とある科学の超電磁砲 第1巻 <初回限定版> [Blu-ray] とある科学の超電磁砲 第1巻 <初回限定版> [Blu-ray]

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OPEDも一新されて、まさに新章突入といった感じの第十五話。

とはいえ、テーマ的には続いているというか、より深く踏み込んだものになるのかなぁ……という印象も。

 

OPEDが変わるときというのは、前のものが良ければ良いほど不安もあるわけですが、この番組に関してはそんな心配微塵もいらなかったですかね。それくらい、曲も映像も良い感じだったかと。

前期OPにはいなかった人が増えているのを見ると、この人たちの出番がこれから増えるのかなぁとか(固法先輩の能力がようやく見られるのかとか(笑))、レベルアッパー事件が終わっても木山先生の姿があったのにはひょっとして再登場するのかと期待してみたりとかするわけですが、特に後者が実現したら嬉しいかも。ああいう解決の仕方をした以上、今度は完全な悪役で登場、なんてことはないでしょうし。

……何かちらりと走り抜けるインデックスが見えた気がしますが(ということは追いかけている相手は当麻? そういえば、当麻は出番無くなったなぁ……ということは彼の出番はもう無しなのでしょうか)、彼女はさすがにOP映像のみのサービスカットかな。小萌先生は分かりませんが。

 

さて、本編のほうはサブタイトルどおり「スキルアウト」と呼ばれる能力者狩り集団に焦点が当たったものになりました。レベルアッパー事件を通して、学園都市の抱える歪みが既に示されていたわけですが、手軽に能力のレベルが上げられる道具に飛びつく以外にも、独自に武器を入手して数の暴力によって鬱屈を晴らす連中がいることも明らかに。

 

今回出てきた「ビッグスパイダー」のやっていることを見ると、完全に気持ちの向け方が道を踏み外してしまっているなぁとか思うわけですが、自棄になりたい気持ちは何となく分かるという佐天さんの意見は決して疎かにしてはいけないものだよなぁ、とも思います。特に、ビッグスパイダーに襲われている能力者の様子を見ると。非能力者に能力者への僻みがあるのと同時に、能力者の非能力者に対する優越感や侮蔑もあって(無論、個人差はあるので、被害妄想から侮蔑と思い込んでしまっている例もあるでしょうが。そういう意識はなくても、持つ者は持たざる者の思いはなかなか分からないものですし)、その両方が揃って余計に歪みが広がってしまっているんだろうなぁ、と。

……もっとも、「ストレンジ」を訪れた美琴が言っていたように、そうした歪みを澱ませるような場所を放置している学園都市側にも問題はあると思いますが。もっと言えば、そうした状況を生んでいることこそが、学園都市を動かしている人たちの失策という気がしますし。……それが、意図したものだったとしたら話は別ですが。

 

物語の枠組みとしては、そんな「スキルアウト」による事件を美琴や黒子たちが調査して解決……といったこれまでどおりのもののようですが、今回はそこに、固法先輩と、「ビッグスパイダー」と何か因縁のありそうな黒妻が大きく関わってくる様子。

まず一番驚いたのは、固法先輩がメインを張りそうなエピソードっぽいことだったりしますが(笑)、それは別として、これまで黒子たちの先輩として導いてきた彼女が、「スキルアウト」やそれに関係のありそうな黒妻と知り合いである、という点も興味深いところ。

以前黒子と初春の研修時代の話が描かれたように、その頃から風紀委員として活動していた固法先輩がどういう経緯で黒妻と知り合うことになったのか。普通に「実は幼馴染」なんて事実が発覚する可能性もありますが(笑)、仮にそうだとしても、彼女の「スキルアウト」の事情への理解や携帯の写真などから、「スキルアウト」絡みで何かあったのは確実そうですし、黒子の予告ナレーションがあながち外れていなさそうな描写もあるので、その辺も含めて気になるところです。二年前の黒妻や「ビッグスパイダー」に何があったのかも重要そうですし。

 

とはいえ、「ビッグスパイダー」も所詮は前哨戦に過ぎなさそうとも思えるわけですが。

美琴が指摘した、彼らが武器を入手するルート……を斡旋した人物。たぶんその人物は、今回彼らが持ち出した「キャパシティダウン」とかいう装置にも関わっているとも思われるわけで。そしてたぶんそれは、今回から始まった事件の黒幕にも繋がるんじゃないかな、と。OP映像を見るまでもなく、レベルアッパー事件のときに、既に次の何かが胎動しているだろうことが臭わされていたわけですし。

そう考えると、学園都市自体に歪みがあるのと同時に、それを増長させようとしている何者かもまた存在しているような気がしてきてしまいます。木山先生の場合は、手段はともかく目的は教え子を助けたいというまっとうなものでしたけど、果たして今度の場合はどうなのか……。何となく悪意を感じてしまうのは、先の展開を知らないからかもしれませんが、より学園都市の暗部に踏み込むとしたら、その可能性も否定できないわけで。どう転ぶにしても、取り敢えずはこれからの展開を見守りたいところです。

 

◇次回「学園都市」