何故に格闘技

November 10, 2017

ちょうどTTF CHALLENGE 07から一か月が経ちました。
出場選手はその後の試合に向けて頑張ってる事でしょう。

パンクラス明けの9日、午前からスタッフ集まって準備して12:00Coconeriで会場設置。
金網の他に椅子並べや控室の整理、やることが多い中、沢山のボランティアスタッフも手伝ってくれました。前日に試合したばかりの小川と佑弥も。来なくていいと言ったのにボコボコにやられたブーちゃんまで来ました。
仲間だなんだとか臭いことは言いたくないですが有り難いことです。

D-NETの大会は自分はほとんど手伝えずD-NETの同志達が全部やってくれました。
こちらで一回盛り上がり会場を整理してTTFでCconeriが再開。

全選手、持ち味を発揮し血塗れ汗塗れ。
格闘技をほとんど見たことがない練馬のお客さん達までが納得する好試合の連続。
皆ただ一勝の為に拳を振るっていました。

TTFぐらいの規模ではライカを除いては専業格闘家はいないと思います。
皆仕事をしながら練習して休みを取って計量して試合をする。
家族を持ってる選手もいます。
怪我をしたりすれば生活に支障を来たす訳で貰うギャラと割が合うとは思えません。
自分の現役時代を考えると一人暮らしで仕事しながら格闘技やってると苦しい事の連続でした。
借金しながら試合を重ねいつかビッグになってやるという気持ちでで続けてましたが実際に何度も辞めようと思ったことがあります。

プロデュースしておいてなんですが試合を見ていると何故この人達はこんなになってまで殴り続けるのだろう?何故諦めないのだろう?と感じることが多いです。
もっと幸せな生き方やお金を稼ぐ方法はないのか?

何故?

しかし見ているお客さんには確実にその気持ちが伝わったはずです。
自分たちじゃ到底出来ない事を正々堂々と見せつける。専業格闘家じゃなくてもそれがプロ選手なんです。
メインは正しくそれでした。
自分と同い年の孤独なファイター門脇選手が沢山の応援団と家族が会場で見守る川那子選手と対戦。
独身で孤独と言えど門脇選手には沢山の慧舟會の同志達が応援に来ていました。
川那子選手が拳を振るい攻めるのは予想してましたが意外なのが門脇選手の戦い方。
全ラウンド通してジャブを打ち続けます。
それがよく当たり川那子選手はどんどん目が塞がっていきました。
何故グランドの強い門脇選手がテイクダウンに行かないのか?セコンドに付いた漆谷代表もそれは解らないと言ってました。
何度か強打を被弾しても自分で頭を振って意識を戻しまたジャブを打ち続ける。
リングサイドで見ていた朱里選手がSNSで門脇選手の試合で泣きそうになったと呟いたのは被弾しようとも最後まで諦めない死なない目だと思います。
判定までその攻防が続きお客さんは凄く見入ってました。
こんな試合になるとは予想してませんでしたが両選手に予想を裏切った試合内容と強い気持ちを見せて頂きました。

後日勝者の川那子選手より両目を眼下底骨折、頬骨骨折で手術する事になったと報告を頂きました。
家族を養う男が手術するような怪我を負ってしまったわけで前述した通り大変な事です。。
グランドを封印してずっと狙い続けた門脇選手のジャブは確かな傷跡を残したようです。

何故戦い続けるのか?の答えはよく解りません。人それぞれ理由があると思います。
引退した自分はそう言った命懸けで戦う選手達が少しでも多くの人に知られ、引退した後の人生も幸せになって貰うために努力したいと金網の撤収しながら改め思いました。

見に来てくれたお客さん、気持ちを見せてくれた選手達、手伝ってくれたスタッフ達、皆に感謝します。
  
Posted by ryo_chonan at 16:48

PANCRACE290

October 18, 2017

10月8日は私の誕生日なのですが家族や仲間と飲みながらワイワイやる訳にもいかず、パンクラスと続く自主興行TTFのためにバタバタ動いていました。

自主興行1ヶ月前ぐらいになると通常のジムでの指導も平行して手を抜かずにやってますし受付嬢が短期留学でいないので事務仕事も溜まって結構大変でした。

そんな中、所属一番の問題児、三浦彩佳の試合がパンクラスであるのが余計にストレスでした。
前回の参戦で計量オーバーからのノーコンテスト。
禊のつもりで出場させたSBでは契約体重が通常より重いのにも関わらずまさかのオーバーからの再計量でなんとかパス。

インタビューで生理がどうだとか語ってましたが試合をする以上普段からその分も考慮して節制しておけば良いだけでちゃんとやってる女子選手がいる中では言い訳にもなりません。
ただ選手として在籍させてる以上全ての責任は自分にあるので彼女を責めるのではなく叱りながらも体重やコンディション、食事をチェックして試合まで備えました。
最初は信じられないくらい隠れ食いをしてたので飽きれるばかりでした。
そもそもはちゃんと出来ていたはずなのにメンタルの弱さが食事に逃げるという風になっていました。

他の所属選手は放っておいてもちゃんとパスします。
なので彼女に関しては特別指導になります。しかし月謝しかもらってませんw

結果2ヶ月ぐらいの悩みの種だった計量も自分の言う事を聞いただけでパスしました。
食事から水抜き、ダイエットを自分の経験から教えて迎えた計量日、奴から計量パスの話を聞いたときの安堵感はなかなかのものでした。
勿論同日試合を控えた小川と、佑弥は当たり前にパスです。

試合日は3名も選手が出場するのでジムを休館させて頂きました。
自主興行でもないのによそのイベントで休むのはオープンしてから5年半の間で初めてです。
TTFの計量もあったりで自分がいっぱいいっぱいでした。この場を借りてお詫びします。
ジムでTTFの計量の準備を整えてから木下さんとカメラマンの山口さんに任せてディファに向かう。
3選手とも試合の順番が近かったので連続でアップを担当してからのセコンド。
試合は小川から。
前回の試合で相手をボコボコにしながらポイントで判定負け。
プロ戦績では初の黒星でした。
敗因がセコンドの言う事を全く聞かなかったという単純なミスだったので今回はしっかり指示通りに動き練習で何度もやったタックルへの膝でKO勝ちでした。
小川も自力が付いてきたと感じました。

続く三浦。
相手の映像は見たものの外国人選手の実力はいまいち解りません。
そもそも女子選手の実力がよく解りません。
やってみないと本当に解りません。
試合が始まり相手の猛打が三浦を襲います。
ヒットする音が今まで見てきた女子とは違いこれは無理かなと思いました。
バリエーションの少ないテイクダウンで相手を捕まえようとするも強引な柔道の入り方ではガンガンジャブを被弾します。
何度か倒れそうになりながらも必死に投げを狙い諦めずにラウンド終盤にやっと投げました。
1Rが終了してインターバルで三浦の顔を見ると諦めてはない様子で逆に相手選手ははとても疲れていました。
けれども腫れが酷すぎるしダメージも大きかったので試合はストップさせてもらいました。
外国人選手は時にこんな選手が急に出てくる事があります。
技術的な事は課題山積みですが諦めなかった事と計量パスした事、怪我も腫れは酷いものの大事には至らず良かったと思ってます。今度はしっかり勝つように。

最後は佑弥。
22歳にしてタイトル目前。
ちなみに自分が彼の年の時はまだ格闘技をやってません。
19歳でうちにきて格闘技のすべてをTRIBE習った純TRIBEファイター。
相手の将兵選手は厄介な選手だと思っていましたがここで負けてしまってはランキングの中でぐるぐる回るだけの選手になってしまう。
試合序盤は良い動きが出来なかったし相手のテイクダウンに手を焼きましたがだんだんタイミングを掴んできたのか打撃がどんどん入り始めました。
飛び込んでくる相手に横肘を合わせてたのはたいしたもんです。
佑弥に一つだけ伝えてる事があります。
「打撃は普通に避けて当てて普通にやれ」これは現役時代の自分に一番言いたい言葉なのです。
倒そうとするあまり力んでしまいスピードが乗らず隙も出来やすい。
現役時代の技術的な後悔。そうなって欲しくないので伝えてるのですがこの言葉の通りだと佑弥も言ってます。
ただ当たり前にやってる事をやり続けていつかは相手が倒れる。
結果2Rで今回も倒しました。
もう次はタイトルマッチで良いのではないでしょうか?

思えばジムをオープンした頃、TRIBEはチャンピオンの多いジムでした。
今は1からスタートした弟子たちがどんどん勝ってくれています。
そろそろ若手達にベルトを穫って欲しいし穫らせようと思ってます。

10/8誕生日プレゼント頂きました。
もう41歳なんで喜んでもいられませんが。
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翌日はTTFです。続く  
Posted by ryo_chonan at 23:46

TTF CHALLENGE 07

October 11, 2017

10/9に行われた私のプロデュースする「TTF CHALLENGE 07」沢山のご来場、沢山のご協力あって無事に終える事が出来ました。
誠にありがとうございました。
イベントをその日だけでは語る事は出来ず遡って思い返しここに記しておきたいと思います。

年明けぐらいに会場の空き状況を聞きにいったところCoconeriホールの空きがなく年内練馬での開催は絶望的でした。しかし担当の方がキャンセルの空きを抑えてくれてなんとか借りる事が出来たのですがCoconeriは年々人気が高くなり借りるのが困難になってきました。そんな中で4度目の練馬大会が可能になったのです。
やると決まればマッチメイク、契約交渉、書類の制作、発送、チケットの発送、スポンサードの交渉、動画の考案、ポスターデザインの考案などなど…
幸いな事にSNS等で出場に立候補してくれる選手が多くマッチメイクは大会2ヶ月前にはほぼ終えてます。
スポンサー様も毎大会増えていて本当に助けて頂いてます。
現在は自主興行を10回ぐらいやってますのでだいぶ肩に力を抜いてスムーズに出来るようになりました。
TTF CHALLENGE 01の時なんかは試合するような気合いのテンションだった事を記憶しています。
TRIBE TOKYO FIGHTは自分の引退試合で練習もジム経営も興行もあったので試合が終わるまで忙し過ぎて試合が終わるまで思いに耽る余裕すらありませんでした。
自分が一人でやれるのも木下マネージャーが背後にいるので安心しているところはあります。

試合近くになるとYoutubeでの映像は吉田映像さん、パンフとポスターはヨウジ君にお願いして私はジムの閉館後、練馬IMG_1519の町でチケット販売と大会の宣伝しながら飲み歩きます。楽しいので良いんですけど。
昨年のTTF06は秋葉の事故があった直後で皆辛くても前を向こうという興行だったと思います。
今年はどうしようかと考えると去年が試合内容も全てが強烈すぎて全くテーマが思い浮かびませんでした。

そんな中で川那子選手サイドから試合をしたいという話を頂き対抗となる選手を探しました。
最近の傾向として日本人選手はバンタム以下は多いのですがフェザーより重くなるにつれ選手層が薄くなってきています。
考えに考えて選手の試合予定や戦績、そして意味のあるマッチメイク。
修斗の坂本さんに対戦相手を相談したりもしました。

なかなか思い浮かばずにいたのですが和田竜光のTwitterで門脇選手との練習の話がちらっと呟かれてました。「門脇さんがとても強い」
竜光はうちのプロ練常連の実力者でその彼が言うならだいぶ良い状態なのではないかと。
門脇選手の戦績をチェックすると試合スパンは開いてるものの2連勝中、自分と同い年で20年以上練習して試合している元修斗世界王者のベテラン。
コンディションだけが気になってたのですが現在の所属先であるURUSHI DOJO代表の漆に聞くと1週間の練習で考えさせて欲しいとの事。
そして一週間後、漆から電話があり「門脇OKです」
すぐに秋本道場の秋本代表に連絡をして試合の決定とこのカードがメインイベントになる事を報告させて頂きました。
漆曰く「先に言っておくけど脇さんチケット全然売らないからね」
私はそんな事で選手を選んだりしないので大丈夫なのです。

このインタビューを読んで解るように門脇選手はかなりの変わり者です。
ファイターの他にジムのマット張り職人という顔を持ちTRIBEの最初のマットは門脇選手に張ってもらったりもしました。
自分の門脇選手のイメージはその格闘道に欲や迷いはなくただ単純に自分の体と対話しながら強さや戦いと向かい合ってると感じます。
他人の評価は気にせずひたすら自分を磨く。私には真似出来ません。
対する川那子選手は自分に近いのでしょうか?
家族や応援団と共にこの格闘技界でやり残した事を清算すべく戦いに赴くイメージです。
勝手な私の主観なので違ってるかもしれませんが。

この試合は良き時代も地獄をも味わった同士が今自分にやれる事全てを以てケージに入る。
彼等じゃないと見せれない戦いのドラマがあるはずと感じました。
お客さんや若い選手達に見て欲しいそう思ったのです。

メインが決まればあとは簡単で立候補してきた選手を中心にどんどん組んでいきました。
試合が早く決まって悪い事は何もないので急いでカードを決めます。

今回うちの所属からはデビュー戦の工藤のみが出場しました
うちの選手使えば練馬で盛り上がるしチケットも売れると思います。
ただそれは自慰行為のようにしか思えず、実際TTF03では小川徹、佐藤天、当時所属だった安藤達也を起用して大会は成功したのですがTRIBEのデモンストレーションみたいな感じになってしまい控え室でアップを担当してセコンドで声張り上げている時の方が自分自身熱くなれるしタイトルのある場所でそれに向かって努力して欲しいし最短でチャンピオンなって欲しいと思ってます。
TTFをTRIBEの祭りにはしたくないのです。
そしてTTF CHALLENGE 07 の前日にはTRIBEから3選手も出場するPANCRACE290があります。
ここには前回体重オーバーをやらかしたブーちゃんこと三浦彩佳が出場します。
胃が痛くなるような計量という心配事が私を襲います。

長くなったので次回に続きます。  
Posted by ryo_chonan at 23:11

ONEと私そして計量

May 29, 2017

先週はジムを清水に任せてシンガポールに出張行ってきました。
今年に入ってからONEに関する仕事をしているのですが代表やマッチメイカーと直接会って話する為です。
ONEのシンガポール大会を視察するというのも目的の1つでうちに練習来てインストラクターやってくれてる青木君もグラップリングマッチで参戦、サポートでつかせてもらったのですが試合はとてもエキサイティングなものでした。

ONEの何の仕事をしているかというと代表に日本の格闘技界や選手の現状を伝えONE日本上陸のサポートをしています。さらには現契約選手の要望も伝えたり自分が関わっていない日本人選手の力になれればと動いたりもしています。
ONEの代表はシンガポールを拠点に成功しているビジネスマン。
その展開はクリーンで力強く、成功しても止まらず戦い続けるファイターのようです。
自分みたいな労働者では遠く及ばない方なのですが仕事を一緒にやれたり日本の市場に興味を持ってくれてる事が光栄です。
陽の当たらない選手達に光を照らせるようになれば。
JMMAに尽力された方々が報われるようになればと綺麗ごとじゃなく本気で思ってます。

地盤を着々と作っていきますのでONE Championshipの今後を期待して頂ければと思います。

ONEシンガポール大会の翌朝飛行機で日本へ帰国。
約6時間のフライトを終え携帯に電源を入れると翌日にパンクラスの試合を控えたうちの三浦彩佳(ゾンビ)からLINEで連絡が連続で入ってました。
「体重が落ちません」
電源を入れたのは最終軽量の30分前。泣けとか頭を丸めろとかアドバイスしたのですがもう間に合わず最終は150gオーバー。
150って…選手を抱えるいつかこんな日が来るだろうと思ってましたが150って…

ジム代表として自分自身反省の意を持っているのですが、一言言わせてもらうと自分がいれば計量はパスしていたと断言できます。150なんて屁みたいな数値です。
それを何故パス出来ずに皆に迷惑をかける事になったのか?
私の管理不行き届きと彼女の未熟さ以外に理由はありません。

私は当日東日本マスター柔術選手権に参戦し一戦終えてパンクラスの会場に到着するとゾンビは一晩中と言うか会場についても泣いてたようで目が腫れあがってました。
朝からイオンに入ってる1000円カットで謝罪の意を以って坊主にした私と違ってハートマークの編み込み頭にしていたのには腹が立ちましたが怒ると泣くだけなのでまずは試合に集中するよう勝って生き残れるようにしようと本人に伝えました。
団体によっては150gオーバーで試合が成立するところは多いです。
キロ単位でのオーバーもUFCを始め世界各国で見られます。
ただ自分は今でも計量オーバーは許せません。体重だけじゃなく約束した事を守れないと言うのは命をかけて戦う仕事において重罪なのです。
それはファイトマネーを未払いする団体も同罪です。

試合は投げて一本取りルールに則りノーコンテストとなりました。
相手のセコンドのクリスチアーノに謝罪すると問題ないと言ってくれました。酒井さん、坂本さんも今後を考えてくれると言ってくれました。
自ら巻き起こした事で自らの試合でなんとか首の皮一枚繋がった感じです。
彼女はまだ成長の途中で教える事がまだまだ沢山あるのですが練習だけはとても真面目です。
今度やったら私も許しませんがちゃんとやり直す事を前提にまた応援頂けると幸いです。

その日のはうちの若松佑弥が強豪、古間木選手に激勝しました。
何度も強打を受けながら立ち上がり攻めた古間木選手の体調は心配ですが、佑弥はたいしたもんだと思いました。
いろいろあったこの1週間でしたが彼の戦いに全て救われました。  
Posted by ryo_chonan at 10:03試合

更新

March 30, 2017

久しぶりの更新です。

ブログの方は何か心に思うことがあったら文字に残していこうというスタンスです。
日常はSNSで発信しています。

実は過去に長文を書いてのですがアップせずに削除してしばらく文章を書く気がなくなりました。
勿論更新してない間にも頭にくる事やそれ以上の嬉しい事が沢山ありました。

でも削除したブログの時ほどショックな事はなく今でも彼を思い続けてます。
前に進もうと再び文字を打ってます。

昨年8/30に俺は愛弟子を交通事故で失いました。
まだ21歳で沢山の可能性を秘めた真面目な男でした。
亡くなる3日前の土曜に試合して勝った後、日曜日にすぐ試合後の挨拶に来て火曜日から通常のプロ練に参加、それは試合前の練習仲間の追い込みを手伝う為でした。
ジムの掃除を終えて試合前にお世話になった治療院まで挨拶に向かおうとしている途中にバイク店で事故りました。

お母さんからジムに電話が来て結構な事故で大怪我をしたけど意識はあると聞きました。
命に問題はないと思ったのでせっかく勝って何やってんだよと彼の練習や試合の心配をしていたのですがクラス指導中にお母さんから再度電話が来て息子が息を引き取ったと報告を受けました。

自分はなんと言えばよいか言葉が出なく、ただ事故で亡くなった事をその場にいた会員さんや選手達に伝えると皆が泣き崩れ始めました。

正直この時は実感が湧かず悲しみが込み上げてくるような事はなく、選手にいつも怒ってたから感情のないマシーンみたいになってしまったのか?と自分に引きました。
泣いてる若手達を宥め試合があるなら泣いてないで練習しろって言いました。今日は帰ってもいいよとも伝えジムを通常通り閉めて帰宅しました。
ずっと実感が湧かないまま電車に乗り降りて自宅の方向に歩いてると自分がやっと一人になりました。
すると途端にスイッチが入ったように大号泣。
人気のない場所まで移動して暗闇の中泣き続けました。
ちょっと落ち着いて帰宅すると嫁が泣いてたので「何泣いてんだよ?」ってさっきまで散々泣いてたのに冷めた顔で言いました。不思議なもので家族がいると涙はピタっと止まります。

結局一睡も出来ず本来は彼が指導に入ってたはずの朝のジムの指導に向かいました。
ジムにはいつも忘れ物する彼がしっかりジャンバーを忘れていました。
ジムの中で一人泣き崩れました。
それから車で彼に会いに行く途中、会ってから、帰り道、ずっと泣きながら車を運転してましたが対向車の人は泣きながら運転している私に驚いたでしょう。


この時期は選手の練習姿勢について悩んでました。
とにかく練習をサボる人間は辞めてもらったのですが、リーダーでなければならないはずの清水は連敗と若手達の追い上げでスランプになってました。
そんな中でも秋葉尉頼は真っ直ぐに真面目で曇りのない男でした。決して頭は良くないのですが挨拶と笑顔と常に前を向いてました。一緒にジムを指導して任せれる存在でした。

お通夜の日はジムを臨時休業にして告別式は白井がジムを担当してくれました。
沢山の会員さん、関係者に見送って貰うことが出来ました。
彼が21年の間に作ってきた輪です。

翌月に行ったTTFでは三浦が長期欠場から復帰、大越は強豪相手に攻めるも逆転負け、スランプの清水はギリギリの試合でしたが古間木選手を破りまだ自分はいるんだと存在を証明しました。
会員のTHEイナズマ戦隊ヴォーカル上中丈弥さんからは応援歌を歌って頂きました。

あの日から練習も全て変わりました。
選手も結構勝ってますし秋葉が走れなかった分背負って走ってくれてます。
亡くなってすぐに書いたブログは思い出を書き続けた涙、涙の内容でした。
今は選手達が前を向いてますし引退している自分も未だ格闘技界で走り回ってます。
きっとこれから敗北や苦しい事あるでしょう。

でも彼のように前を向いて生きましょう!IMG_3664
  
Posted by ryo_chonan at 01:46

新年度スタート

May 20, 2016

年が明けてからチーム的にも個人的にも大きく変わった事があります。
2/27に一番弟子の白井祐矢が引退。
3/6に坂下さんが引退。
融資を受けてジムの内装工事を行い朝の営業をスタート。

現在TRIBE TOKYO M.M.Aは新たな挑戦を始めたところです。

白井の引退試合に遡ります。
白井は自分の引退後、ずっと選手達を引っ張ってきました。
チーム以外にも出稽古に来る選手にとっては強く存在し続けてくれたので練習のレベルを保つことができました。
お互いTEAM MADとして行動を共にし、ジムも何もない頃からRIKIX、アライアンスや吉田道場を中心にバイクで走り回り苦楽を共にしてきました。
試合で勝ったり負けたりの中、我々が共通してやり続けたのは練習を続けると言う事だけでした。
途中からTRIBEが出来て後輩もできて白井はどんどん成長していきました。
自分の記憶では親父さんを癌で亡くしてしまった頃から人間的にまた大きくなったのではないかと思ってます。
そんな引退する白井を次のステージに送ってやりたいと最後の試合はスポンサーを集いチケットを沢山売って皆で盛り上げました。
白井が仕事でお世話になっている吉田秀彦さんも別で動いてくれて白井には格闘技の退職金を渡す事ができました。
自分の背中を追いかけてついてきた男に練習以外で自分が出来る事でした。

試合の時入場から引退セレモニーまでの間白井に合計3回も抱きつかれました。
ちょっとキモかったのですが慕う気持ちが強過ぎるようで照れくさいところでもありました。

引退試合、自分の時もそうでしたが後楽園に沢山の笑顔があり幸せな感じになります。
殴り合いの仕事なのに不思議ですが良き出会いと粘って歩んできた道が間違っていないという証拠にもなります。
これからの道何があっても送ってくれた人たちに顔向け出来るよう頑張らないとですね。
それを再確認して自分にも言い聞かせます。

その翌月は同チームの坂下さんが引退しました。
自分の1つ上の年で定職に就きながらハードな練習をこなしてました。
家族の反対もあり戦い続けるのが困難となり最後に強い選手に勝って終わりたいと言う事でHEATさんにあげてもらう事が出来ました。
狙うは強豪エンリケ・スギモト選手の持つミドル級タイトルです。
坂下さんは不器用なのですがとても真面目でラグビーで培ったパワーは強烈です。
ダッシュ力を生かしたテイクダウンで相手を封じるのが作戦でしたが、何故か打撃勝負を繰り返し最後は相手の強打に沈んでしまいました。
セコンドしていた自分にとっても謎の打撃戦でしたが最後に懸ける思いが爆発したのでしょうか?
ケージを降りると床に膝をつき自分達に「すいませんすいません」と涙を流して謝ってました。
謝んないでくださいと言いながら自分も泣きそうになりました。
応援に来てた若手達は坂下さんのような努力はしていません。彼らにその姿がどう映ったのでしょう?
それから1週間ぐらい坂下さんの試合と最後の姿が頭から離れませんでした。
そして坂下さんは試合のない日常に帰って行きました。
ジムの方も退会とばかり考えて事務処理しておいたのですが先日ひょっこり現れてまた練習させてくださいと再入会して今は会員さんとしてTRIBEで汗を流してくれています。
忙しい合間を縫って練習に来てくれる坂下さんはやっぱり尊敬します。

そう言えば引退した蛭川も同じ感じでジムに戻ってきて汗を流してくれています。現役時代に接触しなかった若手達にウェイト教えてる姿は微笑ましいものでした。
白井も手伝いに来てくれているのでジムの絆みたいなものを感じます。
もっと前に引退した大類宗次郎は今のところ全く現れませんがいつかきっと来るのでしょうw

坂下さんの引退試合辺りの時期に自分はハンマーを振るいながらジムの改装工事をしてました。
もともとあったカウンターと自分の部屋を壊してシャワーとマットスペースを増設しました。
今は平日の午前中の営業も始め忙しい日を送ってます。
新規入会や上京して格闘技をやりたいという新しい子達もTRIBEに入りました。

4周年迎えましたが変わらず攻め続けています。
訪れた人が格闘技で人生がより楽しく価値のあるものにできるよう日々考えながら今年度も前進したいと思います。
  
Posted by ryo_chonan at 16:48

明けましておめでとうございます。

February 09, 2016

新年一発目の更新ですが2/27に引退する一番弟子の白井祐矢について書きたいと思います。

自分と滑川さんでチームMADを立ち上げ最初に合流したのが白井でした。
まだ若手だったのでアルバイトしながら格闘技をやるというスタンスでこれから頑張っていこうと言ってた矢先、「すいません彼女が妊娠しました」
皆が彼女すらろくにいなかった時代、「えぇ〜〜っ」って感じで練習仲間で驚きました。

どうすんだこれから?
と困っていた時にPRIDEでバリバリ試合していた吉田秀彦さんが拾ってくれました。
格闘技をしながら専属運転手に使ってもらえたのです。

無計画でしたが父親となり格闘家として成功する事を夢見て俺や中村カズの背中を追っていました。
吉田道場でもRIKIXでも必ず自分についてきてました。
俺の弟子なのに酒は飲めません。1回だけウーロンハイ飲ませたら顔が紫になって死にかけていました。代わりにその晩、三浦広光が大暴れしていたのも今となっては良い思い出です。」

選手としては苦しい戦いを続けていましたがいつもあと一歩のところで星を落としてました。
あがり症なところもあってかこの一戦で全てを変えれるという時こそしっかり負けました。
そんな彼を人は練習番長と呼びます。
網膜剥離になったりバイクを2度も盗まれたり運も彼にはついてきません。

YO3_6005しかし長く身近に接してきて本当に成長したと思います。
前はインタビューもろくに喋れなかったのでいつも自分が考えてあげていました。
するとセリフがオリジナルではないので全然熱意が伝わってきません。

地味強ファイターとしてのポジションを維持していたのですが昨年は後輩の渡辺悠太に敗北しました。
実はその時はリカバリーを失敗し全身が攣ってしまい酷い状況でした。
痛み止めを打って極限の中で試合をしたのですが持っている男だったらそんな状況でこそ勝つはずです。
でもやっぱり白井でした。
見事にのされて引退を決意。

そこから間に自分への恩返ししてくれたTTFでの一試合を挟んで今月27日に引退です。

対戦相手はミノワマンです。
最後はやりたい相手と戦ったら?と本人に話しました。
多分本人は勝ててなかった外人ファイターとやりたかったようです。
でもミノワマンの名前が浮上して白井はミノワマンを選択しました。

それは応援に来てくれる人達がミノワマンだったら有名で喜ぶからというのが理由でした。
PRIDEが盛り上がってた時に活躍した選手、自分がいけなかった舞台で活躍していた選手、最後の試合で周りへの恩をしっかり試合で返して欲しいと思うし自分は勝利で次なるステージに送ってあげたいと思います。

この試合に向けてSNSでスポンサーを集めました。
手を挙げてくれる人が多く本当に感謝しております。

最後になりますが我弟子の応援よろしくお願い致します。
満員の後楽園で試合させてやりたいです。

【DEEP 75 IMPACT】白井祐矢引退試合
DEEPウェルター級(77.1kg以下) 
白井祐矢(TRIBE TOKYO M.M.A) VS ミノワマン(フリー)

開催名: DEEP 75 IMPACT〜DEEP15周年大会〜
日時:2016年2月27日(土)OPEN/17:30  START/18:00
※オープニングファイトは17:40開始予定
会場:後楽園ホール 
チケットはTRIBE TOKYO M.M.Aでも取り扱います。

TTFでのインタビュー  
Posted by ryo_chonan at 16:47