ちびボイス 機動戦士ガンダム00 2nd Season (BOX) ちびボイス 機動戦士ガンダム00 2nd Season (BOX)

バンダイ 2009-01-25
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 あちこちで渦巻く思惑やら何やらに、何だかスミルノフ親子がこの作品の良心なのではないかという気がしてくる今日この頃です(笑)。お父さんのほうは連邦軍やアロウズなどのマクロなところで、息子のほうはルイスというミクロなところで、より良い方向へ導けるような重要な役割を果たすんじゃないかなー、と願望混じりで思ってみたりもするのですが……。

 

◇沙慈とルイス

何というか、二人のこれまで過ごしてきた時間で得たもの、簡潔に言えば成長の差が見事に現れていたなぁと思ってしまいました。

 

前回のラストで、互いの存在を知った二人。もっといろいろと言葉を交わせればまた違ったのかもしれませんが、ほとんどそれ(互いが敵軍にいることを知った)だけで終わってしまったので、見事なまでにすれ違い展開に突入してしまいました。特にルイスは、見ていて「あー……そっちいっちゃったかぁ……」と苦笑するしか(汗)。確かに事実だけを挙げていけば、そういうふうに見えないこともないのかもしれませんけど、好きな男の子のことなんだから、もうちょっと信じようよとか思ってしまいそうな。というか、キミらが付き合い始めたのとCBの活動開始の時期とか比べたらどうなの、とか。キミが好きになった沙慈は人を騙せるような人なの、とか、そもそも沙慈がわざわざルイスに近づいて一族殺さなきゃいけない理由って何さ、とか。突き詰めて考えていけば、おかしい点もいろいろ出てくるわけで。ああいう短絡思考になってしまうのは、彼女自身の持つ(?)恨みが視野狭窄にさせるのか、薬を飲み続けないといけないような彼女の今の状態が問題なのか。何にしても、個人的に一番の問題なのは、ルイスの出した結論を見ても、視聴者としては今の沙慈がCBにいるのはアロウズが発端であることを知っているため、何の感情移入もできないことでしょうか……。ルイスがやったことじゃないけど、同じ組織に属しているので、自業自得っぽく見えてしまうのですよね……。

短絡的に沙慈との思い出も抹消してしまったルイス。何だかこのままどんどん堕ちていきそうで怖いのですが、そこは冒頭でも書いたとおり、アンドレイに期待したいところ。最初はただの当て馬キャラかと思っていたけど(笑)、何だかここにきて重要度がかなり上がってきたような気がしますし。彼とルイスがうまくいくような展開は困りますが、ルイスがこれ以上堕ちないように引っ張り上げてくれるのは、彼だからこそできることかなぁなんて思います。……余談ですが、端から見ていると恥ずかしい言葉で語りかけ、でもそれに込められた想いは真実ルイスを思いやって……という彼を見ると、ああこいつはセルゲイの息子なんだなぁとしみじみと思ってしまいます(笑)。

 

 ルイスとの予期せぬ再会で取り乱した沙慈ですが、耳を塞いで自分の世界しか見ようとしなかったルイスと違い、自身が引き起こした過ちと、それをきちんと諫められていたことで、以前のような暴走は起こさずに終わりました。ルイスのほうでがっかりしただけに、わずかでも沙慈の成長が見られたのは嬉しいところ。刹那の「戦え」という言葉に、単純にルイスを取り戻すために戦う、という選択をしなかったのも、人間的に成長しつつも根っこのところに持っている信念は変わっていないところが見られたのも好印象ですし。……まあ、刹那としては言葉足らずなだけで、武器を持って戦えと言ったわけではなかったのですけどね(笑)。とはいえ、ここにきて「ルイス」という一つの指標を与えられた沙慈が次回以降でどんな選択をするのか。その前にもしかしたらルイスとまた遭遇する可能性もありますが、何にしても、彼の選択には注目ですかね。未だ進む先を見つけられないでいるマリナと共に。

 

◇ダブルオーライザー

 反則的なパワーアップで敵軍を蹴散らしていくダブルオーライザーは、味方のピンチを助ける一条の光としては、見ていてわくわくするものがありました。敵にしてみたら、「何だその反則的な機体は!?」といったところかもしれませんが、どっちかが一方的な悪役でもない限り、判官びいき的な感情はどうしても出てくるということで、一方が圧倒的に押されている状況で、それが更に主人公サイドだったりすると、どうしても応援したくなってしまいますからね。それに、アロウズの一般兵はともかく、イノベイター相手だと、チートしているのはどっちも同じような気がして、それなら天上サイドでふんぞり返っているほうより、必死で足掻いているほうに肩入れしてしまうというか。

 

 まあ、それはそれとして。このダブルオーライザーの存在、イノベイターサイドにも波紋を投げかけそうなのが面白そうなところで。余裕を失って留美を殴るリボンズのところだけでも、殴られた留美やそれを目撃したアリーの心中とか、それを見て笑みを浮かべていたリジェネの思惑とか、これをきっかけに表面上は手を組んでいた同士がどうなるのかが気になるところで。というか、これがきっかけで留美やアリーの動向に変化があるかも?というのを思いっ切り期待してしまうわけですが。アリーは裏切りくらいしか取り敢えず思いつかないから、特に留美ですかね。そもそも留美って誰かに殴られたことあるのかな、って感じですし。

 又、現場の二人。最初はダブルオーライザーの力を知らされていなかったことに憤っていたものの、その後のリボンズの指示で、リボンズもまた把握していなかった力であることに気づいたようで。リボンズがイノベイターのリーダー的存在なのは、掌握する情報のレベルが一番高いから、と認識しているのですが、そのリボンズが全てを知っているわけではないと分かったら、他のイノベイターがどう出るのかな、と。ひょっとしたら、それがきっかけで内部分裂というか、下克上があるかも?とか。今のところ、(アリーとか留美とかリジェネとかの不安要素はあるものの)イノベイター側があまりにも上位に立っているので、そういうのがあっても面白いかなーとか思ってしまうのですが。

 

◇次回「メメントモリ攻略戦」

攻略戦、とタイトルに付けられたからには、単純な力押しでない頭脳的な作戦展開を見せて欲しいところですが……宇宙空間にも発射可能なことが判明して、下手したら捕捉された瞬間撃ち落とされかねないメメントモリをどう攻略するというのか。カタロンの動向もありますし(次回冒頭で全滅してるかもしれないけど)、どうなるのか楽しみです。

 

……ところで、そろそろ次回放送は「1月○日」というテロップをあちこちで見かけるようになりましたが、それっぽいものを見かけなかったところを見ると、ガンダムは最終日曜日も通常放送で、メメントモリを落としたところで今年は終了なのですかね。最後まで放送してくれるというのはありがたい話です。……というか、CBCには、ただでさえ三週遅れで放送している「CLANNAD」と「夜桜四重奏」も同じくらいの気合いを持って放送して欲しいところです。この機会に追いつく努力とかしようよー……なんて(「夜桜〜」は他の地域では既に最終回だけど)。