自民党の舛添要一前厚生労働相と改革クラブの渡辺秀央代表らは23日、両党の参院議員6人で「新党改革」を旗揚げする。舛添氏が党首を務め、改革クラブの荒井広幸氏が幹事長に就任する方向。1月1日を基準日として算定される今年の政党交付金を継続して受け取れるよう改革クラブを存続させて舛添氏らが入党し、党名変更する形をとる。「新党」とは名ばかりの「一番やってはいけない『数合わせ』」(渡辺喜美みんなの党代表)だとして他党は早速、批判の声を上げた。

 舛添氏は22日、矢野哲朗元副外相とともに自民党に離党届を提出した。同党の参院選公認から漏れた小池正勝参院議員と3人で改革クラブ入りする。一方、所属議員5人の改革クラブでは中村喜四郎衆院議員と大江康弘参院議員が反発。中村氏は同日、離党届を提出した。大江氏も同調する意向で、渡辺、荒井両氏と山内俊夫参院議員が改革クラブに残り、「新党」発足時のメンバーは参院議員ばかり6人となる見通し。舛添氏を除く5人が夏に改選を迎えるため、参院選後の存続を危ぶむ見方もある。

 新党結成を目指す舛添氏と、夏の参院選後の生き残りへ向け舛添氏の知名度に期待する改革クラブの思惑が一致したといえるが、大江氏は「政党交付金を残したいとは動機が不純。こんなのは新党ではない」と記者団に不満をぶちまけた。

 衆参両院の比例代表選出議員は国会法で他党への移動を禁じられているが、舛添氏が07年参院選の比例代表で当選した当時は改革クラブが存在しなかったため、この規定は適用されない。自民党の谷垣禎一総裁は記者会見で「一方的に新党立ち上げを発言し、わが党の議員を勧誘した。断じて許せない」と舛添氏を指弾。舛添氏は記者団に「今(考えているの)は先のことだけだ」と語った。【野原大輔】

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