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田中雄一

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さすがに今回はちょっと尺が足りなかったんじゃ……と思ってしまったところだったかも。

OPなし、EDも曲こそ流れていたものの映像は本編が食い込んでいる感じだったので、それでもぎりぎり使ってはいるのでしょうが、アニメを観ているだけでは理解し切れなかった部分、原作もそうなのかアニメだけなのかと描写不足を迷う部分がありましたからね。

 

とはいえ、細かいことを除けば、今回のエピソードで重要なのは、「法の書」編では敵対していたアニェーゼたちとの和解(?)と仲間化、そして、当麻がローマ正教に(ほぼ)敵認定された、ということかとも思うわけですが。

同時に、学園都市以外で当麻の身体(というか右手?)を調べられると困るから即帰還するように、というのは、下手に外に情報を残したくない(渡したくない)という意味に取れば、学園都市側にとって当麻が切り札的存在であることが改めて示されたエピソードであったとも取れるのかも(カエル顔の医者がどういう立場なのかは不明ですが……)。前回の感想で書いたように、本当にイタリアでの一件の解決のためだけに当麻を送り込んだのだとしたら、病院に搬送されたのをこれ幸いと、解決した途端に呼び戻す口実としたとも受け取れるわけですから。

 

ただ、一つ気になるのは、ひょっとしたらローマ正教側もまた、今回の一件は当麻の力を測るために画策したものだった、という可能性が残ることでしょうか。

もしも本当に当麻のイタリア行きが意図的なものなら、その介入すら見越した上で。仮にその当てが外れたとしても、今回「アドリア海の女王」を動かしたのは、もともとの目的であるヴェネチアをどうこうするのではなく、その固定された標準を解除し、ローマ正教にとって邪魔な存在――特に学園都市への攻撃を可能にすることだったようなので、それはそれで成功したなら良かったのでしょうし。

 

実際は当麻が介入することになり、その力の一端を垣間見た。「法の書」編・「大覇星祭」編に続いて三度目の邪魔。先の二件で既にマークされていてもおかしくないわけで、仮に今回そんな目論見がなかったとしても、こうなればもう十分に要注意人物……どころか危険人物認定されても納得というもので、ラストにちらりと映ったシーンも、ローマ正教側に立って考えてみればなるほどと思ってしまうものも。

……当麻側で考えれば、目の前で助けを求める人間を放っておけずに関わっていたら、いつの間にか殺害対象にされてしまったわけだから(一応、まだ調査段階ではあるけど)、それこそ当麻が言うところの「不幸だ」ってことになってしまうわけですけどね(汗)。

 

しかし、こうして当麻がかなり際どい状態に置かれていることを知らされると、当麻の未熟さ(甘さ)が気になってくるところ。

思えば、最初のエピソードを除けば、「法の書」編では一方の言い分を鵜呑みにしたことから天草式と敵対し、その結果オルソラを窮地に追い込むこととなり、「大覇星祭」編ではステイルや土御門との覚悟の違いを見せ付けられたように、二期ではそうした当麻の足りない部分がクローズアップされてきていたというか、一期のように想いだけでは突っ走れないことが描かれていた気がします。

今回の「イタリア」編でも、前回では建宮さんが当麻と同じような思想を持ちながらも当麻より一歩も二歩も先を歩いていることを見せられたし、今回では、ビアージオを一発殴ってノックダウンさせただけで、まさに直前の自身の台詞が跳ね返ってくるかのように、しっかりと相手の戦闘不能を確認しなかったことから窮地に陥り(これは対オリアナでもやっていましたけど)、又、ビアージオが上位者の命令で動いていたっぽいことを仄めかしていたにも関わらず、目の前のビアージオが許せないの一点だけしか見ずに彼を倒して終わってしまうなど、当麻がもう少し広い視野を持って先のことも考えて動いていたら、もっと被害は少なくて済んだのでは?と思えてしまうところがあったわけで。

 

幸か不幸か、今のところは被害を出しつつも最悪の事態にだけは陥っていませんが、もしも当麻が今のままであり続けるなら、いつか取り返しの付かない事態になってもおかしくない気がしてしまいます。

「法の書」編のときにはオルソラとアニェーゼの間で交わされた、疑念で動くか信じることで動くかという話が、今回はオルソラとビアージオの間で交わされ、かつては疑念側だったアニェーゼが仲間への想いを取ったことを考えると、誰かを助けたいという想い自体は是として描かれていると思うので、そうなると、じゃあその想いを持ち続けたまま本当に守り切るためには何が必要なのか。この先、想いだけではどうにもならない事態に直面したときにどうするのか。その辺が、二期での当麻の課題なのかなぁ、と思ってしまったところです。

神の右席?とか呼ばれていたローマ正教の何だかやばそうな新キャラを見ると、早いところ当麻がその自分の甘さを自覚して、今のままでは守れない日が来るかもしれないことを考えておかないと、本当に何かを失ってしまいかねないようにも思えますから……。

 

とまあ、ラストで何だか当麻がやばい状況に置かれ始めていることが示されたわけですが、最後にはインデックスと神裂さんの可愛いところが見られたし(笑)、アニェーゼが無事(?)イギリス清教側に保護されたっぽいのは安心でしたところですし、そして次回は予告からすると気を抜いて見られそうなエピソードかな?といった感じですが(笑)。

どうやら保留にされていた美琴の罰ゲームの話になるようですし、舞台が学園都市側に戻るのと、一方通行&打ち止め&シスターズの出番がありそうなのは素直に楽しみですしね。ようやく次回は新OPがお披露目になるかな?という期待も含めて、いろいろと楽しみにしたいところです。