魔弾の王と戦姫 第1巻 [Blu-ray]魔弾の王と戦姫 第1巻 [Blu-ray]

KADOKAWA メディアファクトリー 2014-12-24
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随分と久しぶりの更新となってしまいましたが、2015年一発目の記事ということで、あけましておめでとうございます。

……明日からもう仕事が始まるので、お正月気分は正直もう薄いですけど(苦笑)。三が日も部屋の片付けで終わりましたし(汗)。

 

さて、昨年は一昨年以上に特に11月後半〜年末は仕事がクソ忙しかったり、何より昨年後半はちょっと精神的に大ダメージ食らうことがあってアウトプット出来ない状態になってしまっていたりで、すっかり久しぶりのアニメ感想となってしまいましたが、1月の新番組が始まる前に12月終了アニメの中から一つだけ、「魔弾の王と戦姫」の感想です。

……どうも他の方の感想を見ると酷評されていそうな気配があるのですけど、私にとっては同時期放送の作品の中では特に楽しめた作品の一つですし、何より、唯一ようやく感想書けるほどのエネルギーをくれた作品なので、そういう意味でも書きたくなったというわけなのですが。

 

 

アニメに限らず何らかの作品に触れる場合、それ自体の面白さも勿論大事ですが、それに触れるタイミングも何気に重要なことがあるのですけど、この「魔弾の王〜」は正にその例というか、自分的にはドンピシャのタイミングで観たことで、単に面白かったアニメというだけでない、別格の位置付けにもなりました(アニメとしては、この1月から新シリーズがスタートする「蒼穹のファフナー」に次ぐかも?)。

 

というのも、実はこの作品、10月開始アニメで一話目を録画した作品は(当時はまだ時間の余裕があったこともあり)全てチェックして視聴作品を決める……ということをやっていたのですが、何故かその中で唯一観るタイミングを逃してそのままズルズルと録画を溜めるという状態になっていまして(苦笑)。

下手したらそのまま観ずに終わる、なんてことにもなりかねかったわけですが、そろそろ年末進行で忙しさが増し始めた頃、ダウンロードだけはしていたOPとEDをたまたまじっくりと聴く機会がありまして、原作未読ながらも大雑把な内容(主人公が弓の名手とか、戦記物だとか)くらいは把握していたので、その内容に沿っているだろうことが分かる歌詞は何だか期待感を煽ってくれるものだったし、何よりOP曲のその曲調のわくわく感が半端なくて、その頃には視聴時間を確保出来なくなってしまった作品すら出てきているほどだったのに、どうにも我慢出来なくなって一話目を観てしまったら、どハマリしてしまったという(笑)。その場で一気に一区切りする三話まで視聴して、その後も順次追っていってこうしてとうとう最終回まで観終わることとなりました。

 

とまあ、そんな感じで珍しく変則的な形での視聴となったわけですが……前述のとおり、今回はそれが効を奏したというか、私にとっては最善で最高のタイミングでこの作品に触れることになり、結果オーライだったな、という感じです。

……いや、マジで、これを観る直前の辺りは積み重なった諸々のせいでメンタルが相当やばいことになっていて、そのとき抱えていた問題が悪いほうで確定していたらもうこの世界にいる意味が完全に無くなるかなぁくらいにまで追い詰められていましたからね(汗)。それがある程度緩和されたのは、マジでこのタイミングでこの作品に出会ったからです。いわば命の恩人のようなものです。……それだけに、貶されているのを見るとそれに救われた自分ごと否定されているような気にもなって悲しくなるのですけど……この辺は、自分の感想記事を書く姿勢を改めて考え直す部分でもありますね。

あと、余談ですが、途中で思い出したのですけど、実は原作一巻発売時に店頭で手に取って買うかどうか悩んだことがあったのですが、あのとき買わずに終わったのが巡り巡って正解だった感じでしょうか。

 

さておき、そんな個人的事情もありつつも、それはそれとして作品だけで観ても、私はアニメ初見組ではありますが、十分面白かったと思います。

公式サイトとかは一切見ていないので、事前情報以外は完全にアニメだけの情報で観ていましたけど、確かに多少駆け足に感じた部分が全く無かったとは言いませんが、理解出来ないほどのものではなかったと思うし、実は途中で(リュドミラと戦っている辺り?)店頭で原作一巻をざっと立ち読みしたのですけど、少なくともその部分は、文章媒体のアニメ化としては十分な出来だったかと。むしろ1クールという非常に限られた中でのラノベのアニメ化としては上手くまとめているほうだと思ったくらいで。

 

ところで、私が何故この作品の視聴を後回しにしてしまったのか、それについては理由が二つあって。

一つは、放送前にコミックアライブで先行掲載されたコミック版の第一話がどうも自分の肌には合わなかったこと。もう一つが、一話放送終了後にたまたま見た他の人の感想があまり芳しくなかったこと(まあ、その人は「アニメは娯楽なんだからもっと肩の力抜いて観ればいいのに」とか思ってしまうくらい基本辛口感想だし、総評も楽しんで観ていた身からすると「えー……」と思ってしまうような評価していましたけど(汗))と、そこに書きこまれていた原作ファンのコメントでアニメ版は相当省略されているみたいな話を見てしまったこと。

 

……なのですが、後者の省略云々に関しては、少なくとも私にとってはストーリーに違和感を抱かせるような破綻は無かったし(むしろ、アイキャッチを利用しての用語解説とか、ナレーションでの戦術解説とかは助かったところだし、描写された時点では分かりにくかった部分も最後まで見ればちゃんと説明されていたかと)、実際、原作一巻部分に関しては、必要な部分はちゃんと描いていて、カットされたのは、そりゃあればより楽しめるだろうけど、尺の限られたアニメでは無くても問題ない部分のように見受けたわけで。

……まあ、私も原作ファンだったら、それを惜しいと思った可能性はあるので、分かっていてもそこに不満を感じてしまう気持ちは分からないでもないですけどね(苦笑)。これから原作を読んだら、また違う感想が出てくる可能性もありますし。……そういう意味ではやっぱり、原作付きアニメは、アニメ→原作の順で触れるのが一番楽しめるのかも? 思い返してみれば、これまでその順番で触れた作品は、大体どちらも楽しめている気がしますし。

 

そして、前者の部分は、それこそ尺の都合だったかもしれないけれど、エピソードの順番を入れ替えてくれたことが、私にとっては良改変でした。コミック版の何が駄目だったかといえば、原作どおり時系列順に出陣前の話からやっていたため、確か一話目の終了がティグルとエレンが出会ったところで終わってしまい、大よその内容は分かっていても、ティグルのその後に不安だけが残っていたのがやっぱり大きかったのですよね。でも、アニメは先に捕虜となったティグルのその後を見せてくれたので、その辺は安心して見られたし、何より、そうすることで、ティグルとエレンという中核キャラ二人のキャラクターを最初にしっかりと見せてくれたのが良かったです。メインキャラに魅力を感じるかは、最初の摑みとしては大事な部分ですから。うまくすれば、その時点ではストーリーがいまいちだったとしても、それで取り敢えず視聴を続ける、なんてこともあるわけですし。

又、そうして改変した部分は、一巻部分でざっと確認した限りでは、話の前後に合わせてちゃんと繋がるよう台詞を差し換えてあったり、アニメという媒体に合わせて短い中でも分かりやすいように台詞や行動が変更されていたりと、アニメとしての面白さを感じられるようにうまく工夫されていたように思ったので、そこも私的には良かったところです。

 

あと、個人的には、最初に触れたのがアニメだったのも良かった点だと思うところ。あくまで個人的な見解ではありますが、弓という武器の魅力が最大限に発揮できるのって、映像だと思うのですよね。近接武器なら漫画でも迫力ある絵で魅せることは出来ると思うけど、遠距離攻撃の空を切る迫力は、やっぱり映像に軍配が上がるだろうな、と。この手のもので、視覚的インパクトの影響はやはり大きいと思いますから。その見せ方について、淡泊だ、みたいな意見も見かけたけれど、私は概ね良い演出になっていたかと思います(まあ、この辺は好みの問題もありますけどね)。

 

……そして、その主人公の武器が弓というのが、私的にはどストライクだったのもありまして(笑)。

いや、アニメで観るまでは私もあまり考えていなかったのですけど、思えば高校時代は弓道部、同時期に放送していた「FateUBW)」ではアーチャーの弓を使った攻撃に一番トキメキ、そしてRPG系のゲームで職業選択が可能な場合はレンジャーorガンナーを真っ先に選ぶ自分が、弓キャラに燃えないわけがなかった(笑)! しかも、ティグルはビジュアルも好みだし性格も好感が持てるものとなれば、楽しめない理由がないわけで。

又、MF文庫のお約束とはいえ、主人公がハーレム状態になっていくのにも無理が感じられなかったのも個人的には良かったところですかね。これに違和感があると途端に萎える部分もあるので。もっとも、最後にレギンまで加わってしまったのは、今後変にヒロイン争いが激化してストーリーが劣化してしまうようなら微妙かなぁとは思ってしまいましたが(逆に言えば、増えてもその辺がしっかりしていれば良いのですけどね。もしくは、主人公が変にふらふらせずに好意の対象、あるいは個々に対する好意の種類を明確にしているのなら)。

 

そんな感じで、私としては最初から最後まで非常に楽しめた作品でした。

アニメ初見組で、なおかつ「アニメで語られないことは語る必要がないことだ」くらいに細かい部分は割とスルーしてしまう部分もあるので、そういう部分が気になる人にとっては説明不足な部分も適当に納得してしまっているからこそ楽しめたのもあるかもしれませんけど、そもそもアニメは娯楽で楽しむものなのだから、自分が楽しめたのなら、やっぱりそれで十分だろうなぁと思うし、改めて、そうして楽しんでいる人は確かにいるのだから、感想を書く場合はそうした人がいるんだってこと、そういう人にとっては貶すような感想を見るのは悲しいんだってことを忘れないようにしないとなぁと思ったところでもあります。少なくとも私にとっては、二重の意味で前述のような価値のある作品でしたし、原作と円盤に手を出し始めるくらいには楽しんで、そしてまだ楽しみ続けたいなぁと思える作品でしたから。
 MF文庫作品で二期があった記憶はないですけど、あ、いや、一応「ゼロの使い魔」とか「はがない」はあったか……ともあれ、個人的には二期をやって欲しい作品です。