2018年06月27日

腹腔鏡 ~避妊手術~

本日の症例は腹腔鏡による避妊手術を行ったワンちゃんです。


通常の避妊手術では、小型犬では通常4~5cm開腹して手術を行います。


腹腔鏡による避妊手術を行ったワンちゃんの傷口がこちらです。IMG_1607

この3カ所の傷口にトロッカーと呼ばれるトンネルのようなものを挿入し、
カメラや鉗子などの器具を入れるための入り口として用います。

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数mmの傷口が3か所なので、負担が少なく体に優しい手術を行うことが出来ます。


ryo_petclinic at 23:05|PermalinkComments(0)

2018年06月19日

カビ

本日の症例は脱毛のあるネコちゃんです。

かゆみは特になく、耳に脱毛が認められたという事でいらっしゃいました。
ウッド灯検査と抜毛検査、培養検査の結果、皮膚糸状菌症であることがわかりました。

皮膚糸状菌症は、特に換毛期など毛が活発に発育する時期、皮膚の免疫力が落ちているときなどにかかりやすくなり、また、人にもうつることもあります。

犬では70%、ネコでは98%がミクロスポラム・キャニスという真菌が原因とされます。
感染は主に感染している動物との接触や土壌から起こりますが、くしやバリカンなどを介してうつることもあるため、注意が必要です。

典型的な症状は、直径1~4cmの円形で急速に拡大する脱毛です。顔面や足に比較的多く発症しますが、全身に広がる場合もあります。一般的にあまりかゆみはありません。

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Microsporum canisの大分生子と呼ばれる形態です。
感染毛を真菌培養し、顕微鏡で確認しました。


治療は皮膚の状態に合わせたシャンプーや抗真菌剤の外用薬を用います。
難治性のものや全身性のものでは、抗真菌薬を内服する必要があります。
自然治癒することもありますが、他の動物や人への感染を防ぐため早期の治療が推奨されます。

他に犬や猫を飼っている場合には、真菌に感染した動物と隔離したり、掃除と消毒を徹底してもらうなどの
対策が必要になります。


ryo_petclinic at 23:12|PermalinkComments(0)皮膚科 | 感染症

2018年05月13日

頬袋脱

本日の症例は、頬袋が飛び出したハムスターちゃんです。

ハムスターは口の中に頬袋が左右1つずつあります。
その頬袋が反転し、口から飛び出したままになってしまうことがあります。
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原因としては、感染や炎症、過形成などが挙げられます。
多くは一般的に症状が見られません。

内科的な治療には多くは反応しないため、外科的に頬袋の摘出を行います。

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上の写真は、頬袋を切除し、縫合しているところです。

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縫った後がこちら。

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摘出した頬袋です。

抗生剤を投与して、術後の経過をみていく予定です。


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