October 2009

October 31, 2009

開戦前夜の裏面史

柳広 司著「ジョーカー・ゲーム」と「ダブル・ジョーカー」を読了。
日本推理作家協会賞と吉川英治文学新人賞の同時受賞作家の本格的スパイ小説である。
まるで霧の中におぼろげに浮かぶ幻像のように、外側から見透かそうとしても、決して実像を捉えることは出来ない。そうした怪物めいたたたずまいを演出するアイデア豊かなミステリー短篇集であり、ページをめくるたびに見えないものの影を感じ、戦慄を覚えさせる本格的なスパイ小説でもある。

「軍人に非らずば人にあらず。」「謀諜活動は正々堂々の皇軍の精神に非らず」とする日本陸軍の本部に対して、「優秀なスパイ一名は、一個師団の戦力に相当する」とし、非情な論理と独自な世界感と合理主義に基づくスパイ活動容認者との対立の物語であり、開戦という実態に向けて、戻らない時計の針が動き始めた後の時代を描いた物語であり、太平洋戦争前夜の裏面史を描いた小説としても読めるものである。

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October 25, 2009

決算委員会の質疑より その2

県立尼崎・塚口両病院の統合の問題が、県政課題としてとりあげられている。
私は、原点に立ち戻って議論すべきだと思っている。
即ち地域自治体の責務は、その地域住民の生活に密着した問題を解決することである。
それは健康・福祉・介護・ゴミ処理などの問題で、民間で行えない課題を行政が担当しなければならない。
近隣の阪神間の都市は全て市民病院を持ちそのために多大なる財源負担をしているのに対して、尼崎市には、市民病院が存在しない、その代わりに二つの県立病院が対応している。尼崎市は市民の健康保持に多大なる貢献をしている、県立二病院に対して、その受益に相応しい負担を持つべきである。との見解である。

県立尼崎・塚口両病院の将来のあり方は、尼崎市が自治体の責務としてそれに相応しい負担をするか否かが、解決の鍵となるであろう

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October 23, 2009

決算特別委員会の質疑より  その1

ゲリラ的集中豪雨により土砂流出や立木流出により被害が多発している。
特に神戸地域は、六甲山系よりの土砂流出により過去に大きな被害を被った歴史がある。
その防止対策として砂防堰堤の整備がある。
「平成20年度の、兵庫県の土砂流危険渓流に対する整備率は30%、六甲山系では国が主に担当しているが、土砂量での整備率は60%である。」との事である。
これに現在の砂防堰堤の整備ペースでは、県全体では150年、六甲山系では50年かかる予定であると言う。これではまさに「百年河清を待つ」である。

これら砂防堰堤は、人が住む山裾に近いところから整備され、それ以降は順次上流に整備することになり、渓流水域は小さくなり貯蔵する土砂量も減少、かつ足場は悪く難工事を余儀なくされる事から、これら完成年度ははるかに遅れる事は容易に予想される。

さすれば「概設整備の砂防堰堤に溜まった土石の除去やカサ上げ等の工事で対応する方が、より効果的でかつ工事費も安くつくのであろう」という提案である。

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October 18, 2009

自民党の生きる道

政権交代後、神戸市市長選挙が行われている。
自民党は、「自主投票?」という微妙な立場を強いられている。
政官業の癒着の関係で言えば『政』は衆院を中選挙区制から小選挙区にしたことで族議員は力を失い政権交代が実現した。『業』の方は細川政権というより小泉政権による規制緩和、民営化で力を失った。しかし『官』の官僚支配が課題として残った。政権交代によって、鳩山政権は官僚による無駄遣いや天下りを是正し、官僚の既得権益にメスを入れようとしている。
では、自民党はどうすればよいのか?
時代の課題を発見して政策体系を作ることが必要だ。民主党は今回、働く者や生活者に対して公の部分の支援を厚くしようという政策を掲げた。政府と市場の二大原理のうち、民主党は政府の役割を重視し、政権を奪取した。自民党としては、市場システムを重視し、かつ伝統文化を大切にする本来の保守政党としての顔を整えていくことが再生の道の一つだ。しかし、これはある程度時間が必要で、少しロングスパンで、臥薪嘗胆でやるしかない。


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October 10, 2009

自治体の長とは

いよいよ神戸市長選挙が始まる。
今回は、選挙の直前になって、状況に大きな変化があった。
それは小沢・民主党の強引ともいうべき排除の論理で、現職を単独推薦とし、他党の応援を一切受けさせないという形にしたということである。

本来、自治体の長の職務は、地域住民の「最大多数の最大幸福」を実現反映させるべき職であり、特定党派の代表という形は、決して望ましいものではない。
地方自治体の長の選挙に対して「相乗り批判」が言われるが、この地方自治体の長の職のあるべき形や、選挙後の自治体の議会運営を考えれば、一概に「相乗り批判」は適切ではないと思う。
今回、「相乗り批判」を避けるためにとった行動は、「自信過剰と自負の無さ」の表れとしか言いようがない。

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October 04, 2009

強権政治?

神戸市長選挙に対して、民主党本部は「排除の論理」で他会派の支援を拒否する態度を候補者に強いた。
地方自治体の長の職は、その地域住人の意向をできるだけ多様に反映・実現させるべきであり、特定会派が独占すべきものではない。
候補者本人も多くの会派の共同推薦を求め、その形で選挙に臨もうとする直前になって強引に・強権的に特定会派の推薦のみを強いる事は、多数党の横暴としか言いようがない。
自民党は多数党であった時、こういう地方自治体の選挙に「排除の論理」を他会派に強いたことはない。
ここに衆院選の大勝による、民主党のおごりを感じる。
この流れが、神戸から全国の自治体に波及することをなによりも憂慮する。

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