世の中、やれ「台風だぁ、台風だぁ」と言ってる最中、今日は夜から代官山のライブハウスに友達がやってるバンドのライブを見に行きました。

このバンド、ドラムとベースが、前に僕も一緒にバンドをやってたメンバーでして、どうやらロックなバンドに参加しとる、ということでした。ロックをやってる彼らを見るのは、今回が初めて。一緒にやってた頃は、ファンクやってましたから。

彼らのライブは、どうも曲を書いている人が『ブルース好き』ということで、基本的なコード進行はブルースがメイン。はい、頑張っておりました。まだまだ若い彼ら、是非頑張っていただきたい。


それはそれとして、実はここがメインじゃあないんです。どうやら4つのバンドが出演するらしかったんだけど、僕は今日誘われたもんで、他にどんなバンドが出るかは全く知らず。

友達のバンドに続いて出てきたバンドは、三重からわっざわざ代官山まで来たというメロコアバンド。ま、特に触れるとこなし、と。


で、次に出てきたのが今夜の大オチ。3人組のバンドなのだが、メンバーが『ピンクの頭のロリータ女(ドラム)』に『全身黒ずくめヴィジュアル系少年』、そしてギター+ヴォーカルの男の衣装が、どういうわけだか、、、


『軍服』


この時点で、「なんだ。この残念なバンドは。」と会場一同。しかもですよ、出てきた矢先に小芝居を打ってでやがるではないか?!これがまた、


「面白くない」


そして、完全に引きまくった僕の目には、軍服に化粧を施したヴォーカルが映っていたのですが、それがですよ、どう見ても、、、


「日出朗にしか見えない」


そう、六本木のオカマ代表、あの日出朗です。エラの張りっぷり、濃い〜アイシャドウ。日出朗以外の何者でもないのです。

そして、日出朗の顔をよ〜く見ると額になにか彫ってあるじゃあないか、と。なんて書いてるんだ?と思って目を凝らしてみますと、額の真ん中には、、、


『車』


と。日出朗よ。なぜに数ある漢字の中でそれを選んだ。乗りたいのか?欲しいのか?えぇ!言ってみろよ。
 
もはや出オチのこのバンド。曲が始まれば、コーラスというか語りというか、絶叫というか、そんなことをのたまわるロリータ女子。そして、残念な歌詞を惜しげもなく歌い上げる日出朗。終始無言のヴィジュアル系。そんな小劇団を前にして、僕に残された選択肢は二つ。


『引くか笑うか』


で、僕が出した結論は、、、


「これはプレイだ」


と位置づけることでした。そう、もはやプレイとして位置づければ他者が介入する必要はないですからね。

そんなこんなで、ライブの中盤。ドラムを叩く、ロリータ女のMCスタート。そして、初っ端こう絶叫したのです。


「現代社会が悪いんだぁ〜!」


と。いや、ちょっとまて。お前がそうなったのを現代社会のせいにするんじゃあない。いいかぁ、悪いのはなぁ、、、


「お前の頭だ。」


全く。何でも社会のせいにするのは、よくありません。最近の若者に多い傾向です。肝に銘じておけ、3チャンでごちゃごちゃ言ってる10代よ。


というわけで、台風近づくお洒落の街・代官山で『最高のギグ』を見てきたわけでしたとさ。