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THEATRE BROOK

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第一話を見た感じだと、帝人が主人公ということになるのか、それとも一番それっぽい立ち位置にいるように見えるだけで実は群像劇なのかどっちなのかなぁ……と思っていましたが、第二話を見た感じだと、どうやら後者のようです。

 

キャラ紹介を兼ねた、帝人の池袋探訪ツアーっぽかった第一話と違い、第二話では、第一話で誘拐されかけた少女・神近と、第一話ではちらっと出てきただけだった情報屋・折原をクローズアップし、帝人が正臣に連れられて池袋をうろうろしていた裏で彼女たちに起こっていた出来事を、ナレーションを挟みながら再現していた感じです。

 

ただの一被害者と思っていた少女が第二話で大きく取り上げられたことにまず驚きましたが、その第二話の締めを思うと、だからこそ第二話で彼女だったのかなぁ、とも思います。

OPで大きく取り上げられたわけでも名前が表記されたわけでもない、そもそも出てきてもいない、ただでさえ登場人物の多いこの作品では余計にあっさりとその存在が記憶の片隅に追いやられてしまうような少女。だけど、彼女にだって彼女の人生があって、抱えているものもある。でもそれは、本人にとってはどれだけ深刻なものだったとしても、折原が指摘していたように、彼女だけが抱えている特別なものでも何でもなくて。そんな人間は五万といて、彼女はその中のちっぽけな一人でしかない。彼女にとってその一夜に起きたことが世界の見方を変えるような出来事でも、クラスメイトの誰一人として、彼女にそんなドラマがあったなんてことを知らないように。

 

そう考えると、首なしライダーが彼女に伝えた「あなたが考えているほど世界はひどくない」っていうのが、この作品のテーマ的なところになるのかなぁ……と思うところ。

……まあ、まだ二話なので、次回ではまたがらっと雰囲気の変わった物語が展開されるかもしれませんけどね。

 

杏里や誠二など、第一話では出番がなかった(はず……)キャラの顔見せもありましたが、今回は本当に顔見せだけで、第一話から登場した人物としては、首なしライダーと折原が少し掘り下げられた感じですかね。

首なしライダーは、単なる都市伝説ではなくて、(中身はともかく)実在している存在ということのよう。研究者っぽい人が、どういう関係かはまだ分かりませんが、彼女の拠点(?)に一緒にいるようですし、折原曰く「運び屋」とのことで、それを知っている人にとっては都市伝説というより仕事相手なのか?といったところ。神近を助けたのも、正義の味方とかそういうのではなく、折原に依頼されたからと、つまりは仕事だったことが判明したわけですし。とはいえ、その依頼を超えて神近を助けたのを見ると、本質的には正義の味方なのかなぁ、なんて思える部分も。本人は正義とかそんなつもりはなくて、ただ見捨てられなかっただけかもしれませんが。でも、だからこそ、少なくとも悪い人(?)じゃないのは確かかな、と。

あと、携帯電話を通して意思疎通が図れることが取り敢えず判明。

 

逆に、どっちかというと悪人っぽいのが折原ですかね。第一話ではどっちの人か分からない感じでしたが、第二話を見た感じだと、少なくとも良い人とは口が裂けても言えない感じ。神近にしたことが、実は彼女の目を覚まさせるためだった、なんてオチがあったら悪ぶった良い人という解釈も成り立ったかもしれませんが、あくまで自分の欲望に忠実に動いた感じでしたからね。そういう意味では、本人的に悪意があるのかどうかは微妙なところですが、彼のその思惑に巻き込まれた人にとっては災難にしかならなさそうで、極力関わり合いになりたくはない人かと。

……まあ、視聴者として見ている分には、こういうキャラも面白いなぁ、ってところなのですが。

 

◇次回「跳梁跋扈」