リトルバスターズ! ~Refrain~1(初回生産限定版) [Blu-ray]リトルバスターズ! ~Refrain~1(初回生産限定版) [Blu-ray]

ワーナー・ホーム・ビデオ 2014-01-29
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全ての種明かしが為され――そして、とうとう世界が終わりを告げる。


この世界とは何なのか、恭介(たち)は何を望んで動いていたのか。それらが明かされた前回に続き、今回はとうとう、では彼らがこの世界を作り、理樹たちが強くなるよう鍛えねばならないような“何”が“現実世界で”起こったのか、それが明らかになりました。


恭介たちが何らかの理由で理樹たちの前から去らねばならない――既にそのことは何度と無く示唆されてきましたが、それがそのまま死亡――事故死であることが今度こそはっきりと恭介の口から語られました。

鈴のエピソードで出てきた併設校でのバス事故の話、それが実は併設校での話なんかではなく、本当はそのまま自分たちの身に降りかかった出来事であったのだと。……視聴者視点で語るなら、何度と無くその存在がちらつかされながらもそこまで辿り着くことなく終わった修学旅行、それこそが収束点であったことが明かされた瞬間でもあります(そしてだからこそ、日付が六月へ至り季節が夏へと移り変わり始めても、理樹たちはずっと冬服のままなんですよね)。


……そういう意味では、アニメ版はホント、この修学旅行についての情報の出し方が秀逸だったなぁと思います。そう思いつつも、こうしてネタバレに繋がってしまうために、ずっと書きたくても触れられなかったのがもどかしかったくらいに(笑)。

私の見落としでなければ、原作ゲームだとその話はこうして全ての真実が明かされる段になって初めて出てきた印象があって、そういう意味ではこの“現実では何が起こったのか”……いや、そもそもあの世界が虚構世界であったことすらこうして明かされるまでは想像すらできなくて、その点では、アニメ版は親切であったとも言えるかもしれません。少なくともこうして、さり気なく強調する形で、ヒントは何度と無く出されてきたわけですから。


もう一つ。前回では恭介一人であの世界を作り上げたように聞こえる言い方をしていましたが、今回だと、やっぱり恭介一人じゃなくて、恭介の叫びに呼応するようにみんなの想いが集った結果として、みんなが願った奇跡としてあの世界が作られたのだと語られました。

実際、この点に関しては、このほうが納得できるところではある気がします。今こうして崩壊していく世界――そうなってしまった(維持できなくなってしまった)のには、何度も何度も繰り返したことによる摩耗もあるかもしれないけれど、何よりも、あの世界を形作り支えていたものたちが、その心残りを解消されて去っていったからこそ、支え切れなくなって崩れていくのだとしたほうが分かりやすいというか、必然の結果であるように思えますから。理樹たちがちゃんと辿り着けたからこその結末だと。


……とまあ、最後の種明かし部分について語ってみましたが……今回はもう、そんなごちゃごちゃしたことは置いておいて、何よりも、真人・謙吾・恭介と、最後まで残っていた彼らとの最期の楽しい瞬間(時間)と、そして別れのときを、ただただ感じて、理樹たちとおんなじように泣いて、そして崩れて行く世界の余韻に浸って……もうそれだけでいいような気がします。もう今回はそれが全てですよ。


それでも、敢えて一つだけ立ち止まって振り返るとするのなら、鈴が(今回も)思い出せそうで思い出せないまま終わった“彼女”のことでしょうか。

最後までこの部分を本当に大事に描いてくれるアニメ版が個人的には最高だと思うのですが(笑)、だからこそ、今回で十分最高潮になったようにも見えるけれど、それ以上を次回に期待してしまうところでもあります。次回のサブタイトル、この独特の言い回しと、こうして今回、恭介たちにも丁寧に退場描写がされたにも関わらず、一人だけ未だにそれが無い人物がいることを考えれば、(どれくらいの時間が割かれるかはともかく)彼女に何らかの形でスポットが当たるだろうことを期待してしまうのは、そんなにおかしなことじゃないと思いますので。

何より、個人的には一期で彼女と彼女のあのエピソードが描かれたときから楽しみにしてきたシーンでもあるので、次回も今回と同じかそれ以上に楽しみにしたいと思います。



◇次回「お願いごとひとつ」