2007年03月03日

教育再生会議の提言に思う。(6) 教員免許更新制をめぐって3

d6d2f2c6.JPG 教員免許更新制が、声高に叫ばれる。教育再生会議も、これの導入を提言した。

 わたしは、こういうものが提言される時代というものは理解しながらも、戸惑いがかくせない。どうしても矛盾を感じてしまうのだ。


 そもそも、教員免許って、そんなに価値のあるものだろうか。教育改革の多くは、この、教員免許の価値を軽くする方向で、進んでいるのではないか。

1. 民間人の登用が叫ばれる。すでに校長には、免許状のない者が登用されている。教頭についても、まもなくそういう時代がきそうだ。

2. 一般教員についても、似たことが言える。たとえば、大学時代教職課程をとらなかったが、その後、教員を目指すことにした者については、簡単(?)な試験で、教員免許を与えるシステムがすでにできている。

3. 我が地域では、すでに教員採用試験の年齢制限を事実上撤廃した。そして、50代の初任者が出現している。そのなかには、教職経験のない方もいる。将来、更新制になったとき、こういう方が、受講せず、失効していたとしたら、・・・。もう教職に就けないではないか。・・・。上記2.で受けるか。・・・。でも、少なくとも、民間からの登用を妨げる要素にはなるだろう。

4. 教育再生会議は、企業の教育力の活用もうたっている。提言を借りれば、《(企業と)教育界との組織的人材交流の推進(企業からの課外授業講師や非常勤教員の派遣、教員の社会体験研修の受入)》となる。
 再生会議の方々は、おそらくここでは、教員免許のことなど考慮していないだろう。臨時の免許状を出すのかな。

5. そして、町の教育力の活用とも言っているのだから、これはもう教員免許とはまったく関係のない話だ。
 わたしが現職のときも、保護者・地域の方が、定期的に『本の読み聞かせ教室』なるものを開いてくださっていたし、水泳の得意な調理員さんが、水泳指導にかかわることも可能だった。(水泳の得意な調理員さんの話は、かつて記事にしたことがあるので、お読みいただければ幸いである。)

 このように、かつてはありえなかったことが、起きている。教員免許の規制緩和と言ったらいいだろうか。どんどん自由化されているのである。やがては、教員免許不要(廃止)論だって叫ばれるかもしれない。そんな時代だから、どうも、この、更新制というのは、しっくりこないのだ。


 不適格教員は確かにいる。それは認める。長い間、そういう方たちが、いろいろ問題を抱えながらも、教育現場にいた。そして、まわりの教員がその方の分までカバーしていた。それは事実である。

 しかし、教育再生会議は、『分限制度の活用』とか、『外部評価も勘案し』とか言っているのだ。あと、人事考課制度も、最近は、かなりシビアなものになってきた。やがては、査定も行われるようになるだろう。
 わたしは外部評価については、少し違った考えを持っているが(これはすでに記事にしました。お読みでない方は、ご覧ください。)、もうこれで十分ではないか。少なくとも、大学(?)等で、数十時間の研修を受けたからといって、それで、どうこうということはないように思う。意味のないことはやめた方がいい。

 最後に、教育再生会議は、
《教員は、教員養成課程で身に付けた能力・技術を日々磨き続け、専門性を深化させていくことが必要です。しかし、教育現場は多忙を極め、また、自らの能力・技術を把握する明確な指標もなく、有効な自己研鑽の機会が提供されていないことも事実です。》
とも言っている。

 専門性の深化。もちろん大切だ。

 《有効な自己研鑽の機会が提供されていない。》とも言っている。
これは事実だろうか。とても信じられない。少なくとも、我が地域では、月に、5〜6回の研究、研修日を持っている。各教科等研究会、教育委員会、そして、校内におけるものも含めてだ。
 わたしは、有益な研究、研修会を行っていると確信する。

 そして、《多忙を極め》ているのなら、更新制はやめた方がいいのではないか。

 ただ、《自らの能力・技術を把握する明確な指標もなく》は、認める。指標がないというのは、ほんとうにないケースと、あるにはあるが、人それぞれ、地域それぞれなどというケースとがあろう。また、本音と建前の使い分けということもあるだろう。

 わたしは、近い将来、人事考課制度が査定を伴うようになったとき、この、指標がないことが、物議をかもさないか、いささかの懸念がある。というのは、かの、『徹底反復学習』の有名な方が、教育再生会議のメンバーでいらっしゃる。そんなのを、指標にされたのではかなわない。

 もう数ヶ月前だが、ある雑誌に、有識者の、『私の教員査定シートをお見せします。』という記事があった。そのなかに、すごいのがあった。『早寝・早起き・朝ごはんを家庭に強制できるか。』ああ。これが教員査定項目の一つだとは。・・・。繰り返すが、それを提唱したのが、教育再生会議のメンバーなのだ。

 まあ、こんなのが実際に査定項目になることはないだろうが、しかし、『基礎・基本』の美名のもとで、ペーパーテスト的学力がちやほやされたのではかなわない。ここは、やはり、前回書かせてもらったように、大学入試を改革し、それとセットでやってもらわないといけない。


 ここまで書いて、ちょっと、『道草学習のすすめ』に道草した。ああ。すごい教員の例が出ていた。でも、よく読み返すと、そんなにすごい例ではないのかもしれない。ほとんどがそういう教員とはこだま先生もおっしゃっていないが、ありふれた例なのかもしれない。

 将来的には、こだま先生のような方に、外部評価者になってもらい、個々の学校の教育を見てもらえればと思う。

 でも、こだま先生。
 おそらく、多くの学校が世の中の変化を敏感に受け止め、自浄作用を働かせて、自ら伸びようとする姿勢で、これまで以上に盛り上げていくと思います。抵抗もあるでしょうが、がんばると思います。
 これは、地域ぐるみで伸びていくということでもあります。


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 査定は、近い将来、受け入れざるを得ないだろうと思います。近いうち、それに関した記事をまとめたいと思います。

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1. 勉強のイロハを知らない中学校教師たち  [ 道草学習のすすめ ]   2007年03月04日 22:42
Yちゃんが学校の数学ワークの問題を解いていた。 よ〜く見ると、答え合わせをしないで どんどん先に行っている。 この勉強法がまずいということは ほとんどの方が感じられることだろう。 また、そうお感じになるのは至極当然のこと…。 授業の復習として、....

この記事へのコメント

1. Posted by ダイ   2007年03月04日 10:33
教員免許を持たない者を登用することについては
新しい視点に期待し、教育を多角的、総合的に行うという点を意図して。
そして、現状を打破するということを目的として。

その一方で、教員免許を更新制にするということは
免許取ったら取りっぱなしの現状を改善するために
メンテナンスが必要であるという視点に基づいて。

双方にはこういった目的があるのかなぁと
学校関係者ではない私はこのように考えていたのですが、違うのでしょうか?

免許の価値が重い、軽いと考えるTOSHIさんのご様子を見ると
この双方の意図が現場の教員にも伝わっていないのだろうかと感じてしまうのですが、
そこのところはどう思われますか?
2. Posted by きゃる   2007年03月04日 10:35
性質は異なりますが「運転免許」という免許がありますよね。
免許を持っていても、運転に適さない人もいるし、運転をしない人もいる。

教員免許を更新制にすると窮屈にはなりますね。
どこの職場にも、いろいろなカラーの人がいて、
個性を発揮し、足らないところはカバーしながら
チームワークで仕事をしている。
ところが現実には「個性」と超えて「不適格」と烙印を押される教師もいる。

教師の資質として重要な、人間関係力・連絡調整力・企画力といった力は
大学では学べないし、10年・20年かけて
現場で周囲からの叱咤激励を受けて身に付けていく能力。

点数化された「違反」の多さで失効する運転免許に対し、
教員免許の「失効」の条件をどうするのか、考えますね。
3. Posted by princip   2007年03月04日 15:51
「私も教員の資格がありますから!免許持っていますから!」
ということで、そのまま担任を見下す拠り所にするような親が、教員免許を持てないようにすると言う意味では、免許更新制は大いに賛成です。学校教育をよくする力になるでしょう。

あっ!そういう親はきっちり講習を受けて免許を持ち続けるか…
4. Posted by toshi   2007年03月04日 20:39
ダイさん
 世の多くの方は、ダイさんと同じとらえでしょう。わたしもそれはよく分かります。分かって上で、『こんなことも言えるのではないですか。』と問題提起したつもりです。
 教員免許更新制が、民間人登用の動きを妨げる結果にならなければ幸いです。
 教育にかかわらず、世の動きの大勢は、規制緩和の方向だと思うのです。
5. Posted by toshi   2007年03月04日 20:47
きゃるさん
 わたしも運転免許のことを思いながら、本記事を書きました。ふれませんでしたけれどね。
《教員免許の「失効」の条件をどうするのか、考えますね。》
 ほんとうに、教員免許更新制は、大きな声で叫ばれていますが、どんな条件で失効となるのかは、まったく不明ですよね。
 教育再生会議も、『厳格に』と言っているだけですね。
 わたしも、結局は、講習を課しただけで終わるのではないかと思っているのです。
6. Posted by toshi   2007年03月04日 20:57
principさん
 わたしは、幸いなことに、そういう保護者に出会ったことはありませんでした。
 逆に、わたしにも、お子さんにも秘していて、お子さんが、中学卒業と同時に、臨時的任用職員になられた方がいらっしゃいました。
 驚きましたよ。ある研究会で偶然遭遇し、『あれ。なんで保護者の方がいらっしゃるのだろう。』と思いました。その方も、恥ずかしそう。
 『toshi先生と出会って、無性に先生という仕事をやってみたくなりました。』そうおっしゃっていただきました。
 教員免許更新制になると、こういう方が、教員になるについては、かなりな障壁ができてしまうと思うのです。
7. Posted by こだま   2007年03月04日 23:02
TBおよびコメントありがとうございました。

>『早寝・早起き・朝ごはんを家庭に強制できるか。』

思想統制の第1段階といってもいいぐらいです。そういうことが強制できるという発想そのものが危険だということがぜんぜんわかっていない。怖いことです。

>結局は、講習を課しただけで終わるのではないかと思っているのです。

これまでの流れからいけば、結局は教員免許更新制もこのレベルであることは容易に想像できます。
いったいいつになったら、実のある議論ができるんでしょうね、この国は。

でも、あきらめずに頑張っていきましょう!
8. Posted by ダイ   2007年03月05日 01:07
お返事、ありがとうございます。

TOSHIさんは問題提起と仰っていますが
免許更新制や教員免許を持たない者を登用することの問題点について
具体的に分かりやすく挙げているようには感じませんでした。

どうも問題の焦点がブレやすい傾向にあるのは
TOSHIさんが意識してのことなのでしょうか?

現場で働く者ではないので
できれば知識のない者でも分かるように
問題提起していただければ嬉しいです。

それこそ、教育の現場をブログで語ることの意義であると感じていますので……。

失礼かとは思いますが、少し踏み込んだコメントをさせていただきました。
9. Posted by ダイさんへ   2007年03月05日 02:07
いきなり横から失礼いたします。

私はtoshi先生の記事を読んで、免許更新制について具体的に問題点を指摘されていると思ったのですが・・・。
1〜5で(特に3、4)具体的な例を挙げられて、その後の「しかし教育再生会議は〜」以下の部分でも詳しく述べられていますよね。
toshi先生のおっしゃりたいこと、私はよく分かりましたが・・・。(ちなみに私も教育関係者ではないので、知識も特にありません)
また、民間人の登用は、「問題点」というよりは積極的にすべきだとおっしゃっているのですよね。

いきなり横から口をはさんでしまって、お気に障ったら申し訳ありません。
10. Posted by toshi   2007年03月05日 20:15
ダイさん
 そうですか。それは、申し訳ありませんでした。
1から5まで、すべて具体的に書いたつもりだったのですがね。
 それと、教員免許を持たない者を登用することについては、問題点などとは思っていないのです。むしろ、教員免許更新制が、それを妨げることにならないかと、危惧しているのです。
11. Posted by toshi   2007年03月05日 20:23
ダイさんへさん
《民間人の登用は、「問題点」というよりは積極的にすべきだとおっしゃっているのですよね。》
 もうおっしゃる通りです。
 すでに記事にしましたが、わたしは、たった一年ではありますが、民間歴があります。それ以外にも、このコメントにときどき、『教員は、世間知らず。』といったご意見をいただきます。その点、分からないわけでもないので、やはり、教職は幅広い登用を心がけた方がいいのではないかと、そう思っているのです。
 そして、我が地域の教育委員会は、その方向性を持っていると思いますので、その点、いいなと思っています。
12. Posted by 教師になり損ねた男くぼみち   2007年03月06日 02:31
5 今日も興味深いお話、ありがとうございます。教員免許更新制ですが、この話はそもそも「不適格教師」の問題から出てきたように私は感じます。確かに「不適格教師」の放置は認められません。ただし教員免許を更新制にすることによって民間からの登用の妨げにならないかというtoshiさんのお考えもごもっともです。私などは、いっそうのこと免許制などなくしてしまって、校長による「採用」にしてしまえばよいのではないかと思うくらいです。そうすれば不適格者の排除も可能ですから・・・採用の基準は唯一「教師として適格か否か」の一点のみ。あとは校長が暴走しないような何らかの仕組みを作れば問題ないと思います。チョット極論になってしまいました・・・
13. Posted by ダイ   2007年03月06日 03:43
教員免許を持たない者を登用することについてと
教員免許を更新制にするということは
「別の観点からの改革」であると言えます。

しかし、それぞれの狙いとする主な目的を
「免許の価値が重い、軽い」と考えながら捉えていらっしゃったので
双方の意図や必要性について
TOSHIさんはどのように考えているのか?と
俺は読んでいて感じたのです。

再度同じ質問になりますが
もう1度確認させていただいてよろしいでしょうか?

前のコメントよりも、もう少し突っこんだ内容で話していただけると
こちら側としても理解しやすです。
14. Posted by ダイ   2007年03月06日 04:11
>ダイさんへ さん

実質名無しさんでよろしいのでしょうか?(笑)

以前の質問に関してのコメントですので
あなたの言われることとは少し意図が違ってきます。
すいません。
15. Posted by toshi   2007年03月06日 20:29
くぼみちさん
 おっしゃるように、不適格教員の存在から、でてきたのでしょうね。あと、教員の資質の向上ということもあるようです。
 でも、この二つはすでに記事にしたように、『分限制度の活用』とか、『外部評価も勘案し』で、カバーできるものと考えます。
 また、教育再生会議はふれていないのですが、査定でも、カバーできるでしょう。
 なにも、副作用の大きい免許更新制まで持ち出さなくても、オーケーではないかと思います。
 
 『校長による採用』。これも、近いうちそうなるかもしれません。校長の権限強化と言っていますから。 
 そして、校長の学校運営責任も大きくなるでしょう。わたしは、校長の降格人事もありと思っているのです。
16. Posted by toshi   2007年03月06日 20:43
ダイさん
 ごめんなさい。これ以上コメントする、材料をもっていません。
 それより、ダイさんがおっしゃる、
《教員免許を持たない者を登用することについてと
教員免許を更新制にするということは「別の観点からの改革」であると言えます。》
について、『だから、双方は、免許状についても、矛盾なく実行に移すことができる。toshiのように、教員免許を双方一体として捉えるのは間違いだ。重いも軽いもそんなことを考える必要はないではないか。』とおっしゃりたいのなら、どう区別するのかをお聞きしたいと思います。
17. Posted by ダイ   2007年03月07日 02:11
>、『だから、双方は、免許状についても、矛盾なく実行に移すことができる。toshiのように、教員免許を双方一体として捉えるのは間違いだ。重いも軽いもそんなことを考える必要はないではないか。』とおっしゃりたいのなら、どう区別するのかをお聞きしたいと思います。

双方の意図の違いを、最初のコメントで述べました。
TOSHIさんは意図の異なるものを
同じものさし、つまり教員免許の価値で測ろうとしたわけですよね?
双方の意図が異なるものを、どうして同じものさしで測るのですか?
記事では矛盾だと言われていますが、矛盾ではないでしょう。
なぜなら、双方の意図が異なるのだから。

これに関して、お聞かせいただいてよろしいですか?
18. Posted by toshi   2007年03月07日 22:52
ダイさん
 どうもよく分からない。でも、分からないながらも、ボヤアッと少し分かったような気もしてきました。
 ダイさんがおっしゃりたいことは、こういうことでしょうか。
 『一方は、現役教員なのだから、免許は厳正に更新制にすべきだ。
 しかし、民間からの登用や、教職経験なしで教員免許が失効したものについては、意図が異なるのだから、免許のことなど考えずに、免許なしで登用すればいいではないか。』
 そう受け取っていいのでしょうか。もしそうなら、ご回答申し上げたいと思いました。
19. Posted by ダイ   2007年03月08日 05:37
いや、まったく違いますね。
俺の言葉から、そのように受け取れました??

俺の言いたいことは
コメントの1と13、17に繰り返し述べています。
どうして言葉を変えてしまわれるのですか?

特に難しい言い回しを用いたつもりはありませんので
できれば俺の言葉通り理解していただけると嬉しいのですが…。
どうしても理解できませんか??
20. Posted by toshi   2007年03月08日 05:55
いやあ。振り出しに戻りましたね。
 それでは、このやりとりは、もう終わりにしましょう。
 わたしが理解不能なのは、教員免許状をめぐって双方に矛盾がないとおっしゃる点なのです。
21. Posted by まずろ   2007年03月08日 06:26
はじめまして、まずろといいます。
何度もすれ違っておいでで、みかねてダイさんのご質問を少し解説させていただいてよろしいですか。

教員免許を持たないものを教員に登用することにあたり、先生は何か問題点を具体的にお感じでしょうか。
新しい風を教室にもたらし、教壇からさまざまな視点を発信するという意義があると感じるのですがいかがですか。

しかしすでに教員免許を取得されている先生方にとっては、その免許の価値が下がると感じることなのでしょうか。率直な意見として、その免許の価値がどうこうというお言葉自身がその気持ちを表しているように感じるのは邪推でしょうか。

22. Posted by まずろ   2007年03月08日 06:26
また片や教員免許を更新制にするということは、同じく先生には具体的にどのようなデメリットがあるとお感じなのでしょうか。

これも先程と同じく、免許の価値云々とのお気持ちはないのでしょうか。

おっしゃっている意味は、こういうことなのではないかなあと愚考しますが、違っていたり補足があればダイさんいってくださいね。
23. Posted by きゃる   2007年03月08日 22:30
それでは、わたしは、toshi先生の記事を要約しますね。

教育改革は、教員免許の価値を軽くする方向で進んでいる

根拠
1 免許のない民間人の登用
2 免許取得が簡単になった
3 採用年齢制限の撤廃に逆行
4 免許を考慮しない教育再生会議
5 町の教育力の活用

結論
このような時代の流れに対し、更新制は矛盾している。
24. Posted by きゃる   2007年03月08日 22:32
ん?

3 採用年齢制限の撤廃に逆行
  ↓
3 採用年齢制限の撤廃

ですね。
25. Posted by きゃる   2007年03月08日 22:42
次にダイさんが言及されていることを簡潔にまとめます。

〔筏のない民間人の登用
教員免許を更新制
について、
「免許の重さ」という表現で相反するものという見方をするのはおかしい。
´△い困譴眤膸である。
26. Posted by toshi   2007年03月08日 23:35
まずろさん
 もうこのやり取りは終わりにしたいと思ったのですが、初めての方のようですので、お答えさせていただくことにしました。

《教員免許を持たないものを教員に登用することにあたり、先生は何か問題点を具体的にお感じでしょうか。》
 問題点は何も感じていませんよ。記事の1〜5、コメントの9を受けての10で述べた通りです。
 その点、ダイさんのコメントの8では、《免許更新制や教員免許を持たない者を登用することの問題点について、〜》とありますから、『ああ。誤解されているな。』と思いました。

 

 

27. Posted by toshi   2007年03月08日 23:45
《教員免許を取得されている先生方にとっては、その免許の価値が下がる》

ああ。これも誤解されているなと思いました。わたしは、現役教員の取得している免許状の価値が下がるなどとは言っていませんよ。
 記事の1から5は、現役もこれから教員になろうとしている人もすべて含めて、価値が下がるのではないかと言っているのです。

《教員免許を更新制にするということは、同じく先生には具体的にどのようなデメリットがあるとお感じなのでしょうか。》
 これも誤解ですね。デメリットがあるとは記事にもしていませんし、思ってもいません。
 デメリットがあるとすれば、これから、教員を目指そうとしている方のなかの記事の3のケースでしょう。
28. Posted by toshi   2007年03月09日 00:06
 ただ、 
《しかし、教育再生会議は、『分限制度の活用』とか、『外部評価も勘案し』とか言っているのだ。あと、人事考課制度も、最近は、かなりシビアなものになってきた。やがては、査定も行われるようになるだろう。〜。もうこれで十分ではないか。〜。』とは述べています。
 
 現役教員にとって、教員免許更新制より、さらに厳しいものが、こんなに用意されているとき、現役教員、および、これから教員になろうとしている方にわずらわしさを覚えさせる更新制の必要があるのかと言っているのです。
29. Posted by toshi   2007年03月09日 00:52
それから、記事に、
《そもそも、教員免許って、そんなに価値のあるものだろうか。》
と書いたように、教員免許の価値が下がる、軽くなるのを、別に否定的、マイナス的イメージで見ているわけではありませんから、念のため。
30. Posted by toshi   2007年03月09日 00:56
きゃるさん
 なんか、きちんと整理してくださって、ありがとうございました。ごめんなさい。今日は、これだけで勘弁してください。
31. Posted by まずろ   2007年03月09日 01:46
toshiさん

慌ててのおせっかいでしたが、きちんと説明いただきありがとうございました。
部分的に難解なところは感じましたが、それは私が勉強不足のせいなのでしょう。

どうもありがとうございました。
32. Posted by ダイ   2007年03月09日 01:49
>まずろさん
>きゃるさん


わざわざ解説、ありがとうございます。
助かります。
33. Posted by まずろ   2007年03月09日 01:55
きゃるさん

適切なご配慮ありがとうございます。
34. Posted by まずろ   2007年03月09日 01:58
ダイさん

おせっかいを申しました。すみません。
35. Posted by ダイ   2007年03月09日 02:10
俺は1のコメントで書いたように
それに関して疑問に思ったのですね。

しかし、あなたから返ってきた返事は
それこそ軽く流すようなものでした。

あなたはそんなつもりはないと仰るかもしれませんが
俺は少なくともそのように感じたのです。


しかし、それを言い出しても水掛け論になるでしょうし
あなたを追い詰めるつもりもないという気持ちとして
俺の感じたことや考えを以下に書きたいと思います。
36. Posted by ダイ   2007年03月09日 02:12
俺は「民間登用」と「更新制度」については
前のコメントにも書いたとおり
全く別の視点からものであると考えています。

民間登用は優秀な人材の確保を目的として、門戸を広げる。

また、更新制度はある程度のクオリティは保ち
その研鑽する機会を増やす。




俺が考えていた両者をたとえて言うならば
入るのは比較的容易で卒業するのは難しいという
アメリカの大学をイメージしたものでした。


しかし、あなたの主張は
「門戸を広げるが、大学での単位を試験を厳しくすれば生徒は敬遠してしまうのでは?」
という主張のように聞こえたのですね。

これは小手先の論理であると思いますし
生徒、つまり一般人の教壇に立つであろう人を見くびっているように感じました。
37. Posted by ダイ   2007年03月09日 02:12
ただ、あなたは俺を敬遠しているようなので
知らず知らずのうちにすれ違う傾向にあるようです。


退職しているとは言え、元校長。
俺の勝手とは言え、期待していたのは事実です。



今回のやり取りでは、色々と考えさせられました。
ありがとうございました。
38. Posted by ダイ   2007年03月09日 05:06
>まずろさん
>きゃるさん

わざわざ要約までしていただいたのに
それを無駄にするようなことになってしまって申し訳ありません。

そして、ありがとうございました。
39. Posted by 消耗品   2011年09月07日 23:22
教員免許更新、昨年済ませました。講義、研修の内容はそれぞれ異なりますので、私が受講した更新に関して個人的に申し上げれば、それはお粗末なものでした。不適格教員の排除ではなく教員の知識、技能のリニューアルが目的と文科省は建前を掲げているようですが、知識はリニューアルというより、「少々新しい知識(ただし、知らなければいけないような内容ではない)も入ったな」というぐらいで、スキルに関しては、まったくと言っていいほど実のあるものではありませんでした。
ただ、私は最初から内容には期待しておりませんでした。なぜなら大学側に免許更新の受け入れ態勢ができていないからです。講義を開いている期間も場所も限られております。地方に行けば尚更でしょう。その上、受けたい講義が受けられませんでした。一つの講座に大勢の受講希望者が殺到して、抽選となり、外れてしまったからです。そのため、私は必要単位を揃えるため、専門外の体育(私の専門は英語、この体育の講座は比較的人気がなかったため受けられた)を受けざるを得なくなりました。
しかし、同じようにして他教科の45歳、55歳の教員が、たとえば、丸一日外でサッカーボールやラグビーボールを追いかけ回す体育を受けられるでしょうか?その上テストもあるわけですから。逆に体育の先生方が体育以外の教科で専門教科の教員すら頭を抱えてしまうような難解な講義を受けて、講義終了時のテストも合格点を獲るなどということはできるでしょうか?
さらに、それを修了したところで、一体現場でどう役に立てることができましょう?
これが私の体験した教員免許更新の実態でした。
はっきり申し上げれば、時間の無駄、体力の無駄、お金の無駄でした。
40. Posted by 消耗品   2011年09月07日 23:24
書き忘れました。
一講座に2〜4つ試験がありました。一日に8つも試験を受けた日もありました。朝から夕方まで、講義と試験の繰り返し。息つく暇もない。連日満員電車と満員バスに揺られ大学へ向かう・・・「これは、我々教員に新たに与えられた、教員人生の中での一種の通過儀礼なのだろうか・・・形式的にやっているだけで、何の意味も無い。そもそも講義の内容にしても学校や自宅研修で十分な内容。これに3万も払わなければならないとは・・・。昨日隣に座っていたBさんは新潟から高い旅費をかけてわざわざ来たそうである。しかも2回に分けて講習を受けにくるらしい。総額一体いくらになるのだろうか?こんなものに・・・。大学時代、この免許は生涯有効と言われたことがあったのを確かに覚えている。これではまるで詐欺にあったみたいだ・・・」そのようなことをあれこれと考えておりました。



「新しい制度を始めるのに何の準備もしていないまま始まってしまった。一度始めてしまった以上仕方がない。もう当分このままだろう。後は任せたと大学側に丸投げ状態。」と、ある関係者の方から伺いました。
教員免許の更新は運転免許更新以上に無意味さを感じました。
以上は私個人の経験の範囲内で主観のみで書かせていただきました。
41. Posted by 消耗品   2011年09月07日 23:59
またひとつ、この記事とは内容がズレますが、私が思う事があります。
不適格教員とか指導力不足教員といった言葉ですが、何か耳が痛いです・・・。特に高校のような多種多様な学校、学校が変わると職業が変わってしまったかのように、風土も生徒の質も指導方針も職場環境も異なることがよくあります。私ども臨任は毎年、あるいは数カ月でこれらの学校を転々とするわけです。それも産休や病休で急遽年度途中で呼ばれる事が多く、その学校の事も生徒の事も何も知らないまま、即戦力にならなければならないのです。
とにかく早い適応能力が求められます。教育困難校では尚更です。でないと即崩壊します。しかし、どの学校でも適応できるかと言うと、そんなことはありません。そして適応できなければ、最後に校長からいただく評価も酷くなります。この評価が次の仕事が来るかどうかに左右されるのではないか?採用試験に何かしらの影響があるのではないか?と恐れております。評価を下す立場の方たちに、私たちと同じことをやって見本を見せていただきたいと思うくらいです。
〜教員、〜教師というレッテル、怖いです。適材適所という言葉が有りますが、どの環境においても適材で居られるようなオールマイティーな超人教師がいるのでしょうか?
42. Posted by 消耗品   2011年09月08日 00:00
一時期マスコミから我々臨時や非常勤に対し、採用試験が受からない「なんちゃって教師」だとか、「無資格教師」(資格は有るのに)と言われていた時代がありました。10年前ぐらいでしょうか。上から「生徒たちには、臨時であることを告げないように。3月終わりの授業でも生徒たちには異動する旨を言わないように」と我々非正規が集められ、言われた事がありました。ところがそれを知らない担任(正規)が生徒たちに、私の異動を伝え、3学期終業式に花束を生徒から渡されたことがありました。
今まで一緒に暮らしてきた人に別れを言う、こんな人として当たり前の事が出来ない。まるで戦時下の軍人が行き先は機密で告げられないのと似ているような心持がしました。(いくら軍人とはいえ、行き先は告げられなくても別れぐらいは言えたでしょうけど。)
まるで臨時である私が生徒を騙しているような、何か悪い事でもしているような、そんな空気さえ感じた世の中でした。あのような空気がある場合、民間からの教員採用、本人にとって採用後も苦労が絶えないのではないだろうか?と思ってしまいます。
43. Posted by 消耗品   2011年09月08日 00:49
他教科の正教員が生徒たちに、私が非正規であることを言われ、生徒たちに「先生ってなんちゃって教師なの?」と言われ、気まずい思いをしたこともありました。
「あの腕のいいカリスマ美容師が実は無資格美容師だった」とか、「まさかこの人が〜だったとは!」みたいな見出しをマスコミが多用していた時代でした。
これもある意味、サプライズとでも言いましょうか・・・

そう言えば、先日、無資格医師が被災地でボランティア、といったような話題が盛り上がっていましたね・・・
44. Posted by 消耗品   2011年09月10日 00:15
書き忘れましたが、即戦力になることを求められる、そしてこの事を一年あるいは数カ月間隔で、転々とあちこちの学校に移りながら繰り返す。私たちの身分にとって即戦力になるという事は、即学校が求める教員になるということだと感じております。本当は学校にとっても生徒にとっても即戦力になるということが良いのでしょうけど、残念ながら私にはそのような器量は持ち合わせておりませんし、言い訳かもしれませんが、教育困難校において、両者の求める物が一致する事はまず無いかと思います。さらに、学校によって求める教師像も異なります。短期間でさまざまな学校に行って、即戦力になるよう、各学校のニーズに応える、学校の求める教師像になろうとする。ひょっとすると、こういった事も自分らしさを失った一因かもしれないと思う今日この頃です。やっぱり私は環境のせいにしてしまっている情けない教師でしょうか・・・

取り留めのない話、すみませんでした。
45. Posted by toshi   2011年09月12日 19:44
Aさん
 教員免許更新講習の内容については、わたし、ほとんど知りません。生々しい情報をお知らせくださり、ありがとうございました。
 わたしが勤務した学校の先生のなかにも、更新講習を受けた方はいまして、その方は、満足のいく講習を受けられたようです。勉強になったと言っていました。Aさんのコメントを拝読すると、抽選に受かっての講習だったのかなと思いました。
 いずれにしても、大筋、ノルマをこなすかのような講習であることは間違いないようですね。高校の英語の先生が、体育の講義を受けられるということ。ほんとうに驚きました。こんなことをやる教員免許更新講習、教育の荒廃を招くだけだと思いました。
 民主党を中心とする連立政権となり、これはすぐ廃止になると思ったものでしたが、今のていたらく。ほんとうに情けない思いです。
《今まで一緒に暮らしてきた人に別れを言う、こんな人として当たり前の事が出来ない。》
 これも驚かされました。どうして、お別れのあいさつの機会を奪われてしまうのでしょう。我が地域では、臨任にしろ非常勤にしろちゃんと離任式はやっていますよ。教員だけではありません。用務員さんも調理員さんも同じです。ですから、正直考えられないです。学校なのに、およそ教育的ではないですね。
 

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