魔法少女まどか☆マギカ (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 魔法少女まどか☆マギカ (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
原作:Magica Quartet 作画:ハノカゲ

芳文社 2011-03-12
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さやかに続いて、杏子まで退場となった今回。ここまで来ると、この物語がハッピーエンドで終わるのは相当難しい……あるいは、ハッピーエンドでは終わらないのかもしれないと、覚悟を決めておいたほうがいいのかもしれません。

 

濁り切ったソウルジェムは、グリーフシードを生み出し、魔女を生み出して砕け散る。ほむらによって改めて前回ラストのさやかの状態、そして魔法少女の末路が説明されたわけですが、魔法少女の本体はソウルジェムだからこそ、死体は綺麗なまま残るというのは、救いなのか皮肉なのか……。この時点では、身体は無事=さやか復活の可能性?とも思いましたが、とてもそうは思えない展開で終わりましたからね……。

 

ただ、本当にその可能性がカケラも残されていないのかは、まだ分からないところなのかなぁとも思いたいところですが。さやかが生み出した魔女と戦っているとき、一瞬だけさやかのようなシルエットが映った気がしたので、それが、杏子たちが一縷の望みを賭けた、魔女に残されたさやかの心だとしたら……。

とはいえ、そのシルエットが剣を持っていたこと、さやかから生み出された魔女だけに、その空間で見られた光景が、さやか自身の記憶のカケラと、上條君を連想させる音楽で溢れていたことを考えると、そうしたものの一部でしかなかったかもしれないとも思うわけで。空間はそんな感じにも関わらず、魔女本体(?)が妙にごつごつとしたものだったり、車輪っぽいシルエットが主な遠距離攻撃の手段だったりした辺りは、何故そんなものが出てきているのか疑問ではありますが。もっとも、これまで出てきた魔女の前身がどんな少女だったのかなんてことは分からないので、推測するにも材料が少なすぎる感じですが。

 

可能性をちらつかせながら、実際は魔女化した魔法少女の復活は不可能だと考えていたキュウべぇ。今回改めて、人間とは根本的に考え方の異なる、相容れない生き物であることが語られたわけですが(余談ですが、エントロピーという単語が出てくることに関しては、こっちでは放送が遅いために別番組の感想でネタバレを踏むというまさかの事態に(汗))、それに関しては杏子にも非があるところだよなぁと思ってしまうかも。

キュウべぇが、自分にとって都合の悪いこと……あるいは、黙っておいたほうが都合の良いことは意図的に伏せることは、これまで明かされた数々の事実から分かっているわけで、にも関わらずそれを鵜呑みにするのはどうかと思うわけで。ただ、杏子にしてみれば、それが分かっていても縋らずにはいられなかった可能性なのかもしれませんが……。

実際、前例がない以上、本当に絶対に不可能なのかは分からないわけで。キュウべぇ自身は不可能だと思っているようだけど、ほむらとの会話からすると、その確信は経験則っぽく聞こえたし、やらせてみても不都合はなさそうだから……それどころか、うまくすれば自分たちにとってメリットになりそうだからけしかけただけのようでしたしね。

 

死体は残っているさやかと、(私の見落としでなければ)マミほどには決定的なシーンが描かれたわけじゃない杏子。この二人がここで完全に退場だったとすると、その時点でバッドエンドが確定してしまう気がするので、逆転があることを期待したいところです。

 

杏子の退場によって、前振りされていた「ワルプルギスの夜」を倒すことが困難な事態になったわけですが。。

これに関して、キュウべぇが杏子退場を画策したのは、このまま魔法少女を続けても魔女になりそうにない(しかも魔法少女システムの真実を知ってしまった)杏子よりも、彼らが望むエネルギーを供給し続け、人間の敵として存在することで新たな魔法少女を生み出す勧誘手口(現在は主に対まどか)として使えそうなほうを残したってことなのかなぁと思うところですが、確かに状況はどんどん追い込まれている感じです。

 

今回は杏子が、幸せなことに引け目を感じて魔法少女になろうとするほうが傲慢だ、みたいなことをガツンと言ってくれましたけど、それでも今のまどかは危ういままに思えますし。

しかも、次回のサブタイトルからすると、ほむらはまどかを巻き込むくらいなら一人で特攻しそうで。そうなると、さやか・杏子と立て続けに失ったまどかが、ほむらの危機を目の当たりにしたとき(ほむらがまどかを巻き込まないように動いたとしても、キュウべぇが誘導する可能性大)、代償が分かっていても契約に踏み切ってしまう可能性は否定できないかと……。

 

事態がここまで来たら、そろそろほむらが彼女の知る全てを話してくれるような展開になるかなぁという辺りも気になりつつ、いよいよ「ワルプルギスの夜」到来が間近に迫っていることを示唆された次回がどうなるのか、静かに待ちたいところです。

 

◇次回「もう誰にも頼らない」