2008年03月22日

AKIRA自主興行開催 マッスルとハッスルの隙間を突く

AKIRA新日本プロレス・動けるレジェンド軍メンバー、AKIRA選手が
今年中の自主興行開催をこっそり告知。
週刊プロレス誌上にて新日本復帰の裏話、
そして俳優業とプロレスラー、
二足のワラジを履くが故にできる自主興行の概要を語った。
もう二度と上がらないと、かつては新日本オフィスで行なわれた
映画「いかレスラー」完成記者会見まで欠席したAKIRA選手。
復帰の理由を「経済的理由」と笑いながらも、こう説明した。
AKIRA いろんなプロレスがそのあと出てきて。お笑い重視、ストーリー性重視だったり。その中でやっぱり新日本でやってることは普遍で、(中略)新日本があるからどっかのパロディーが出来たり、自分もいろいろ考えてみたくなってきて。(週刊プロレス No.1413 2008年4月2日号)
ベースとするものが揺らぎ縮小すると、伸びた枝葉も同時にしぼむ。
くしくも21日付け日刊スポーツで「お笑いプロレス特集」として
吉本芸人プロレス「GOKKO」、西口プロレスらを取り上げていましたが
それが受けるのは元ネタがあって、お客さんが理解しているからこそなんですよね。
学校を知らなきゃ、学校コントがわからない。
病院に行ったことがなければ、病院漫才は作れない。

中邑真輔選手の今年のテーマが「バック・トゥ・ザ・ベーシック」だそうですが、
激しさなり強さなり、プロレス本来の持つものはしっかり残していかないとね。
現実、中邑選手にそれが出来てるかは置いといて。

ちなみにインタビュー中もう一つ復帰理由に挙げていたのは
「悪い状態になっても、自分の私腹だけ肥やそうとするやつがいなくなったから」。
いったい誰のことなんだろうねぇ。ムッフフ。
AKIRA 長州さんとかよりアグレッシブになってるよね。タッグマッチで一緒にコーナーに立っても、「なんでもやるから指示出してくれ」とか言ってるんだよ。そのガッツってスゲーなって。むかしだったら「よけいなことすんな!」とか、「ちがう!」とか怒鳴り散らす感じだったけど。いまはなんでもやるって、それは嬉しいですよ。(週刊プロレス No.1413 2008年4月2日号)
今では始球式のバッターもやるもんなァ。生存競争とは恐ろしい。

そして新日本、全日本からハッスル、マッスルまで経験した
AKIRA選手にはひとつの夢が。
AKIRA 小さな会場での興行でいいんだけど。俺が面白がってるプロレスをとりあえず形にしたい。プロレス研究の発表の場でも、実験劇場でもいい。あとは賛同してくれるひとが揃うかどうか。いまはせっかくできる状況にあるし、助けてくれるひともいるんで、なんとかやりたいなと思うんですね。今年中にはやりたいですね。(中略)プロレスがおもしろいって主軸は外さない、試合がすごいってことは外さないでプロデュースしたいですね。そこが外れちゃうといかにストーリー性でもっていっても、やっぱりいい試合に勝るものはないから。(週刊プロレス No.1413 2008年4月2日号)
どんな演技もどんな仕掛けも、いい試合されたら敵わないというのは至極名言。
いわくマッスルもハッスルも手をつけていない、演劇とプロレスの隙間があって、
それを誰かがやる前に絶対自分の興行でやりたいのだとか。ウーン、想像が出来ない。
そういえば以前、日記でこんなことも漏らしていましたね。
「新木場1stリングが、」 2007/10/11
プロレスファンの皆様にはお馴染み、新木場1stリングがかくも変ぼうを遂げていた?!
新木場1stリングで演劇を観て来た。
菅田俊さん演出の東京倶楽部という演劇ユニットが『BLUE BOTTLE』という作品を上演している。
(中略)しっかし、東京倶楽部、ドラマチックでした。タイトルマッチには泪でたなぁ。

でも、なによりのビックリは、いつも設置してあるリングが舞台の一部としてセットの一部として組み込まれていて、ごく自然にたたずんでまして、
それが、ボクシングの試合シーンには浮き上がる様に存在してくる。
これが実に巧みで驚かされました。

ついついこう言った所に気を取られてしまうのも、
実は私、プロレスものでの本格舞台を構想中でして、そこで何よりもネックなのがリングをどの様に使い、どの様に処理しとくか? という問題だったのです。
しかし、なるほど、新木場1stリングでこんなことも出来たのねっ。
菅田さんの発想すごいっす。(AKIRA -official blog-
直リン出来ないのでアレですが、この舞台、新木場の南以外の席や空間をセットで埋め立てたんですね。
このとき先を越された! 感情を抱いたようですが、このへんもヒントになるのかな?
ハッスルとマッスルの隙間。考えれば考えるほど、想像できない
(なんでもやってくれる長州監督が一夜6連戦でど真ん中というアイデアは引っ込めて)。
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この記事へのコメント
金子みすずさんの「皆が違ってていい」というのを、ふと思い出しました。

 私も新日贔屓ですが、ハッスルやマッスルも好きです。 それぞれ、演出・テーマがあって、いろんなジャンルを観るのが好きです。
 AKIRA選手の自主興行、ドキドキしますね〜。楽しくて、胸がときめき、典雅な内容になりそうです。AKIRA選手を
拝見してて、いつも思うのは「きらきらしい感性と表現力とユーモアに溢れる方だな〜」と。プロレスラーの皆さんは、それぞれ、違った魅力やセクシーさがあって、素敵です。「プロレスラー美男子列伝」の内舘さんの「プロレスを知らない女性は損してる」というお言葉に共感しています。
 
Posted by 蝶吉 at 2008年03月22日 03:15
AKIRA選手は野上選手時代より格段にカッコ良くなられたと思います。
40代にならないと出てこないプロレスラーの色気ってありますよね。
10代で出してる獣の神様もスゴいですし40代を全く感じさせない中西選手もスゴいですけど。
サムライさんとのタッグが今一度観たいので自主興行に呼んでほしいです。
Posted by TJS at 2008年03月22日 03:34
根がしっかり張ってなければ、当然枝葉も伸びて来ない。
硬軟併せ持つ事が理想型ではありますが、軟の方がウケる・勢いのあるように見える現在、
それらを仕掛ける団体・ファンの中に“根”を軽んじる、蔑視するようなものがチラホラと見え隠れするのもまた事実。
でも、そこに触れる最も近しい位置にいるレスラー・関係者には
細心の注意、最低限のマナーを考慮してほしいですね。

慣れとは恐ろしいもの。凄いモノを見せられた客も
更に上を、深さを、変化を、面白さを、次々と求めてきます。
誰が言ったか、血を吐きながら続けるマラソンです。
急速に発展していくエンタメ、過激に危険になっていくデスマッチを見ると
圧倒されるのも確かですが、同時に不安も感じるようになりました。歳を取ってきたからでしょうかね(笑)
Posted by トロピカリ at 2008年03月22日 10:12
最近演劇づいている身としてはぜひチェックしたいですね。

去年NODA・MAPの野田秀樹さんが女子プロレスを題材にしたときは見逃してしまい激しく後悔しました。
映画の題材にされる事の多いプロレスの本当の面白さはリングの中にこそあるのだと思いますので、演劇とプロレスの両方の面白さを知っているAKIRA選手の「切り口」に期待しています。
Posted by いしかな at 2008年03月22日 13:14
すいません。諸事情で忙しく、コメント返しが要所要所でしかできんとです。

●蝶吉さんへ
集まる顔ぶれも多彩になりそうですよね。
視力低下で悩んだ末に、培った人脈と選んだ道、
そして歩んだキャリアは伊達じゃない。

個人的には甲斐麻美さんを客席でいいので是非呼んで欲し(ry
Posted by 漁師JJ at 2008年03月22日 13:46
●TJSさんへ
維震軍時代とか、陰薄かったですよね。
体重落としたのは役者としてもレスラーとしても正解でした。

>10代で出してる獣の神様もスゴいですし

ライガー選手は精神年齢が10代だとかガタガタ(ry
Posted by 漁師JJ at 2008年03月22日 13:51
>マッスルもハッスルも手をつけていない、演劇とプロレスの隙間
これ実現したら一番悔しがるのは武藤でしょうね。
なんでもやってくれる長州監督は「ど真ん中じゃない」と言って拒否ってきそうですが…
Posted by りゅう at 2008年03月22日 19:03
●いしかなさんへ
試合を魅せるまでの道筋つくりは、ビジョンで煽ったり、
ドッキリ仕掛けたりと、どこも苦労している点ですが
どのような構成にするかでAKIRA選手の
プロレス観も垣間見えそうですよね。
Posted by 漁師JJ at 2008年03月22日 23:29
●りゅうさんへ
いやいや長州監督は小力さんに、
「今度はお前がオレの世界に触れないとな」と呼びかけてた人ですから
「小力だったら紹介するぞ」くらいのことは…。
ってか、ホント変わりましたねえ。長州さん。
Posted by 漁師JJ at 2008年03月22日 23:34
とある大手劇団の支持会に入っている私にとっては喜ばしい事です(そこの俳優さんとも共演歴あり)。そういった事から、AKIRA選手に親近感を持っています。そこで、蝶野選手の映画出演の関連で、江守徹さんがリングに上がってワークショップなどをすると、プロレス界も更に盛り上がる事はうけあいだけどなあ。先日の堀川りょうさんみたいに…。
Posted by 広小路こくまろ at 2008年03月22日 23:38
●トロピカリさんへ
2007/07/05の日記でAKIRA選手も書いてますね。
楽しいもプロレス。激しいもプロレス。
でも一番大事なのは感情のプロレス、なんですかね。ウーン、難しい。
Posted by 漁師JJ at 2008年03月23日 19:35
●広小路こくまろさんへ
AKIRA選手だと公私ともに親しいという
今井雅之さんのほうが可能性があるかな?
自衛隊式ワークショップはかなり疲れそうですけど。
Posted by 漁師JJ at 2008年03月23日 19:56
>プロレス研究の発表の場でも、実験劇場でもいい。
「本物のプロレスラーによる本気のプロレス研究会」
と勝手に解釈するとなんだかロマンチックですね。
Posted by haraita at 2008年03月25日 15:30