俺は、ジョナサンで、客先訪問のあと仕事をしながら、ビールを飲んでいた。
あと1時間後、戦いが始まる。
心は穏やかだった。戦場にもう一回立てる。
だが、俺は負けを知っている。
勝ちも知っている。リラックスしてジャブを放てば良い。怖いのは、ドタキャンだ。
あり得る。女はドタキャンする。
LINEが入った。俺はドタキャンなら、帰って子供と遊ぶと決めていたので、冷静にLINEを開く。。。



「オンタイムで着きそうです!」


きた!俺はこの文面で勝利が近づいた事を確信した。


洗面所に行き、自分の顔を見る。
大丈夫だ。いける。
ダメならそれでよい。妙に冷静になる。

恵比寿のいつもの店で待機した。
一人先にカウンターに座り、スパークリングワインを飲む。心地よいBGMが流れる。

タバコをすいながら、ああ、麻薬のような瞬間だと思う。淡々な心と静かな昂り。
俺はSEXよりもこういう瞬間を味わっでいたくて、恋愛をしているのだと行き着く。最高にスリリングなゲームだ。

序盤は仕事の話だ。恐らく相当ストレス溜まっているはず。
適当に相槌打って、フンフン聞けば良い。後半は恋愛の話しにシフトさせて行き、いくつかテストをしてみよう。

いつもは、良い感じならホテルへ向かうが今日は慎重にならねばなるまい。社内である分、勝ち、負け、以外に、些細なミスも許されない。
人事ちゃんがきた。ショーンkばりの笑顔で迎える。この瞬間、どんな女子とのデートにおいても2パターンに分かれる。

女子が若干緊張している感じと、そうでもない感じの2パターンだ。
若干緊張している感じの方が勝率が高い。
SEXを意識して俺を意識するが故の緊張感。

今回は、、、

残念。そうでもない感じだ。この時点では、会社の同僚とのいつもの飲み会の中の一回ぐらいとしか、思ってない。
大丈夫だ。ここから崩せばよい。
序盤は人事ちゃんのダメ男上司の愚痴を聞く展開。そして、中盤、俺にテストがきた。
好きな男のタイプは、社長だという。
次は、取締役の誰それさん。このパターン、過去あった。メンヘラ気味の女は敢えて気になる男の前で、他の男の話しをする。
俺は動じない。

「そうなんだ笑 俺は何番?」

ここから、距離を詰める。

「や、ryoさんはかっこいいから。けど、結婚してますよね?」

「うん。けど、気になる子とは飲みに行くし、付き合うよ笑」

「バレないんですか?」

「うん 女性が喜ぶ嘘が上手いから笑 人事ちゃんは複数の男とSEXしてるけど 全部気持ち良い?」

「気持ち良い時とそうじゃない時があります」

「そうなんだ じゃあ俺で試してみない?」

少しの沈黙

「いいですよ、、」

勝利を確信した。

店を出てディープキス、グダが発生しないように、一応カラオケ1時間挟み、そこで、ディープキス、パイもみ、ct
よし、十分発情しただろう。

LHへ。無事に行為が完了。

人事ちゃんは終電が無いので、男の家に行くという。

誰かに抱かれた後の女に寝る場所を提供する男に、
ありがとうと言いながら俺は温かい家庭に帰っていった。