11eyes 1 初回限定特装版(Blu-ray Disc) 11eyes 1 初回限定特装版(Blu-ray Disc)

ポニーキャニオン 2009-12-25
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展開的には面白いと思える部分もいろいろあるのですが、駆と美鈴のことがどうにも足を引っ張ってもやもやとしてしまった十一話でした。

 

えー……取り敢えず、駆の姉の自殺は、真実を知った彼女が「虚無の欠片」を消すためにやった、ということでいいのですかね。平行世界云々とか駆が生き残っていることとか考えると、微妙に疑問点も出てくるのですが(それでも回収してくれただけマシなのかな?)。そして、いきなり守護天使とか言われてもさっぱりだったのですが……まあ、賢久の炎や雪子の不死のようなものと思っておけばいいのですかね。

 

実はリーゼロッテと似た者同士だった操とか、仲間を巻き込んでも目的を遂行するアワリティアとか(でもやっぱり敵わなくて返り討ちに遭ったとか)、本体が死んでも力を貸してくれた菊理とか、敢えて“赤い夜”に踏み止まって戦うことを選んだ栞とか、(掘り下げが少ないから感情移入できるかといえば微妙なところではあるものの)、ラスト前バトルとして見るならそれぞれ見せ場が用意されていたわけで、そういうところはベタながらも……というかベタだからこそ面白いとも思えたわけなのですが、その間に反撃を用意している残り二人のその方法が冷や汗ものなのが本当に困ったところでした。XBOXで出ていたりPSPで発売予定があったりするので原作が18禁ゲームだとは思っていなかったのですけど、実はPC版ってそうなのですかね(汗)?

 

まあ、そんなのはどうでもいいとしても。そこに至るまでの二人の会話を聞いていて、もうこれ全滅エンドでもいいような気がしてきてしまいました。今回ラストのゆかの「そして二人は幸せに暮らしました」で終わっていても、それはそれで綺麗なエンディングだったんじゃない?という感じで。最初からバッドエンドの物語だったと思えば、あれはあれで問題ない気がしますし。

だってねぇ……美鈴の言い分は完全に寝取る側の女のものでしかないし、それに流される駆はどうなの……と。いくら好きな女の子を助けるためと言っても、それは踏み越えちゃいけない一線というか、手段のために目的を見失っているというか……こっちとしては、それでゆかを助けられたとしてもどうなのよ、と思ってしまうわけで。ゆかを助けるためにゆかを裏切るって訳分かんないですよ。リーゼロッテに乗っ取られたゆかが駆を刺したとき、それがゆか自身の意志であったとしても正当なものに思えてしまいましたからね。

 

リーゼロッテがいきなりゆかを攻撃したのは、愛する人がいればそれだけでいいという世界を求める願いが同じだったから、それを叶えるためにゆかの欠片の力が必要だったからそれだけ貰ってゆか自身の意識(?)は残しておいて、そのためにゆかを使って駆を刺すことはしたけれども、それ以外は言葉通り願いを叶えた、といったところでしょうか。駆を刺すそのときこそゆかは拒絶の意志を示したけれど、最終的には彼女の願いは叶えられた感じでしたし。

そんなこんなで、二人の裏切りが全く意味を成さないまま、リーゼロッテがアイオンの眼を手に入れて世界滅亡へとまっしぐらに物語が進むことになってしまったわけですが、今回ラストの展開を見ると、駆がゆかを説得してリーゼロッテを倒して終わる感じですかねぇ。ここまで来た以上、そうなったとしても駆とゆかのみが生存するエンドしか浮かばないわけですが(安易に他のメンバー復活したらご都合主義過ぎますし)、それすらもよっぽどうまく見せてくれないと興醒めしそうなのが怖いところです。今更駆が正論でゆかを説得したところで白々しく聞こえるだけでしょうし……。

 

◇次回「闇夜の暁」

展開的にもサブタイトル的にも、次回が最終回ですかね。この物語を一体どういう形で畳んでくれるのか、ある意味楽しみではあります。