薄桜鬼 黎明録 第二巻<初回限定版> [Blu-ray] 薄桜鬼 黎明録 第二巻<初回限定版> [Blu-ray]

ジェネオン・ユニバーサル 2012-10-24
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途中からちょっと録画を溜めてしまっていたので遅くなりましたが、最終話まで視聴しました。

半分以上は斎藤さん目当てで観ていた気がするし(笑)、終盤近くまではいかにして一期冒頭の新選組が出来上がったのかの過程のほうをメインに観ていた感じでしたが、最後まで観ると、この「黎明録」でメインであったと思われる龍之介&芹沢さんの姿にもいろいろと感じるところがあったかもしれません。

 

特に芹沢さんは、まさかあんな良い敵役(悪役)になるとは思わなかったなぁ、と。彼の思惑とか生き方とか、そうしたものが終盤で明らかになるまでは、本当にただの横暴で無茶苦茶な人(でも成果自体はそのやり方でちゃんと出しているという責め切れない人)でしかなかったのに、それだけの人じゃなかったことが見えてくると、あんな人でもその最期はかっこいいと思えてしまいましたからね〜。酷いことも沢山やったけど、でもこの人がいなかったら今の新選組はなかったのも確かで。

……そういう意味では、芹沢さんが目障りになったらあっさり始末しろと仄めかす幕府のほうがよっぽど非情というか、そんな人たちに認められても結局は破滅しかない新選組の未来が垣間見えるような気がして、いろいろ複雑なところでしたね。

 

そして、芹沢さんと同じく、当初はそれほど良い印象を抱けなかった主人公・龍之介。

彼を見ていると、千鶴がいかにこの手の作品(ゲーム)の主人公として優れていたかを改めて痛感してしまうところだったのですが(「緋色の欠片」を自分は脱落してしまったこともあり、余計にアニメ「薄桜鬼」の成功の大部分は彼女のキャラクターが担っていたんじゃないかなぁという気がします。勿論新選組の面々の魅力もあってこそですけど、もし千鶴と龍之介の登場が逆だったら、ここまでアニメシリーズは続かなかったんじゃないかな、と)、まあそれも仕方ないといえば仕方なくて。最後まで見れば分かることですけど、龍之介は最後にスタートラインに立つタイプの主人公なんですよね。そう考えると、OP映像がホント秀逸だなぁと思うところで。新選組の面々を、時に仰ぎ見、時にその背を追い、手を差し伸べて引っ張ってもらいながら彼らの生き方を見つめてきた龍之介が、最後は自分の足で歩き出す。その直前に芹沢さんのカットが入るのも、まさに最終話のとおりで。

そんなふうに歩き始めた龍之介と、「黎明録」から続く物語の主人公となる千鶴がすれ違うシーンは、ベタながらも感慨深いものがあって、同時に、そんなふうに進み始めることができた龍之介だからこそ、彼が今度は新選組の彼らを、ちょっとした小エピソードでいいから助けるようなエピソードが見たいなとか思ったところかも。まあ、「黎明録」のほうが後のはずだから無理なのですけどね。

 

龍之介がそんなタイプの主人公だったからか、新選組に身を置きながらもいまいち本筋には絡んで来ないというか、絡んで来ても蚊帳の外の印象が強かったのがちょっと残念だし(とはいえ、一期に登場しないキャラクターである以上、「黎明録」での彼の結末は死亡か別離しかないので、ある意味予定調和といえば予定調和なのですが)、小鈴との関係も結局あれ以上の進展がないまま終わってしまったのはちょっと肩透かしだったかも?

とはいえ、小鈴とあれ以上絡んでも、じゃあこの結末以上があったのかは何とも言えないというか、ああいう芹沢さんに最後に背中を押されたからこそ、一番良い形で龍之介が「生きる」ことを選べたのではないかという気もするので、今の段階ではやっぱりこの結末が最善なのかな〜と思わなくもないですが。

 

何にしても、新選組が出来上がるまでの過程と、それに関わった人たちの物語を、1クールの間楽しませてもらいました。