2007年03月21日

母校(?)の卒業式へ4

43802856.JPG  退職した学校の卒業式にお邪魔した。来賓の立場でありながら、感動の涙がとめどなく流れた。みっともなかった。


 この子たちには格別な思いがあった。わけあって、3ヶ月くらい、社会科と道徳の授業をやっていたからだ。

 わたしにとっては退職の年だった。だから、こんなにまとまって授業をするのは、何年ぶりだっただろう。

 楽しかった。だんだん挙手して発表する子のふえるのが、手にとるようにわかった。また、子どもたちの表情も、日々明るく無邪気になっていった。

 ある日、教室に入ろうとするわたしに、やんちゃな子が、声をかけてきた。
「校長先生。調べてきたよ。手を上げるから指してね。」
「おお。そうか。分かった。真っ先に指してやる。」

 この子の証書授与のときは、そんなことを、思い出していた。


 2年間でぐっと成長した。式の前に、子どもたちと話す時間が少しあった。
「toshi校長先生。背が縮まっちゃったね。」
「何、言っているのだ。縮まってなんかいない。」
怒鳴るように言い返したが、みんなで、大笑いだ。

 背丈だけではない。表情が大人っぽくなった。初め誰だかわからなかった子が、いろいろなしぐさや表情を見せてくれるうちに、『ああ。なんだ。Aちゃんだ。』そう思うこともあった。そうなると、もう、2年前の面影が、きわめて自然に、今に重なってくる。

 
 卒業式。『別れの言葉』。

 卒業生は全員、舞台前のひな壇に並ぶ。在校生と向かい合う形だ。

 呼びかけと歌で進行した。

 立派だ。一人ひとりの声もよく通る。やや早口で進行したが、言っている内容はよく分かった。全員で言う言葉が多かったが、子どもたちの喜び、決意のほどがよく伝わってきた。『しっかりやろう。』という気持ちが伝わってくる。そのせいか、中ほどまで、子どもの涙は見られなかった。

 しかし、ある歌の間奏で話す担任の声。その担任が胸をつまらせ話せなくなると、もう、子どもたちもたまらなくなったようだ。あちらこちらで、・・・。
 わたしもこらえきれなくなった。

 涙を流しながら、子どもたちの歌を聞いていた。『うまくはないなあ。しかし、子どもたちの心が伝わってくる。』そんなことを思った。涙の中で、精一杯歌おうとしている、そんな感じの歌声だった。それが感動を誘った。


 式後、在校生、保護者、教職員、地域の方々とともに、お見送りの列に並んだ。卒業生の大部分と握手することができた。

 わたしがいることに気づかないままの子がいた。そばにいる子が、その子の肩をたたき、
「ほら。toshi校長先生だよ。気がつかないの。」
と声をかけてくれた。
 言われた子は、あわてて振り向き、わたしに握手の手を差し伸べてくれた。

 保護者の何人もが、声をかけてくれた。
「toshi校長先生。お世話になりました。ありがとうございました。」
「校長先生は、今も、子どもたちに慕われているのだなあと思いましたよ。」
「子どもたちの校長先生を見る目が、なんか、とてもすてきでした。光り輝くっていうか・・・。」
「いえ。そんなことは、・・・、」
なんか、うまくしゃべれなくなってしまった。

 教職員も温かく迎えてくれた。
「今もときどき、toshi校長先生の学校だよりの文を読み返しています。」
初任の先生からも、
「初任研の閉講式では、ご指導ありがとうございました。」

 最後、事務職員に、卒業式の写真をメールで送ってくれるようたのんで、辞去した。


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 現校長先生とも、話しました。今の課題をうかがうにつけ、『ご苦労様。課題が大きいほど、解決したときの喜びも大きいのだ。』と言いましたが、・・・。
 でも、現校長の明るさが、とてもいいと思いました。

 去年も卒業式での思いを記事にしています。よろしかったらどうぞ。

    平成18年3月18日  来賓として

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rve83253 at 07:34│Comments(5)TrackBack(0)学校行事 | 子どもと管理職と

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この記事へのコメント

1. Posted by hirarin   2007年03月21日 10:38
来賓としてのおつとめお疲れ様でした。

かかわりが深かったからこその涙だったことでしょう。
元校長先生で来られた方で涙した方は見たことがないかな。
それだけtoshi先生にとって思い出深い学年だったんでしょうね。

我が新潟では、あさってが卒業式です。
2. Posted by kei   2007年03月21日 14:44
 toshi先生が、子どもたち、そして保護者の方々からどんなに慕われていたのかが伝わってきました。握手をしてもらって卒業生もどんなにうれしかったことでしょう。お疲れ様でした。
 
 私たちの住む地域は23日が卒業式です。私も4度目の卒業生を送り出します。
3. Posted by ナレコム   2007年03月21日 16:55
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4. Posted by toshi   2007年03月21日 21:07
hirarinさん
 hirarin先生も同様だったのですね。春は、別れと出会いの季節ですね。
 そう。そう。ある保護者から言われちゃいました。
「toshi校長先生が感動されているのを見てしまったので、もう、それでこちらまでうるうるしてしまいました。」
 ああ。もう、しばらくは、涙腺がゆるみっぱなしになってしまいました。
 もう一つあります。初任者とのお別れももうすぐです。ああ。また、だめになっちゃうかな。
5. Posted by toshi   2007年03月21日 21:17
keiさん
 keiさんの卒業式も、感動の涙に包まれることでしょう。今年1年の学級経営の集大成が示されることと思います。
 貴ブログを楽しみにしています。

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