東京&新潟公演が無事に終了いたしました!
会場に足を運んでくれた皆さま、
関係者&現場スタッフの皆さま、
メンバーの皆さま、
陰ながら応援してくれた皆さまのおかげで
石山竜市は約23年間のライブステージ人生に幕を下ろすことができました。
終わってみて、、
やはり感謝の気持ちしかありません。
本当に!本当に!
今まで応援していただき、ありがとうございました!!
facebookやTwitterで色々書いているので、
どこにも書いていない、
今後語ることはないであろう
僕の気持ちなんかを書きたいと思います。
この2つのライブが決まったときから
出来る限りのことをやろう!と決意して、
この数ヶ月、個人練習やイメトレを
入念に行ってきました。
仕事が忙しいことを理由にしたくなかったし
まあ負けず嫌いで生きてきたというのもあってですが…

現役の人たちと同じステージに立つわけですから、
少なくとも彼らに失礼がないようにと…
でも練習始めるも、
とにかく声が鳴ってくれないのです。
思い通りにキーが狙えないのです。。
それどころか気持ちも入らないのです。。。
3月くらいから練習法を変えました。
今までの概念を捨て、
今の若い人たちがやっている練習法を
取り入れてみたら違うかも?と。
で、それらの練習法で3ヶ月が過ぎた頃でしょうか、
なんとか歌う感覚は戻ってきたのですが
やはり声が鳴らないのです。。
現役時代はその声が鳴る感覚が
耳とお腹と背中に感じられたのですが、
それがまったく感じられなくて

ぜんぜん声が突き抜けるように出てくれないどころか、
すぐに枯れてしまうんです

いくらブランクあるって言っても
これはおかしい…
精神的にも追い詰められていきました。。。
もうその頃は告知関係も色々発信し始めて
とにかく焦っていました。
でもそんな中で気づいたんです。
なぜ?声が鳴らないのか…
それは、、、
『心が歌うことを拒否していたから』です。
このブログでも再三に渡り書いてきた
『まだ歌う気持ちになれない…』
そうこの歌う気持ちに全然なれていなかったら声が鳴らないのだと…
この2つのライブが決まったときは上記を恐れて
東京イベンターのY氏や京一くんからのオファーを数回お断りしたわけですからね。
でも彼らの熱意に負け出演のオファーを受けることになり
一番はファンの方々、つまりお客さんの為に歌おうと。
そう思えばきっと歌う気持ちに火がつくはずだ!と、その時は思っていました。
でもいざ応援してくれる方々のことを考えて歌っても声は出なくて…スミマセン

これらが発表されたあと色んなイベンターさんから
出演依頼がきて、、、もうごめんさい

そしてステージ引退表明したわけですが、
これによってハードルまで上げてしまい…

少し脱線しましたね。。
話は戻ります。
ではどうやって歌う気持ちを取り戻したか?
気持ちが歌にシフトできない原因として、
最初は造形師としての仕事で生きていこうと決め
活動してきたことが大きな理由だと思っていました。
けど、、それは違ったんです。
僕はLastierが解散してから、
今まですべての復活に反対してきました。
でも色々な大人の事情で歌わざるをえない状況になり、
「これもファンのため、復興のため、、、罪を償う為」と言い聞かせ、とにかく自分の気持ちを殺しテンション上げて歌いました。
2012年の復活のあとは、、
もうLastierのボーカルとして歌うのは絶対したくない。
もう復活はありえない。
強く思いました。
そしてメンバーにも伝えました。
それはけっきょく…
僕の気持ちはいつも後回しにしてきたからです。
僕は加害者なのだから決して被害者ぶってはいけないと…
ずっと自分の気持ちを公の場では隠してきました。
自分が解散させたバンドの復活ほど重い十字架はありません。
当時、メンバー&スタッフで協議した結果
解散理由をハッキリさせる事になり、僕が原因で
解散することを自分の言葉と文章でファンの皆さんに伝えました。
これによりたくさんの人からバッシングを受けましたが、
これは自分のしたことの重大さと受け止め耐えることができました。
ただ変わらない事実はずっと心に残っていました。
沢山のファンを悲しませたこと。
メンバーやスタッフ、その他大勢の方に絶望を与えたこと。
ずっとずっとその悲しむすべての人たちの顔がまるで亡霊のように夢に出てくるんです。
復活はもう…ごめんなさい…
思い出すのがどんどん辛くなるんです…
分かっています…僕より辛かったのはメンバーや
ファンの方だということは…でもごめんなさい
もう疲れてしまったんです。良い人でいることに…
それまでは昔のファンの方から
リクエストがあれば、喜んでもらおうと
ソロやユニットでLastierの曲をカバーしたり
とか僕なりのファンサービスは心がけて
きましたが2012年の復興ライブ以降、
心の中に強い拒絶感が生まれたんです。
その日からLastierの曲を歌う石山竜市が嫌いになり、
知らないうちに気持ちに蓋をして、
自分と向き合うことから逃げてしまったんですね。
そのあとは酷いものがありました。
元TOSINNのギタリストでもあり、僕の小学生からの
大親友でもあるKu-NooともカラオケでLastierを
歌う歌わないで大喧嘩になったり…

あれ?俺って…いつからラスティア歌うことが
こんなに苦しくなったの?
なんでこうなった?
どうして?
僕はライブ直前にして色々わからなくなり、、
あれからまったく聴かなくなった音源をとりあえず聴いてみたんです。
恐らくこんなにじっくり聴いたのは録音したとき以来だったと思います

そしたら、驚くことに、、
その歌声から若き日の一生懸命な僕の姿が見えたんです。
不器用だけど、とにかくがむしゃらに頑張ってきた自分の姿がそこにありました。
楽しかったこと…
苦しかったこと…
共に乗り越えてきたこと…
ファンに支えられてきたこと…
沢山の人達に迷惑をかけながらも、、
しっかり爪痕を残してきたと感じることができたんです。
(決して売れることはなかったけど…)
Lastierのボーカリストとして歌ってきた時間は
やはりかけがえのないものだったんだと…
涙が止まりませんでした…
ここ数年ずっと向き合うことができなかった自分とようやく向き合えたんです。
そこから、フワっと気持ちが楽になり、
声が鳴るようになったのです!
あれだけ練習しまくっても鳴らなかった声が
体全体で鳴るようになったのです

…という話でした。
僕は思いました。
若き日の僕が頑張ってなかったら、
未来の僕を好きになれないままだったかも。と。
一生懸命ってやっぱり大事。
それは大人になっても。
そう確信しました

だから僕は…
今を一生懸命に生きます!
次に振り返る未来は60歳くらいの自分なのかな…
その僕ががっかりしない生き方を今やらないと!!
自分の人生は今までもこれからも
「素晴らしい!」と思えるように
そしていつも笑顔で生きていきたいものです

