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メディアファクトリー 2011-09-21
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前回が丸々一話使ってオカリン・まゆり・紅莉栖の想いをじっくりと描いた回なら、今回は紅莉栖との別れとオカリンの決断を描いた回でした。

 

これまでは、β世界線へと戻るために、行き詰った状況を打開する策を見つけ出してくれていた紅莉栖でさえ、まゆりと紅莉栖のどちらも救える方法は思いつかず、ならばこれまでずっと助けようとしてきたまゆりを救うべきと背中を押すことに。紅莉栖もまたリーディング・シュタイナーによって別の世界線の記憶をおぼろげながらも持っていたのも、彼女にその選択肢を後押しさせた感じでしょうか。

とはいえ、いくら背中を押されても、即座にその案を採用するなんてことはオカリンにはできないわけで。ラボに戻り、再びタイムリープすることで、打開策が見つかるまでの時間を確保しようとしますが……それは追いついてきた紅莉栖自身に止められることに。実際、ここまで来ると考える時間の確保によって一縷の希望を見出そうとしても、それが限りなく不可能であることは見えてきていますからね。前回も見せられた、どう足掻いても変わらないまゆりの死。そして、繰り返したタイムリープの結果、摩耗し始めていたオカリンの精神……。この状況で、オカリンが壊れるより先に二人ともを助ける方法が見つかるなんて思えるわけもなく、とうとうオカリンは紅莉栖を助けることはできないことを認めることに。

 

その結論を出したことで、自分の紅莉栖への気持ちを告白するオカリンと、それを聞いて赤くなる紅莉栖は、端で見ている分には少し気恥ずかしい気もしつつも、想いが通じ合ったところで別離のときがすぐそこまで迫っていることを思うと、ようやくカップル成立したのを嬉しく思うと同時に、どうしようもなく切ないものが……。具体的な行為に及んでまで変に理屈を付ける相変わらず素直じゃない紅莉栖と、そんな彼女に初めて一矢報いるように彼女の理論を逆手に取るオカリンなんていうやりとりが見られたのは楽しいところではありましたが。

最初のDメール消去の前にアメリカへ帰ることを決めた紅莉栖との別れでは、再び彼女のほうが一枚上手な感じに戻っていましたけどね。とはいえ、その去り方といい、実に最後まで紅莉栖らしかったな、と思えるものでしたけど。

 

そんなふうにかっこよく去っていきながらも、最後の最後に戻ってきて、言えずに終わっていた本当の気持ちを告白するところも含めて、アニメで改めて観ると、この紅莉栖との別れのエピソードは凄いなぁと思ったところでしょうか。彼女が確かに存在した証のようにあった白衣のピンク色の縫い目も、分かっていてもそれが改めて消えてしまっていることを見せられると、確かに世界線は変わって、そして彼女の存在もまた消えてしまったことをまざまざと見せ付けられているように思えるところでしたし。そして、そのことを自分一人の胸にしまいこんで虚勢を張るオカリンと、事情を知らなくともそれくらいのことはあっさり見抜いて、α世界線での想いを引き継ぐように鳳凰院凶真からオカリンを解放しようとするまゆりも。

 

そんなところから雪崩れ込んだEDも、原作BGMを使用した特殊EDになっていて、それだけでも、紅莉栖を救えなかった虚脱感と、これで本当にまゆりを救えたことへの安堵(?)の狭間に揺れるような、オカリンの気持ちに同調しそうになってしまうところでしたが、だからこそ、再構築された砂時計が再び飛び散る映像と共に、ダルへと電話が掛かってきたところは、分かっていても興奮してしまったところでしょうか。メタな視点としても、まだ話数が残っている状態で、紅莉栖を救えないまま終わりだなんては思えないわけで、そこへ鈴羽再登場なわけですから、この世界線へ来てこそ逆転の一手があったのか、と期待したくなるところでもありますしね。

そんな鈴羽が告げたのは、第三次世界大戦という不穏な単語なわけですが、何はともあれ彼女が再びオカリンたちの前に現れたことで、全ては終わったかと思った事態が再び動き始めたわけで、単純に鈴羽再登場は嬉しいですし、それ以上に、そんな彼女がオカリンたちに何をもたらすのか、そしてそれが今度こそ紅莉栖救出に繋がるのか、ラスト二話を楽しみにしたいところです。

 

◇次回「境界面上のシュタインズゲート」