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 ひょっとして次回予告のナレーションをやった一期キャラは次回で出番あるのか?という期待を抱きそうになるように、今回は第二期始まって初めて、紘と宮子が登場となりました。

 

二人はあの後もうまくいっているようで、現在進行中の二組がこれから鬱パートに入りそうなこともあり、これは嬉しかったです。一期では存在だけは仄めかされながらも登場はしなかった凪が、普通に紘の姉として出てきているのも面白かったですし(しかもやりとりが小気味良い上に、姉として締めるところはきちっと締めるところが尚良い(笑))。弟の彼女をバスタオル一枚の姿で出迎える辺りは、ちっとも変わってないなぁ(笑)という感じですけどね。そんな凪を見ても少しも動じない宮子は、もう凪がどういう人かも分かるくらい家族ぐるみ(凪限定かもですが)での付き合いがあるのかなぁと思うとにやりとしてしまうものがあるわけですが。

 

 それはそれとして、この現在軸での日本パート。第一期も見ていた人への単なるサービスなのか、紘と宮子の関係や二人の台詞などが何かの暗示か伏線になっているのか。それとも、そのうち凪がオーストラリアに現れることや、優子が未だ日本にいることを示すのが一番の目的なのか。次回でもう凪がオーストラリアに現れるのでない限り、ここでこれを挟んだことには何か意味があると思いたくなりますが……。取り敢えず、宮子の台詞から、過去の宮子と夕は、何も持たざる者という点では共通しているのかなぁ、ということは窺えますが。とすると、宮子が紘を得たように、夕が優子(?)を得たとき、彼の場合はどうなるか、が注目点の一つということでしょうか?

 

 ところで、前回はOP映像が変わったと思いましたが、今回はED映像が少し変わっていたような? 久瀬がミズキを振って終わったからか、彼の姿がなくなっていたような……。

 

◇夕−優子

休みの日に、優子の新しい靴を買うのに付き合った夕は、彼女に連れられて行った教会(かつて暮らしていた施設)で雨宮先生と会い、雨宮には優子との仲を牽制され、優子からは雨宮もまた震災で妹を亡くしていたことを聞かされる。

その帰り道、夕の前に現れた凪は、雨宮先生に聞かされたと、優子とのデートについて詰問する。

家に帰った夕は、壊れた腕時計を取り出し、妹と最後に過ごした日のことと、失ったときのことを思い出していた。

 

 

 今回の話を見ていると、雨宮先生=黒幕、がほぼ確定してしまったような気がします。黒幕という言い方はちょっと違うかもしれませんが、過去軸の物語における負の要素を担ったキーパーソンということでは間違いないかなぁ、と。表面上は普通に仲が良さそうに見えるものの、兄は亡くした妹を忘れられず(この辺は夕との対比もあるのかなぁ……なんて思ってみたり)、妹はどこか歪な感覚を持って生きている。……どう考えても、何かあるだろうと勘繰ってしまうわけで。家での二人の描写も、何だか不穏なもののように思えましたし。

彼が夕に対して言った忠告も、これまで何度か、未来の夕が蓮治やミズキに言ったものを聞いていたこともあり、言葉自体は同じようなものでも、そこに込められた思いは全然違うように受け取れてしまいましたし。夕の場合は、軽い気持ちで関わって深入りして傷つく前に敢えて苦言を呈しているように見えましたが、雨宮先生の場合は、上で「牽制」と書いたように、これ以上二人の仲が近づくのを阻もうとしているようであり、同時に、仮に夕がそこまで踏み込んだとしても、そのとき明らかになる「何か」によって壊れるだろうと考えているような感じで。しかもこれが、亡くした妹云々と重なると、優子に歪んだ形での妹への想いを強いていないかという考えが浮かんでしまうわけで……。

これらに加えて、更に雨宮先生が黒幕のように見えてしまったのが、教会での一件の後、広野家へ赴き、凪に二人が一緒にいたことを告げたこと。美術部顧問であり、夕のことも凪のことも知っている先生なので、おそらく凪が夕に抱く想いには気づいていると思うのですよね。同じ第三者である視聴者だって、見ていれば察しは付くわけですから。となれば、ああなることを見越した上で暴露した、と考えるのが自然なわけで……。凪を夕により近づけさせることで優子から引き離そうとしているのか、夕の世界を壊すことで優子との関係も壊そうとしているのか……どっちにしても、悪意を感じてしまうのが嫌なところです。

 

 前半の、夕と優子が二人で過ごす時間は、見ていて楽しいものだったんですけどね。夕といるときの優子は嬉しそうに見えますし、そんな優子に振り回される夕も悪くないですから。

 

◇久瀬−ミズキ

 夜の海に入ったせいかミズキは少し寝込み、いつもの夢を見て助けを求める言葉を呟くものの、回復した後はすっかりいつものミズキに戻り、再び久瀬と楽しい時間を過ごす。久瀬の病気のことを知っても、彼女なりに向き合っていく覚悟だった。しかし、そんな時間の果てに久瀬から告げられたのは、別れの言葉だった。

 

 

 前回の一件を経て、傍目には何だかすっかり良い雰囲気になった(ように見えた)ミズキと久瀬。とはいえ、久瀬が一人でいるところや、病院に検査結果を聞きにいった後の、仮面乱舞の演出を見ると、このままあっさりとくっついて終わりというのは考えにくい(ミズキのほうの問題はまだ片鱗しか出てきていませんし)と思っていたら、両思いであることを伝えた上で拒絶するという、された側からすれば、希望があるんだかないんだかというきつい状況に。これが、遠くない未来に必ず死ぬ、という以外の状況なら、頑張って問題を解決すれば……なんてことも考えられるかもしれませんが、こればっかりは人にはどうしようもないことなわけで。

ここからどうなっていくのか……ミズキの頑張りで何とか喰らいついていくのか、あるいは、ここからミズキの夢が大きく関わってくるのか。何かミズキの夢も「死」に関係していそうな気配がありますし(鎖の描写も意味深ですし)、今回夕と交わしていたのも「死」に関する話だったので、やっぱりそこら辺が鍵になりそうな気がするのですけど。

 

ミズキを見ていると、彼女なら何とかしてしまうんじゃないか、と思えるのですが、カレンダーに自分の死ぬ日を書き込んだ久瀬を見ると、残り時間が少ないのが問題で。でも、それでも、おそらくミズキの幸せのために久瀬は引いたと思われるので(彼自身の問題もいくらかはあるでしょうが)、それなら尚のこと、ミズキにはそんなもの吹き飛ばして欲しいと思います。

 

◇次回「utter