2007年06月01日

子どもの見方が変わるかな。(1)4

cb9f279a.jpg 我が地域に限らずだと思うが、教育委員会と各学校のPTAが連携したかたちでの、『家庭教育学級』なるものがある。年度単位で開催、数年たつとまわってくる。

 ちなみに、どこで出したホームページかは分からないのだが、検索ででたものを見ると、そのねらいは、 
   ・子育てについての教養を高めること。
   ・家族の触れ合いを深め合う方法を探ること。
   ・親同士が協力しあって、子どもの成長に望ましい取り組みを行うこと。
とある。

 ある年、わたしは、自校PTAの賛同をいただき、自分の先輩で養護学校長の経歴をもつ島本恭介氏に講演をお願いした。

 同氏は快諾してくださり、我が校の多くの保護者の前でお話ししてくださった。保護者は感動の涙を流しながら、氏の話を聞いた。
 お話の中心は障害者理解だった。本記事でもそれをとり上げたいのだが、これは先輩の出された書物のなかに満載されているので、ここでは遠慮したい。ただ、書物の紹介程度にはすでに掲載したことがある。それをご覧いただければと思う。

 ここでは、前段に話された話題をとり上げる。標題の通り、『子どもの見方が変わってくれればうれしいな。』ということである。

 意表をつくお話の数々に、わたしも勉強になった。

 それでは、どうぞ。




 子どもってすばらしいという話を、4つさせていただきます。(本日掲載は1つだけ。)

 まず、二宮金次郎像の話です。

 これは、二宮金次郎さんの出身地近くの小学校に勤務される校長先生からうかがった話です。

 出身地の近くですので、二宮金次郎さんの立派な像が多くの学校に建っています。その学校の二宮像は、ものすごく高い台座の上に建っていました。

 で、ある日、そこの小学校の校長先生が像の前を通りかかったら、1年生の子どもが何人か、その像によじ登って何かしている。

 びっくりして、
「危ないよ。降りなさい。」
と言って降ろして、
「こんなところで何をしているの。」
って聞いたら、その子たちが、
「校長先生。今日、担任の先生が、二宮金次郎さんの話をしてくれたの。お仕事をしながら勉強しているえらい人なのだって。
 それでね。中休みに友達と話をしたの。『お仕事をしながら読む本て、どういう本なのだろう。』そうしたら、Aちゃんが、『それは漫画じゃないか。』(笑い)『そんなはずはないよ。』それでね。確かめたくなって、この像に上ってみたの。」

 それで、校長先生は、
「何か書いてあるの。」
って聞いてみたそうです。そうしたら、
「うん。なんだか分からないけれど、むずかしい漢字がいっぱい書いてある。」
とのことでした。

 校長先生は、まさか、二宮像の本に字が書いてあるとは思っていなかったからびっくりして、その子たちを帰してから、自分もその像に登ってみた(笑い)。

 そうしたら、その本に、論語の一節が彫ってあったのだって。

 校長先生はそれを読みながら、『ああ。子どもたちをしからなくてよかった。』と、ホッとする思いだったそうです。


 子どもが何かするときは、必ず背景があります。
 でも、多くの大人は、行動だけ見て、いいとか悪いとか決めてしまうのだけれど、でも、『その行動の奥にあるものを考えてやらなければいけないよ。』ということを、その校長先生から学びました。


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 我が地域で二宮像がある学校は、そんなに多くはありません。

 でも、上記お話をうかがった直後のある日、二宮像のある小学校にお邪魔したことがありました。それで、わたしもそっと、のぞいてみました。
 その学校の校長ではないとはいえ、大の大人がのぞくのはちょっと気が引けましたから、そっと辺りを見回し、人がいないのを確かめてからやりました。
 そんなに高くはなかったから、ちょっと登れば見ることができました。そうしたら、そこはのっぺらぼう。何も書いてはありませんでした。

 『あたりまえだよなあ。』と思い、自分のしたことがおかしくなりました。
 上記の話は、さすが、二宮金次郎さんの出身地だけのことはあるなあと思ったしだい。


 さて、この記事をあげるにあたり、ちょっと、このホームページで、論語の世界をのぞいてみました

 こういうのがありました。


『曾子曰、吾日三省吾身、爲人謀而忠乎、與朋友交言而不信乎、傳不習乎

 曾子の曰わく、吾れ日に三たび吾が身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。

 曾子が言われた。
「私は毎日何度も我が身について反省する。人の為に考えてあげて真心からできなかったのではないか。友達と交際して誠実でなかったのではないか。よくおさらいもしないことを[受け売りで]人に教えたのではないかと。」』


 肝に銘じたいと思いました。でも、このシリーズは、受け売りになります。すみません。

 それでは、今日も、1クリック、お願いできますか。


 (2)へ続く。

rve83253 at 13:58│Comments(4)TrackBack(0)自己啓発 | 児童観

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この記事へのコメント

1. Posted by 大山虎竜   2007年06月01日 19:43
toshi校長先生、素晴らしいですね。toshi校長先生のブログが、高知県の教育委員会の冊子で紹介されるなんて、素晴らしい。
高知県は、教科書無償運動の発祥の地で、人権教育の先進地のひとつと聞いたことがあります。
本物の教師がいることに気付く高知県教育委員会も大したものです。
2. Posted by mamas   2007年06月02日 08:17
とてもいい言葉ですね。日に何度もわが身について反省する・・・心がけてはいるつもりですが、なかなかできないことです。
家庭教育学級の推進にお力を注いでくれる教委や学校であればいいなと強く感じています。
3. Posted by toshi   2007年06月02日 13:40
大山虎竜さん
 ありがとうございます。大変光栄なことと存じています。
 そうか。教科書無償運動の発祥の地なのですか。ちょっと検索にかけてみましたら、ほんとう。高知がいっぱい出てきました。
 それで思ったのですが、自由民権運動も高知中心だったようですね。板垣退助も土佐藩士だったのですね。
 ああ。あらためて、高知県の冊子に載せていただいたことの意味を感じてしまいました。
 教えていただいてありがとうございました。
4. Posted by toshi   2007年06月02日 13:48
mamasさん
 家庭教育学級は、今もあるようですね。教育再生会議が家庭の教育力云々と言っていましたが、とうのむかしから、そういうことは行われているのですよね。
 わたしの経験でも、PTAが主体性を発揮し、自分たちで計画立案してきたこともありましたし、『学校によいアイデアはないですか。』と相談してきたこともありました。
 それはそれで、充実したひとときでしたよ。
 また、家庭教育学級が当たっていない年でも、PTAが自主的に計画、立案く、運営していたときもありました。学校ももちろん全面的に協力しましたけれどね。
 島本先生の話は、あと、3つあります。どうぞ、ご覧ください。

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