BL、書いちゃいました

お話を書いてみました。オリジナルです。チョットだけ、腐ってます。

登場人物紹介

登場人物

ヒイラギ
ダルメシオン国王の第二子。国王と、第二后ツバキの間に生まれる。
だが、王室一切から切り離されて育てられた。兄との繋がりにより、辛うじて王族としての自覚がある程度。大司祭になる夢を持つ。
金の髪を腰の辺りで切り揃え、翡翠色の美しい瞳を持ち、ダルメシオンの民の純血種の容姿を持つ。

ウィード
ダルメシオン国王の皇子。ヒイラギの3歳年上の兄。武人として優れ、王位を継承する事が定められている。幼い時は、ヒイラギの良き友であり、よい兄である。
漆黒の髪を肩程までに短めに切り揃え、同じく漆黒の瞳を持つ。 

ザイアス
男性。ウィードの付き人兼ボディーガード。ウィードの剣の師でもあり、いつも必ずウィードの側に控えている。
背が高く、に似た少し茶色がかった黒髪と瞳を持つ。 

アルセス
男性。元、天院院生。ある事件を境にウィードの側近になる。ヒイラギと五歳年が離れており、ヒイラギとウィードの二人を見守る存在となる。
くすんだ金髪を肩よりすこし長い辺りで切り、いつも無造作に一つに束ねている。瞳は淡いブラウン。

サファ
アルセスのいとこ。ヒイラギより一つ年上の学友。成院を目指している。代々、一族が王家に仕えてきた事を誇りに思っている。
明るい金髪を、やはり腰の辺りで切り揃えている。深い、青みがかった瞳を持つ。
 
トウマ
ヒイラギと同じ年で、寮が同室。幼い時からウィードに憧れて、将来はウィードに仕えるために軍部講座に所属している。
くすんだ金髪を肩より少し長めに伸ばし、軽く編み込んでいる。明るいブラウンの瞳を持つ。

現王
太陽神の息子という意味の「ラ・ソル」とも呼ばれる。
ダルメシオンは太陽神ゾフィを崇拝する国家であり、王位を継ぐと王はそれまでの名から「ラ・ソル」と改名する事になる。
穏やかで、国をとても大切に思い、良き王であり良き父。ウィードの母ディアナを心から愛していた。
眩いばかりの金色の髪と、翡翠色の美しい瞳を持つ。

ディアナ
ウィードの母。ウィードが幼い頃に他界。
美しい黒髪と黒い瞳を持ち、とても静かで、だが、芯の強い人だったと言われている。

ツバキ
ヒイラギの母。元は優れた星見で、大司祭の家系の娘であり、現王の幼なじみ。
美しい金髪と深緑の瞳を持ち、成人し現王との間にヒイラギをもうけてからは天院を離れ、地院へ下り、なりを潜めていた。

太陽神ゾフィ
ダルメシオン国の国教の唯一神。神話の時代、闇の王を倒し、世界に春をもたらしたと言われている。眩いばかりの金髪と、翡翠色の瞳を持つと言われている。

闇の王ラ・ルナ
太古の神話の時代、月の国を支配していたと言われる神。千年に一度復活を果たし、人々を恐怖と闇の世界で支配すると言われている。漆黒の黒髪と黒い瞳を持つと言われている。



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貴方の夜を壊して 38

「そう言えば、研究所のコーヌがヒイラギに話があると言っていましたよ。」
母にそう言われ、皆との食事の後に母の研究所に顔を出す事にした。
どうせ、ここにいる研究員達は、ずっと帰ることなく勝手に泊まり込んでいる。
コーヌも自室に帰る事はないだろう。
「今晩はぁ。」
顔を出すと、珍しく人が少ない。
「あら、いらっしゃい、ヒイラギ!成人したって?!おめでとう!」
それでも、残っている人たちが集まってきて口々に祝いの言葉を口にしてくれた。
「有り難う〜。」
幼い時からずっと入り浸ってきたのだ。
ここの人たちは、私の家族の様なものだった。
そんな人たちからの心からのお祝いの言葉が、とても嬉しい。
私は、本当に優しさに囲まれて生きているんだな。
なんて、ほのぼのとしてしまう。
そのまま、研究所の応接室で宴会が始まる、そんな雰囲気の中。
「そう言えば、ヒイラギ、コーヌに用なんじゃない?」
そう言われて、ここに来た用事を思い出す。
「あぁ、そうそう。コーヌが呼んでるって?」
「うん。そう言えばそうだったね。」
「何かやらかしたの?ヒイラギ。かなりコーヌ興奮してたわよ?」
…何でだろう?
「分からないけど…コーヌは?」
「動物研究室にいると思うけど?」
「なら、ちょっと行ってくる。」
私が勝手知ったる動物研究室に向かおうとすると、私の後ろ姿に声が飛んだ。
「用が終わったらいらっしゃいね。一緒に飲み明かしましょう!」
私は、苦笑いを浮かべながら、手をひらひらと振って挨拶をしておいた。
「コーヌ?いるぅ?ヒイラギです。」
動物研究室に顔を出すと。
分析器具の前でレポートをつけているコーヌが視界に飛び込んできた。
「や、ヒイラギ。来てくれた?」
「うん。結果出ました?」
「あぁ、出たところ。」
「なんか、やっかいな事お願いして申し訳ありませんでした。このお礼は…」
「お礼なんていいよ。それよりさ、この毛。どこで手に入れたんだ?」
コーヌが目を輝かせて私を見つめる。
「えっと。成院の情報科の友人が持っていたもので。私のものじゃないんですよね。」
ふ〜ん、と言いながら、コーヌは私にレポートを指し示す。
「やっぱりこれ、狼のものだね。ヒイラギの読みの通りだ。いいかい?ヒイラギ、これを見てごらん。」
そう言って、コーヌは私に記号の並んだレポートを見せる。
「こちらが、今回ヒイラギが送って来た毛。そして、こちらが狼のサンプル。」
種の同定はそれぞれの生物固有の遺伝子を調べれば分かる。分かる様に、なった。
「ほら、アミノ酸配列が一致しているだろう?これは、同種の生き物だね。つまり、狼って事。」
そう言いながら、コーヌは窓際に移動した。
「だけど、聖獣かどうかって言う事は、これで十分分かるんだ。」
そう言って、狼の毛を窓にかざした。
「あぁ、綺麗ですね。」
狼の毛は、月の光を浴びると、綺麗に発光し始める。
「月の光の波長と反応するんだよ。これで、聖獣かどうか分かる。発光する色によって、ある程度種の同定も可能。ヒイラギも知ってると思うけどね。」
「未成年の時には、月夜に外に出る事が出来なかったので。」
いい訳ではあるが。
それでも、コーヌはうんうんとうなずいてくれた。
「とりあえず、一本くれない?後は返すから。」
「構わないと思いますよ。分析に使っちゃったって言えば、文句も言えないと思いますし。」
私はくすりと笑って答えた。
あのケインが、毛の本数まで数えているとは思えない。
私は礼を言って部屋を引き上げようとした。
その時。
「ヒイラギ?…あれ、本当に人から頼まれたもの?何か言えない事情かなんかあるんだろ?」
と。
「?いいえ?」
私が不思議そうに否定すると、コーヌが私の外套に手を伸ばす。
「これ。」
「え?」
コーヌが指さすところに、長い、シルバーグレーの毛が付いている。
ほのかに、青白く発光しているその色は、先程確認した狼の毛と同じ発光色だった。
「ヒイラギのじゃないって言うなら、どこでこの毛が付いたんだ?」
「………」
おそらく、蒼白になっていたかと思う。
「おい、ヒイラギ?!」
私は呼び止めるコーヌを後目に研究室を飛び出した。

貴方の夜を壊して 37

寮に戻った私を待っていたのは、王室からの呼び出し。
母の字で、私の成人を祝い、食事でもと書いた手紙が届いていた。
一応、未成年には成人の儀の内容を言ってはならないという事になっているので、トウマに根掘り葉掘り聞かれる前に部屋を出る事にした。
初め、地院の皆と飲み会かと思ったけれど、どうやらそうではないらしく、迎えの馬車は研究所ではなく城へと私を送り届けた。
兄上の成人式が近い。
そんな、ごった返した中、それでも城ではすれ違う人全てが私の成人を口々に祝福してくれた。
兄上にも、会って直接成人した事をご報告したい。そうは思ったが、やはりお忙しいのだろう。お姿を見る事はなかったが。
意外にも、食事の席には、現王である父もついて下さった。
「成人、おめでとう。ヒイラギ。」
穏やかな、太い声。
私も、こんな落ち着いた声になるのだろうか?
少し、照れくさく、それでいて誇らしい気持ちにもなる。
「有り難うございます。」
私が礼を述べると、母が私に成人のお祝いにと言って、翡翠の結晶で出来た小刀を私にくれた。
「これは、代々母の家系に伝わる宝刀です。魔を倒す力があると言われているのですよ。」
私はとても嬉しかった。
魔、と言われても、良くは分からなかったのだが。
おそらくは、お守りの類なのだろう。実際にこれで何かを刺す事が出来るとは思えない。
「ヒイラギは、いつまで城にいられるのかしら?」
「10日間休みを頂けるそうです。少し、こちらにいてもよろしいですか?」
「構わないよ。ゆっくりしていくといい。」
「有り難うございます。」
「ヒイラギも、思いの外早く成人してしまったな。これから色々な責任が生じてくるが、がんばりなさい。」
言葉の端々に、私への愛情を感じる父からの言葉が嬉しい。
それに、こんな風に親子での時間など、本当に何年ぶりだろう?
…と言うより、私が生まれてから、これで何度目だろう…
そう言えば、この家族の単位での水入らずなど、あっただろうか…?
「…よね?ね?ヒイラギ?」
母に名を呼ばれて、はっとする。
「え?」
「やだ、ヒイラギ、聞いていなかったの?」
母はにっこりと笑って、繰り返してくれた様だ。
「だからね、ヒイラギがこのまま頑張って大司祭に慣れるといいわねって。」
「あ、はい。」
私がつられて微笑むと。
「ヒイラギも大司祭になるとして。これから先、もしもウィードに何かあれば、貴方が王位も守って行かなくてはならないのだしね。」
え…?
「母上、それは…」
「ツバキ、それはないのだよ。」
父上が母上にやんわりと…だが、はっきりと告げる。
「私はウィードに王位を授けるとはっきりと公言してあるのだよ。ウィードが成人すれば成官の巫女が子を成してくれるだろう。ヒイラギは王位に就く事はないのだ。」
「でも、あなた?もしもですよ?もしも、いまウィードに何かあれば…」
「何も。何も起こらないのだよ、ツバキ。起こってはならないのだ。王位を継承出来るのは、ウィードだけなのだからね。」
父が、根気よく母を説得しようとしている。
「母上?私は王位には何の関心もありませんよ。大司になり、兄上を少しでもお助け出来ればと考えておりますから。」
私が困った様に微笑むと、母上は少し怒った様な表情を浮かべた。
「私はもしも何かあってはと心配しているだけですよ?もちろん、ヒイラギが大司祭になる事を心から望んでおりますからね?」
ちょっと、戸惑いながらも、私と父上は顔を見合わせて微笑みあった。
「ただ。ただね?もしも…」
「ツバキ。もうその話はよしなさい。折角のヒイラギの祝いの席だ。」
父上がほんの少しだけ強い口調で、母上の話を遮る。
「ところで、ヒイラギ。学校はどうだね?」
「えぇ。私は基礎で苦労しています。」
少し苦笑いを浮かべると、父上も同じく苦笑い。
「お前は、専門は強いのだがね。」
「しかも、地院だけなんですけどね。」
「そう言えば、ヒイラギは天院に入殿するのだね?」
父がほんの少し、考え込むそぶりを見せた。
「えぇ。自分でも、意外なんですが。…月を、見なくてはならないらしくて。」
「…月…」
「えぇ。何でも、読まなくてはならない『道』があるそうです。」
「確かに、天院が躍起になっている様だ。」
頷くと、父上が御酒のグラスに口をつける。
「それにしても。やはりヒイラギもツバキの血を引いているのだね。」
「そう言えば、母上?母上が天院の司祭の孫というのは…?」
「お祖父様ですか?確かに、司祭を勤め上げられたという話でした。」
では、天院の教授の行っていた事は、本当だったんだ。
「では、母上も優れた星見だと言う事も?」
「星ですか?読めた時もありましたね。」
それが何か?とでも言う様に、母が首をかしげる。
「そうですか。」
私はその先話を続けにくく、その話題を続ける事をあきらめた。




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重い話を書いていて、軽い話が書きたくなりました。
宜しければ、こちらにも遊びに来て下さいね。
http://blog.livedoor.jp/ryo_asuka-10yuears/
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