2015年03月05日

振り返ろう、10年経った週刊プロレスNEXT AGE(ネクストエイジ)

TANA週刊プロレスの表紙が話題ですが、週刊プロレスは約10年前、
判型、ロゴを含め様々なリニューアル。
その一環で2005年の本多誠編集長時代、様々な企画が行われました。
現在も続く「闘撮」。人気企画となった「闘鍋」。
そして30歳以下の選手のみを特集し、文字通り紙面に新鮮さを求めた
雑誌内マガジン、週刊プロレスNEXT AGE(ネクストエイジ)もそのひとつです。
振り返ろう、10年経ったネクストエイジ。
プロレスにU-30という文字が躍ったのは、2003年3月に新日本プロレス・棚橋弘至選手が提唱した
「G2 U-30 CLIMAX(通称・G2クライマックス)」開催からです。
世代交代促進のため、G1クライマックスの弟分的な位置づけ、はたまた初代U-30王者選定のため、
真壁伸也、垣原賢人、魔界2号、4号、ダン・デバイン、吉江豊、ブルー・ウルフ、
矢野通、藤田ミノル選手といったトップに昇り切れてない30歳以下の選手がリーグ戦を行い、
当時26歳の棚橋弘至選手が優勝。ノア・丸藤正道選手なども巻き込んだ防衛戦は一大ムーブメントとなりました。

時を経て2005年。棚橋選手が再びU-30王者になった年に、週刊プロレス編集部でも30歳以下の若手編集者が決起。
週刊プロレス誌上にて30歳以下のスタッフによる30歳以下の選手のマガジン。週刊プロレスNEXT AGEが創刊されるのです。
それは冬の時代と呼ばれていた時代にも、こんなに面白い選手がいるという紹介の場。
そして通常では通りにくい、バラエティに富んだ企画を披露する実験の場でもありました。
※リングネーム、所属団体およびユニットは当時のまま表記

ネクストエイジ1週刊プロレスNo.1267 2005年7月6日、創刊号
☆新日本プロレス若手精鋭軍団 ヤングライオンたちの体力測定
 棚橋弘至、山本尚史、裕次郎、長尾浩志、安沢明也(以上、新日本)
☆横須賀亨の横須賀探訪
 横須賀亨(ドラゴンゲート)
☆教えて風香先生! ※憧れの職業になるコスプレコーナー
 風香(JDスター)
☆ママさんレスラーぶっちゃけ(秘)トーク
 千春(フリー)、木村響子(JWP)
☆マット界カルチャー探訪
 SUWA(フリー)
☆カッコいいコトバ ― U-30名言集
 KENTA(ノア)

体力測定での棚橋選手は計測員役。山本尚史選手優勝も、100M走でのタイム改ざんが発覚し、裕次郎選手が総合1位になるというトホホな結末。腰の負傷が無ければその数字だったという、ノットスペシャルな主張が今に通ずる山本選手。
ファンが読んでも違う一面を知れて面白い。ファンでない人が読んでもとっかかりとして面白い。体力測定企画はネクストエイジの代表格として、本紙の「ハッスル」特集。はたまた後述する大日本特集でも“カバー”されます。

ネクストエイジ2週刊プロレスNo.1273 2005年8月10日、第2号
☆カバーパーソン
 仲村由佳(NEO) 
☆中邑真輔の健康探訪
 中邑真輔(新日本)
☆潮崎豪の虎の巻
 潮崎豪(ノア)
☆ストーンヘンジの寝顔直撃
 佐藤耕平、浪口修、崔領二、高橋冬樹、横井宏考、藤田ミノル(以上、ZERO1-MAX)
☆動物看護士・西尾美香 ※憧れの職業になるコスプレコーナー
 西尾美香(AtoZ)
☆プロレス界をよりよくするために、自分が必要だと思うものは何ですか?
 上記ZERO1勢、中邑、潮崎に加え、後藤洋央紀(新日本)、佐々木義人、不動力也(ZERO1-MAX)
☆マット界カルチャー探訪
 後藤洋央紀(新日本)
☆カッコいいコトバ ― U-30名言集
 柴田勝頼(ビッグマウス)

表紙とメイン特集で“ナカムラ×ナカムラ”

ネクストエイジ3週刊プロレスNo.1277 2005年9月7日、第3号
☆Hikaru、さらけ出した肉体〜ベールを脱ぎ捨てた真実の肉体
 Hikaru
☆鼓動 鈴木鼓太郎の里帰り
 鈴木鼓太郎(ノア)
☆男色ディーノの世界へいらっしゃーい
☆アップルみゆき三変化! ※憧れの職業になるコスプレコーナー
 アップルみゆき(K-DOJO)
☆U-30主要レスラー一覧表
☆山本尚史のカリスマ人生相談
 山本尚史(新日本)
☆カッコいいコトバ ― U-30名言集
 佐藤耕平(ZERO1-MAX)

自称カリスマ・山本選手新連載も、多方面から異論があったのか、次号で改題。
DDT移籍2年目、まだ知る人ぞ知る存在だった男色先生インタビューでは、当時生年月日を「不明」としていた男色先生を肌つやで20代とすっぱ抜き。
現ハイビスカスみぃ、アップルさんは当時10代!

ネクストエイジ4週刊プロレスNo.1282 2005年10月12日、第4号
☆中嶋勝彦の解体新書
 中嶋勝彦(健介オフィス)
☆ハードコア体力測定
 伊東竜二、関本大介、アブドーラ・小林、“黒天使”沼澤邪鬼
☆闘うまっちゃん
 松尾永遠(NEO)
☆在りし日のゴリラ
 近藤修司(VM)
☆闘牛・空のモーモークッキング
 闘牛・空(フリー)、渋谷シュウ(JDスター)
☆マット界カルチャー探訪 秋の拡大版
 鷹木信悟(ドラゴンゲート)、丸藤正道(ノア)、本間朋晃(全日本)、安沢明也(新日本)
☆新日本・山本尚史の人生相談 NAOFUMI SAID SO
 山本尚史(新日本)
☆カッコいいコトバ ― U-30名言集
 CIMA(ドラゴンゲート)

大日本勢が創刊号の新日本体力測定をアレンジしカバー。50M走wish凶器、蛍光灯ハードル、イス遠投、蛍光灯反復横跳び、有刺鉄線ゴルフを実施。表紙の中嶋くんは17歳!

ネクストエイジ5週刊プロレスNo.1286 2005年11月9日、第5号
☆藤田ミノル波瀾万丈伝
 藤田ミノル(ZERO1-MAX)
☆吉野正人、肉体の美学
 吉野正人(ドラゴンゲート)
☆支えありの家族橋
 諏訪間幸平(全日本)
☆ハンサムな休日
 “ザ・ハンサム”JOE(K-DOJO)
☆闘牛・空のモーモークッキング
 闘牛・空(フリー)、市井舞、春日萌花(以上、我闘姑娘)

同年12月にプロレスラーの肉体美に迫った「かっこいいカラダNEXT STAGE」が創刊。吉野選手の特写はある意味叩き台になった、かも!?

ネクストエイジ6週刊プロレスNo.1290 2005年12月7日、第6号
☆未来はどっちだ!?
丸藤正道、KENTA(ともにノア)
☆2つの瞬き
木村響子(JWP)、華名(フリー)
☆“brother”YASSHIのカス野郎千人斬り
“brother”YASSHI(VM)

※丸藤正道×KENTA、木村響子×華名。両者ライバルをスキル、質問集、応援の声などで比較して大掲載。現在本誌でタイトルマッチ前などに行われている企画ですが、当時は斬新。
のちに本紙連載もされる社会問題から政治までを独自目線でブッタ斬る「“brother”YASSHIのカス野郎千人斬り」も連載開始。

ネクストエイジ8週刊プロレスNo.1300 2006年2月8日、第7号
☆支えるNEXT AGE 大日本4本柱を大解剖!
アブドーラ・小林、伊東竜二、関本大介、“黒天使”沼澤邪鬼(以上、大日本)
☆大日本デスマット・ア・ラ・カルト
☆今日からあなたも大日マニア 大日本トリビア!
☆リング上から見た大日本のデスマッチ
 李日韓(大日本)
☆デスマッチで見る日本のプロレス団体系譜
☆U-30写真館 カメラマン・会田忠行
☆“brother”YASSHIのカス野郎千人斬り
 “brother”YASSHI(VM)

2か月ぶりのネクストエイジは事実上の大日本特集。現在も主力の4人ですが、このとき全員20代! 10年経っても第一線の文字通りの看板選手というのは素晴らしい。

ネクストエイジ7週刊プロレスNo.1304 2006年3月8日、第8号
☆ムシキング・テリーvs園児100人
 ムシキング・テリー(ムシキング研究所)
☆ランジェリー武藤の秘密
 ランジェリー武藤(格闘探偵団バトラーツ)
☆菊印お笑いプロレス論 菊タロー
☆アントーニオ本多とすっとんきょうな小心者
 アントーニオ本多(フリー)
☆特集・楽しさの伝導師たち
 B×Bハルク、男色ディーノ、ロス・サルセロス・ハポネセス、金村キンタロー、えべっさん、くいしんぼう仮面、木村響子
☆U-30写真館 カメラマン・矢野寿明
☆“brother”YASSHIのカス野郎千人斬り
 “brother”YASSHI(VM)

菊タロー選手も本多選手も当時はまだまだ20代。プロレスには特撮アクション映画的な楽しさも、コント的な楽しさも詰まってます。

ネクストエイジ9週刊プロレスNo.1309 2006年4月2日、第9号
☆強き絆に壁はなし
 山本尚史(新日本)、所英男
☆どうなってんの、若きタッグ屋
 森嶋猛&モハメド・ヨネ組、東京愚連隊、KI砲(柿本大地&飯伏幸太)、大石真翔&旭志織組
 ※その他、佐藤秀&恵“brother”YASSHI、フロリダブラザーズ(マイケル岩佐&ダニエル三島)、柴田勝頼&kENTA組、近藤修司&“brother”YASSHI組、NEOマシンガンズ(タニー・マウス&宮崎有妃)、JOE&ヤス・ウラノ組、米山香織&闘獣牙LEON、崔領二&佐藤耕平組も写真で掲載。
☆“brother”YASSHIのカス野郎千人斬り
 “brother”YASSHI(VM)

ともに岐阜出身の友人同士、山本尚史選手と総合格闘技で活躍する所英男選手が野毛で対談。競技を越えた越境対談もなかなかできない企画であります。

ネクストエイジ10週刊プロレスNo.1314 2006年5月17日、第10号
☆特集・それぞれの1年生たち
☆デビューから1年
 B×Bハルク(ドラゴンゲート)
☆キャラクター1年生
 ジャイアント・バボ(ハッスル)
☆デスマッチ1年生
 稲松三郎(K-DOJO)
☆悪党1年生
 諏訪魔(全日本)
☆“brother”YASSHIのカス野郎千人斬り
 “brother”YASSHI(VM)

創刊号に登場した長尾選手が、バボとして帰還! 「ジャイアント・バボは本当の長尾浩志」。

ネクストエイジ週刊プロレスNo.1318 2006年6月14日、第11号
☆崔遊記 三重県伊勢、故郷を尋ねる10の質問
 崔領二(ZERO1-MAX)
☆笑顔の行方を捜して
 栗原あゆみ(M's Style)
☆盗んで学んで吸収する 守部宣孝ヒストリー
 守部宣孝(スーパークルー)
☆ヒール×ギャップ=大鷲透
 大鷲透(フリー)
☆“brother”YASSHIのカス野郎千人斬り
 “brother”YASSHI(VM)

山本×崔抗争勃発などU-30戦戦が徐々にメインを勝ち取るようになったこと。
また先輩編集者の異動などでU-30編集者の役割が増えたことなどを理由にネクストエイジ企画はこれにて一旦、終了。
実際、2006年からネクストエイジ終了までの本誌表紙は、21冊中10冊が30歳以下の選手だったそう。

惜しむらくはあと1年早ければ、より「若手」っぽい選手を取り上げられたのでしょうけど、
ともかく週刊プロレスにおけるこの時期は、新風が吹いておりました。
それは前述したように、そのプロレスラーのことを知っていればなお面白い。
知らなくてもビビッとくる仕掛けが施されていたからかもしれません。
ほら、現在ほかの雑誌やムックで紹介される「ライトなプロレス感覚」がここにも宿ってたと思いませんか?

プロレスはキャリアと思い出が他競技より重視される特殊な競技。
10年という時を経て、ネクストエイジ世代がベテランの域に達しつつある今、
2015年のネクストエイジも頑張れ頑張れ、紙面をガッツリ掴み取れ! なのであります。
選手も、そして若き編集者もね。
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この記事へのコメント
あくと選手もよしこ選手もU30なことに気付くと味わい深いまとめ。世間的にしりたい「なぜ起こった」「防げたのか」が書いてない、検証もしてないからなあ。
Posted by あま at 2015年03月06日 06:23
ケンファーをチョイスしなかった漁師さんブレてない。
Posted by TJS at 2015年03月06日 12:45