東京慈恵会医科大付属病院に勤務していた医師が交際していた女性に同意なしで子宮収縮剤を投与し、流産させたとされる事件で、同病院では薬剤部が子宮収縮剤を一元的に管理しており、産婦人科医以外の持ち出しは制限されていたことがわかった。

 警視庁は18日午後、不同意堕胎容疑で逮捕した医師の小林達之助容疑者(36)(金沢市もりの里)を金沢市内から同庁本所署に移送し、子宮収縮剤の入手ルートなどを調べている。

 同庁幹部や同病院によると、子宮収縮剤は同病院の薬剤部にあるカギのかかった収納庫に保管され、伝票などで注文を受けた薬剤部職員が産婦人科医らに手渡しする仕組みになっていた。

 産婦人科医以外が使用する場合には、こうした手続きのほかに、使用目的などを薬剤部に説明するルールで、同病院では「不正な持ち出しが起きないよう、厳重に管理していた」という。小林容疑者は同病院で腫瘍(しゅよう)・血液内科に勤務していた。

 子宮収縮剤は一般の薬局では販売されておらず、同庁では、小林容疑者が子宮収縮剤を不正入手した疑いもあるとみて捜査している。

 小林容疑者は女性の妊娠が発覚した時点で、すでに結婚しており、女性は流産後に小林容疑者が既婚者であることを知ったという。小林容疑者は調べに対し、「妊娠は知っていたが、流産は知らない」と供述しているという。

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