初代神武天皇が眠る陵(みささぎ)は飛鳥の地にあります。
キャンピングカーの黒野一家がこの地を訪れたのは間違いありません。
なんといっても子供に飛鳥と名付けたのが証拠です。
日本古代史の謎はこの地にあります。
建築家の渡辺豊和教授は大和三山は人工の山だと繰り返しいいます。三山を結ぶ二等辺三角形の延長線上には三輪山。その背後には巻向山があります。
鹿島神宮 アメノヲハバリの子タケミカヅチを祀ります。
三輪山から弓を引いた畝傍山の先には忌部山があります。三輪山の神様の矢が当たる場所が忌部山なのです。生まれた子供が初代神武天皇の正妻となったホトタタライススキヒメだという。名前は天と地を表わしています。ホトは女陰。タタラは赤い溶鉱炉。イススは五つの白い鈴の玉でキは雷神の精気、稲夫(イナヅマ)であり矢のことです。
ホトタタラが地を表わし、イススキが天を表わしているのです。神武の妻となるヒメの名前は天と地の合体じゃあないか!
大和三山と三輪山の位置関係
北沢先生はいいます。漢字は後から入ってきた当て字だから古代使われていた言葉をカタカナで書くのだと。そうすると耳成のように耳に拘らなくていいというのです。
ミミナシは身から実を成すで、ジェンダーが女性だという。また反対の意味としては実がないということで愛されなかった女とも取れるという。香久山はカク(鹿)のことで神の使い。ジェンダーは男性だという。畝傍はジェンダーは女性。そのホト(陰部)が忌部山。
三輪山の神の矢(男性器)が忌部を衝いて初代神武のお后が生まれた!
三輪山 壮大な物語は誰が創ったのでしょう?
初代神武の陵(みささぎ)や宮は、この大和三山を中心とした円形の中にすっぽりと入って眠っているという。巨大な子宮です。なんとスケールの大きな話でしょう!
そして6代までの天皇の陵を線で結んでくと巨大な鳥の形になるそうです。
ハッと閃きました。「社長!見つけましたよ。」
「おっ!何を見つけたんだネ?」
「縄文の聖数5ですよ。ほら大和三山と忌部山と三輪山の五山で5じゃないですか。その地に地上を治めた初代天皇一族が眠ってるし。」
「林君、巻向山を入れたら6になるヨ。」
「スバルの肉眼で見える星の数は六つありますよ。忌部山が畝傍山の陰部だとしたら五でいいんじゃないですか?」
「なんか生々しいネエ。書紀では五男神のアメノホヒの息子のタケヒラトリを加えてスバル六神としてるケースもある。いずれにしても地上にスバルはあるんだ。林君の五山説は案外当たってるかもよ。」
四千数百年前の縄文の神話が飛鳥の地に隠されているのは確かです。
トリの形も隠されていました。天と地を繋ぐトリだって?古事記の国譲りに登場するアマテラスの使者、タケヒラトリじゃあないか!(天と地をトリツグ?)
民間古代史家も理数系の学者も天と地の謎解きをしています。
それに反して正統歴史学者は相変わらず言葉よりも後から輸入された漢字の意味を中国史から追いかけています。それどころか初代天皇もその皇子の2代天皇以下9代までの天皇は創作だとして抹殺しています。第二次世界大戦の敗戦により社会主義者のイデオロギーが日本の教育界の主導権を握りました。神話から生まれたとする天皇は唯物論者から否定されて当然とはいえ、調べれば調べるほどひどすぎて腹が立ちます。
日本人のアイデンティティを否定し、グローバルリズムを唱え、日本人を地球市民という訳の分からない出所不明の馬の骨にするのが彼らの目的ですから、日本人の根っこの部分を枯らしてしまうのが一番手っ取り早い方法なのです。こういう学者は共産主義の牙城、あこがれの中国か北朝鮮に渡り、さっさと帰化してもらいたいもんです。
「林君、またまた考え事かネ?」
ハッと我に返りました。「社長、すいません。初代天皇のことを考えると歴史学界に消された天皇が甦ってくるんですよ。奴らは聖徳太子まで消そうとしてるし。」
「彼らもどっかからお金をもらってるんだろうからそれなりに一生懸命与えられた仕事をしているんだヨ。ところで奈良盆地には巨大な湖があったんだが知ってるかネ?」
「えーっ!いつのことですか?」
アメノヲハバリは天の川を堰き止めているという。そのため国譲りの使者にわが子タケミカヅチを送ったという。
神話の時代、天の川を堰き止めていたのはアメノヲハバリ(白鳥座)です。ヲハバリはイザナキの神剣でイザナミを焼き殺したホノカヅチを切った剣のことです。その子供が国譲りに成功したタケミカヅチで鹿島神宮の祭神です。今も諏訪のタケミナカタを東方から見張っています。天と地の雷神。東と西。白と黒。勝者と敗者。ここにも二項対立が隠れています。
そのヲハバリが地上の湖を堰き止めていたと社長は言います。
万葉集に湖が記載されています。(縄文を知るには万葉集も勉強しないといけないの?)
「少なくても6世紀前半には存在していたと万葉集の歌で確認できるんだ。奈良湖とか大和湖とか言われている。これがミワ湖であったとしたら、林君、何か気付かないか?」
そうでした。上空から見るとそれは地上の穴に見えます。
ビワ湖も、スワ湖も、タザヮ湖も、トワダ湖もみんな『ワ』が入っていた!
天界のイザナキの『キ』(雷)が地界のイザナミのホト(ワ)をつらぬき、ミミナス場所こそミワ湖だと社長はいいます。天と地はどこかで交わらなくてはならない。
その場所こそ飛鳥だという。
「うーん。ミとワが入ってるけど微妙だなあ。デカすぎて想像できませんね。」
「林君、イザナキとイザナミは協力して本州を生んだんだヨ。それに比べたらちっちゃい話サ。いずれにしてもこのアスカの地に湖はあったんだ。天と地の垂直軸と海と山の水平軸の交わる『ワ』の土地。その地こそ我々日本人のアイデンティティ、天皇制のスタートの場所なんだヨ。黒野君も我々と同様、今まさに核心に近づいてるんじゃないのかナ?ああ、そうだ。飛鳥ちゃんのアスカという地名は南米ペルーの外にインドにもあるんだヨ。」
「えーっ!インド?」
縄文人の発想力は天にあります。
「三輪山から放たれた矢の方向は忌部山をつらぬき四国の剣山を超えてはるかインドを目指しているんだ。もちろんその先にはメソポタミアがある。」
四国の名峰 剣山
岩田先生が古代船でメソポタミアから日本を目指した丁度反対回りに矢は放たれたのでした。それは4千数百年前のことなのだろうか?
縄文の暗号Ⅱ終わり