No Nukes 原発ゼロ

初代「No Nukes 原発ゼロ」 の後続版です。 政治・原発問題などを中心に、世の中の「気になる動き」をメモします。

スポーツ

大谷翔平、4度目の満票MVP
「光栄、すべての人に感謝したい」
毎日新聞  2025/11/14 09:44
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ドジャースの大谷翔平選手=米ロサンゼルスで2025年10月27日、ロイター

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(31)が13日(日本時間14日)、今季のナショナル・リーグの最優秀選手(MVP)に満票で選出された。アメリカン・リーグ、エンゼルス時代の2023年から3年連続で、歴代単独2位の4回目の受賞。満票は4回連続で、両リーグで複数回受賞は史上初。投打「二刀流」の活躍で、メジャー8年目で4度目の栄冠となった。

 大谷選手は大リーグ専門局の番組内で「すごく光栄ですし、(同じく候補だった)ソト選手、シュワバー選手も素晴らしいシーズンで、そういった選手と競い合えたのが良かったと思います。最後の締めくくりでMVPを取れたことは大きいこと。すべての人に感謝したい」と喜びを語った。

 3年連続の受賞は、01~04年の4年連続を含む歴代最多7回受賞のバリー・ボンズ氏(元ジャイアンツなど)に次ぐ2人目の快挙。

 MVPはレギュラーシーズンの成績を対象に、全米野球記者協会の会員30人による投票で選ばれる。

 大谷選手は昨季、右肘手術の影響で指名打者に専念したが、今季は2季ぶりに「二刀流」が復活。打者としてはシーズンを通して好調を維持した。3年連続の本塁打王にあと1本届かなかったものの、自己最多の55本塁打を放ち、打率2割8分2厘、102打点、両リーグトップの146得点をマーク。出塁率と長打率を合わせた強打者の指標、OPSはリーグ1位で、西地区4連覇に貢献した。

 投手としては、6月16日のパドレス戦で663日ぶりにマウンドに上がり、最速161キロを計測するなど復活を印象付けた。14試合に先発し1勝1敗、防御率2・87、投球回(47回)を上回る奪三振(62)を記録し、史上初の「50本塁打、50奪三振」を達成した。

 ポストシーズンでも躍動。リーグ優勝決定シリーズではMVPに輝き、球団初の連覇となったワールドシリーズでも「二刀流」でチームをけん引した。

 アメリカン・リーグは、ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が2年連続3回目の受賞となった。【牧野大輔】

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松尾貴史のちょっと違和感
広陵高校、甲子園辞退 周囲の大人、対応に問題も
毎日新聞   2025/8/17 東京朝刊
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松尾貴史さん作

 全国高校野球選手権大会に出場していた広陵(広島)は1回戦に勝利して2回戦進出を決めたが、大会を急きょ辞退するという異例の事態になった。

 これまでの報道などによると、今年1月、野球部の寮で複数の上級生が下級生に暴力を振るった。学校は加害生徒を一時的に部活動への参加を禁止するなどし、高野連は3月、厳重注意とした。加害生徒は被害を受けた生徒に謝罪。被害生徒は転校し、広島県警に被害届を提出した。

 真偽は分からないが、SNSに事案に関する投稿があり、広陵への批判が噴出した。騒ぎが過熱し、「大会を辞退すべきだ」という声が大きくなっていった。そして、こういうケースにありがちで、こちらも不快なのだが、学校への中傷が相次ぎ、あろうことか爆破予告まであったという。

 堀正和校長が10日に記者会見し、2回戦以降の出場辞退を表明した。その会見における校長の言葉に、大きな違和感を覚えた。辞退の理由について、大会運営に支障を来した点や、高校野球への信頼を失ってしまうこと、広陵の生徒や教職員の命に関わるような事態が起きかねない、などを挙げ、「最終的な決断をした」と述べた。

ところが、本来ならばこの場でも必要と思われる被害生徒への学校側による明確な謝罪は聞かれなかった。被害生徒は今も心に傷を抱えているかもしれないのに、である。中井哲之監督は指導からしばらく離れるというが、辞任など責任の所在については語られなかった。

 SNSにこれとは別の案件が投稿され波紋を広げていたが、記者会見での説明は不十分という印象しか受けなかった。

 さらには部内や寮での暴力行為や監督の管理・指導体制への言及もなく、「SNSのせいだ」と言わんばかりの姿勢にも耳を疑った。「こちらが被害者だ」とでもいうように聞こえたのは、私だけではないだろう。

 最も違和感を覚えたのは、保護者説明会の様子を語ったときだ。「誰一人、質問の手が挙がらず、(保護者の方々が)我々の意に同意してくれている様子がうかがえました」と言うのだ。これほどの事案が起きていて、質問がひとつも出ないのは不思議だ。なぜ「同調圧力だったのではないか」「質問が出ないような空気を作ってしまった」と思わないのだろうか。

 また、あるテレビの情報番組では、この問題を取り上げた際、出演していたアナウンサーが「SNSの何気ない投稿が、高校球児の夏を終わらせてしまうことも考えてほしいと思います」と発言したのだ。被害を訴える声が「何気ない投稿」なのか、とSNSでは批判が渦巻いている。アナウンサーのコメントは学校や生徒への中傷などについての言及だったと解釈しても、学校・監督の対応など、問題の核心から目をそらす論点ずらしとしか映らない。

 高野連の下した「厳重注意」という判断は、今回のケースが未成年の喫煙や飲酒という被害者が存在しないルール違反とは異なり、すこぶる深刻な案件にもかかわらず、そこへの対処としてはあまりにも軽くはないだろうか。学校からの報告をうのみにした、あるいはうのみにしたかったとしか、私には考えられない。

 「高校球児の夏」を終わらせてしまったのは、こんな事件が起きる土壌を作った周囲の大人たちではなかったのか。(放送タレント、イラストも)=8月12日執筆

広陵高校辞退 暴力を根絶するために
朝日新聞 2025年8月17日 5時00分
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2025年の全国高校野球選手権大会の開会式。大会は、広陵高校が出場辞退する異例の事態となった=2025年8月5日午後4時19分、阪神甲子園球場、伊藤進之介撮影

 暴力は許されない。スポーツの分野もけっして例外ではなく、教育の一環である学校の部活動ではなおさらだ。根絶へ向けて何ができるか、改めて考えねばならない。

 開催中の全国高校野球選手権大会で、広島代表の広陵高校が、1回戦に勝利した後、出場を辞退した。部内の暴力にかかわる問題が理由で、大会途中に不祥事でチームが去ったのは初めてだ。

 学校側などによると今年1月、1年生の部員が部の決まりに反して寮内でカップラーメンを食べた。これを上級生がとがめ、暴力を振るった。報告を受けた日本高校野球連盟は厳重注意とした。

 厳重注意は、日本学生野球憲章に基づく規則では原則非公表で、高野連や学校からの発表はなかった。一方、甲子園大会の開幕直前、SNSでは加害側の人数などに関し、学校側が認定した内容と異なる情報が拡散。3月に転校した被害者の元部員の保護者は「(学校側が言う)事実関係に誤りがある」とし、元部員側と学校との協議が5月まで続いたことがわかった。

 別の元部員も、2年前に監督やコーチらから暴力を受けたと訴えている。学校側は、校内調査では確認できず、今年6月に第三者委員会を設置したことを明らかにした。

 暴力やいじめに関しては、被害者と真摯(しんし)に向き合う姿勢が不可欠だ。

 広陵高校の堀正和校長は、1月の事案について「なぜ(被害者側と)お互いが了解し合えるような対応、対処をしなかったのか」と悔いた。「指導体制の抜本的な見直しを図る」とも強調したが、その出発点は関係者が納得する徹底した調査と説明だろう。

 高野連と、夏の甲子園大会を共催する朝日新聞社は、対応を考えねばならない。

 学校教育への配慮から、不祥事にはまず各校が対応するのが基本だ。広島県高野連は広陵高校から継続して報告を受けるとしているが、こうした取り組みを深めつつ、より透明性の高い仕組みを目指してどんな手を打てるか。高野連とともに責任と役割を積極的に担っていきたい。

 学生野球憲章は「一切の暴力を排除し、いかなる形の差別をも認めない」とする。スポーツ基本法も先の通常国会で改正されて「暴力等の防止」が明記され、性的な言動やインターネット上の誹謗(ひぼう)中傷などが具体的に示された。

 今回の一連の問題でも、不確かな情報や多くの個人名がSNS上で飛び交い、人権侵害の連鎖が懸念されている。ネットにまつわる課題への対策のさらなる検討が急務だ。

広陵甲子園辞退 学校対応、適切だったか
東京新聞 2025年8月14日 08時08分
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 開催中の夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)で、広島県の広陵高が2回戦を前に出場を辞退した。部内の暴力事案が交流サイト(SNS)で拡散して騒動が過熱したためだが、学校や日本高野連が問題発生時に適切に対応していたのか、疑問が残る。

 不祥事による開幕後の出場辞退は春夏を通じて初めて。広陵高の寮で1月、禁止されたカップ麺を食べた1年生を、2年生4人が個別にたたくなどしたという。

 報告を受けた高野連は3月に厳重注意措置(1カ月の公式戦出場禁止)とし、基準に従って非公表としたが、大会の開幕直前、転校を余儀なくされた被害者の保護者のものとされる告発がSNSで拡散した。

 高野連は開幕当日の5日、暴力事案があったことを発表。広陵高が1回戦を突破した7日の試合後には、別の元部員から昨春に起こった暴力事案の情報提供があったことを明かした。これもSNS上での保護者のものとされる告発後で、「隠していたのではないか」などと批判が強まった。

 学校側は出場辞退の理由にSNSの影響を挙げたが、対応が後手に回り、事態を悪化させたのではないか。

 1月の事案は警察に被害届が出ている。告発が事実なら、被害者に寄り添った解決だったとは言い難い。昨春の事案も学校の第三者委員会が調査中とはいえ、開幕前に適切に対応していれば、球史に残る事態は避けられただろう。

 高野連の宝馨会長は「従来は被害者が泣き寝入りしなければいけなかった」と、匿名による告発の意義は認めている。

 しかし、SNSによる真偽不明の情報拡散は問題だ。選手の一部が加害者として写真が拡散され、その家族までもが中傷にさらされた。登下校中の生徒が追いかけられたり、寮の爆破予告があったりと、批判の枠を超える異常な行動を放置してはならない。

 高野連には年間千件以上の不祥事報告があるという。その一つ一つに真摯(しんし)に対応しなければ、無関係の生徒にまで影響が及ぶ今回のような事態は繰り返される。

 暴力やハラスメント、SNSでの誹謗(ひぼう)中傷などの根絶を求める改正スポーツ基本法が6月に成立した。教育の要素も大きい分野だ。指導者や学校、競技団体が一丸となり暴力を根絶せねばならない。

日米で殿堂入り 「イチロー」は伝え続ける
東京新聞社説 2025年1月23日 07時14分

 米大リーグなどで活躍したイチローさん(51)=本名鈴木一朗=が、日本と米国で立て続けに野球殿堂入りを果たした。「野球の本場」で数々の歴史的記録を打ち立て、日米通算で28年も活躍した功績から見れば、当然の評価だが、さまざまな分野で世界に挑戦する日本人を勇気づける存在だったことも確かだろう。

 米国の野球殿堂の表彰は1936年に始まった(日本は59年に創設)。技術や記録だけでなく、スポーツマンシップ、競技振興といった点も考慮した野球記者ら約400人の投票で決まる。イチローさんは史上2人目の満票に1票だけ足りなかったが、アジア人で初の栄誉がかすむことはない。

 92年にオリックス入り。高卒3年目でプロ野球初の200安打を達成した。渡米後も1年目から活躍し、首位打者、盗塁王、新人王、リーグ最優秀選手(MVP)を獲得。2004年には大リーグの年間最多安打記録を塗り替え、10年連続で200安打以上をマーク。日米通算4367安打は米国の生涯安打記録を上回る。王貞治さんが「ボールとバットの芯を結ぶ天才。人間業じゃない」と舌を巻くのもむべなるかなだ。

 引退後の近年は、日本各地で高校球児を指導し、女子の親善試合も催している。「野球を通じて、社会に出てからの(生き方の)きっかけをつかんでくれれば」と語る。甘やかさず、しっかりあいさつができない、など「(野球を)ナメた子供は叱る」という。夢や目標にたどり着くための過程は異なっても、懸命に物事と向き合う姿勢は不可欠だと考えている。

 今年、ともに日本の野球殿堂入りを果たした一人が、中日ドラゴンズ一筋の投手、岩瀬仁紀さん(50)だ。1002登板、407セーブはともにプロ野球最多記録。プレッシャーの強い場面で登板し続けたが、その心持ちを「前だけを向いて日々過ごしていた」と語ったのは印象深い。

 イチローさんが引退時、「自分の限界をちょっと超えることを繰り返す。その積み重ね」と振り返った言葉と重なる。ともに、大股の飛躍というより、小さな研さんを倦(う)むことなく繰り返すことで、記録にも記憶にも残る高みへとたどり着いたといえるだろう。ユニホームは脱いだが、今後も、野球を通じてその生きざまを伝え続けてほしいレジェンドたちである。

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