January 2011

January 28, 2011

政権交代

熱い夜明け塩田 潮著「熱い夜明け」を読了。
福沢諭吉は明治十二年刊行の「国会論」で、イギリスを手本にした国会制度を提案。
国会議員の中から首相や閣僚を選ぶという議員内閣制、また与野党が入れ替わり政権交代を行うという仕組み、即ち責任内閣制と政権交代を提唱した。
それが実に119年を経て、平成二十一年の総選挙で初めて実現した。
その時を捉えて、日本の憲政史の「デモクラシー事はじめ」として、「自由は兆民、議会は辰猪、憲法は枝盛」と位置づける著者が、地元の土佐新聞に発表した作品である。
その記述の中で、大久保利通が中江兆民を、伊藤博文が井上 毅を登用する場面は人材発掘の面白みとして印象的であった。

しかしその待望の政権交代の実態は?
我が国は、多神教の「対立よりも協調」の精神文明の社会であり、この政権交代を実現させた「小選挙区制」は、果して我が国に適合するものか否かが、問われている。
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ryosuke_hara at 16:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)雑感記〜日々私が思うこと〜 

January 20, 2011

身を引く時

昨日、立候補辞退を表明した。
私は責任ある地位、立場にある者は、常に身を引く時を考えておくべきである。それは、仕事に対する情熱や意欲に陰りを自覚した時である。と
私にとり、議員の仕事とは政策を立案しその実現を図ることであり、それは住宅政策、芸術文化振興基金の創設、都市緑化、私学助成政策の充実、さらに地震等の防災対策等、時代に対応し新規に創造するものでありました。
今、厳しい財政状況の下、創造よりも削減が優先されますが、それは私が仕事としているものと若干のずれがあり、新しい若い発想が求められると感じ、私は議員としての情熱や意欲に陰りを感ずるようになったのである。
時あたかも七十才を間近にひかえ、今の時代の政策課題に対応する新しい人材に道を譲るべき時と考えました。
それ故に、立候補辞退を決断したのであります。

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January 14, 2011

創成期の一体感

松本健一著「明治天皇という人」を読了。
明治天皇は、明治維新という変革によってつくられた体制に、若くしてトップに据えられ、日清、日露という戦争を経て、明治という時代精神を体現した人物である。司馬遼太郎によれば「まことに小さな国が開化期を迎えんとしていた」と書いた如く、近代の国民国家づくりを志した先人達と共に近代国家の「みかど」ならんとする、公式記録では判らぬその実像を発見する」ことが動機で、この著は書かれた。
乃木希典や西郷隆盛とのお互いの琴線に響く話、大久保利通、伊藤博文に対する信頼、陸奥宗光や大隈信重に対する不信など、筆者の重ねる挿話の集積から、明治天皇の肉声らしきものが伝わるが、やはり一種の「偉人伝・聖人伝」の類からは逃れられない。
「日清戦争は明治国家及び天皇にとって初めての対外戦争であった。その戦勝の報が届いた時、天皇を胴上げしようとするような喜びようであった。」との記述があるが、この時、天皇の胴上げが行われていれば、後に「現人神」などの神聖化は行われず、日本の歴史は変わったものになっていたであろう。

今日の国情を見る時、国民国家創成期の一体感は羨望の的である。

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January 10, 2011

人口の波・・・その2

我が国が世界に先駆けて直面する「人口の波」。
経済成長期を経て、長寿社会となり「消費せぬ高齢富裕層」が増加、一方「豊かさの追求」は少子化を招来し、「生産現役世代の減少」となった日本。「統計上は好景気、だが内需は縮小」の状態が延々と続き、「インフレ対策」と「デフレ対策」を同時に行う必要にせまられている。
日本は今、少子高齢化・富の偏在・世代間格差という未知の領域に直面しており、この課題解決の為の対応には「従来の思い込み」の殻を破る必要がある。その為に
① 高齢富裕層から若者世代への所得移転を計り、消費を拡大
② 女性の就労と経営参加による生産年齢人口の補填
③ 労働者導入ではなく、ブランドで外国人観光客を誘致し、景気刺激
④ 景気対策は政府だけの仕事ではない
「消費者は神様」と同時に、「消費者=生産者」でもある政策への変更。 である

この著者の各種統計数字と実情調査から複眼的に考察する姿勢は注目に値する。
特に「現在の過疎地域(高齢化率の高い所)は未来の先進例であり、都市部の高齢化は、その絶対数が多いだけに、将来はより深刻である」との指摘は傾聴に値する。

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ryosuke_hara at 12:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 06, 2011

人口の波・・・その1

デフレの正体藻谷浩介著「デフレの正体」を読了。
「失われた十年・二十年」といわれる日本経済の不況の原因。その要因は貿易収支が悪化したのでも、企業の海外移転による国際競争力の低下でも、中央と地方、都会と農村の地域間格差の拡大でもない。
それはひとえに我が国が世界に先駆けて、「人口の波」に遭遇しているからである。「人口の波」とは「日本人の加齢」であり、それは「現役世代の減少」と「所得はあるが消費せぬ高齢者の増加」である。
この冷厳な事実に対応せず「景気対策が不十分」「経済成長こそ解決策」とピント外れの議論に終始していてはこの課題は解決せぬ。と言うのである。
「前年度対比」とか「率」などよりも「実数」に注目する姿勢は、研究対象を実証的に分析するフィールド・ワークであり、久方振りに「目からウロコ」の「人口論」という感銘を受けた。

「予定調和的に発展する」という二十世紀の経済論、人口論は二十一世紀の日本には適合せぬ。と言う事である。

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January 01, 2011

新年のご挨拶

平成23年の新年おめでとうございます。
本年の干支は、辛・卯(かのと・う)であります。
「辛」(かのと)は「新」にも通じており、草木が枯れて新たな世代が生まれる状態を表すとともに、「辛」の字は鋭い刃物を描いた象形文字であり、刺すような痛みを感じる事から「からみ」を表し、辛苦、辛酸、というような厳しい意味をも持ちます。
「卯」(う)は「茂る」意味で、草木が地面を覆う状態、良い意味では繁栄・繁茂でありますが、悪くすると茂りすぎて根がはびこり混雑、紛糾し動きが取れなくなる事をも表します。
旧年は、世望を荷って政権交代がなされましたが、その実体の真価が問われた一年でもありました。
本年は、この混乱を乗り越え新たな出発の年でありますが、その先がより紛糾する危険もあるとの「干支」が心配される年でもあります。

本年が艱難・辛苦を乗り越え、新しく繁茂する年となるよう心よりお祈りし新年の挨拶と致します。

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