February 2011

February 26, 2011

吉田松陰

大佛次郎著「天皇の世紀」が文春文庫として再版された。
その第一巻は、明治維新の先駆者であった吉田松陰の生き様を扱っている。
どれほど遠方でもあっても自分の脚で歩くより他なかった時代に、北は青森から南は長崎まで、ひたすら実直に、何かに憑かれたように同憂の士を求めて歩き続けた青年。
獄に幽閉されながらも生来の純粋のものが、わずか三十歳の短い人生を通じて素朴に燃え続け、その生き様が一部の貧しい武士達に、否むしる貧しいが故に打算もなく倫理的に高貴な精神の持ち主達に、野火の如く点々と自然発火を誘いながら自分は燃え尽き灰となって地に鎮まっていった人生であった。

彼の遺書「留魂録」の文末に
「若し同志の中に、其の徴衷を憐れみ継紹の人あらば、乃ち後来の種子未だ絶えず・・・」とある。
まさに「一粒の種」であったのである。


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ryosuke_hara at 11:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 22, 2011

タイガーマスク

政治的な小咄が流布したり、諷刺が飛び交う背景には、閉塞状況に対するやり場のない怒りがある。ランドセルの贈り物で日本列島を席巻したタイガー・マスクの伊達直人と菅 直人首相を対比したジョークなど、その典型であろう。
 庶民を勇気づけるのが伊達直人、庶民を落胆させるのが菅 直人
 仮面を被って戦うのが伊達直人、仮免で国を動かすのが菅 直人

タイガーマスク運動が一斉に全国的に風靡したのは、その地域の人々がその地域の子どもたちに贈り物をしたからである。決して北海道の人が九州のめぐまれない子どもたちに贈り物をしたわけではない。
「ひょっとして顔見知りのあの人が匿名で寄付をしてくれたのかもしれない」という期待感のようなものが、地域の人々に温かい心情を呼び起こし、それが自分たちの地域も、という地域連帯感を産み出したのである。

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ryosuke_hara at 16:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)雑感記〜日々私が思うこと〜 

February 16, 2011

葉隠

青木照夫著「いま、なぜ武士道なのか」を読了。
近年、「品格」という言葉が流行語のようになっている。
現代人は「品格」という言葉が醸し出す昔風の静寂で気品のある雰囲気、立ち振る舞い、毅然とした姿勢、気高い名誉心などに憧れている証左であろう。

現代は、生き伸びるか死ぬか、の時代である。中流階級は少数の勝ち組の負け組とに分割され、その格差は時と共に拡大するばかりである。
そういう時代の指南書として「武士道といふは、死ぬ事と見つけたり」(葉隠)があるが、 これは、決して「死」を推奨しているのではない。むしろ、「死」を恐れず、「死」を覚悟して主君をはじめ他者に尽くせ、と諭しているのだ、と著者は言う。
その他者とは、社会や会社や同僚など様々だが、金のためという動機は論外である。(かねてより大相撲の世界では「人情相撲」は許容範囲であったが、今回の「八百長」は、カネのやり取りであった事が問題なのである)
今こそこの「葉隠」精神を掘り起こし、この倫理的乱世を生き抜く必要がある。とするのである。

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February 10, 2011

身を引く時・・・その3

富の分配を旨とする政治文化の本質的変化が始まった、と毎日新聞の倉重編集委員は言う。
80年代バブル経済までの日本経済は「高度成長」を順調に歩み、それに合わせてプラスの配分をする事が政治そのものであった。
バブルが崩壊、成長が減速してからも、国民の歓心を買うために身の丈を超えた分配を続けた。次世代への借金である国債を大量に発行、税収の足らざる部分を穴埋めし、現役世代の生活・福祉向上を優先してきた。
即ちプラス給付をマイナスに切り替えるべき政治が、その本来の機能を果たさなかった。また、国民もその切り替えを望まなかったのである。
しかしこれからは何よりも、プラス配分に慣れた国民にマイナス配分を納得させる説得力が欠かせない。そのためには、従来の発想を根本的に変える必要かある。
「その仕事は、私の担えるものではない」との自覚が、身を引く理由でもある。

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February 04, 2011

ジョンブル魂

ジェフリー・アーチャー著「遥かなる未踏峰」を読了。
「そこに山があるから登るんだ」という有名な一言を口にした人物、国民的な英雄であり、世界の最高峰であるエヴェレストへの登攀に挑んだこの登山家については、死後も長らく大きな謎があった。即ちマロリーは果たして登頂を果たしたのか?という謎である。彼の冒険家としての精神の高潔さと世界の最高峰への最後の挑戦の姿を描いたものである。
マロリーは、「教職にあるものは兵役免除」という特典に対しても、ノブレスオブレジの精神で軍隊に志願するなど、アーチャーが考えるイギリス人の典型であり、ひとつの理想の姿として描き出している。

「国王は自らの卑しい民を無事に故国へお返しいただけるよう望んでおります」という精神で、イギリス人が世界の各大陸の最高峰を次々と征服して言った時代は、イギリスが七つの海を支配し、世界の覇権国であった時代であり、誇り高き良き時代であった。
が、そこにはこの登頂の陰の功労者であるインド人シェルパへの差別的偏見が見られ、鼻持ちならぬスノビズムも感ぜられる。

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February 01, 2011

身を引く時・・・その2

兵庫県連は、私の後の公認候補を、北浜みどりと決定した。政治信条として後継指名はせぬ私が、以下の理由で推薦していた人物である。
自ら招いた結果として、我が党は政権野党の立場にあり、国民の信頼を取り戻し真の国民政党たるべく努力中であるが、その再生の課題の一つに少子高齢化問題があり、子育て、介護は、特に重要な課題である。それらへの対応には女性の視点が必要である。北浜みどりは「健康な高齢者」の為の講座を持つなどの専門家であること
また、彼女は前回の選挙の際、公募により公認候補となった東灘選挙区で、二百票差で惜敗した。引き続き県政への挑戦の姿勢を堅持している。私は公募当時の県連幹事長として、「県政への挑戦」の機会を再度提供する事は、私の責任であること
以上が彼女を推薦した理由である。

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