員の立場にしても、女性管理職なら言えるという部分はどうしてもある。

 特に、今、管理職は、教職員の健康管理についても責任を負うものであるから、こうした点でも、女性管理職と組めることはありがたい。

 女性管理職同士組む例がないのは不自然と思っていたのは、撤回しよう。
 もっとも、わたしがそうした気持ちになったら、女性同士の学校が出現したのは、なんともはや。


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 いくら同性同士だと話しやすいと言っても、やはりそこに、信頼関係がないことにはどうしようもありません。このテーマの次回は、そのことにふれたいと思います。

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rve83253 at 05:25│Comments(7)TrackBack(0)学校管理職 | 学校経営

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この記事へのコメント

1. Posted by POOHママ   2007年02月10日 19:44
私の地域では
女性管理職はまだ1割もいないかなー。
小学校教諭でやっと女性が4割くらいになったでしょうか。
しかし、中学校となると、まだ3割以下で、
しかも担任となると・・・。

実は私、給料に男女差が無いことが
あこがれのきっかけでした。

それにしても、Toshi先生のご尊父様、
素敵な考え方の持ち主ですね。
(指導記録からも感じていましたが)

しかし、残念ながら実際は、
「女性管理職への信頼が、今一ない」
との理由が大きいと思います。
信頼というより、
「家族を投げ出してまで仕事に専念する
勇気と責任感があるか」と聞かれたら、
男性は、躊躇無く「はい」と答えるが、
女性は迷ってからの返答が多いでしょう。
私の地域の場合、
管理職試験に合格できる女性は、
単身または配偶者が無職の場合が
ほとんどです。
もちろん、採用条件には書かれていません。
2. Posted by toshi   2007年02月10日 23:41
POOHママさん
 そうですか。教諭でも半分いかないですか。やはり地域差はかなりのものがあるようですね。
 そうか。数だけではないのですね。我が地域では、家庭をもってお子さんのいる女性管理職は、ふつうにいます。だからと言って、もちろん家庭を投げ出しているわけではありません。
 「家族を投げ出してまで仕事に専念する勇気と責任感があるか」
 これでは、子どもあっての学校なのに、学校が先頭を切って少子化に貢献してしまっていますね。
 真の意味での男女平等になって、初めて少子化は解消するように思います。
3. Posted by 教師になり損ねた男くぼみち   2007年02月11日 22:14
5 今日も興味深いお話、ありがとうございました。
なかなか難しいお話ですが、私が思うに差別意識はよくないと思いますが、管理職の人数を半々にすれば解消されると安易に考えるのもまたどうかと思うのです。こういうものは「形」ではないのです。「意識」なのです。そして「形」だけ目につく人が話を難しくしているように思います。
4. Posted by 教師になり損ねた男くぼみち   2007年02月11日 22:15
5 そして、女性管理職同士の組み合わせの話も同じだと思います。信頼がおけないと考えることは「差別」だとおっしゃる方もいらっしゃいますが、そういう話ではないのです。それは男性であろうが、女性であろうが信頼をおける人はおける、おけない人はやっぱりおけないのです。同時に役割を分けることは「差別」などとおっしゃる人もいますが、この話も違うのです。男性と女性は得意分野が違うから得意な分野により集中することが社会にとって+になるのです。(当然個人差はありますが)この考えはやはり、個人個人のよいところ、得意なところを伸ばしていくことが基本にあるのです。よいところ、得意なことが違うだけであり、それが「個性」だと思います。

また長くなってしまいました・・・(笑)
5. Posted by toshi   2007年02月12日 02:11
くぼみちさん
 いつもありがとうございます。
 男女半々にすれば解消とは言っていないのです。
教員数は女性の方が圧倒的に多いのに、管理職が逆になっているのは不自然と言っているのです。
 男女が組めばいい対応ができるとは言っていますが、どうしたって、同数になるのは、ある一瞬でしょうから(男性はへり女性はふえると予想されるので、交わるのは一瞬のことですね。)、どちらかが多くなるのは、やむをえないと考えます。
 形ではなく意識の問題というのは、その通りと考えます。信頼関係の構築というのも、意識のことですよね。次回はそういう記事を載せたいと思っていますので、どうぞ、よろしくお願いします。
 ただ、男女の数を、単純に形と言い切ってしまうのもどうかなと思います。同性同士というのは、形と割り切ることのできない部分もあると思うのです。
6. Posted by 教師になり損ねた男くぼみち   2007年02月12日 13:49
toshiさん
コメントありがとうございます。勢いだけで書いてしまったので今読み返してみるとお恥ずかしい内容でtoshiさんに誤解を生むような内容になってしまいました。申し訳ございませんでした。
まず、私のコメントの対象がtoshiさんの記事ではなく、他の方々になってしまったために誤解を招くことになってしまいました。(対象が「男女差別」を強調される方々になってしまいました)
そのため男女の数といったところも、ニュアンスがずれてしまいました。男女の管理職の人数を半々にすれば差別問題が解消するという意見に対して→「形」だけの表面的なことであり「本質」的ではないということを言いたかったのです(差別問題においては)
toshiさんがおっしゃるとおり、男女、同姓同士の数や組み合わせにはもっと深い部分があると思います。誤解を招くようなコメントで申し訳ございませんでした。
7. Posted by toshi   2007年02月12日 15:01
くぼみちさん
 ようく分かりました。こちらこそ、くぼみちさんの意をたいせず、失礼いたしました。
 確かに、ご本人は、差別とは思っていないで、慣習に慣れ親しんでしまっているために、違和感とか感情の面だけで判断してしまう部分というのはあると思います。
 いえ。このわたしだって、それはあるのです。日々、努力していきたいと思っています。
 コメント、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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