2007年04月25日

全国学力・学習状況調査実施3

cd436a1b.JPG  今日、全国一斉に、国の学力・学習状況調査が実施された。小6と中3対象だ。
 特に混乱もなく、実施されたとのことだ。わたしが勤務する学校でも、いつあったのだろうと思うくらいきわめて平穏に行われた。


 思いは複雑である。(わたしがかつて記事にしたことのある)第二の民主化の時代、国と、教職員組合が対立し合っていたころなら、この種の検査実施は、考えもつかなかっただろう。
 やはり、時代が変わったと認識せざるを得ない一日だった。


 わたしは現職のとき、我が地域において50年以上の歴史を持つ標準学力診断検査の実施について、その責任を負う立場にいたものあるが、今回の検査については、その問題性を感じざるを得なかった。


 我が地域の検査は、その目的を、
○担任が自分の学級児童の学力の実態を把握することによって、日々の指導に生かすこと。
○一人ひとりの児童の学力を把握することによって、児童理解に役立てること。
としていた。

 しかし、今回の検査は、

 ご承知だと思うが、
○ どこかの教育委員会は、学校ごとの学力の実態に応じて予算配分を決定すると発表したが、すぐそれは市民の反対にあい、撤回された。
○ 国の誰かだと思うが、全国の学校を平均点(だと思う。)で序列化し公表するとした。これも撤回されたようだ。
○ 先日の国会の審議で、政府は、都道府県ごとに学力の実態を公表し、学校ごとの公表はしないとした。

 しかし、自分の学校、また、個人の成績は知らせることから、なしくずし的に公表同然となる可能性もあるようだ。このように、学力低下論に押されて、学力の実態を把握するということのみにそのねらいがあるようだ。

 これでは、真に子どもの力をつけるための検査とはならないだろう。



 さて、わたしが問題にしたいことは、まだある。それは、検査の内容が、国の学習指導要領に準拠したものになっているかという問題である。「生き方」の教育を推進しているはずなのに、断片的な知識のみを問うような問題になってはいないかということである。

 これについては、それこそ、まだ、断片的に問題に目を通しただけなので、断定はできないが、少なくとも、かつてのその種の問題よりは、よくできているようだった。
 しかし、やはり、ペーパーテストの限界。かつてわたしが記事にした、『パワフル算数』のような、生き方、学び方に迫る学力は測りようがない。

 国は、この検査が、学力の一部しか診ることができないと、国民に明言しなければいけない。そうすれば、一部世論にある学校序列化の問題もかなり防げるのではないか。

 公表の仕方、あり方など、今後の国の動向に注目したい。


 そして、やはり、我が地域の検査のように、検査の目的、手続きなど、しっかり定めて、真に子どものためになる検査にしてほしいものだ。それには、国民の支えも必要なので、わたしたちは、もっとPRをしっかりやらなければいけない。


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 やはり、国は、今回の調査も、ばたばたした状態でしたね。もっと、国家百年の計をたててほしいものです。
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 (2)へ続く。


rve83253 at 00:34│Comments(40)TrackBack(0)学校、第三の民主化 | 全国学力調査

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この記事へのコメント

1. Posted by Hideki   2007年04月25日 21:58
こんちは

今回のお話は、とても大切なことを仰ってるように感じます。

> この検査が、学力の一部しか診ることができない

データに携わった人間からすれば、データそのものが仮に正しいことでも、そのデータの使い方、読み解き方が間違っていると、逆に大きな過ちにつながるということです。

データを知らない時の方がマシという事態になる

一つのデータで、全てを知った気にならない
一つの事象で、全てを知った気にならない
一つの評価だけで、全てを知った気にならない

それが、とても重要なことなんですよね

情報社会の落とし穴は、情報が多すぎて、自分に都合の良いことだけしか目に入らなくなる、それが一番問題なんですよね

広い視野と、高低併せ持つ視点と、様々な視座を、そんな「複眼」思考が、いま一番求められていると思うのです

2. Posted by yoko   2007年04月26日 00:14
私がいた地域では、1年生以外は、このテストを年度始めに行っています。親子で、何となくこれを楽しみにしていました。さぁどこまでわかるかな??なんて軽いのりで(笑)先生によっては、市の平均点と学校の平均点を教えてくれる先生もいたそうですが、私はそこは重要視していなかったので聞いた事はありません。「わからない所をそのままにしない」「わからない所を確認する」為のテストと捉えていましたから。

でも、今回の全国で行うという事で、賛否両論の意見を聞き、そんな見方もあるのかと複雑な思いでいます。

Hidekiさんのご意見にも重なりますが、
薬も、使用する用法、用量を間違えれば毒になるように、何でもその使い方、考え方次第の所があります。欠点の部分も確認しつつ、良い使い方をしてもらえればいいなと思います。
toshi先生の考えておられるように、真に子どもの為になる検査にしてほしいですね。
3. Posted by toshi   2007年04月26日 17:58
Hidekiさん
 そう。我が地域の学力検査では、いつもそのことにふれていました。見られるのは、『学力の一断面だけですよ。数ある評価法の一つと心得てください。日ごろの観察の結果の通り、学力検査が示していれば、確信とすることができるでしょうし、違っていれば、よく見ようとする契機にしてください。』そう訴えていたのです。
 でも、今回の国の検査は、業者が採点処理するということで、それも、結果を知らせるのは9月とのこと。どこまで知らせるのかということがありますし、結局担任の児童理解、明日の指導に役立たせるための評価という意味は、ないも同然だと思います。残念ですがね。
 
4. Posted by toshi   2007年04月26日 20:22
yokoさん
《薬も、使用する用法、用量を間違えれば毒になるように、何でもその使い方、考え方次第の所があります。欠点の部分も確認しつつ、良い使い方をしてもらえればいいなと思います。》
 ほんとうにその通りです。特に検査というものは、保護者の関心も強いですし、それに、子どものすべてが分かるかのような錯覚も広くありますから、ほんとうに使い方は大事です。
 国の学力検査ですが、まちがっても、これを学校評価には使ってほしくないです。日ごろの授業参観などで受ける授業の印象、子どもが意欲的に学んでいるかなどを評価してほしいですね。 
5. Posted by POOHママ   2007年04月30日 15:25
>これを学校評価には使ってほしくないです。
これが一番懸念されるところですね。

実は、これから実施する学校があります。
(私の地域で1割弱)
理由は、修学旅行と重なった
インフルエンザによる臨休。
GW明けに実施するそうです。
すでに、問題は公開済みですから、
データそのものには全く意味がない。
遅れてでも実施する理由は、
「児童・生徒個々の学力を試すため」と
「国の求める学力を児童生徒に知らせるため」。

今回の学力等調査には、
生活面の調査も含まれています。
意図するところは、
「朝食を食べない子は学力が低いのか」
「芸術鑑賞などの経験が多いと(=家庭の経済力が 高い)、学力が高いのか」
などの検証かな?
これ、本当に国民が望んでいる検査なのでしょうか。

6. Posted by toshi   2007年04月30日 23:14
POOHママさん
 学校評価に使ってはいけません。学校の指導力以外の要因が余りにも多すぎます。前年と比較するのなら、まだ分かりますがね。
 でも、それも、記事にしたように、学力の一部が見えるだけという認識が必要です。
 そうした意味では、POOHママさんのコメントの『国の求める学力を児童生徒に知らせるため』というのはおかしいですね。国が、学習指導要領の心に合わせる努力をしなければいけません。まあ、その点では、問題の質ということで、わたしは、今回のテストでは、ある程度評価しているのです。
 生活面の調査というのは、これは、朝食を必ずとることが大切とか、夜は9時までに寝る子が学力が高いとか、そういうことを言う先生が、再生会議のメンバーにいるからでしょう。
 どんな調査結果になるか、それはそれで、興味はありますけれどね。でも、やはり、プライバシーなど、心配な点はあるようですね。
7. Posted by 通りすがり   2007年05月14日 20:07
通りすがりです。

「全国学力・学習状況調査」の採点ですが、派遣会社が集めた普通の人がアルバイトで採点を行っています。全部で2500人くらいですかね。

で、採点会場では、採点しているアルバイトが、どう判断すれば良いか解らない回答の書き込みも出てくるわけです。当然ですね。

その際、採点会場の監視員と言うか、「リーダーさん」と呼ばれている教職経験者が数名いて、アルバイターの質問に答えているわけですが、彼ら「リーダーさん」は口癖のように

「採点者の自主性を尊重する」

と言うわけです。

普通のアルバイターに「採点の自主性」といって、責任転嫁、責任放棄してしまっているわけですよ。

どう思いますか?
8. Posted by toshi   2007年05月15日 04:56
通りすがりさん
 申し訳ないが、こういうことに、わたしはまったく情報を持ち合わせておりません。ですから、一つの情報をいただいたと受け止めておきます。
9. Posted by ぶうちん   2008年04月22日 23:24
 初めてメールいたします。過去訪問させていただいたことがありますが、いつも「ただの通りすがり」でした。ただ、今年度、私は6年生担任として、この検査に立ち会い、テストに疑問を感じたので、コメントを寄せたいと思いました。
 指導要領準拠の問題についてのみ論点をしぼって述べたいと思います。既習事項が出ているわけですから、その意味では「準拠」ですね。ただ、組合せしだいでは「発展問題」になります。しかし、今回の問題は「準拠」した教科書に載っていないし、発展問題として家庭学習で取り組まさせたレベル以上です。
 これで「準拠」と言えるのかと思います。算数TTの先生が「こんな問題を出されたら、指導要領を逸脱した授業をしないといけないし、子どもが分かるのを待ってはいられない」と言っていました。
 ちなみに本校は算数を中心とした「学力向上」の公開研究会を2月に実施したばかりです。
 
10. Posted by toshi   2008年04月24日 09:54
ぶうちんさん
 わたし、初任者指導に携わっていますが、初任者で6年担任というのは、きわめて少ないでしょうから、わたしも、経験がありません。
 そこで、今回、学習指導要領と、新聞掲載の検査問題とを見比べてみました。
 おっしゃっているのは、算数Bと考えていいですね。つまり、『活用』です。
 はっきり申して、検査問題が教科書に載っている問題に過ぎないのなら、いくら思考を問う問題のかたちをとっていても、それは、既習事項であり、知識・技能で解けてしまいます。
 思考をめぐらせること、それが活用だと思いますが、それがどれだけできるかを診る検査なら、基本的にこの検査でいいと思います。むしろ良問が多いと思いました。
 PISA調査をものすごく意識した調査という感じもしました。
11. Posted by toshi   2008年04月24日 10:12
ただ、ぶうちんさんがおっしゃるのも分かるのは、『たとえ学習指導要領の範囲の出題であっても、組み合わせ次第では、発展問題となります。』の部分です。
 概括的にみると、よく文章で説明していますから、それによって解けるものが多いと思いますが、ひとつ、四角形の内角の和については、何の説明もなく、長方形の内角の和とくらべさせていて、これはやや難しいかなという印象をもちました。四角形を三角形2つの合わさったものととらえられる子しか解けないし、これは、習ったかどうかが大きな比重を占めますね。
 わたし、PISA調査にもからめて、記事を起こしたくなりました。次回掲載させていただきます。よろしくお願いします。
12. Posted by ぶうちん   2008年04月26日 00:03
 今、学校にとってたいへんなことは学力低下論議のため、従来、市町村の予算で行っていた学力検査(NRTやCRT)に、県独自の学力検査が加わり、さらに全国学力検査も加わったことです。
 私の県では「それぞれに意義がある」として、整理したりしようとする気持ちはないようです。香川県は児童生徒の負担を考慮して、国語・算数は全国で対応、社会・理科は県で対応としたようですが、このような工夫は行政の責務だと思っています。
 全国学力検査のことを子どもたちは日記に下記のように書いてきました。
 「国語のテストは少しできませんでした。次の算数のテストは頭がくらくらなりました」
 「1校時はまだぜんぜん平気だったけど、後から問題用紙を見るのもいやになってきました」
 ・・・ちなみに本校では来週がNRTです。子どもたちは既にギブアップ気分です。
13. Posted by ぶうちん   2008年04月26日 00:08
 長くなったので、2回に分けてコメントします。

 近くの学校では「できない」ことで泣き出した女の子がパニックになり、算数を受験できなくなりました。
 マスコミの報道には載りませんが、そんな苦悶が子どもたちを「学び」から遠ざけているように思います。
 子どもたちをこんなに追い込んでいながら、もう一方では「心の教育」だとか言えるのかなと素朴な疑問を持ちます。

 子どもたちにとってテストは「全国の一日」だけではありません。「全国の一日」だけを切り取って、テストのレベルがいいとか悪いとか言うこと自体ナンセンスだと思います。
14. Posted by toshi   2008年04月26日 12:07
ぶうちんさん
 驚きました。そして、どう考えたらよいのか、悩みました。
 と言いますのは、すでに何度も記事にしてきましたが、我が地域では、もう50年以上も前から、標準学力診断検査を実施しています。この検査の目的は、児童一人ひとりの学力を把握し、明日の指導に役立てるためです。
現在、全学年で実施。検査時間は40分。国の約2倍のボリュームです。しかも、3年生以上は、国・算・社・理の4教科で行います。
それでも、ぶうちんさんがおっしゃるような子どもの声はほとんど聞いたことがありません。
本コメント欄の2番をご覧ください。この方が我が地域にお住まいかは分かりませんが、このようにテストを楽しんでいるという声はよく聞きます。国の検査の『活用』にあるような問題は、解くのが楽しいと言っています。
そう。考えをめぐらせることは楽しいことなのです。一部教員の反対の声はありますがね。
15. Posted by toshi   2008年04月26日 12:12
貴地域の場合、どう考えたらよいのでしょう。貴コメントから想像するしかありませんが、点数を上げようとして、訓練に走る傾向はありませんか。子どもの主体的な学びは保障されているのでしょうか。『指導要領を逸脱した授業をしないといけないし、子どもが分かるのを待っていられない。』という言葉がすごく気になりました。
 上記コメントには、『薬も、使用する用法、用量を間違えれば毒になるように、使い方、考え方次第の所があります。欠点も確認しつつ、良い使い方をしてほしいなと思います。』とあります。
 薬の使い方を間違えてなければ幸いです。
 地域の風土として、一つの傾向があるのなら、同情の思いを禁じえません。ぶうちんさん一人ががんばるというのも、なかなか大変ですものね。
 でも、ほんとうにかわいそうなのは子どもなのですから、本シリーズの(2)の末尾に書きましたように、訓練でない、子どもが生き生きと学ぶ授業の実現を願ってやみません。
16. Posted by フルタ   2008年04月26日 18:21
私には中学3年生の子がいます。くたくたに疲れて帰宅し、「国語Bの最後の問題が時間切れで手がつかなかった」と言っていました。反則かと躊躇しましたが、前日に去年の問題をちらちら見せ、いつものテストとは異なることを教えていたので、慌てることはなかったのではと思います。
<<それでも、ぶうちんさんがおっしゃるような子どもの声はほとんど聞いたことがありません。>>
みんなにお尋ねになられたのでしょうか?問題の意味さえ分からなかった子には苦痛な1日だったことは簡単に想像できます。学力調査は、子ども達にとっては、一人一人の出来の良し悪しが判断される他のテストと同じにしか思えないのではないでしょうか?(次に続きます)
17. Posted by フルタ   2008年04月26日 18:22
午後のアンケート内容も子どもの視点に立ったのではなく学力と生活の分析しやすくするような内容のように思います。ぶうちんさんが紹介されている日記のように、テストについての子どもの素直な感想も、大人は受け止めてどうすればいいのか考えなければならないような気がしました。
<<点数を上げようとして、訓練に走る傾向はありませんか。>>
学校ごと、地域ごとの成績が分かる限り、これが普通なのではと思います。また、地域(子ども)によっては、すでに訓練されてしまって良い成績を出している学校(子ども)もあるかもしれません。
ですから、一概に良い結果を出しているから良い教育が行われているとも、最近、思えなくなっています。
18. Posted by フルタ   2008年04月26日 23:34
すみません。上のように書いた理由です。
<問題の意味さえ分からなかった子には苦痛な1日だったことは簡単に想像できます。>>
なぜ、こう書いたかというと、最近、下の子どもの勉強を見ていた体験から、ある一箇所でつまって思考停止してしまった子がいるのではないかと思ったからです。「問1.B君の時計は正しい時刻より30分間に5秒おくれます。B君は午前7時に正しい時刻に合わせました。(1)B君の時計は1時間に何秒おくれますか。(2)B君の時計は、午後2時に何時を指していますか。」のような問題(子どもの該当学年の問題です。「」内は印刷物の内容を少し変更しています)に家で取り組んでいました。
19. Posted by フルタ   2008年04月26日 23:35
(続きです)
このとき時間を表す「30分間に5秒」で思考停止に入ったようです。しばらくほっておいたところ、「『30分間に5秒』が分からない!」と頭をかかえ始めました。「落ち着いて読めばわかるよ!」に加えて、もう少し読み進めるように促しました。「分からない!」さらに(1)の問いを読むように言いました。で、本人の所有する腕時計の時刻と目覚まし用の電波時計の時刻を並べて、ずれていることを教えました。そして「あっ、分かるような気がする!、ちょっと待って!」っと、最初から問題を読み直しはじめました。で、できました。最後、本人は良い気になっていましたが、ずっとほっておいたらどうだったかなぁと考えてしまいます。
20. Posted by フルタ   2008年04月28日 00:30
Toshi先生、個人的な問題を思いつくままを書いてしまって申し訳ありませんでした。
例についても、学力調査の問題のように十分に配慮された問題でもなくさらに私が手を加えてしまったので、ここに書くには適切でなかったと後悔しています。
ただ、学校でtoshi先生の総合の時間を経験した子ども達と漢字の撥ね留めや九九のスピードに時間と神経を割いた子ども達とでは、問題に前向きになれるかどうかは異なってくるような気持ちは拭えません。
21. Posted by toshi   2008年04月28日 15:22
フルタさん
 ごめんなさい。中学校の問題は、また別にさせてください。中学校は指導法からして、小学校とはものすごく異なるというのがわたしの認識です。ですから、検査への取組、その解釈などについて、論評するものをわたしはもっていないのです。
 次のことですが、みんなに聞いたということはありません。自然に聞こえてきた声を振り返ってみただけです。
 確かに、『むずかしかったよ。』『時間内では、できないものがあった。』『疲れちゃった。』というような声は聞きました。しかし、ぶうちんさんのおっしゃるような、『頭がくらくら』とか、『問題を見るのもいや。』とか、『パニックになった。』とか、そういう声は、ちょっと上記の言葉とは異質なものを感じ、『そういう声は、聞いたことがない。』と書きました。
 そういう意味です。その点、ちゃんと表記していなかったことはお詫びします。

22. Posted by toshi   2008年04月28日 15:29
《ぶうちんさんが紹介されている日記のように、テストについての子どもの素直な感想も、大人は受け止めてどうすればいいのか考えなければならないような気がしました。》
 わたしもそう思います。いえ。心からそう思います。わたしのコメントも、そのような切なる思いで書かせていただきました。ですから、平成20年4月25日の(2)の記事でも、授業改善が急務と申し上げています。
(わたしの場合、同調査の廃止という結論にはなりません。ただし、調査の精選、毎年やることの是非、調査の生かし方などは、また別な話です。そこまで現行でよしとしているわけではありません。)
《点数を上げようとして、訓練に走る傾向はありませんか。学校ごと、地域ごとの成績が分かる限り、これが普通なのではと思います。また、地域(子ども)によっては、すでに訓練されてしまって良い成績を出している学校(子ども)もあるかもしれません。》
そう。ですから、学校ごとのランキングなどにして点数を競わせる弊害も、繰り返し、このブログで訴えています。(あとでちょっと『ふつう』という言葉には反論させていただきます。)
23. Posted by toshi   2008年04月28日 16:05
時計の問題については、学校こそが、フルタさんがなさったようなじっくりがたの指導をしなければなりません。どの子にも理解できるような指導が必要なのです。
 急がば回れという諺がありますが、けっきょくその方が、テストの点にしてもよくなるのだという確信をもたなければなりません。こだまさんにしても、ご自分のブログで繰り返しそのことを訴えていらっしゃいます。
 ですから、すみません。《学校ごと、地域ごとの成績が分かる限り、これが普通なのではと思います。》
この部分については反論させていただきます。確かに、ふつうかもしれないが、《こんな問題を出されたら、指導要領を逸脱した授業をしないといけないし、子どもが分かるのを待ってはいられない。》
の言葉には、危機感を抱いてしまいました。これでは、ますます理解不能に陥る子どもが増えるのではないかと思ってしまったのです。

24. Posted by yoko   2008年04月28日 22:40
うちの娘は、まだ小学生ですし、テストに対して構える意識がありません。それもあって楽しみにしていたのかもしれません。中学生になればまた事情は違ってくるでしょう。
しかし、テストを苦痛と感じ、一日を過ごす事は、そんなにいけないことでしょうか。
問題を出す側は、色々なことを考えるべきだと思いますが、受ける側の保護者が言うのは何だか少し違う気がします。皆が簡単に解けてしまう問題ばかりならテストの意味はないような気がします。出来の良し悪しをはかるものなのかもしれませんが、それは同時に自らを確認する為のツールでもあるわけです。それに、壁にぶつかってこそ進歩もあるのではないでしょうか。わからないものがわかるようになった時の喜びこそが、学びの楽しさだと思うのです。
25. Posted by フルタ   2008年04月29日 00:40
Toshi先生、
勢いに任せ偏った想像の範囲で書いてしまいましたが、丁寧にご回答いただきありがとうございます。
<<そう。ですから、学校ごとのランキングなどにして点数を競わせる弊害も、繰り返し、このブログで訴えています。(あとでちょっと『ふつう』という言葉には反論させていただきます。)>>
そうです。私も先生の目指すところを、十分に理解していたつもりでし、大人として子ども達のことを考えねばといつも思っていたのですが、まだまだ未熟者でした。ご反論いただき、そう、これを『ふつう』としてしまったら、子ども達は被害者(適切な表現が浮かびませんが)となってしまうことを再認識しました。
26. Posted by フルタ   2008年04月29日 00:42
で、突然、方向転換するのも恥ずかしいのですが、
《こんな問題を出されたら、指導要領を逸脱した授業をしないといけないし、子どもが分かるのを待ってはいられない。》このお気持ちもよく分かるのですが、toshi先生のコメントを読んで、調査結果ではなく子ども達に視線は向けつづけねばと改めて思いました。全部の問題に答えることができなくても、ぶうちんさんの授業を通して、どんな問題にも前向きに落ち着いて考えて取りかかれる姿勢が身につけば、子ども達にとって生涯の宝となるのではないでしょうか。ただ、教育のあり方は先生方だけでなくみんなで考えることことができたらいいなぁと思っています。
それから、中3のうちの子の話を書き、ややこしくしてしまって申し訳ありませんでした。
27. Posted by toshi   2008年04月29日 17:31
yokoさん
《テストを苦痛と感じ、一日を過ごす事は、そんなにいけないことでしょうか。》
 これには両面あると思います。問題解決への見通しが子どもにあり、それへ向けての苦痛であれば、子どもは挑戦意欲を燃やすでしょう。
 しかし、ぶうちんさんが書かれたような、頭がくらくらとか、パニックとかとなると、これはやはり話は別だと思います。
 何が子どもをそこまで追い込んでいるのか、指導者は日ごろの指導をよく吟味しなければなりません。
 この後者のような問題が感じられる場合は、保護者が学校に物申すのも問題はないのではないでしょうか。
 いずれにしても、学校は、こういう調査の目的、活用の仕方、日ごろの指導との関連など、よく保護者に説明はしないといけないと思います。

 
28. Posted by toshi   2008年04月29日 17:39
《壁にぶつかってこそ進歩もあるのではないでしょうか。わからないものがわかるようになった時の喜びこそが、学びの楽しさだと思うのです。》
 ほんとうに、yokoさんがおっしゃる通りです。子どもにとって、本調査がそのような役割をもつものになるよう、現場は努力しなければなりません。
 もちろん、行政だって同様です。どうも、ニュースを見ていると、今年もやはり、ランキングを意識しての無理が行われているところがあるようです。
 それにしてもこわいなあと思います。調査の目的、使い方によって、同じ調査なのに、子どもは、学ぶ喜びを持つことができたり、心をパニックにさせられたりしてしまうのですから。
29. Posted by toshi   2008年04月29日 17:45
フルタさん
 とんでもありません。問題がより深まったり、本質が見えてきたり、あるいは、改善の方向が見えたりしますから、ありがたく思っています。
 反論、異論、大歓迎です。
 ただ、これまで、誤解を承知しながら、あえてそれを繰り返すコメント、また、誹謗中傷のコメントは、削除させていただいたことがあります。
 フルタさんのようなコメントは、もう、大歓迎ですので、どうぞ、今後ともよろしくお願いします。
30. Posted by ぶうちん   2008年04月29日 23:52
 体調をくずし、書き込みができませんでした。
 さて、論点はいくつもあろうかと思います。
 ただ、どんな「良問」であろうが、テストの経験を通しての成長だとか言っても、この全国学力検査自体の持つ性質は教育委員会や学校を縛り付けてくることは間違いないでしょう。公表による競争意識はけっこうあちこちで出てきています。
 また、紹介してパニックに陥った子どものことですが、後日にテストを実施したいとしたら、保護者は「もうやめてください。普段の単元テストも標準学力検査も受けているじゃないですか」と言ったそうです。
 そうしたところ、校長は「あなたのような人をモンスターペアレンツというんだ」とテストを強行するようです。
 もうテストの問題の質がどうこうという段階を通り越して、人権侵害じゃないのかなと思いました。
31. Posted by ぶうちん   2008年04月30日 00:06
 標準学力検査は私たちの市でも実施されています。この問題に対しては子どもたちからは「難しかった」とかテストに向き合っている言葉が聞かれます。ですが、全国学テの問題は子どもたちの学習の延長上にはありません。
 また、訓練?一切していません。他の学校では事前に去年の問題をしたとか聞きましたが、テスト中の子どもの質問への受け答えを含めて一切していません。マニュアルには「書いていない子への励まし」と「記入場所などのミスの訂正」は指示してありましたが、それ以外は書いてありませんでした。でも、書いてないことはしていいとはならないですよね。
 ちなみに、私の学校の子たちは全校的に算数はとても理解がいいですし、算数大好きで意欲もあります。子どもの主体的な学習をつくってきています。塾通いの子はごく一部です。そんな子ども達が示した拒否感はやはりこのテストの異常さを示していると思います。 
32. Posted by フルタ   2008年05月01日 09:03
toshi先生、ぶうちんさん、すみません。
素人の私が先にコメントさせていただきます。
ぶうちんさんの上のコメントを読んで、子ども達のことを一所懸命に考えてくださっている先生なんだなぁと思いました。
お怒りになっておられることについても、もっともだと思います。
と同時に、学力調査については、考えが揺らいでいます。この際、この存在を教育現場で逆に利用することはできないのかと、思ったりもします。不用意に、いい加減なことを書いて申し訳ありません。
ただ、どんな場合も、先生方には、子ども達にとっての最善を追求し続けて欲しいなぁと思いました。
33. Posted by toshi   2008年05月01日 10:31
ぶうちんさん
 うううん。こまりましたね。
 貴地域のことは分かりませんので、これ以上、コメントのやり取りをしても、意味ないですね。
 その地域地域特有の事情があるということでしょう。
 ただ、この調査そのものについては、やはり、各地域の実情が、実施の良否を決定してしまうのでしょう。
 だって、全国的にみれば、たぶんぶうちんさんと同じとらえなのでしょう。実施を拒否した地域もありますしね。そのくらいの自由はあるわけです。
 また、我が地域でも、実施はしていますが、これによる競争意識などというものはまったくありません。だからでしょう。子どももふだんの調査、テスト同様、気楽に受けています。
 貴地域特有の事情(いや。全国的にみれば、そういう地域は多いのかもしれませんね。)が解消され、子どもにとってのいい意味での挑戦意欲がわきたつものになるよう、また、そのためにご尽力されますよう、祈念しています。
34. Posted by toshi   2008年05月01日 10:56
フルタさん
 市民の立場からの、ご心配。ほんとうにありがとうございます。そして、申し訳ありません。
 わたしにしても、すでに述べてきたように、ランキング化には反対します。それは、一般的には、現場が問題になれさせるための訓練に陥る心配があるからです。それでは、子ども主体の学習を疎外します。
 幸い、今のところ国はそれは言っていません。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/20020501.pdf
の通りです。ですから、ぶうちんさんのコメントにあるような状況は、その地域が先走りしているのでしょう。(こういう地域は案外多いかもしれない。)
 それには国も一定の責任があります。なぜなら、昨年度の検査実施前、ランキング化などを言っていたからです。よろいがちらついているのも事実です。
 ですから、そうならないよう、警戒の目を怠らない必要性はあると思います。
35. Posted by ぶうちん   2008年05月02日 00:35
 toshi先生の考えは私と近いと理解しています。本来ならtoshi先生のいらっしゃる地域のようにあればいいのにと思います。ですから、こういう状況も全国学テの一様相、国が解決すべき問題点として声をあげていかないといけないと思います。
>コメントのやり取りをしても、意味ないですね。
 その地域地域特有の事情があるということでしょ
 う。
と、おっしゃられましたが、逆もまた然りだと思います。ですから、全体として実態がどうなのかアンテナを高くすることが大事だと思います。
 また、フルタさんのご意見のように、利用という点では私は学習指導要領の検証材料として活用するという主張を持っています(文部行政はこれまでがあまりにも行き当たりばったりですから)。フルタさんのような意見がもっと大きくなればいいのにと思います。
36. Posted by フルタ   2008年05月03日 14:36
上手く説明できないため、あえて曖昧な書き方をしました。申し訳ありません。ただ、<利用>と私が書いたのは、ぶうちんさんの<学習指導要領の検証材料>という意味での利用でもありません。
これまでtoshi先生が紹介されてきたさまざま事例から、授業を通して子ども達が考える力を柔軟に伸ばしていくことも分かります。PISAのような活用型のテストは内容にまったく問題がないとはいえないものの、考える力を計るのに適しているし、また、考えることに親しんでいる子ども達は意欲的に取り組むことができるだろうとtoshi先生はおっしゃってこられたように私は解釈しています。私もそのとおりだと思います。
37. Posted by フルタ   2008年05月03日 14:37
ただ、受けている授業によってはそうでなくなるかもしれないと思い、また、テストの目的も子ども達に適切に説明されないまま実施されている場合もあるように思い、16のコメントは書きました。
コメントの34に、紹介してくださっている資料の「背景」を読むと、学力調査の目的は私には納得いくものです。ただ、<警戒の目を怠らない必要性はあると思います。>も、やはりそのとおりだと思います。
教師でない私は<学習指導要領>や<学力調査のマニュアル>を真面目に読んだことはありません。
ただ、たくさんの細かいルールを守るように指定されて、仕事を受ける場合があります。矛盾するルールがたくさん存在します。
38. Posted by フルタ   2008年05月03日 14:40
最初の頃は、ルールに振り回され、心身が疲弊しました。そのうち、ルールを守りながらも、自分で考えて仕事をすることで許容範囲が広がったり、場合によってはルール違反を相手に説明して了解してもらったりしているうちに、いろいろなことが良い方向に進むようになったと感じています。
ぶうちんさんだったら、これまでも子どもを主体とした授業をなさってきたと思います。これからも、クラスの子ども達みんなが参加でき、考える力(テスト対応ではなく)を互いに補い高めていけるような授業を目指して、がんばってください。想像するだけでも、とっても難しいことです。途中、失敗もあるかもしれませんね。でも、応援しています。
toshi先生、長々とこの場をお借りして申し訳ありませんでした。
39. Posted by toshi   2008年05月06日 23:01
ぶうちんさん
《逆もまた然りだと思います。ですから、全体として実態がどうなのかアンテナを高くすることが大事だと思います。》
 ぶうちんさんとコメントのやり取りをしていましたら、バンキシャが、すばらしい内容の放送をしました。さっそくアンテナに電波が届いたという感じです。
 先ほど、さっそくそのことで記事として入稿しましたので、また、そちらの方でよろしくお願いします。
40. Posted by toshi   2008年05月06日 23:07
フルタさん
《授業を通して子ども達が考える力を柔軟に伸ばしていくことも分かります。PISAのような活用型のテストは、〜、考える力を計るのに適しているし、また、考えることに親しんでいる子ども達は意欲的に取り組むことができるだろうとtoshi先生はおっしゃってこられたように私は解釈しています。私もそのとおりだと思います。》
 ありがとうございます。まったくそのようにわたしも思っています。
 教員への励ましのメッセージをいただいたと思いました。ほんとうに子ども主体で、子どもの思いを軸に学習が進む、そういう教育が全国各地で行われるようになるのが、わたしの切なる願いです。

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