『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box 『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box

アニプレックス 2012-03-07
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いよいよギル様が本格的に時臣排除を考え出した(汗)第十二話。時間を取って描かれた綺礼とギル様の会話は、その内容自体は興味深いものであるものの、同時に非常にヒヤヒヤとさせられるものでした(汗)。

 

セイバーの駒を手に取って興味を惹くものができたと語った時点からしてそうですけど、今回はマスターとサーヴァントを模したと思われるあの駒がギル様の内心をこれ以上ないほど如実に表していたな、と。既に聖杯戦争を脱落したということで、盤面から取り除かれたアサシンの駒。その隣に立つアーチャーの駒の前のマスターの駒を倒すギル様。……サーヴァントを失ったマスターと、現在のマスターを取り替えたいなぁと思っているサーヴァント――だったら、手を組むしかないんじゃね?という悪魔の囁きが聞こえてくるようでした(汗)。

綺礼がアサシンのマスターであり、何だかんだで早々にアサシン退場という流れがここに繋がるのかと思うと、なるほどなぁと思うところではあるのですが、時臣のあまりの不憫さに泣けてきそうになります。確かに、前回のアサシン乱入は私も無粋だなぁとは思いましたが、今回の冒頭であれがライダーの能力を探るためのものだったと明かされて、その上で振り返ってみれば、時臣の取った行動は別に間違いでも何でもないことが分かるわけで。言ってしまえば、切嗣とセイバーの確執とおんなじなんですよね。過程を重んじるか、結果を重んじるか。聖杯戦争を戦うマスターとしては、時臣の行動は間違っていないどころか、非常に正しいものじゃないかと。

……まあ、ギル様にとっては、その定石どおりで確実性を求める慎重さが、退屈なものとして映ってしまうのでしょうけど……。

 

高すぎる理想と現実の狭間で苦しむセイバーに、一般常識から外れた嗜好を持つが故にそこから目を逸らし続けてきた綺礼と、ギル様が好むのは、そんなふうに現実と相容れない部分を抱えながらもがく人間なのかなー、なんてことを楽しそうに語るギル様を見ながら思ってしまったわけですが、そんなギル様と綺礼の会話を見ていて分かったのは、十年後の綺礼がああなったのには、ギル様の影響が非常に大きいということ……というか、まさにギル様の育成あるいは誘導の結果だということ。他人の不幸にこそ惹かれる(?)嗜好自体はもともと綺礼が持ち合わせていたもののようですが、それを自覚させ、肯定したのがギル様だった、と。

……十年後を知っていると、何てことをしてくれやがったんだって感じですが(苦笑)。それが綺礼にとって良かったのか悪かったのかは分かりませんが、少なくとも彼以外の人間にとっては迷惑以外の何物でもないですからね。

しかしまあ、聖杯戦争という殺し合いであることを抜きにしても、ギル様に見放された時臣に、目を付けられた雁夜おじさん、そして引き続き綺礼の最大の関心事である切嗣と、この二人に深く関わった(あるいは関わることになる?)相手はどれもこれから更なる不幸が待ち受けているようにしか思えないのが何とも怖いところです……。

 

水面下で何か事態が進行していそうなのはセイバー陣営も同じで、アインツベルン城が拠点の意味を為さなくなったための引っ越しと、アイリの不調が描かれていました。

拠点の引っ越しに関しては、「stay night」を知っている身としては、衛宮邸が出てきただけで非常にわくわくとしてしまったところなのですが(笑)、ここで気に留めておくべきはそれよりも、アイリの不調のほうなのでしょうね。まあ、こちらに関しては、それこそ「stay night」を知っていれば大よそ見当がついてしまう感じなのですが、その考えが間違っていないのなら、アサシン脱落の影響、なのでしょうね。

……とすると、セイバー陣営(ただしセイバー除く)には、詳細は分からなくともどれだけのサーヴァントが脱落したということは分かっちゃったりするのかなぁなんてふと思ったわけですが……同時にアイリが戦力として機能しなくなるとしたら、プラマイゼロではあるのかな? とはいえ、ランサー・アーチャー陣営には既に真のマスターが誰かバレているし(あ、でも、ケイネスはともかくソラウは知らないかもですが)、ライダー・キャスター陣営はあんまりマスター狙いで来ないような気がするから、その辺はもうあまり関係ないかもですが。むしろそのアイリさんを手中に収めていることが一番重要なのでしょうし……。

 

話数的には次回が1クール目最終回かな、と思われるわけですが、タイトルと次回予告からすると(というかタイトルがちっとも最終回っぽくは思えないわけですが)、ここまで引っ張ってきたキャスター討伐が完了するところまでが1クール、ですかね。だとしたら、一応キリのいいところで終われるのかな、と思いつつ、次回も楽しみにしたいと思います。

 

◇次回「禁断の狂宴」