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田中雄一

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魔術サイドと科学サイド――「禁書目録」の世界が大まかにその二つで構成されていて、今回のエピソードはその勢力図が変化するかもしれないような事件であることは察しているものの、具体的な脅威までははっきりと分かっているわけではない。そういう意味では、(特に原作未読の)視聴者は前回途中までの当麻の認識に近かったのではないかと思います。

 

しかし、今回の冒頭で、その犠牲者となってしまった吹寄さんの想いが語られました。

裏で起きているそんな事件のことなど露とも知らない彼女のその悔しさは、オリアナのしたことが、大覇星祭を成功させたいと頑張ってきたこれまでを踏み躙るものであることが伝わってきて、世界がどうとかではなく、そんな人々を巻き込んだことが何より許せない当麻にもの凄く共感できるものになっていたと思います。

 

……こういう部分はうまい演出だなぁと思ったところなわけですが、同時にそんな彼女のところへカエル顔の医者が現れたことで、吹寄さんはもう大丈夫だろうと思わせてくれるのも良かったところでしょうか。……大覇星祭の開催中に復帰できるかどうかはまでは、まだ分からないところですが。

そんな吹寄さんとは逆に、予告で不吉なフラグの立っていた姫神は心配になるところですが……。血塗れの人を介抱している最中のような小萌先生と、焦ったような当麻の絵の連続は、吹寄さん以上の被害者になる展開しか予想できないのですけど……(汗)。

 

今回の前半は、迎撃術式の破壊に成功したことで、再びオリアナの探索が可能となり、何とか追い詰めた彼女との対決でした。

オリアナが乗り込んだバスを、幸いステイルの仕掛けが残っていたことで爆破して足を潰したまでは良かったものの、魔術対決となれば、当麻&土御門のコンビではやはり不利ということで、早々に土御門が戦闘不能に。……根本を断たなければ駄目ではあったものの、当麻が触れた一瞬は魔術が打ち消されたのを見ると、当麻がずっと土御門に触っていたらどうだったんだろうなぁと思わなくもないですが、仮にそれでどうにかなったとしても、それではとても戦えるような状態ではないと思うので、結局同じことですかね。

 

しかし、改めて見ると、オリアナの魔術は見ている分には面白いし、便利だなぁと思えるもの。単語帳みたいなのを口に咥えることで(?)、次々といろんな術を使ってくるわけですから。アニメとしてはそのバリエーションに富んだものを見られるのは楽しいし、逆に当麻の立場に立って考えてみれば、同じ手を使ってくれないというのは、ただでさえ魔術関連には疎い身としては厄介この上ないだろな、と。

ただ、この同じ術は使ってこないというのは、オリアナ自身が言っていたように本人の趣味の問題なのか、それとも、使えないのかはポイントだろうなぁと思います。もしも後者なら、そこに攻略の鍵がある可能性が高いわけですからね。そして、メタ的に考えるなら、彼女の術はあまりにも便利に見えることから、そういうことなんじゃないかなぁと思ってしまうわけですが……まあ、この辺については次回以降を待つということで。

 

ところで、オリアナがあまりにも大きな包みを堂々と持ち歩き、当麻に発見されて以降は追跡を振り切るためとはいえ、派手に事件を起こしていることから、実はオリアナは囮で、本物のスタブソードは別の人が持っていて……なんて展開もちょっと考えていたのですが、今回ひっくり返してきた真実は、もっとやばそうなものでした。

これまでの説明では、スタブソードの取引の結果起こるのは、力の均衡が崩れることによる各勢力による戦争……という認識だったのですが、実際は、ローマ正教が科学サイドも取り込み支配してしまうというもの(?)で。しかも力で無理矢理押さえつけるようなものではなく、その支配下に組み込まれたものは、ローマ正教にだけ都合の良いことであっても幸せと認識してしまうとか何とか。

 

取り敢えず、違う物語でも見かけるような、幸せな世界を創るための間違った方法的なものと解釈したわけですが(「禁書」の世界の……というかリドヴィアさんの思惑がどこにあるのかは不明ですけど)、それならオリアナが幸せのため……みたいな、単なるビジネスではなく、彼女も彼女の正義のために動いているような発言をしていたのも納得できるところかと。……あの言い方だと、リドヴィアさんに騙されている可能性も微妙に疑ってしまうものでしたが……。

 

まあともかく、そんな事実が明らかになった後で、思い悩む当麻が出くわしたのがインデックス。

このタイミングでの登場ということは、当麻に何らかの答えをもたらす役割なのかなー……と思いきや、少なくともこの時点ではそんなことはなく。単なる出番の補填なのか、それとも今後このシーンが意味を持ってくるのかは分かりませんが……まあ、取り敢えずはいろいろと可愛いインデックスを愛でておけばいいですかね(笑)。

 

ここからは一旦、大覇星祭のほうに戻るということで、ようやく母親と確定した美鈴&美琴の御坂母娘と、上条夫婦に当麻&インデックスを加えた六人で昼食タイムへ。美琴をからかう美鈴とか、火花を散らす美琴とインデックスとか、いろいろと見所はあったわけですが、大きく気になるのは二つですかね。

 

一つは、オリアナが当麻の父親にぶつかったこと。

といっても、このとき彼女が何かを仕掛けたのでは……というよりも、これが彼女にとっての運のツキだったんじゃないかな、ってことなのですが(笑)。物語的に、当麻は彼女の幻想をぶち壊す役目なわけで。そしてそんな当麻の父親にぶつかった直後の美琴の、女難に対してではあるものの、やっぱり親子だなという認識が、余計にそんなふうに連想されてしまいました。

 

もう一つは単純に、この二組の親子(+インデックス)の邂逅が次回以降の展開でどんな意味を持つのかな、ということ。「家族」と「美琴」、どちらも何らかのキーパーソンになりそうなものがありますからね。

今回はまだ合流して顔合わせしたところまででしたが、その後どんな昼食タイムになるのか楽しみにしたいところです。……次回予告を見ると、そんなシーンも早々に終わり、またいろいろと大変なことが起こりそうな気配もしましたけど。