2008年11月15日

新日本は山本小鉄新監督体制へ移行します

こてつ新日本プロレス新監督に山本小鉄氏就任!
これまで創業者のひとりとして新日本・顧問の役職に就いていたものの
菅林直樹社長の意向を受け、現場復帰。
2008年11月。山本ニュージャパンが始動する。
以下、週刊プロレス No.1447 11月26日号よりまとめ。アンド就任コメントを引用。

■11月5日・後楽園大会、この日から山本小鉄氏が総監督として動き出した。
■試合前には選手を集め、新監督から所信表明ともいえる訓示。
 内容は“プロレスが下火の今だからこそ、原点に戻ろう”という趣旨のもの。
■菅林直樹・新日本プロレス社長
「こちらから打診した所、是非やらせてくださいということだったので、
 新日本・創業者の一人として一歩踏み込んだ指導をとお願いした」。
「僕たちはリングの中は素人。道場については分からない。
 いま指導している人たち(山崎一夫コーチ、三澤威コーチ)とともに指導していただく」
■とはいえ、20年前、30年前に行なった“練習中、水を飲まない”だとか、
“うさぎ跳びを延々と続ける”だとか非科学的な物を推奨するわけではない。
 選手たちを精神的に鍛え、精神的な支柱になって欲しいとのこと。
 山本小鉄監督も現在のトレーニング方法自体には異議なく同意。
■以前から決まっている講演会の仕事や体調上の理由から、全試合の帯同は無理。
 次期シリーズは2日間の帯同となる。今年中は様子を見て、来年から帯同試合を増やす予定。
 現場にピリピリとした雰囲気を戻す。

長州前監督では、緊張感はなくなってしまったということですか。そうですか。
革命戦士はこれでただの外様レジェンドになっちまうんだね。まだ社内に机はあるのかなあ。
現場監督帯同せずに関しては、平田エージェントがいるので大丈夫というのもあるんでしょうね。
監督、総監督だとかいう仰々しい肩書きなんて欲しくないと言われつつ、ご本人へのインタビューへ。
 小鉄 これまで通りの顧問でいいんだよ。いままでも道場に行ったりして、アドバイスもしてるし、試合中にもアドバイスをしたりしてたからね。社員にもチラチラと言葉遣いやら礼儀だとかを注意してるし。
(中略)
 6日も社員を集めて会議室でしゃべったんだ。チケットを1枚でも買ってくれた方はお客さんじゃなくて、お客様だと。そういう気持ちでお客様には接しなければいかんと言いました。中には無理難題を言ってくるお客様もいるかもしれないけれど、どうしてもあなたたちが解決できなければ、たとえば後楽園だったら俺に言ってきてくれ。俺が解決するからといったんだけど。
(ベースボールマガジン社刊 週刊プロレス No.1447 11月26日号)
お客様はみな王様。だが王様の中には、首を刎ねられた王様もいるってやつですね。
新日本の接客ホスピタリティーの上昇なるか? ヒールに笑顔振り撒かれても困るけど。
このほか現在一番評価し、目をかけているのはインディー出身・邪道、外道選手とのことでした。

さて、山本小鉄氏は監督就任と合わせるかのように、著書を出版しています。
その名も「山本小鉄の人生大学プロレス学部」。
中身は… まあ、俗に言う小鉄本ですが、構成の仕方が面白い。
小鉄氏がプロレスをいつもの調子で振り返り、
章(本書では“学科”)ごとに、がばいばあちゃん的人生訓でまとめるという流れ。
これ、編者がもうちょっと狂ってれば「ゼッタイに出る授業」(byテレビ東京)になってただろうなぁ。
冒頭の一文を紹介します。
 力道山先生に憧れ、強くなりたくてプロレスの世界に飛び込みました。そして、私は数多くのことを学びました。(中略)
 私はこの「人生の大学」で17年間学生として学びました。その後自分が学んだことを学生達に受け継いでほしいと思う気持ちと、その学生たちが栄光をつかむ手伝いをするために、先生を引き受けたのです。
 先生になった私に生徒は「鬼軍曹」というあだ名をつけました。(中略)
 逆境の時こそ結果を出すのがプロレスラー。今がそのときなのです。
(実業之日本社刊 山本小鉄の人生大学プロレス学部)
このまま監督就任挨拶に流用できそうだ。さすが元新日本プロレス学校校長。
著書の目次(太字部分)とついでに各章(学科)の内容もまとめときます。

【入門学科】
・憧れが努力につながり、努力が憧れを現実にする
・プロレスはナンバーワンよりオンリーワンが王者になる
【スパーリング学科】
・不意のことでも取り組み好機を逃すな。頼まれるには理由がある
・悔しさは頑張りに比例。できなかった悔しさは一歩進んだ証
【レフリー学科】
・大切なのは目配り。タイツやマスクの中にも目を配る
 今までと違った物が見えてくるはず
・多少の病気は気合いで治る
【リング学科】
・試行錯誤は能動的に
・新人指導は「達成感を与える」「アメとお米でモチベーションを上げる」
「強制するだけでは効果なし」 そして「子は親の背中を見て育つ」
【場外乱闘学科】
・チャンスをつかみたいなら、チャンスに気付け
・一番の凶器はビール瓶よりボールペン
 さらに上行くハイヒール
【メインイベント学科】
・コミュニケーション、リーダーシップ、相手を尊重する心…
 タッグマッチはコラボの原点
・「おまえの事を見ているよ」という思いやりが人を育てる
【セコンド学科】
・力道山を間近に見て学んだこと

大学のシラバスっぽい? 書いてある内容は結構コテコテながら
新人教育はこんな感じでやるのかな? とも思ったり。
さっそく若手選手に対し「出された食事は残すな」という食事ノルマが設定されたようですが、
2人の柔道整復師による科学的トレーニングと、昭和式不変の根性論の融合はまだ始まったばかりなり。
はてさて小鉄新体制でリング内はどう変わるのか。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/ryosijj/51456594
この記事へのコメント
これで平澤・吉橋・岡田と来年以降デビューの新人が化けたら面白いんだけどなあ。
結果を残している全日式新人育成に対して、新日は全日に負けられないという思いは小鉄さんにはあるだろうし。
Posted by いちふじ at 2008年11月15日 23:42
「お客様」ですか。確かに正しいですが・・・・小鉄さんが昭和新日本式接客術を会場で再現したらまずいような(苦笑)
しかし・・・エージェントに、コーチ(2名?)に、現場監督。選手の頭の上に船頭がどんどん増えていくような(汗)
Posted by みかん at 2008年11月16日 00:21
いい意味で平田さんが選手‐監督間の潤滑油になってくれれば面白くなりそうな気もします。
Posted by トロピカリ at 2008年11月16日 00:33
●いちふじさんへ
たらふくちゃんこ食べさせて、みんながズングリムックリ担っても困るけど…。
アスリート志向のノアや全日本とも違う、昭和幻想も持ったレスラー作り。
難しいけど実を結んだらこれほど面白いこともないですね。
そのまえにまず入門者を増やさないと…。
Posted by 漁師JJ at 2008年11月16日 09:54
タイツの中にまで関心をもったせいで、物の見方が変わったのでしょうか?(性的な意味で)
Posted by バグ at 2008年11月16日 10:26
●みかんさんへ
選手の考え方も多様化してるんで、スタッフがある程度いるというのは大事なのかも。
小鉄さんにしごかれても、邦昭さんが話を聞いてあげて
美味しいデザートを作ってもらって解消してあげたりとか。

引退後のセカンドキャリア先も少しは増えるかなぁ。
Posted by 漁師JJ at 2008年11月16日 11:50
●トロピカリさんへ
選手、監督、そしてフロント。
意見を聞いて、伝達して、提言して板ばさみになってと
平田さんの位置は今まで以上に重要になってきましたね。
小鉄さんを説得とか、胸の痛みがこちらまで伝わる…。
Posted by 漁師JJ at 2008年11月16日 12:53
●バグさんへ
ジャパン女子のコーチだから、そりゃもちろんだよね
…という下ネタは確実に小鉄さんから殴られ軽蔑されるので止めときます。
Posted by 漁師JJ at 2008年11月16日 12:55
「新日本≒猪木イズム」でした(過去形)が、「小鉄イズム≒新日本」という流れは歓迎ですね。

>出された食事は残すな
のぶお君が裕次郎のカレーを残したら小鉄さんに鉄拳制裁喰らいますか?
Posted by りゅう at 2008年11月16日 20:24
私から見て、小鉄さんは口調は穏やかだと思うんです(代わりに文字通り鬼コーチぶり、とでも言いましょうか)。時代に対応する小鉄さんの指導は興味深いものになるでしょう。それから、西武はアジアシリーズ制覇を果たしましたね。私の通院している病院に帆足さんというおばちゃんの職員さんもいてとてもいい方です(もちろん、帆足投手も才能あるいい選手です)。いずれにせよライオンズ、優勝おめでとう!
Posted by アニマル仲代 at 2008年11月16日 22:11
●りゅうさんへ
お百姓さんや農家の方が丹誠込めて作った食材を食べ残すだなんて
鉄拳以上の木刀が飛びだすクラスだと思われます。
今後は冗談でも小鉄さんの目の前ではやりませんように…。
Posted by 漁師JJ at 2008年11月16日 23:34
●アニマル仲代さんへ
自分自身が怠けを許さない努力の塊という人なので
他人に対しても掲げるハードルが高いんですよねえ。
藤原喜明さんでさえその練習の辛さから、夜な夜な木陰で包丁で突き刺す練習したというくらいですから、
今後平澤選手あたりにも、そういった伝説が生まれる可能性も?

>ライオンズ
岐阜の棚橋姓同様、帆足姓も福岡付近では多い姓みたいですねえ。
アジアばんざい!
Posted by 漁師JJ at 2008年11月16日 23:48
個人的に、小鉄はもう結構!
原点に戻ったとしても、まず何も変わらないと思う。
シビアなコメントでごめ〜ん。
Posted by ひろりん at 2008年11月17日 15:16
●ひろりんさんへ
昭和理論が濃すぎるんで小鉄イズムは好き嫌いが分かれますよね。
ただ今は道場の練習メニューはコーチ陣が考え、
マッチメイクはおそらく阿部タケシ氏を始めとするユークス陣営。
となると総監督の仕事は、選手をひとつにまとめる旗頭。
それなりに強烈な個性がいるというのも理解はできるかなあ。

反旗を翻す選手が出てきそうなのは心配ですけど。
Posted by 漁師JJ at 2008年11月17日 22:16