コードギアス 反逆のルルーシュ 1/アニメ

<今回のあらすじ>

 

 「シャーリーの父親を巻き込み殺してしまった。その事実はルルーシュを苦しめ、迷

わせる。だが、C.C.の言葉、そして今までに出会った人たちと交わした言葉と既に

してしまったこと。それらのことから、それでもルルーシュは前に進むことを決める。

同様に迷いの生じていたカレンも、ゼロの言葉でそれを吹っ切る。そして黒の騎士

団は、ブリタニア軍から日本解放戦線の生き残りを救出するために動き出す。そう

して、コーネリアたちとの戦端が開かれた頃、その場にはルルーシュが黒の騎士団

に関与していると聞かされたシャーリーの姿があった。コーネリアを仕留めようとし

た瞬間、彼女の姿を見つけて躊躇したルルーシュは、間一髪のところで乱入してき

たランスロットにバラバラにされてしまう。紅蓮弐式のおかげでとどめを刺されるこ

とこそなかったものの動けなくなったルルーシュのもとへ、入れ替わるようにシャー

リーが現れる。父親の仇と銃口を向けるシャーリー。だがその寸前、彼女は信じた

くないものを目撃した」

 

 前回の感想で、記事を書いた後に思いついて追記しようかと考えつつ結局しないまま終わってしまったことが二つほどあったのですが、今回の話でどちらもしっかりやってくれていました。

一つは、カレンのこと。前回の感想ではルルーシュのことばかりに触れていたわけですが、直接手を下したということを考えると、ルルーシュに突きつけられた断罪は同時にカレンにも突きつけられているわけで、それについて彼女がどうするのかも気になっていたところでした。まさかこの番組に限ってそこをスルーすることはないと思ってはいましたが、実際にしっかりとやってくれたのを見て安心&満足でした。

もう一つはスザクのこと。予告映像で葬式のシーンがあることが窺えたので、まさかその場でいつもの「空気読め」な発言をしたりとかしないよな、という危惧を抱いたのですが……見事当たりました(笑)。とはいえ、それをルルーシュやカレンだけでなく、前回ラストの流されるしかない状況でキスを求めたシャーリーにも当てはまるように持っていったのはうまいと思いましたが。

 

◇新OP&ED

 

 前回のラストがラストなだけに、OP前のナレーションの様子がちょっと変わっているなぁとか思いながら見ていたら、今回からOP&EDも一新となっていました。EDは、ファーストインプレッションは良い感じです。新規で追加された絵も良いですし(特に生徒会とロイドたち開発組)、曲や詞もなかなか合っていたのではないかと。OPは、慣れるのにちょっと時間が掛かりそうかも。歌詞は聞き取れていないので何とも言えませんし、曲もそれ単体で聴けばどう感じるかは分からないのですが……なまじ今までと同じ映像に新しい曲が乗ったために、何となく違和感を覚えてしまうのですよね。まあ要するに、現段階では曲のリズムと映像にズレがあるように感じてしまうということで。その辺を慣れてしまえば普通に見ていそうな気はしますが。

OP映像は新旧入り混じりだったわけですが、いろいろと意味深なカットもあって気になるところです。取り敢えず今印象に残っているのは、ヴィレッタのところと、最後のナナリーのところですかね。ヴィレッタのほうは、髪が解けたりするのを見ると、何か不吉な暗示かと勘繰ってしまいますし、ナナリーのほうも、徐々に雲の影が掛かっていくというのは、彼女のこの先の未来にも暗い影があるのだと示されているようで怖くなります。話が加速的に進んでいる以上、ナナリーも無関係なままではいられないことは分かっていますが……それでもルルーシュが願うように、ナナリーにはそういうものとは無縁のままでいて欲しいように思います。でも、やはり彼女は後々鍵となるキャラクターになるのですかね……。

 

◇ルルーシュ→ゼロ

 

 シャーリーの父親死亡を聞いての、ルルーシュの葛藤→決意の流れは、予想通りといえば予想通り。ルルーシュ自身が語ったように、既に血を流してしまった以上、今更後戻りなどできないわけで、だからこれしかないだろうなとは思っていましたので。でもたとえ予想の範疇であっても、こうして作中でルルーシュ自身が自分のしていることの意味を再確認してその先を進むことを決意するというのは大事だと思うので、ちゃんとその部分を描いてくれたのは良かったと思います。そして、そのルルーシュの決意の先にゼロの言葉があり、それを聞いて迷いを吹っ切るカレンという流れも良かったです。更に、そこから「ゼロはわたしが守る!」に繋がるのが熱いなぁと個人的には思ったりするわけですが。

 前回の感想で書いた、ルルーシュのスタンスの変化については、彼は今のままの道を進むことに決めたと解釈して良いのでしょうか。「自決」と見せかけつつ(本当にそれを信じてもらえたかは別として)実際は自分が爆破ということをやっている辺り、そうした非情な手段とも今まで以上に向き合い、むしろ今まで以上に影で自分一人の胸に収めながら用いていきそうな感じがします。とはいえ、肝心なところでシャーリーの姿を見つけて機を逃してしまうなど、まだ完全に非情に徹し切れていないところはあるわけですが。決意を新たにしても、やはり心配なところが残るルルーシュ……でもだからこそ、彼の側の視点で物語に入り込むことができるのもあるのですけどね。

 

◇ルルーシュとスザク

 

 再び互いの正体を知らぬままぶつかったルルーシュとスザク……やきもきすると同時に、妙に面白いと思えるシーンです。互いの正体を知らず、故にその考えも分からず互いに苛立ちすれ違う……こうした衝突が何度も行われているからこそ、それが昇華されるとき、まずは互いの正体が露見したときになるでしょうが、そのときがかなり楽しみになります。特にスザクがどうなるのかが楽しみですかね。ルルーシュにしてみれば、毛色の変わったブリタニアの兵隊の一人なので、邪魔に思ってもその想いにまで思いを馳せることはないでしょうが、スザクのほうは、もうあれこれ言いたいことが沢山あるぞー、ってくらいに思っていることがあるので、その正体が自分の親友だと知ったときにどう思うのかがかなり楽しみ。しかも、ナリタとそして今回と、ボコボコにしまくっていますからね。更にナリタでは無傷でしたが、今回は思いっ切り負傷させていますし。後述のスザクが抱える矛盾が解消されていない状態で(しかも決壊寸前で)正体バレになると、前々回のように取り乱すことになりそうな気がして、それはそれで面白そうとか思ってしまう自分をどうかと思いつつも、やっぱり楽しみなものは楽しみですよ。この二人に限らず、各々の正体バレがどう描かれるかは楽しみに待っていることですけどね。

 

◇シャーリーと銃口

 

今回のタイトル「シャーリーと銃口」はラストの場面を指したものだったようで、ヴィレッタに誘導されて戦場に足を踏み入れ、ゼロに肉薄したシャーリー(ヴィレッタがこういう手できたのはちょっと驚きました。でも、なかなかうまい手だ)。今まさに引き金を引こうとしたところで仮面が外れるのはお約束なわけですが、これはおそらく正体が露見したと考えていいと思うので、その後シャーリーがどう行動するのかが鍵ですね。これ如何によってシャーリーの株が高騰するか大暴落するかが決まります(笑)。何となく、シャーリーなら助けてしまいそうな気はしますが(今回の前半にあった、シャーリー父の好きな人云々の話もありますし)……ここは大人しく次週を待て、です。

ところで、今現在、カレン→ゼロ、C.C.→ルルーシュ、と気持ちが向いていると解釈しているのですが、今回の件でシャーリーが仇であるゼロごと受け止めてシャーリー→ルルーシュ/ゼロとなったら恋愛模様も面白いことになりそうな気がします。学園生活から懸け離れるほど空気となりかねなかったシャーリーが、日常/非日常を含めて一気に重要キャラに昇格、みたいな。……何だかこのままシャーリーには生き延びてそういうポジションにいて欲しいような気がしてきました。

 

◇その他

 

・ヴィレッタがジェレミアの心配をしている様子がないなぁ、ということを前回書いたわけですが、どうやら彼女の中では既に彼の死亡は確定しているようです……ジェレミア卿には密かに胸の中で合掌でしょうか(笑)。というか、既に呼び方が呼び捨てになっているところを見ると、彼女にとっての彼は所詮その程度の存在でしかなかったのか、と。オレンジ疑惑の後も付き従っていたのでどこか特別な存在なのかと思っていましたが、あの段階ではまだ見込みがある、と踏んでいただけだったのかも。……ここは静かにジェレミア卿の再登場を待ちたいところです。そのときまでヴィレッタが生きているかどうかが分からなくなってきましたけど。……いやむしろ、OPからも消え去ったジェレミア卿の再登場のほうが怪しいというのもありますが。

・ミレイは相変わらず良いキャラだなぁ、と葬式シーンを見ながら。「ちゃんと泣いた?」なんて台詞は、シャーリーとは比べ物にならないものの、一ヵ月半ほど前に好きなキャラの死でへこんでいた自分には身に沁みる言葉です。いやホント、うっかり泣く機会を逃すと溜め込んで余計辛いのですよ。回復にも時間掛かりますし。シャーリーは幸い、ルルーシュの前で泣くことができていましたけどね。うっかり(というか堪え切れずに)謝罪の言葉を口にしたカレンを知らずにフォローする形になっていたリヴァルも良かったです。あんなこと、わざわざ言う必要はないのに、それでも言わずにはいられなかったところに彼の人柄が見えますね。そんな中で自分の憤りを口にするスザクは……取り敢えず「空気読め」(笑)。(彼の台詞の是非はともかく)どれだけ正しいことを言ったとしても、言う時と場所を間違えたら意味がないですから。

・晴れて黒の騎士団に入団して例のスーツに身を包み、ゼロの采配を間近で目にしたディートハルト……心底嬉しそうだったなぁ(笑)。彼はホント、ゼロのみに執着しているただのファンですよね。このまま一ファンで終わるのか、それとも何か重要な役どころに収まるのか、彼の動向も気になるところではあります。一応、EDでは藤堂と一緒に描かれているキャラなわけですし。

・ブリタニア軍の中での地位を築きつつありながらも、そのためには望まない殺戮に手を染めなければならないスザク。以前ロイドが指摘した矛盾が、前回&今回のルルーシュのように目の前に突きつけられたときどうなるのか。少しずつその亀裂が見えないところで広がっていっているようで、その辺りも気になるところです。

 

◇次回「ギアス 対 ギアス」

 

 いつもと違い、一枚の写真のみを予告映像とした次回予告……タイトルの不吉さといい、次回も目が離せない展開になりそうです。……というか、今回のラストの引き方で既にそれは分かり切ったことなのですけどね。C.C.がナナリーの背後に現れて終わったとき以来の、何てところで終わってくれるんだー、ってな感じですよ。アニメ誌などのあらすじでギアスの能力を持つ者がもう一人出てくるというのは見ましたが……やはり、前回意味ありげに立っていた男の人ですかね。C.C.も何か一人で動いていたようですし。……やっぱり目が離せない展開だ、来週も。