February 2012

February 26, 2012

観る立場の違い

先日、一年ぶりに県議会議場に入った。その第一印象は、「議場はこんなにも狭かったか」である。かって議長として中央最高部から見た議場、24年間見慣れていた議員席から見た議場、それと今回行政委員の一員として理事者側の端の席から見た議場との違いである。

今、我が国では、「このままでは破綻。変化させねばならぬ」は共通認識であるが、その為「財政改革には消費税増税を」と「増税より景気回復が先」が対立論ぜられている。それぞれに論拠はあるだろう。問題は「何も決まらない。何も変へられない」ことである。
時の政権党は、その立場を明確にして「信無くば退く」と腹を決め、最終決定者たる国民に信を問うことである。「選挙による混乱・停滞」が言われるが、それは民主主義のコストだ。


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February 19, 2012

世代間格差の是正

今、イギリスではデビッド・ウィレッツが発表した「危機・子供達の未来を奪った団塊世代〜彼等は未来を返すべきだ」が話題を呼んでいるそうだ。団塊世代と若い世代の間の均衡を回復する道を探すべきだ、との趣旨である。
彼の国では65才以上の高齢者の投票率は75%、18ー24才のそれは44%であり、昔からの格言・「普通の政治家は次の選挙を考え、真の政治家は次の世代を考える」通り、選挙に勝ち政権を取りたい政治家は、高齢者優遇政策・世代間格差が拡大するような政策が取られ勝ちだ、というが、我が国も同様であろう。
これを聞いて思い出したこと。
先年の経済協力開発機構の調査では、年金や医療福祉など国・地方の支出のうち、子育てなどの家族関係支出は4.23%。高齢者関係の46.90%の11分の1でしかない。また、国内総生産に占める家族関係支出の比率は、イギリス3.19%、フランス3.00%に対して、日本は0.81%に過ぎないのである。
その意味で「子育て・年金」を政策の目玉とした政党が勝利したのは当然だが、その中身は本質的なものというよりも、「票目当て」でしかなかったのだ。


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February 10, 2012

語り継ぐべき人

山本兼一著「命もいらず名もいらず」を読了。
先日のNHKの番組で、熱い絆で江戸を救った男として、西郷と山岡の秘話を取り上げていた。その素材はこの書である。
幕末の三舟、勝海舟 山岡鉄舟 高橋呑舟 このうち海舟のみが著名なのは、司馬遼太郎と半藤一利の諸著作が影響しているのであろう。
江戸城無血開城でも、「西郷と勝」であって山岡の関与はあまり知られていない。
それは 「命もいらず名もいらず」という二人の生き様に加えて、西郷の存在は、明治政府にとって微妙なものであり、その西郷の盟友である山岡も表立って扱いにくい存在であったからであろう。
また天皇の役割が 従来の九重の奥の内裏雛から君主として国を統治する表の存在となる変革期にあった。その指南役は、オモテに出ない裏方に徹する人でなければならならず、それは山岡が適役であり彼はそれに徹した。
勝と山岡、いずれも剣と禅の修業を積んだが、二人は異質の存在であった。勝は、天下国家を大上段から俯瞰する能力 ゆえに幕府の幕引きが出来た。同時にその聡明さを世俗にも発揮したが、山岡は「精神の満腹」のみを求めた、そのチガイである。

それは秋山兄弟にも言える。真之の兄好古の生き様もまた、もっと評価されるべきであろう。


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February 05, 2012

格差問題

「選択」二月号の巻頭は、マイケル・スペンス教授へのインタビュー
世界中にマネー資本主義が暴走しており、「格差の拡大」が止らず大きな社会問題となっている事に関して。
「格差の拡大自体は、グローバリゼイションの過程である程度予想されたこと。この過程で、平等性を確保しつつ社会の一体性を保持する取り組みが不足していた故に、歪みとしての結果である。今後は、「格差是正」を志向する政策への支持を通じて、ポピュリズムに縛られて動けなかった政治を転換するチャンスと捉えるべき。
安定、持続可能性、公平さという観点が見直され、多くの国が従来の自由放任のマネー資本主義から、国家による管理・規制を厳格化する国家資本主義へと移行を進める。即ち自由主義的な資本主義の存在は是としながら、ガバナンスを監視するグローバルな機関と、それを担保する政治、国家の役割が相対的に高まり、国際通貨制度や為替相場制度を、進化し続けるグローバル経済の現実に適合させる努力が必要になってくる」と。
最後に「施策はいろいろある。が国際的な協調の下で各国が何かを為し遂げたことはない。格差問題は解消できずとも、是正・緩和する努力は怠ってはいけない」と。

学者が当たり前のことを言うのは、万国共通か?


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