2007年04月11日

出会いと別れ4

25381e30.JPG  先日、今年度の仕事が決まった。少しかたちは違うのだが、これまで通り、初任者指導ができることになった。このブログも引き続き継続できる。それが何よりうれしい。

 ただし、これまでのように、初任者指導担当教諭ではない。非常勤講師だ。妻に、「おお。またまた、降格人事だよ。」
と冗談を言った。

 勤務は週2日。担当する初任者は1人だけである。


 3月末。これまで担当していた4人の初任者が、送別の会(彼らは感謝の会と言う。)を開いてくれた。いろいろありがたいプレゼントもいただいたが、そのなかに4人の思いの書かれた色紙があった。


 そのなかのAさんの文を掲載してみる。
 
 Aさんが代表してわたしにこの色紙をくれたのだが、
「お願いですから、今、読まないでくださいね。おうちで読んでください。恥ずかしいから。」
とのこと。
「そうか。よし。分かった。」
家で、大切にとり出し、読んだ。初任者の4月の心境がよく分かる内容だった。ジーンとするとともに、初任者の気持ちも分からない対応をしたことも思い出し、申し訳ない思いにもなった。



 toshi先生☆☆☆

 初めてtoshi先生に指導していただいた日のことを覚えていらっしゃいますか。

 子どもたちが帰った後、その日一日の学級経営をふり返ってtoshi先生が話されていたとき、わたしは急に泣き出してしまいました。
 クラスがまとまらずに、この先どうなるか不安で仕方なかったとき、toshi先生のやさしい言葉でホッとしたのです。安心できたのでした。

 あの涙は、『こんなやさしい先生が、わたしにはついてくれるのだ。よかった。よし。あしたっから、がんばろう。』そんな思いで流してしまった涙でした。

 あれから一年がたち、今では、この子どもたちと出会えてよかったと、心から、そう思えるようになりました。

 それも、toshi先生が子どもの気持ちに寄り添った指導を、わたしたちに教えてくださったおかげです。toshi先生と出会えたことが、わたしの財産になりました。どうか、これからもずっと見守っていてくださいね。(Aさん。ごめんなさい。ほんとうは、てんとう虫なのだよね。)



 4月。この時期。全国の初任者は、必死な思いで子どもたちと過ごしていることだろう。見た目は楽しそうで、リラックスしているように見えても、ちょっと緊張の糸が切れれば、泣くつもりもなく涙ぐんでしまうような、そんな精神状態なのだろう。

 
 わたしは確か、数々の対応をほめた後で、
「まだ担任して一週間しかたっていないのに、よくやっている。子どもも楽しそうだ。疲れるだろうが、この調子でいいのだから、がんばりなさい。」
基本的にはそのようなことを言ったのだった。

 急に涙ぐんだのは、わたしもよく覚えている。

 なぜ覚えていたか。それは、Aさんの気持ちも分からず、冷たい言葉をかけてしまったから。

「なんだい。どうしたの。・・・。わたしは泣くようなことは言っていないと思うけれど、・・・。」
 不可解な思いで、冷たく、つきはなしたような言葉を浴びせてしまったのだった。

 今度会うのは、学校の歓送迎会の折。・・・。そのときは、一年前のこのことをあやまろうと思った。

 それにしても、初任者の一年間の成長には目を見張る。このAさんは、つい先日記事にした、『パワフル算数』の指導者なのだもの。


 送別の会で次のようなことを言った。
 『この4月からは、さらにすばらしい学級をつくれると思うよ。スタートの時点から、今しているような対応ができるのだものな。
 去年の4月は、なれないのと、緊張とで、とても今のようにはいかなかっただろう。』


 さあ、また、4月。新たな出会いがやってきた。今年はさらに、初任者の気持ち、実践を大切にして、指導に携わっていきたい。


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rve83253 at 00:12│Comments(2)TrackBack(0)初任者指導 | エッセイ

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この記事へのコメント

1. Posted by yoko   2007年04月11日 09:27
引き続き初任者指導ができて良かったですね。おめでとうございます。形はどうあれ、toshi先生が現場に残って下さる事、とてもとても嬉しいです。これからまた1年頑張って下さいね。そして、前年度は、お疲れ様でした。離れても消えることのない絆。4人の先生方もtoshi先生も素敵な思い出になりましたね。ちなみに、娘の担任が初任の女の先生です。このブログに出会えたおかげで、今までとは、違った角度、視点で学校や先生を見つめる事ができそうです。
2. Posted by toshi   2007年04月11日 21:44
yokoさん
 春は、ほんとうにしんみりしてしまうことが多いですね。特に、初任者指導をしている今のわたしは、一年契約ですので、毎年異動が繰り返され、よけいに感慨無量になります。
 でも、初任者の成長が何よりも喜び。現職のとき以上に(いや、以上ということはないか。)、生きがいを感じています。
 お嬢さんの担任が初任者とのこと。温かな目で見守り、よい点は口に出してほめたり感謝したりしてやってください。それが初任者を成長させるし、お子さんも育まれることになります。
 若さは、子どもにとって魅力的なもの。そのよさが発揮されることでしょう。

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