バンドアンサンブルレッスン終了しました。

バンドアンサンブルレッスンとは、現役ミュージシャンを招いて行うバンド形式のレッスンです。今回の参加者の方々は、スタジオ初経験の方もいらっしゃったので、アンプの使い方をはじめ、スタジオ内での注意事項なども踏まえて行いました。

IMG_4491
どこのスタジオにも必ずと言っていいほど置いてあるJC120(ローランド)。この写真は、ループしたフレーズを利用して、音作りに挑戦してもらっているところです。TREBLE、MIDDLE、BASSのつまみをどう動かしたらどのように音色が変わるのか分かってもらえて良かったです。あと写真はありませんが、JCM900(マーシャル) の歪みとマーシャルの歪みをシミュレートしたエフェクターの音を聴き比べしてもらいました。パッと聞いた感じほとんど音色は同じなのですが、やはりJCM900の音のほうが弾いても聴いても気持ちよかった模様です。

ちなみに今回JC120の解説の元になったのはこちらのDVDです。
JC120のポテンシャルを200%引き出す極意 [DVD]
小川悦司
アルファノート
2014-10-08

私自身知らなかったことや、間違えて覚えていたこともあり、とても役に立ちました。「JCはどうも苦手で〜」と言う方がたまにいらっしゃいますが、しっかりと使い方を覚えれば、こんなに使い勝手の良いアンプは他にはありません。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

さて、一通り解説が終わり、本題のアンサンブルレッスンへと移ります。

IMG_4499
 定期的にセッションに参加しているYさん。さすがに場馴れしている模様。持参したエフェクターの音色にリバーブが掛かりすぎていて音量の割には音抜けが悪かった模様。こういう時は音量を上げてしまいがちですが、音量を上げる前に音色を調整することで解決することもあります。カッティングをする時にリバーブの残響量が多すぎると歯切れが悪くなりますし、音の芯がボヤケてしまいます。今回のケースでは、音量を上げずにリバーブをオフにすることで解決することができました。

IMG_4495
最近入会したHくん。バンド経験はあるものの、まだ音作りの面で課題がありました。マルチエフェクターを使用しているのですが、操作性が単体のエフェクターと比べると複雑になります。家でひとり練習しているときは良くても、スタジオに入ってドラムやベースが入ると状況が変わってきます。そういう時に状況に合った音作りを速やかに行うには、機材の使い方を熟知する必要があります。ちなみに、音抜けが悪かったのですが、歪みのエフェクトタイプをチェンジしただけで適したサウンドを得ることができました。これはマルチエフェクターの強みですね。

IMG_4518
小学五年生のTくん。今まではアコースティックギターを習っていたのですが、この度念願のエレキギターデビュー。マーシャルから繰り出されるリアルな歪みの音に感動していた模様です。僕も初めてスタジオに入った時(15歳)にたまたまメサブギーが置いてあって「おぉ〜っ!!」と感動したのを覚えています。今はマルチエフェクターの中にアンプシミュレータが入っており、気軽に歴代の名アンプのサウンドを味わうことができます。でもやはり本物の音に触れるのが大事ですね。それにしても、堂々たる演奏でした。今後が楽しみです!!

IMG_4558
最近入会したHさん。実は先ほど紹介したHくんのお母様です。親子で共通の趣味を持っているなんて素敵ですね。Hさんはバンド経験はあるものの、エレキギターでの参加は初めて。カッティングの際に音抜けが悪かったのは、ギター側のトーンが絞られすぎていたのが原因でした。トーンを全開にすることによって解決しました。「あれ?何かおかしいな?」と思った時に何が原因なのかが分かり、どのように行動することができるかが鍵となります。これは経験を積むしかありませんね。とてもキレのあるカッティングが印象的だったので、今後はカッティングがかっこいい曲にチャレンジしていくと良いかもしれませんね。

今回はドラムに尾村尚志さん、そしてベースに水野大佑さんにサポートしていただきました。譜面通りに演奏するだけではなく、状況に応じてハードロック、ファンク、ディスコ等、色んなスタイルで演奏していただきました。参加者のみなさんにとって、現役ミュージシャンの演奏に触れる良い経験となったのではないでしょうか。

今後も定期的にアンサンブルレッスンを行っていきます。今回参加できなかったみなさんは、次の機会にぜひ参加してみてください。