コードギアス 反逆のルルーシュR2 O.S.T.

まだ話数が残っているとはいえ、とことん落としパートが続いております。というか、今回のラストは落としパートで片付けていいレベルを遥かに超えているような気がしないでもないですが。この東京決戦が、黒の騎士団の勝利で終わる確率は低いだろうと思ってはいましたが、まさか本当にフレイヤ投下でどっちも被害多数な様子で終わるとは……。これでまた、次回以降の話が見えなくなってきました。ルルーシュがボロボロで、黒の騎士団が崩壊寸前だということは分かりますが……。

 

◇スザク

前回のラストでフレイヤを撃つ方向で意志が固まりそうな気配を見せてくれたときはどうなることかとひやひやしていましたが、「撃たない覚悟」を持ってランスロットで出撃してくれたのにはホッとしました。しかし、それだけにラストの展開は何とも皮肉なものになってしまったような気がしますが……。

 

スザクに掛かったギアスが解除されていないことは念頭にあるので、スザクが諦めたときにラストのこの展開(「生きろ」ギアス発動でフレイヤ使用)は読めてしまったわけですが、それが見えた瞬間はテレビの前で唸ってしまいました。未だ解除されずに残っていたそれをここでこう繋げてくるか、と。これ、ルルーシュとスザクの二人にそれこそ皮肉として返ってきたようなものかと思いますから。ルルーシュにとっては、かつて親友に生きて欲しくて掛けたギアスと、今その親友を殺せと命じたことが、最愛の妹を失う結果に。スザクにとっては、自身の想いとは正反対のこと、それも取り返しのつかないことを第三者の介入によってやってしまうという、かつて意に反して日本人虐殺命令をユフィにしてしまったときのルルーシュと同じ状況に。

取り敢えず、短絡的に「ルルーシュが掛けたギアスのせいで!」という考えにいかないことを前提になりますが、図らずもルルーシュと同じになってしまったスザクが次回以降どうなるのか、かなり気になるところです。前回のルルーシュの答えが嘘だと気づいていたスザクなので、ここから何かに気づくのか、それとも……。前回のあの展開を経て、ここでスザクをルルーシュと同じところに持ってきたからには、意図があってのものと思います氏。又、スザクの心情面以外でも、エリア11という場所としては一番守らなければならない人をその手で消してしまった責任で彼の立場がどうなるかなんて心配もありますが……。何かそう考えると、親友二人揃ってこれから更に最下層まで落ちていきそうな気配が……(汗)。ルルーシュがまだまだ落ちていきそうなので、そろそろスザクには浮上の気配を見せて欲しい気もするのですけど……シュナイゼルの様子を見ると無理な気がします。

 

◇ニーナとシュナイゼル

 このフレイヤ投下をどう受け止めるのか、個人的にこの二人は気になります。ニーナに関しては、今回も撃てと散々喚いていたことから、それが「“人”に向けて放たれた場合どういうことになるのか」を目の当たりにして、その意味がちゃんと分かったのか、とか。これで次回、「ゼロに向けて撃たなきゃ意味がない」とか言い出すようだと、本当に救いようの無いキャラになってしまいますが。

 

 シュナイゼルは、今回その様子を見ても余裕で笑みを浮かべていたのを見ると、これすらも想定内……それどころか、スザクという名誉ブリタニア人が撃ったということも含めて、彼としては「よくやってくれた」な状態なのではないかと……。味方のスザクがナナリー(総督)を殺したのがどう彼に有利に働くのか分かりませんが……ひょっとして、ゼロとスザクの繋がりを利用……でしょうか? 前回の録音があるでしょうし、後から実はスザクは黒の騎士団側の人間だったと明かして……とか。そうなると、黒の騎士団もスザクもかなりヤバイことになりそうな……。でも、シュナイゼルなので、まだもっと何かあるのかもしれませんし。何にしても、現時点では彼にとってフレイヤの使用は何の不利益にもなっていないことだけは確かなようです。

 

◇紅蓮聖天八極式

今回唯一爽快だったのが、解放されたカレンが紅蓮で出撃していったところ。ロイドとセシルさんによって改造を施されていて(自分の作品(笑)が盗まれたときの二人と、自分の作品が改造されたことを知ったときのラクシャータの怒りも面白かったところですが)大幅にポテンシャルアップしていた紅蓮、スザクぐらいしか扱えなくなっていたにも関わらず、それを颯爽と乗りこなしたカレンはかっこ良いです。しかも、ルルーシュのピンチを助けにきたり、早速ナイトオブラウンズを一人堕としたりと、カレンはホントにヒーローだなぁと思います。ルルーシュ・スザク揃って自分が何者かで揺れている中で、ぶれることなくまっすぐに立っているのもありますし。落としパート真っ只中で一人輝いているのがカレンというのは、凄く納得してしまうような。ただまあ、そんなカレンの一騎当千ぶりがフレイヤへの引き金になってしまったのもあるので、そこだけは何とも皮肉なものなのですが。

何にしても、ここでようやく復活したカレンには、次回以降いろいろ期待です。取り敢えずまずは、ナナリーを失ってどん底なルルーシュの尻を蹴飛ばしてやって欲しいところですが(頬を張り飛ばして目を覚まさせる、でも可)。続けざまに理解者を失っていたルルーシュにとっては、ようやく素顔で話せる相手となるわけですし……。問題は、ルルーシュの側にまともに会話する余裕が皆無なところですけど。

 

◇ジノとアーニャ

 この二人の動向はまだまだ読めません。今回また、かつてC.C.と戦ったときのような反応を見せたアーニャ。前回のアレはC.C.と対峙したからかと思っていましたが、今回はルルーシュ。やっぱり、アーニャの失われた記憶の中には、ルルーシュに絡んだ何かがあるということなのでしょうか。そして、ジノ。今回の彼を見ると、やはり彼の本質は戦闘狂なのかと思ってしまいそうですが、本当にそれだけなのか、隠している何かがあるのか、アーニャのような伏線めいたものがない分、余計に分かりません。やはり今後もこの二人は要注目です。

 

◇フレイヤ

 「決戦」の名が付くだけあって、大勢のキャラが退場となりました。ブリタニア側でも、登場時から退場が囁かれていた(笑)ブラッドリー卿がカレンに討ち取られ、その他も名前のあるキャラ含めてブリタニアのナイトメアが次々と堕とされていきました。最大の不穏要素だった木下も退場となったわけですが……最後っ屁とばかりに、ゼロ最大の失態を残していってくれてしまいました。彼の様子からしていつか黙っていられなくなるだろうとは思っていたものの、死ぬ間際とは。撃墜直後のあの様子から、どんな経緯があって朝比奈に証言を話すに至ったのかちょっと気になりますが、自分が死ぬことが分かったからこそ、話さなくてはと思ったのですかねぇ。

 

 ここまででも大勢死んではいましたが、最後の最後に放たれたフレイヤにより、更なる被害が。木下の最期の言葉を藤堂に届けた朝比奈も、ロロを追ったために巻き込まれることに。個人的には、朝比奈がどうこうより、木下の告白を聞いた藤堂がどうするかがかなーり気になりますが。前回のことを考えると、あのことを知ったらさすがに藤堂が動きそうで怖いんだよなぁ。ルルーシュが万全の状態なら、丸め込むにしろ真摯に対応するにしろ、何とかできる可能性があると思うけど、今のルルーシュではむしろもっとヤバイことになりそうで更に怖いんですけど。

 

 他にも、ナナリーと、それを助けに来た咲世子さんも巻き込まれてしまったわけですが……ここはどう解釈したものか悩むところです。他の人はともかく、ナナリーがここで死亡というのはあっさり過ぎる気がしますし(ただ、ここのところ立て続けにこの予測は外しているので自信はないですが)。それに、ナナリーの場合、実は閉じた目の下にギアスがあって……とか、皇帝が介入して……(実際、日本に向かってきてたし)とかの可能性もあるので、ここで退場は不自然な気がします。何より、彼女はまだその役割を果たしきっていないと思いますし。

それに、実はフレイヤ自体も疑っています。「大量“破壊”兵器」と言われていたと思うのですが、開発者自身のその認識が間違っていたら、と。感想サイトを見て回っているとき、フレイヤは「核」というより「空間消滅」の効果を持つ兵器らしいという話を見かけて、実際今回テレビで見た感じでも、建物なんかは分解されて消えていくようにも見えましたが、人に関してはそんな描写はありませんでしたし(※紅蓮によって蒸発したブラッドリー卿はわざわざ描写有り&フレイヤに巻き込まれたギルフォードは機体が消える描写はあっても本人の直接の描写はなし)、最後の消え去る瞬間はそれこそ効果範囲内の空間が圧縮されて消えたっぽいような感じに見えたわけで。なので、単純にフレイヤに巻き込まれた=死亡と確定していいのかが微妙かな、と。というのも、その「消滅」の描写が、それ以外でも当てはまるように見えたからです。

なので、個人的には、フレイヤの本当の効果は「空間消滅」ではなく「空間転移」説を推してみたいところ。そして、もし本当にその効果が「転移」だとしたら、巻き込まれた人全員が、全く違う場所に現れている可能性もあるのではと思うわけです(※出現が確認されない限り、観測者にとってこの二つは同じに見えるはず。それに、もしそうだとしたら、この後朝比奈がナナリーと会って……とかはちょっと面白いかもとも思いますし。通信が通じないのは、出現場所が通信圏外か、それこそアカシャの剣のあるような異空間、だったら一応説明はつくかな、と)。ゼロを庇ってギルフォードが巻き込まれたことをコーネリアに知られたらますますこじれそうですし、あれやこれやで黒の騎士団は崩壊寸前ですし、そんなあちこちで破滅の狼煙が上がっている状態のため、それくらいの鬱展開をひっくり返す要素が欲しいなぁという願いも含んだ妄想ではありますが、これでフレイヤに巻き込まれた人たちがギアスやアカシャの剣など、そちら側のイベントに関わってくるとしたら、それはそれで面白いと思うのですよね。ゼロに疑念を抱き、今回木下から秘密作戦の内容を聞いた朝比奈がギアスのことを知ったら……とか、彼らがそっちに関わることで皇帝の計画をひっくり返すことになったら……とか。

 

◇次回「裏切り」

 予告ナレーションがないことが、そのまま今のルルーシュの心情を表しているような……。振り返ってみれば、予告のルルーシュって、基本的に本編から連続した感情で喋っていましたしね。

 

 それはそれとして。案の定大荒れのルルーシュ。予告映像を見た感じだと、ロロは無論のこと(ロロはここでルルーシュに本気で負の感情を向けられて自分のしたことの意味を理解したりするのかな……? ナナリー、やっぱり殺すつもりだったみたいだし)、C.C.にまで当たっているような……。黒の騎士団にほとんど目に見える形でひびが入り始めている今、そんなことをしている場合じゃ……という感じではあるものの、ナナリーが消えてしまった以上、今のルルーシュには黒の騎士団を維持する理由もなくなったに等しいわけで。しかも前回ラストで、心を凍らせてナナリーのみが大事で、という一番やばい方向にギアが入った直後でしたし。

せめてもの救いになりそうなのは、というより期待できそうなのは、カレンが黒の騎士団側に帰ってきたことですかね。上にもちょっと書いたけど、ここは復活したカレンに頑張って欲しいところ。ただ、そんな期待をするには次回タイトルが不吉過ぎるのですが(しかも一瞬涙を浮かべるカレンの映像が……)。