魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.1/アニメ

<今回のあらすじ>

 「レジアスは在りし日のことを思い出す。まだ一介の局員に過ぎなかった頃、小さな事件

にも憤り、いつか自分がのし上がってそんなものも守れるようになるとゼストと語り合ったこ

とを。だが、夢はいつしか狂ってしまった。出世し、最高評議会に認められ、地上の平和を

守るために欲した戦闘機人の力。せめてそこから親友を遠ざけようとしても時遅く、知らさ

れたのは自分の欲した力によって失ったその姿だった。そして今、再び目の前に現れた

親友はその歪みを突きつける。だが、二人がそれ以上言葉を交わすことはなかった。部

下に化けて潜り込んでいたドゥーエによってレジアスは殺され、そのドゥーエをゼストは

殺した。シグナムとアギトが駆けつけたとき、そこにはただゼスト一人が立っていた。

 

 クアットロに暴走させられたルーテシアに、キャロとエリオは呼びかけ続ける。しかし、

自分は独りだと思い込んだルーテシアは、わずかに心を揺らしながらも攻撃を続ける。

そして、遂には切り札であるハクテンオウを召喚し、ガリュウにも限界を超えた力の行使

を命じる。キャロもヴォルテールを召喚してハクテンオウの相手をさせつつ、召喚獣をそ

んなふうに使役してはいけないと告げる。血の涙を流すガリュウたちの姿にルーテシア

は心を動かすものの、それでも攻撃をやめることはなかった。彼女の願いを叶える手伝

いをするためには、まずは彼女たちを止めなければならない。エリオとキャロは頷くと、

それぞれの相手に向かっていく。そして、ヴォルテールはハクテンオウを、エリオはガリ

ュウを、キャロはフリードと共にルーテシアを止める。そのことにキャロはほっとするもの

の、ルーテシアは意識を失いながらもまだ戦うことをやめておらず、その影響を受けた

召喚獣たちもまた、再び立ち上がって攻撃を仕掛け始めた。

 

スカリエッティに捕らえられたフェイトは、ライオットフォームを解放し、檻を切り裂いて

脱出する。しかし、フェイトの精神的動揺を誘うスカリエッティの言葉に、再び拘束されて

しまう。それでも何とか反撃しようとするものの、ナンバーズを生み出した自分とエリオ

たちを引き取って育てたフェイト―自分に都合のいい道具を作ったことは同じだと言わ

れ、言葉を失くしてしまう。反論の言葉が見つからず追い詰められていくフェイトだが、

そこへその会話を聞いていたエリオとキャロが割り込む。そして、自分たちは自分で選

んで今の場所にいること、もしもフェイトが間違いを犯そうとしたら止めることを伝える。

それを聞いて、フェイトは迷いを振り払って再び力を取り戻すと、オーバードライブモー

ドを発動させ、戦闘機人二人とスカリエッティを倒し、逮捕を宣言した。

 

 その頃、スカリエッティのアジトを進んでいたヴェロッサは、ナンバーズの指揮官である

ウーノのもとへ辿り着き、シャッハはセインを破っていた。

 ヴェロッサがウーノから引き出した情報により、残るナンバーズはクアットロとノーヴェだ

けであることが分かり、ティアナはそれをノーヴェに伝えながら降伏を呼びかける。しかし、

ノーヴェは自分たちには戦うことが全てで他の生き方などできないとあくまで抵抗しようと

する。意識を取り戻したディードと共に再びティアナに向かってくるノーヴェ。しかし、ディー

ドはヴァイスの援護射撃によって倒れ、ノーヴェはティアナが止める。一人になってもまだ

足掻くノーヴェに、ティアナは戦闘機人でも人間と同じように生きられると告げる。その脳

裏には、戦闘機人でありながら誰よりも人間らしい親友の姿が浮かんでいた。

 同じ頃、その親友は、ようやく取り戻した姉の姿に涙を流していた。

 

 自分以外の全てが敗れた状況に、クアットロは侮蔑を向ける。残り一人になろうとも、

彼女に諦める気はなかった。ナンバーズやスカリエッティが敗れても、“ゆりかご”はまだ

そこにある。自分が残っている限り、スカリエッティの後継者もまたそこに在る。まだ何も

終わってはいない。そんな彼女の視線の先には、ヴィヴィオによって吹き飛ばされたな

のはの姿が映っていた」

 

◇雷光

 

 挿入歌の威力って凄いなぁと改めて思いました。先週とは打って変わって今回はライトニングチームがメインだったわけですが、先週のスバルとティアナの戦闘がかなり良かったせいか、今週はややパワー不足を感じてしまっていたのですが、挿入歌が流れた瞬間持ち直しました(笑)。OP曲のカップリング曲だった上に曲自体もかなり気に入っていたので既に100回以上聴いていたりするのですが、それでも流れ始めた瞬間は一気に盛り上がりました。主題歌同様、そのもののために作られた曲は、映像と組み合わさってこそ一番真価を発揮するということでしょうかね。フェイトがスカリエッティに精神的に追い詰められ始めたときからエリオたちの介入は期待していたわけですが、そのやりとりが「期待通り」よりも「予想通り」に近い形で収まってしまったため、どこか決定的な盛り上がりに欠けてしまっていたのですが、流れた挿入歌とそれに合わせたフェイトの復活で帳尻が合った感じでしょうか。

……ただまあ、ほとんど戦闘らしい戦闘を繰り広げた印象が残らないまま、ファイナルリミッター解除でナンバーズを圧倒してしまったので、あっけなさを感じてしまったのもありますが。正直なところを言えば、この最終決戦までにナンバーズをいくらか減らしておいたほうが、いきなり弱体化したような印象を少しは減らせたような気がします。まあ、六課側もこの最終局面で今まで以上の力を出しているので、出し惜しみしていたものを解放したと思えば、そこに差が生じてもおかしくないのですが……(でも、だったら最初からやれば良かったのに、とも思ってしまうような)。ま、ライオットフォームはかなりかっこ良かったですけどね。フェイトの武器はいろいろ形が変わるので、それだけでも見ていて楽しいですし。

 

 エリオ&キャロ組も一応決着はついたものの、その場が一旦収まっただけで、実質の決着はまだついていないような気がします。ルーテシアがまだ戦意を失っていないようなので、それはあながち間違っていないと思いますが。完全な決着がついていないという意味では、どこか不完全燃焼なものが残ったのも、彼らの戦いに盛り上がりが欠けているように感じてしまった要因かも。この組み合わせには、まだもう1ラウンド残されているのかもしれません。とはいえ、召喚対決による決着は一旦ついてしまったため、何かあるとしても違う方向からのアプローチである可能性のほうが高そうですけど。

 

◇幕切れ

 

 あっけなさを感じたと言えば、地上本部組もけっこうあっさりと終わってしまいました。一応、ゼストたちが死亡したときの状況と、彼が人造魔導師として蘇ることとなった状況は分かったものの、結局レジアスとゼストは分かり合うどころかロクに言葉を交わすこともないまま、永遠の別れとなってしまいました。

レジアスの幕を引いたのは、先週の感想を見て回っているときに予想をちらりと見かけたとおりの、部下に変装したドゥーエ。しかし、そのドゥーエも今度はゼストによって返り討ちに。これはちょっと残念でした。クアットロの並みの(笑)邪悪さを感じさせてくれていただけに、これ以外にも何かやらかしてくれることを期待していたのですが、あっさり退場となってしまいました。ここにきてばたばたとやられていくナンバーズを見ていると、もうちょっと数少なくても良かったのでは、と思ってしまいそうになりますが、それはさておき。

ここで退場かと思われたゼストが生き残ったので、これは残ったクアットロ戦に彼も参戦するようなことになるのでしょうか。ゼストが死んで残ったアギトがシグナムと、という展開を期待していたので、そちらがちょっと微妙になってしまったような気もしますが、ゼストと共闘というのもそれはそれで熱いと思うので、ちょっと期待したいかも。

 

◇幕間

 

 ウーノを見つけて彼女の脳から情報を引き出すなど、ヴェロッサの活躍がここであったのにはちょっと驚きました。それと、シャッハが実はセインと似たような能力を持っていたことも。このまま物語の裏で動いて終わりかと思っていた二人などで、簡単なものとはいえ活躍する姿が見られたのは良かったですかね。

 

 そして、ノーヴェ以外のナンバーズを倒していたティアナ。あの状況になってもノーヴェはそう簡単に降伏しないだろうなと思っていたら、案の定で。しかも、前回で完全に沈黙したかと思われたディードが一回だけ復活するという「何〜!?」と思ってしまう展開に。まあこれは、援護フラグが立っていたヴァイスがここぞとばかりに決めてくれましたけど。……でも実は、話の流れ的にギンガを倒したスバルが駆けつけたのかと最初思ってしまいましたが(すまん、ヴァイス……君の活躍は先週の狙撃で終わったと思ってた(笑))。

 

 先週の戦いで、ギンガを壊す勢いで一撃を叩き込んでいたので大丈夫かと思っていましたが、スバルのほうも無事片付いたようでした。倒しただけで正気に戻るかどうかは疑問ですが、あそこで実はまだ敵だったギンガがスバルを貫いた、なんてことになってもどうかと思うので、ここは素直に元に戻ったと思っておこうかと。

 

◇最後の一人

 

 たぶんそうだろうなとは思っていましたが、クアットロがナンバーズの中では最後まで残りました。しかもたった一人になってしまっても、彼女には負ける気は更々ないようで。スカリエッティの言葉どおりなら、彼自身が捕まってもそのコピーがナンバーズには仕込まれているそうなので(どこに仕込んでんだと見ながら心の中でつっこみを入れてしまいましたが)、自分さえ残れば何とでもなるというのもあるのでしょうね。むしろ、ディエチのように余計なことに迷うような奴ならいらないと思っていそうですし。

 そんな彼女の強気の理由の一つが、今のところ一方的になのはをボコっているっぽいヴィヴィオでしょうか。なのはならああいう状況でも手加減せずにやってくれるかと思っていたので、あの光景はちょっと残念ですが、そこは次回で挽回してくれることを期待です。

 

◇次回「ファイナル・リミット」

 

 六課の前線メンバーの戦いはほぼ片付いたので(エリオ&キャロ組はちょっと微妙ですが)、残るはスターズチームの隊長・副隊長の二人。予告映像を見る限りでは、そんな二人がメインの回となりそうです。なのはの動向も気になりますが、とんでもないところで終わったままほぼ放置されていたヴィータがどうなったのかはより気になるところです。ヴィヴィオが玉座の間でなのはを相手にしていることから、クアットロが駆動炉のほうで待ち構えていそうで怖いですが、そこはそれ、かつてクアットロの指示を受けたルーテシアにトラウマを刺激されたヴィータなので、仮に彼女がいたとしても、打ち破って欲しいところです。