『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box 『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box

アニプレックス 2012-03-07
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前回の宣言どおり、聖堂教会からキャスター討伐が発令された今回。ただ命じるだけでなく、令呪を餌……もとい、報酬として提示したのは、特に既に一つ消費してしまっている陣営がいることを考えるとうまい手だなぁと思ったものですが、案の定その手には乗らないマスターもいましたね。

 

イリヤのことや、前回の母親に泣いて縋り付く子供の姿なんかを考えると、子供の連続誘拐事件の犯人討伐ということで、切嗣がどっちを選ぶかは半々になるかなぁ……とも思いましたが、やはり彼はその機に乗じて他の陣営を仕留めることを選びました。もっともこれには、キャスターのセイバーに対する執着から、放っておいてもやって来る相手より所在の分からない相手を仕留めるほうが優先順位が高いとか、自分たちの陣地での戦闘になる可能性が高いので、有利な場所で他の陣営も潰せるならそれに越したことはない、というのもあったかもしれないし、何よりも、彼の持つ聖堂教会に対する不審が大きい気もしますが。

vsランサー戦において目撃したアサシンの姿、そして既に脱落したはずなのにおとなしく保護を受けているどころか、戦う気満々、切嗣を付け狙う気満々(笑)の綺礼の姿を見れば、アサシンのマスターとその保護をしているはずの聖堂教会が怪しいことは分かるし、となれば、初戦の相手であったアーチャー陣営も必然的に疑わしくなるわけで、実際切嗣の疑っているとおりなわけだから、ここはちゃんとその解に辿り着いている切嗣は凄いなぁとも思うところですが。とはいえ、キャスター討伐に乗じて他のマスターorサーヴァントを仕留めるという選択肢が正しいのかは、現時点では分からないところ。キャスターのように、魔術の秘匿云々には抵触しないので、要はその手段が他の陣営に認められるかどうかという話ではありますが。

 

ただまあ、切嗣が目論んだようには今のところ進んでいない、というのが現状でもありますが。

そもそもその作戦が成功するには、他の陣営がキャスターの所在を捕捉して仕掛けてくれないと意味がないわけで。その条件を今のところ満たしたのはランサー陣営のみでしたが、前回は工房ごと潰して戦闘回避したケイネスが今度は自ら攻めてきて、しかも自動防御の水銀みたいなものを従えており(ケイネスがちょっとでも危険を感じたらすぐさま展開できる能動防御の可能性もあるけど、ラストで切嗣が奇襲可能な状況でわざわざ声を掛けたことを考えると自動かな、と)、現代兵器やトラップではそれで防がれてしまうという、これまでの切嗣の戦法では通じない状況に。まあ、ケイネスも前回のことがあるから、その対策をしっかり立ててきたと思われるわけですが。

そのおかげで、固有結界で体内時間の操作を行えるという、切嗣の魔術がお披露目となったのは面白いところでしたが(笑)。とはいえ、それだけでは決め手に欠けるわけで、それを利用した駆け引きがまた面白いところでもありましたけどね。

 

今回は切嗣がワルサー(でしたっけ?)を構えてニヤリとなったところで引きだったので、ケイネスの命運は待て次回となりましたし、次回予告を見るとその一発で即死という展開にはならなさそうですが、いかにも切り札的なそれが何なのかは次回が楽しみになるところです。

ケイネスは、魔術を学びながらも現代兵器にも頼らないと戦えない相手と切嗣を見ているような気がするけど、むしろそう思わせておいて、現代兵器では仕留められなかった相手を魔術でズドンとやるのが戦法なんじゃという気もするので。まあ、ラストの切嗣の笑みが、今までの戦法からこの拳銃も同じと思っただろうけど、実はこっちは魔術的な代物なんだぜ、みたいなものを連想させたことからの発想なのですけどね(笑)。

 

……というか、ケイネスのことを書いていて気づいたけど、キャスターを仕留める裏で他のマスターを狙うという選択肢を選んだのって、実はケイネスも同じですよね。ということは、切嗣の選択もまた間違っていないことになるわけで……やっぱり前回の懸念どおり、聖堂教会の命令をほいほい聞いてくれるかというと、そんなことはないわけですね(笑)。ウェイバーはその辺素直に聞いてくれるっぽいけど(笑)、こうなると、雁夜さんがどう出るのかもまた分からなくなるところでしょうか。やっぱりそんな命令は無視して時臣を狙っていてもおかしくない気もしますし。もしも彼が切嗣同様に彼らの同盟に気づいていて、アーチャーで漁夫の利を掻っ攫うことまで読んでいたとしたら尚更。

まあ、そんなことは置いておいて、裏でそんな画策をするマスターたちとは裏腹に、セイバーを助けるために乱入したランサーがかっこ良すぎるわけですが(笑)。今回はセイバーを倒せという命令は受けていないと、嬉々として手助けするランサーを見ていると、こっちも嬉しくなってきそうなくらいというか。そんなランサーに即座に背中を預けるセイバーからは、彼女のランサーへの信頼も感じ取れて、この二人の好敵手っぷりが実に小気味良い感じで。お互いマスターには苦労している間柄同士ということもあり(今回の、自分に戦闘を任せてくれないことに苛立つセイバーの姿に、第五次での士朗に対する苛立ちも思い出されて、こういう経緯もあったからかと何だかにやにやとしてしまったところでもありましたが)、この二人が共闘してのキャスターとの戦いが楽しみになるところでした。

……ただ一点だけ、ランサーがキャスターにセイバーの左手の負傷をさらっとバラしたところだけは心の中でつっこんでしまったところでしたけど(笑)。

 

今回は参加の意志を見せただけで、まだキャスター討伐には参戦してきていないライダー組が次回どうなるかも気になるところではありますが……征服王イスカンダルの名前で通信販売を利用してみたり、自分も現代の服を着れば堂々と外歩けるんじゃねとノリノリだったりするライダーと、相変わらずそんなライダーに振り回されているウェイバーには思い切り和ませてもらったので、何かこのコンビにはこのままのほほんとやっていて欲しいような気もしてくるところかも。参戦してきたらしてきたで、ライダーとキャスターがどんなやりとりを交わすかなんかは興味深いところでもあるのですけど。

 

◇次回「魔術師殺し」