沖縄には、一時期8万人とも言われる軍人軍属が住んでいて、
その膨大な人数の消費生活を支える為に、
ラジオやショッピングセンター、
映画館のような娯楽施設が造られました。

四角くて、白い壁の外観を持つ、外人住宅もその一つです。


外人住宅



1950年代から1970年代に造られた外人住宅



外人住宅は、アメリカが基地の固定化を考えた
1950年代より大規模に進められました。
大体は、四角い外観を持ち、白い壁、大雑把な間取りと、
広い庭を持つという形をしていました。
総鉄筋コンクリートなので、台風にも強く、
次第に基地の外にも広がり、沖縄のコンクリ住宅の
原型になっていきます。

復帰にあわせて使われなくなるが



1970年代に沖縄の日本復帰が決まると、外人住宅は
建造されなくなり、段々朽ちていく事になりますが、
元々、単純な構造で間取りも大雑把な外人住宅は
リフォームが簡単というメリットもあり、
SHOPなどに転用するなどで入居者がいて、
牧港には外人住宅の集合したSHOP街もあります。

外人住宅のデメリット



台風には強い外人住宅ですが、デメリットもあります。
まず床下、それに天井裏がない構造なので、
夏は暑く冬は底冷えします。
もう一つは通気性が悪いので、室内がカビやすく傷みやすいです。
白アリなどが湧く可能性もあるので、換気には注意を払わないと
あっという間に住めなくなる恐れもあります。


イシハラマサミツの感想



住むのではなく、お店として使うなら、いいかも知れません。
ちょうど、コンビニが潰れた後に再利用がしやすいように
大まかな構造はリフォームに適しているからです。


石原