風か吹けば桶屋が儲かる教育の再建

May 06, 2012

「縦書き」と「横書き」

学士会会報第894号 書家の石川九楊さんの「縦に書け、横に考えよ」より。
東アジアの言葉は「縦に書き、横に話す」という構造である。「縦に書く」ことは、「上から下へ」向かう、即ち「天」と向き合う故に、覚悟と意志が必要である。「横に話す」とは、「天に向かわず話す」ので宗教性が無く信憑性を帯びない。だから、東洋では、文書を交わさず口だけの約束が破られても「口約束だから仕方がない」となる。
一方、西欧の言葉は、「縦に話し、横に書く」という構造である。西欧人が話す時、天上の神を意識して縦に話している。「縦に話す」とは神に話すことなので、話し言葉も口約束も、神が信用を裏打ちし、強い「信」を持ちます。それに対して、「横に書く」とは、「文字というのは話し言葉を書きとどめたもの」であり、それは「神にかけて」の効力を持つ。
日本の伝統は、「縦書き」であった。それが若い人では、「横書き」が主流である。
昨今の日本人の「横に書き、横に話す」風潮は、「天」への思考が完全に崩壊したことを意味している。「信」即ち言葉の信憑性が完全に消えれば、言葉はその力を急速に落とし、社会は退廃に向う。現在の日本は、そういう局面にきているというべきである。
「希望と理想」を失った今日、これを打破する為に「鉛筆を正しく滑らかに動かし、縦に書くことから、教育を再建すべき」との提言である。


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ryosuke_hara at 14:00│Comments(0)TrackBack(0)

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