12歳の文学賞ブログ すごいぞ、日本の小学生

小学生限定の新人公募文学賞「12歳の文学賞」立ち上げた人が綴ります。最近は http://jinsei-ichinen.ldblog.jp/ へ移行しています。

読書術・本を読むこと

本を通して、あの人の知らなかった一面を知るとき…

あなたが友だちに薦めたい本ってなんですか?

あなたの人生を変えた一冊はありますか?

誰かに本をプレゼントしたこと、プレゼントしたことはありますか?

本を通して人と繋がったことはありますか?

そんないくつもの問いが浮かんでくる企画に、
最近、僕は取り組んでいます。

その企画とは…

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出会いのタイミングは、今じゃないかもしれない

出会いのタイミングって大事だなと思います。

相性がいいはずの相手でも、タイミングによってはまったく興味を持たず、そのまま一生関わりを持たずに終えることもあるかもしれません。

 
クリスマスイヴなので、恋愛の話か!?と思うかもしれませんが、
残念ながらそうではありません。
(案外、恋愛にも通ずるのかもしれませんが )

【本との出会い】についてです。

私が大好きな小説に「グレート・ギャツビー」 (スコット フィッツジェラルド ・著、村上春樹・翻訳) という作品があります。

アメリカ人の作家が1925年に出版した小説ですが、「1Q84 」などで知られる村上春樹さんが翻訳したことで、数年前に再び話題になりました。

では、大好きな小説だから、皆さんにオススメするか…と言うと、まったくオススメしません。

12歳でこの小説の素晴らしさは分からない、と思うからです。
僕自身、大学生の頃に読んでいても、きっとこの小説の良さは分からなかっただろうと思います。
そして、そのまま「なんだか退屈な小説」と思って、そのまま一生手に取らなかった可能性すらあります。

三十代になって初めて読んだのは本当に幸運でした。
あまりに好きな小説なので、他の人の翻訳でも読み、英語の原著にもチャレンジして、映画も二本とも観ました。

皆さんも、そんな本との出会いをしてほしいなと思います。
そのためにも、なるべく多くの本に触れることです。
そして、「なんだか合わないな」と思ったら、どんなに「名作」であっても、無理に読まなくていいと思います。

ただし、それは「全然面白くないじゃん。ダメだ」と切り捨てるのではなく、
今は、この本と出会うタイミングじゃなかったんだ。いつかこの本の素晴らしさに気づく日があるかも。
その日まで読むのはやめておこう

そんなふうに思えたら、いい出会いはもっと広がると思いますよ。

読書なんて、全然すばらしくない

読書は別にすばらしいことではありません。

つまらないなら止めたほうがいい。 
本を無理に読むことはありません。

読書は健全な精神を育む、すばらしいことだ、
だから、頑張って読書しましょう
みんな黙って、きちっと姿勢良く座って…

…なんてやってるから、
本はどんどん、つまんないものになっていくのかもしれません。

本を読むことって、もっと乱雑で、いい加減なことです。 

どこでもいつでもどんな姿勢でもできちゃうことです。

鼻くそほじくって、おならしながら、お菓子をばりばりかじりつつ、すっごくマジメな本を読んでたっていい。
トイレでふんばりながらだってできる。寝転がっててもできちゃう。

ゲームよりテレビより、ずっとずっと自由。

それこそが魅力です。

「本を読むと、賢くて、すばらしい精神を持った人物になれる」そのために「読まなくてはならない」
そんなヘンテコな思い込みを捨ててみる。
大人も子どもも先生も。

そうすると、意外に本のすばらしさが分かってくる、
案外そんなものかもしれませんよ。 

  
プロフィール

水野 隆

日経新聞「旬の人」やNHKニュース、朝日新聞・書評などに登場しました。
編集者。2013〜14年サバティカル休暇で世界各地を巡ったりしてました。
●『西原理恵子の人生一年生』シリーズ/
初の展覧会@パルコや、初のトークショー プロデュース
●12歳の文学賞 (小学生限定の新人公募文学賞)立ち上げ
●ウェブメディアプロデュース、電子書籍編集
●雑誌『小学一年生』編集



※このブログに記された内容はあくまで個人的な見解です。会社等を代表しての意見ではありません。

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