May 2010

May 27, 2010

衣替えの季節

「最低でも県外」の公約実現に「腹案あり」「命懸けで」「職を賭す」はずが、自ら期限を切った時期の直前になって、ひょいと身を乗り移す如く、「やっぱり県内、沖縄の理解を得たい」と言い出した鳩山総理。
取ってつけたような「昨今の朝鮮半島情勢」、お決まりの「断腸の思い」と言うが、首相の所作からは、リーダーとしての決断の苦悩、自らの不手際を恥じる高潔さは伝わってこない。まるでスーツから、かりゆしウエアに衣替えした程度のこととしか受け止められない。
「沖縄の負担軽減を」と言う善意から出発した取り組みであるから、結果を伴わなくとも免責されるという「甘え」がある。
しかし政治家に問われるのは、何よりも結果責任である。
結果責任を放棄すれば、政治道徳が芯まで腐り、政治不信は深まるばかりである。

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ryosuke_hara at 16:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)雑感記〜日々私が思うこと〜 

May 22, 2010

政治家と政党の覚悟

平民宰相 原 敬伝説
佐高 信著「平民宰相 原 敬伝説」を読了
主人公は薩長閥の中央集権政治から地方分権を進め、高等教育の拡充や軍事費の縮小などに取り組む等、現実主義に徹しながらも理想を実現する道を模索した、清濁併せ呑む政治家であったが、志半ばで暗殺された。その凶難に遭う半年前の遺書には、「墓標には位階勲等を記さず「原敬墓」と銘記する事。」と記されたいた。まさに政治家の覚悟の程を示したものであろう。
さらに百年前の政党を中江兆民がこう喝破している。
「昔日の政党は 其争ふ所 薄弱にもせよ 主義
 今日の政党は 其争ふ所 多少にもせよ 金銭
 昔日の政党は 藩閥政府と相去ること 数千里
 今日の政党は 国家人民と相去ること 数千里」と
「今日の政党」は進歩しているだろうか。「政治とカネ」は永遠の課題であり「国家百年の大計」の議論は聞こえてこない。

「もちろん、暗殺などあってはならないことだが、暗殺の対象にもならないような政治家や政党ばかりであることに寂寥感を禁じ得ない」とは、この評伝を書き終えての著者の感想である。

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ryosuke_hara at 15:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)雑感記〜日々私が思うこと〜 

May 18, 2010

ダブル・スタンダード

5月の神戸新聞懇話会は、朱 建栄氏の「上海万博とこれからの中国」であった。その圧倒的な人口、国土の広さの潜在成長力に裏付けられた発展への自信あふれるものであった。
「沿海部と内陸部の格差も、都市に生まれた人は都市で、農村で生まれた人は農村で、それぞれ自身の以前の生活と比べて遥かに向上していると満足している」。即ち一律に評価するよりも、それぞれの事情で評価基準を変えて見る事が必要である。と説くのである。
上海万博が成功すれば中国はますますこの自国の論理を世界に主張するようになるだろう。だがこれは一面の真理であろうが、自己満足の御都合主義でもあり、世界基準として適用するものではない。

時あたかも鳩山内閣は、沖縄基地移設問題で「閣議決定」が出来ず、「首相発言」で内閣の意思決定とする方針を固めたとの事である。
国の最重要問題である「安全保障問題」が国内向けには「首相発言」で、対外的には「閣議決定」では、誰が真面目な交渉相手になってくれようか?

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ryosuke_hara at 16:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)雑感記〜日々私が思うこと〜 

May 14, 2010

きれいごとのウソ

辛坊治郎、辛坊正記共著「日本経済の真実」を読了。
この著の副題は「ある日、この国は破産します」である。著者はマスコミの寵児であるが、比較的「ホンネで語る人」である。読み始めてすぐ、ギリシャの国家経済の破綻による株安が世界経済に大きな影響を与えた。ギリシャの国債発行がGNP比1.1倍に達した事が原因であるが、実は我が日本それは、GNP比1.8倍にも達している。「我が国発のその事態がいつ発生してもおかしくない。」との事である。

「愚かと言われようと愚直に」「誠心誠意」「想い続けている」という「きれい事」から一日も早く脱却する事、真実の姿に直面する勇気を持つことの必要性を説き、次の五つの呪文からの解放を提言している。
 1.「経済の豊かさより心の豊かさが大切」
 2.「大企業優遇はやめろ」
 3.「金持ち優遇は不公正だ」
 4.「外資ハゲタカに日本に乗っ取られる」
 5.「金をばらまけば、景気が良くなる」

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May 11, 2010

NIMBY(ニンビー)

ゴミ処理場や核や基地などの迷惑施設は、Not In My Back Yard「私の所はイヤよ」。これは善悪は別として、素朴な国民感情である。
しかし最近は、政治も政党もこのNIMBY現象に陥っている。
これだけの国債発行によって借金まみれの国家財政状況にもかかわらず、あいもかわらぬ「バラマキ政策」によって国民に「パンとサーカス」を与え続けようとするばかりである。
「本当にやるべきツラい事」には目を瞑る。しかも「国民が望んでいる」からではなく「こうすれば国民は喜ぶであろう」と先読みしてバラマクのである。
むしろ国民の方は「そこまでやる魂胆は何か」は、お見通しであるにもかかわらず。

昨日、有名な柔道選手が参院候補として推薦決定された。
政策はそっちのけで、人気投票だけで支持を得ようとする政党(これは政権党だけではない)に対して、国民はどう判断するであろうか。

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May 08, 2010

同盟のあり方

「選択」5月号の「本から見える地球」より。
ケンブリッジ大学発刊の「NATOはなぜ生き延びたのか」は、NATOとの比較で現在の日米同盟関係の危うさを指摘している。
NATO(北大西洋条約機構)は数々の危機、同盟国の対立に直面しながらも存在し続けられた理由として、
1. アメリカという超大国の国力・戦力が同盟参加国に圧倒的影響力を
   持っていた
2. 東西のイデオロギー対立、冷戦構造が同盟の結束力を高めていた
3. 同盟は民主主義国の同盟であり、それは揉め事を表面化させる面
   もあるが、同時にそれを合理的に管理する術を心得ていた
特に3の要素が、利害対立が決定的な分裂に到る前に、他の利害との調整バネが働き妥協に向けての圧力になった点を重視している。即ち「民主主義社会とは間違いから学習する政治体制なのである」とするのである。  その上で
「日米同盟が壊れるとしたら、日本の民主主義の学習能力が低い故に起こる、ということになるのだろうか。鳩山後の新政権の最初で最大のテーマは、「同盟再生」でなければならない。」と指摘し、早くも鳩山後の政権に言及している。

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May 04, 2010

謀略史観

連休中に柴田哲孝の「下山事件」と「TENGU」を読了。
著者は、誠に特異な才能の持ち主と言うべき存在である。「下山事件」を発表し、日本推理作家協会賞受賞の一年後に「TENGU」で大薮春彦賞を得ているが、「下山事件」はフィクションを想わせるような真相に実体験からアプローチするノンフィクションであり、「TENGU」はあり得るかも知れぬ題材を取り上げたノンフィクションナルな手法を用いたフィクションである、即ちノンフィクション部門と小説の二部門で連続して大きな賞を獲得しているからである。
共通するのは「下山事件」は第二次大戦後の対日占領の米軍GHQに関わるものであり、「TENGU」はベトナム戦争の米軍の秘められた作戦であり、いずれも米軍の謀略に関わる点である。
下山事件を、松本清張は米軍内部の対立が原因であると分析したが、著者は、身内家族の関わりから、米国政府挙げての経済政策が根本にあると指摘する。
柴田は言う。「戦後1ドル=360円という為替設定により、戦前の1ドル=5円との比較では、約72分の1の水準に押さえ込むことによって、非常に安価な投資で日本の利権を買収しうるようにしたのだ」と

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May 01, 2010

時計の針

昨日、現職総理として9年振りに出席したメーデー中央大会での鳩山総理の挨拶。
「時計の針を元に戻そうとする力が強まっているが、針は正しく進めていかなくてはならない」とは、誠に彼らしいものであった。
最大の政治課題である米軍基地問題でこれまで、「米軍基地は原則国外に・・、最低でも県外・・」と明言していたが、その前日関係者に示した「腹案」は「現行案を原則に、即ち大部分は県内移転、一部県外で・・」という。まさに期待を抱かせたのに「時計の針を元に戻す」内容であり、しかも、それさえも関係者から明確に拒否の姿勢を示されたものであるのに・・である。
まさに「この感覚」は「宇宙人」としか言いようのないものと言わざるを得ない。

今回の政権交代は、我が国政治史の「三つの神話」即ち「政権行政は自民党、政策立案は官僚、外交防衛はアメリカ。これらにまかせておけば大丈夫」という神話を打破したものである。
国民は「自民党と官僚には交代してもらう」と判断した。しかし、「外交防衛はアメリカと共存」という国民の願いは変化していないのに、民主党政権はこの外交防衛の基本さえも大きく変化させようとしているのか。

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ryosuke_hara at 11:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)