柔軟な思考靖国参拝

June 01, 2014

語り継がれる総理大臣

福田和也著「大宰相・原 敬」を読了。800ページの大作であり、その重量の故に外出時に持ち出せず、読み切るのに時間がかかった。
主人公は、「我が国初の政党内閣を作った平民宰相」であり、「墓石には余の姓名のほか戒名は勿論位階勲等も記すに及ばず」と遺言した人物である。
幕末南部藩の筆頭家老の家柄ながら、明治の薩長主流政権での賊軍扱いへの反発。それを抑えて政治家として運命を切り開いていく様を活写する。
細心で豪胆、沈着で果断、粘り強く,敵も味方も呑み込んでしまう懐の深さで政党内閣初の総理大臣となり、その在任中には長い間培ってきた政治力と人的魅力で着実に治績を挙げ、教育施設の改善と充実、交通機関の整備、産業及び通商貿易の振興、国防の充実という政党の四大政綱・公約をほぼ実現させた、のである。
しかし、第一次大戦後不の況による物価高騰や生活不安、積極財政及び軍備増強による増税と公債発行、小作・労働争議の多発、汚職疑惑事件の発生、普通選挙運動の高揚、右翼の攻勢・・・これら諸々の時代の流れが、テロによる暗殺という悲劇をもたらした。
それを覚悟していた事は、自らの死後の処理について、葬式、墓をはじめ財産処理、妻と養子の処遇、所属する政党の金銭に至るまで詳細な遺書を残していた事で明らかである。
読後思う事、我が国の各時代を代表する総理としては「明治は伊藤博文、大正は原 敬、昭和は田中角栄」であろう。さて「平成は誰であろうか?」


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ryosuke_hara at 21:08│Comments(0)TrackBack(0)

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