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メディアファクトリー 2011-09-21
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とうとう最終回を迎えた「STEINS;GATE」。原作付きアニメ……それも膨大なテキスト量のゲーム原作アニメとしては、これ以上ないものを見せてもらった2クールだったかな、と思います。

……まあ、原作をプレイ済みのゲーム原作アニメを見た絶対数がそもそも少ないわけですけど、それでも、ある程度は尺の都合でカットされたりした部分もあったものの、アニメオリジナル展開をうまく盛り込みつつ(←この作品の場合、これがかなり上手かったかと。さすがに全部とは言い切れず、中には微妙な改変も混じってはいましたが)、最後まできっちり描き切ってくれたのは見事だったなぁ、と。

 

一度目の失敗を踏まえ、血塗れの紅莉栖を再現するための血糊として「サイリウム・セイバー」を持参し、タイムマシン論文の行方を左右するメタルうーぱも回収し、起こった過去を変えないために一度紅莉栖と出会って不審な行動を取り……と、そこまでは順調に作戦をこなしていったオカリン。

それでも、チャンスはこの残り一回であり、未来が分かっていても紅莉栖や中鉢博士の行動次第ではどうなるか分からないなど、分かっていても観ていてドキドキしてしまう部分はあったわけですが、最後の最後で血糊が凝固して使えないというトラブル発生には、ゲームプレイ時にも見ているこっちまで焦ってしまったところ。アニメの場合はそれに加え、オカリンと中鉢博士のやりとりが、リアルな表情の変化や動きという目で見て分かる部分でもじっくりと描かれたこともあり、また別の緊張感があって息を詰めて観てしまったところだったかも。オカリンのモノローグは冷静に聞こえたけれど、その震える手や緩慢な動きが実際はそんな余裕など微塵もないことを感じさせてくれましたし。

 

しかし、この血糊を己の血で代用するというくだりは、展開が分かっていても改めて凄いなぁと思ってしまったところかも。血溜まりを作るために傷口を自ら広げたことで、意図せずして自分が聞いた悲鳴も再現してしまったのも凄いところなのだけど、アニメで改めて見ていて胸に来たのは、そのオカリンの行動によって、最後の紅莉栖との再会が実現するに至ったところ。

世界に決定付けられたまゆりの死に、紅莉栖の死……アニメでは詳しく説明されませんでしたが、逆にムービーメールの時点までのオカリンの生存も世界に決定されていたわけで(だからこそ、あれだけの無茶ができた部分もあったわけですが)、どちらにしても未来が決められていたこれまでの世界。でも、そこから抜け出すための行動により、その踏み出した先で起こったのは、てっきりアメリカへ帰っていると思われた紅莉栖との再会という、予期せぬもの。「運命石の扉(シュタインズゲート)の選択」というオカリンの口癖のような言葉が、初めてこれ以上ない重みを持って響いた瞬間だったかも……と。

「リーディング・シュタイナー」なんてなくても、誰だって心のどこかで別の世界線の記憶を持っている……それが最終回でようやく明言されていたこともあり、再会時のとっさにいつものやりとりを繰り広げてしまった紅莉栖も含めて、二人の再会シーンはジーンと来てしまったところでした。

 

紅莉栖との再会とは別の意味でほろりと来たのは鈴羽との別れのシーンでしょうか。

7年後にはダルの娘として再会が約束されているわけですが(未来が不確定の世界線ってことはそこも実際どうなるかは分からない気がしますが、そこは再会できると期待したいところ)、それでも今此処で世界を変えるために行動を共にした鈴羽は何処にもいなくなってしまうわけですから。α世界線以上に自分の使命達成を感じられただろう彼女を嬉しく思うと同時に、やっぱり少し淋しいシーンでもあったかな、と。

 

前回に続き、原作EDが流れる中でのエピローグでは、完成版のラボメンバッジを渡されたラボメンたちの姿が。るかやフェイリスには、いつもの彼女たちとのやりとりに合わせた言葉で渡していたらしいオカリンににやりとしてしまうところでもありましたが、やっぱり観ていて一番嬉しく思えたのは、この世界線ではブラウン管工房のバイトとして、天王寺親子と良好な関係を築き始めた萌郁の姿が見られたことでしょうか。特に、ここでようやく手を取り合えたまゆりとのシーンは、それが叶わなかった世界線をいくつも見てきただけに一番感慨深いものがあったかもしれません。

 

そんな感じで、大団円を迎えたアニメ「STEINS;GATE」。どうしても不安が付き纏う原作付きアニメとしては、素晴らしいものを見せてくれたスタッフには感謝ですかね(笑)。

ただ、一つ気になるのは、映画化決定の報でしょうか。2クール二十四話でさえぎりぎりだったと思うので、もしもTVアニメ版の総集編的な内容だったら高確率でコケそうな気がしてしまうのですが(映画が初見という人には意味不明になりかねない的に(汗))、本編では描かれなかったあり得たかもしれない世界線が描かれているらしいFDみたいな感じの内容だったら、楽しく過ごすラボメンたちの姿が再び見られるのは嬉しいかな、と。

……何にしても、映画に関しては続報待ちなので、その内容が発表されるときを楽しみにしておくところですかね。