2014年11月17日

15年ぶりの青春 江利川祐(えりかわ ひろし)というプロレスライフ

あらけん「青春」を辞書で引くとこんなことが書いてある。
〔夢・野心に満ち、疲れを知らぬ〕若い時代。
〔主として、十代の後半から二十代までの時期を指すことが多い〕
(以上、三省堂「新明解国語辞典:第6版」より)

生涯において最も元気で、夢があり、野心に満ちている時期を青春と呼ぶのなら、
プロレスラー・江利川祐(えりかわ ひろし)選手にとって、今が最大の青春期間なのでしょう。
11月16日、シアタープロレス東京花鳥風月、東京・新宿FACE大会が行われました。
第2試合で行われたのは「江利川祐プロデビュー査定マッチ」。
花鳥風月では練習生であってもエキシビジョンマッチとして5分程度の試合を組み、
経験を積ませプロデビューの査定も実戦形式で行ないます。
この日、高岩竜一選手、リッキー・フジ選手、富豪富豪夢路選手といった審査員に囲まれ、
査定試合を行ってきた江利川祐さんもそのひとり。

2014年2月に花鳥風月に入団し、身長は低く166センチ。80キロ。
1度エキシビジョンを観る機会がありましたが、この日はいつも以上に動きは硬く、また単調。
タックルにいいところはあったものの、審査員の顔もちょっと厳しめのものでした。
論議の結果、リッキー・フジ選手が壇上に上がり「ダメ出しをする方もおられました」と置いたうえで、
「レスラーというのは試合をしていく中で成長するもの」とプロ合格。
すでにエキシビジョンで試合は積んでいるから、涙は流すまいと思っていた、とおっしゃる江利川選手でしたが、
合否結果を聞いたとき、その眼にはきらりと光るものがありました。

ERIKAWA
さて江利川選手。練習生時代のパンフレットには名前と写真の掲載だけでした。
なので雰囲気と試合ぶり、若い花鳥風月選手に交じり、率先していた姿から
若手にしては獲っちゃん坊やな顔立ちだけれど、20代後半かな? と思っていて、
おそらく観客の大半はそう見ていたんじゃないかと思います。
査定試合を終えて改めてこの日のパンフレットを見てみると……。

江利川祐
1973.5.20
ん、自分より年上。今、2014年だから……。41歳!? えええーー!?

さらにいろいろあってグッチャグチャになっていたメイン後には、
1年9か月ぶりに花鳥風月マットに出ていたドラゴンゲート・新井健一郎選手とこんなやり取り。

「(言いたいことがあるとマイクを取り)僕もあなたを新井さんと呼ぼうと思ってたんですが……新井!
今日査定マッチを追えて次の大会でデビューが決まった。
オレはな、前の団体にいた時、教えを受けてたのがあんたなんだよ。
査定当日のメインがあんた。運命的だよ。だから俺のデビュー戦の相手、やってくれ!」

「ほー。そういえば今から15年前。そんなヤツいたなあ。次いつだ。12月13日?
場所はどこだよ! 東京・王子BASEMENT MONSTER!?
何時からだよ!昼の13時!? 偶然にもスケジュール空いてるからやってやるよ!」

メインイベントで政宗選手と組んで清水基嗣&服部健太組と対戦して勝利したアラケンさんが前の団体で先輩?
それも15年も前のできごと!?
なんと江利川選手は元闘龍門6期生でメキシコ行きを前にしてケガで渡れず、
プロレスラーになるという夢を一度諦めた過去を持つ選手だったのです。
アラケン選手が当時の思い出、そして今につながる想いを綴ります。

ひょんなことから来月の13日に
15年前の1999年当時、闘龍門JAPANの一期生として入ってきたヤツの
デビュー戦の相手を務めることが決まったわ
最近プロレスを覚えたファンには一切わからない話なんだろうけど、15年前といったら
あのミラノ・コレクションATと同期だったヤツっていうね
そのミラノがすでに引退したことを考えると、これはもう事件じゃない?
そいつは神戸の道場で、今ではあり得ない理不尽な練習を経験しつつも、結局怪我でメキシコに行けなくなってさ
そのまま業界からフェードアウトしたヤツなんだけど
やっぱり夢を諦められなくて、再び業界に舞い戻ったというね
(中略)
点と点を繋げていくのがプロレスの醍醐味とはいえさ
その点と点の間が15年て!
15年て!!!!!
うん、これはもうな
技と技の出し合いっこだけがプロレスではないんだよと
うん
もう、すべてのプロレスファンに観てもらいたいよな(今日の他団体の現場で | 新井健一郎オフィシャルブログ「新井健一郎の無修正ブログ」
闘龍門6期生。著名なメンバーは次の通り。
■ミラノコレクションA.T. (引退。最終所属は新日本プロレス)
■大柳錦也(旧名・二等兵。現・みちのくプロレス)
■フィリップ・J・福政(引退。元ロイヤルブラザーズ)
■TARUシート(引退。元ミニ・クレイジーMAX)

夢をかなえた選手たちも、大柳選手以外はすでに引退。
それでも人生は一度きりだから。諦めきれないものがある。
生涯において最も元気で、夢があり、野心に満ちている時期を青春と呼ぶのなら、
プロレスラー・江利川祐選手にとって、今が最大の青春期間なのでしょう。

116
シアタープロレス東京花鳥風月vol.24
日時:2014年12月13日(土)
開始:13:00
会場:東京・王子BASEMENT MONSTER
▼江利川祐デビュー戦
江利川祐
vs.
新井健一郎


年齢なんて関係ないよ。15年ぶりの青春、リスタート。
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