翠の匣

アニメや読んだ本(漫画・ラノベ)の感想を、徒然と書き綴っているブログです。

ガンダムSEED DESTINY

「それが、オレたちの戦いだな」/#FINAL PLUS 選ばれた未来4


機動戦士ガンダムSEED DESTINY 13(初回生産限定仕様)

  昨日の夜、早いうちに書き終えてしまおうと頑張って長い文章書いていたのですが、投稿した際に全部消えました(涙)。そんなこんなで書く気力と時間がなくなって、今日になって書き直して投稿したら、また駄目でした……(涙)。ああもうホント、自動的にバックアップ取られててそれを引っ張ってくる方法とかないものでしょうか。それとも、私が知らないだけですかね。まあそんなわけで、感想いきます。

 総集編+アフターエピソードかな、と思っていたわけですが、実際は最終回を再編成したもの+アフターエピソードでした。これについては賛否両論あるのでしょうが、私としては満足です。そもそも、こっちで放送してくれただけでもありがたかったですし。

 

 OPは新規カットをいくつか加え、曲は「vestige」。これはこれでなかなか良かったかな、と。新規カットは嬉しかったですね。最初のキラとアスランとか、マリューさんとムウさんとかも良かったわけですが、一番良かったのはシンとルナマリアさんのもの。内容にも合ってた感じで。……ただ、キラとラクスのカットは、さすがにちょっと引いたかなー……なんて(笑)。何故に裸を持ってくるかな、ってのが……。

 

個人的な嗜好としては、曲は「vestige」より「ignited」が良かったかな。EDが「君は僕に似ている」だったので、1期OPで始まって4期EDで終わったほうが綺麗だったかな、と。ホントに個人的な好みの問題なのですけど。EDのキャストのトップにまたもキラの名前があったのには素で吹き出してました(笑)。

 

◇もう一つの最終回

 

 さて、内容のほうの感想にいきたいと思いますが、まずは再編成された最終回の話。タイトルが「FINAL PLUS」とあったように、補足的な面が強かったのかな、なんて思いつつも、本放送時は時間が足らなくて短くまとめざるをえなかった(と思われる)話をじっくりと見せてくれたのは良かったです。ちょこちょこと増えているシーンや台詞があって面白かったですし。といっても、ムウさんの記憶復活のシーンがなかったり、ルナマリアさんとメイリンの会話が回想のみになっていたりとカットされていたところもあったので、こっちが本当はやりたかった最終回、というよりも、両方合わせて完成版、といった印象ですね。二つ合わせて本当の最終回でも、今回の放送分はあり得たかもしれない別のパラレルな最終回でも、どっちでも面白いと思います。アスランが議長のところへ辿り着いた場合と辿り着かなかった場合というように。というか、この議長の最期のシーンとかは、個人的にはパラレルのほうが面白いかな。「ノエイン」で語られていたような無数に分岐した平行世界、そのちょっとずつずれた未来の一つ、みたいな。そういうのけっこう好きなので。

 

◇シンとアスラン

 

 シンとアスランの対決は、改めて見てみても熱いなぁ(そして切ないなぁ)と思います。特に、これを見る前に「THE EDGE」の三巻の書き下ろし話(シン視点で、ステラ関連の話)を読んでいたこともあり、シンの台詞に余計にアスランへの思いがこもっているように聞こえてしまって。小説なども合わせて、シンが実はアスランのことをかなり買っていたのではないかというのが私の中にはありまして、それ故にこそ、初期の頃は敢えて反発し、後半では失望が大きくてああなったというシン像だったのですが、私が考えていた以上だったのではないかな、と。ステラを逃がすシーンの前に、「自分が助ける!」と思う前に、アスランのことをちらりと見る場面があるのですが、その行動に「アスランだったら何とかしてくれるかもしれない」というかつての自分の思いの続きからの期待と、「でもあの人も駄目だ」という直前のフリーダムに撃墜された失望があって、それが余計にシンのアスランへ抱いていた期待とか信頼とかが見えてしまって……。それを受けて「あんたなんかにー」とかのシンの台詞を聞くと……上記の感想になるわけです。

 

 それから、今回挿入されていた新規エピソードの中に、本放送時はちょっと曖昧だったことが一つ明示されていたように思います。それが、シンの行動の理由。自分で決めたようにも、相変わらず踊らされたままのようにも見えたシンの戦う理由のようなものが、彼がアスランに対して叫んだ台詞から、決して踊らされたわけではなく、自分で考えちゃんと自分で出した結論であることが分かりました。無論、アスランが「おまえが本当に欲しかったものは……」と叫んでいるように、どこか間違った結論であったのかもしれないけれど、それでもそれは決して誰かの思惑どおりではなく、シン自身の出した答えであったものと思いました。……これを書いていてふと思いましたが、これがあったからこそ、ラストのシーンがより引き締まったのかな、なんて。

 

 シンだけでなく、議長のほうも、クルーゼの影がちらほらとあって彼との問答が挿入されていたのが良かったと思います。何となく、彼の心の内側が少しは分かりやすくなかったのかなと思いまして。それが具体的にどんなものかと問われても答えられないですけどね(笑)。

 

◇戦争の終わり

 

 新しく挿入されていたシーンの中で一番良かったと思うのが、シンとルナマリアさんが信号弾を見上げているところでした。戦闘の停止と帰還を命じる光、このときの場合は同時に戦争の終わりを告げる光で、それがあんなに綺麗だというのが、何だか皮肉なようで、それでいて感慨深いものがあるような気がして……。更に、それを見上げているのがシンとルナマリアさんというので切なさなども加わったようで、最終的に全部ひっくるめると厳かな感じの気持ちになるというか……自分で書いててよく分からなくなった気がしますが、何だかそんな感じなのです。うまく言えないのが悔しいですが。

 

 ここは、その後でシンが壊れたMSを振り返るシーンがあったので、更に良いものとなったように思います。アスランの言葉を思い出しながらデスティニーを見て、拳を握り締めるシン。何だかようやく自分が欲しかったものを摑んだような、少なくともそれが何かを感じ取ったようには思えました。

 

 最後に帰還するとき、アスランがシンとルナを迎えにいったのも良かったです。この二人どうやって帰ったんだろ、という疑問が解消されたというのもありますが、アスランが二人を迎えにいくことで、そこで一度切れたものが再び繋がったみたいな感じがしたので。この三つのシーンは付け加えてくれて本当に良かったです。

 

◇選ばれた未来

 

 で、今回の話の最大の見所(と私が思っているの)がアフターエピソード。たった五分程度の短いものではありましたが、私としては大満足かな、と。本放送中には遂に実現しなかった、シンとキラの互いが誰かを認識しての邂逅があって、そこで二人が握手して共に戦っていこう、みたいな話の流れになるわけですが、一つの見方として「ああっ、シンがキラに丸め込まれてるっ(笑)」なんて受け取り方もできるんだろうなぁ、なんて冗談混じりに考えていたわけですが、それは置いておくとして(笑)、そんなことよりもずっと重要なことがこの五分にはありました。

 

私は最終回の感想で、この作品はシンの回り道の物語で、彼は最終回でようやくスタートラインに立ったのだ、というようなことを書いたのですが、その先がまさに描かれていたと思うのです。あのときにスタートラインに立ったならば、今回の話でシンはそこから一歩踏み出したのではないかと。

 

 慰霊碑に花を供えたり、家族のことを話したり、というので、まずはシンが過去を受け入れたというのがあると思うのです。シンというのは過去に囚われて、それにどっぷり浸かりながら戦っているような印象の強いキャラだったので、このことだけでも、ようやく一歩進めたと思うのですよね。過去を受け入れるというのは、先へ進むためには欠かせないことではないかと思うので。

 

で、次にキラとの邂逅。ここで初めてシンはキラを認識するわけですが、そこで差し出されたキラの手を握り返したのが、彼の成長を明確に描いていたのではないかな、と。今までのシンというのは基本的に「怒り」が中心にあって、なおかつ誰かのせいにして生きているような印象が強かったわけですよ。ですが、ステラの仇であるキラが眼の前にいて、それを知りながら握手したことで、彼も「許す」ということができたのかな、と(直接的にステラに関する回想はありませんでしたが、フリーダムを討ったのはステラの敵討ちだったわけですから、そう考えてもいいかなと)。そんな簡単に許しちゃっていいの!?という人もいるかもしれませんが、「あんたのせいで!」とか「あんたが悪いんだ!」とか叫んでばかりだったシンがそういう行動に出るのはホント成長ではないかと思いますし、全体的な話の流れを見ても、かつて本気で殺し合って、でも許し合ったキラとアスランがいるように、そうした過去も受け入れて未来を見据えていくのがこの話なのかな、というのがあるので、そうした大きな流れを見ても、綺麗にまとまっていると思うのですよね(というか、そこで許すという行為がなければ、戦後の世界なんてやっていけないような……)。また逆に、キラのほうもかつて自分を討った相手を許している、というのもあるのでしょうし。

 

 で、かつての「綺麗な花が咲いても人はまた吹き飛ばす」みたいなことを言っていたシンがいて、それに応えるような「それでもまた花を植えるよ、きっと」というようなキラの台詞があって、そしてそうした未来を一緒に作っていこうよ、という流れになるわけですが(これをかつてと同じ場所でやっているのが個人的にはかなり良いです……原点に回帰しての再出発、みたいで)、これを見て、最初に書いた一歩のことを思ったのですよね。このキラの言葉にシンが頷いたことによって、これからシンが歩むべき方向が定まったわけですよ。別にこれは、キラとシンが実際に一緒に何かをする、というよりも、目指す道行が同じであることを確認するというような、そんな感じのことだと思うので、これによって、シンはアスランが言うところの「おまえが本当に欲しかったもの」を手に入れるために進み始めることになるのでは、と。続編がまた作られるかもなんて話もあるので、もしそれが実現するのなら、尚のこと綺麗にまとまっているのではと思いますし。何故なら、もしも続編があるのなら、これでシンが格段に成長して出てくるか、あるいは模索者でありながらも目に見える成長を見せてくれるシンが出てくる可能性が高くなるわけですよ(これで遥か未来の話になってたとかいったら笑いますが)。逆に続編がなくても、これはこれでいいと思うのです。これから彼はこういうふうに進んでいくんだ、というのが示されるだけで、希望が見えますから。

 

本放送の最終回ではこの先何処へ行くのか見えなかったシンの未来が垣間見えただけでも、十分見た価値はあったと思います。

 

 

 蛇足ですが、個人的にちょっと気になったのは、最後の三組に分かれて去っていくところ。……ええと、アスメイは確定ですか(笑)? みたいな。 まあ、私はそれでもいいですけどね。最初のほうにあったアスランとカガリの抱擁シーンを見たときに、恋人というより戦友という感じがして、それはそれでいいな〜と思いましたので。

 

 

 さて、これで残る年末特番は「蒼穹のファフナー」です。放送される地域の大半の人が「もう〜い〜くつ寝ると〜」なのに対し、私の住んでいるところでは一週間以上先なのですが……。ガンダムの放送が真っ先にあった代わりとでも言うかのようにそっちは後に回されているので……。中部地域だけ年始放送というのに釈然としないものを感じますが、放送されるだけマシじゃないか、と自分を宥めておきます(笑)。取り敢えず、雪のせいで見送った主題歌CDをレンタルあるいは購入してこようかと思います。

 


機動戦士ガンダムSEED DESTINY 12(初回生産限定仕様)

「でも、また明日」/#50 最後の力5

 とうとう一年間見てきた「ガンダムSEED DESTINY」も最終回を迎えました。その終わり方は賛否両論あるでしょうし(続編の噂は本当なのかと思わせられるような続きエンドでしたし)、戦後のことまできっちり描いて欲しかった人には大いに不満が残るものだったかもしれません。できれば私も後日談を見たいと思いましたし(DVD最終巻に付くらしいという話があるみたいですが)、ED後にあるかな、という期待もしましたから、残念といえば残念。

 しかし、非常に満足したのも本当です。夢の中のシンとステラの会話の時点で既に満足していましたし、その後のレイの行動でもうお腹一杯という感じでした。戦争という大きな流れの終結はまだかもしれないけれど、キャラ一人一人の物語は何らかの決着を迎えたわけですから。

◇シン

 49話の感想で、シンがこのアニメの評価の鍵を握っていると書きました。彼の物語がどのような結末を迎えるかでそれが決まると。

 結果を見れば、シンは明確な答えを出したとは言えません。彼は作中で何も言っていませんし、その行動にも今までのことを覆すような大きなものは何もありませんでした(それどころかルマナリアさんにまで刃を向けてしまいましたし)。

 しかし、彼のこれからを示すものはあります。一つは、夢の中でのステラとの再会。上記のように、私はこのシーンでかなり満足したわけですが、それはシン自身が何も語らなくとも、ステラが代わりに語ってくれたように思ったからです。私は、ステラは「デスティニープランの中で生きていた者がそこから外れたときどうなるか」を体現したキャラだと考えているのですが、そのステラが「昨日」と「明日」を語るのが凄く意味のあることに思えたのです。

 戦闘時にアスランが言っていたように、シンは「過去にとらわれて戦う者」で、それは最後まで手放せなかったマユの携帯や、事あるごとに思い出されるマユやステラのことから分かります。過去にとらわれたまま「力」を手にしても何も守れず、遂には今守りたい人にまでその「力」を向けてしまった。シンは先へ進んでいるように思っていても、実際はただその場で足踏みをしていただけだったのかもしれません。このときのアスランの言葉は少しはシンに届いたのかもしれないけれど、それだけで終わっていたら、シンの未来はそれほど明るいものには思えなかったと思います。

 そこで、ステラの出番なわけです。エクステンデッドとして管理されて生きていた頃は、確かにあれはあれで楽しかったのかもしれないけれど、記憶をあっさり消されてしまう彼女たちに本当に「昨日」や「明日」があったかというとひどく疑わしい。でも、ステラはシンという消されても消えない記憶を持つことで、「昨日」を得ることができた。そして、「昨日」を得ることで「明日」(「また会おうね」という約束などは明日へ繋がるものと思うので)も得ることができた。彼女にとって、それはとても嬉しいことだったのだと彼女は語ります。そして、そんな彼女にそれらを与えたのはシンなのです。

 シンは、ずっと「過去にとらわれた者」であったかもしれないけれど、実は「未来を切り開く力」も既にちゃんと持っていて、ただ本人がそれに気づいていなかっただけ。だから、それに気づきさえすれば未来へ進めるんだ、ということをステラの台詞が示してくれているように感じました。

 そして、もう一つ。目覚めたシンがルナマリアさんから「オーブは無事」だということを聞き涙を流すシーンです。この涙の解釈は他にもいろいろありそうですが、私はそのままオーブが無事だったことにほっとした涙と解釈しました。そこには、ルナマリアさんを殺さずに済んで、なおかつ彼女がまだ側にいてくれることへの安堵もあったかもしれません。オーブもルナマリアさんも健在である、ということが、シンが本当に取り返しがつかなくなる前に、たとえほんのわずかでも何かに気づくことができたことと、彼がこの後やり直せる場所がちゃんと用意されていることを示し、シンも自分ではよく分からないながらもそれを何となく感じていたのではないかな、と思ったのでした。

 シンの物語に終章(ゴール)を求めた人は、彼のこの結末にはがっかりしたかもしれません。しかし、このDESTINYはシン・アスカの壮大な回り道の物語であり、彼はようやく序章(スタート)を迎えたのだと考えれば、納得できるように思います。答えを出す云々以前に、彼はそもそもスタートラインにすら立っておらず、ここに来てようやくそこに辿り着いた。そんな物語、そんな主人公がいてもいいと私は思います。

◇キラ

 もう結末を迎えていたかと思いきや、最後の最後にキラの物語も残されていました。何で彼が最後の幕を引くんだ、という意見もあるかもしれないけれど、彼以外に適任者はいなかったかな、という気もします。上記したことから、シンではおそらく役不足でしたでしょうし、アスランやラクスでは議長との決着はつけられてもレイとの決着はつけられませんから。

 レイとの決着は、そのままクルーゼとの決着となりました。前作では結局クルーゼの言葉を完全には否定できず、討ってしまったことでそれ以上の結末は望めなくなってしまった。今回のレイとの対戦で見せた動揺から、彼が未だキラの中に根強く残っていたのが分かります。アスランにとっての父親が、キラにとってのクルーゼだったのかもしれません。

 しかし、今回はただ「力」でその存在を消すのではなく、「言葉」を届かせることができました。キラとクルーゼ(レイ)、全く違うようでいて、実はとてもよく似た存在だったようにも思います。どちらも、人の欲望によって生み出されてしまったことは同じなのですから。どちらもどこか異質で普通の人とは違う存在。でも、それでも同じように生きていいんだ、というキラの出した答えは、レイに届いたことでクルーゼにも届いたと思いたいですね。

 もう一つ。前作ラストでは、「僕たちは何でこんなところにまで来てしまったんだろう……」とどこか喪失を感じさせるような台詞で終わったキラですが、今作では「僕は戦う」とこれからも生き抜いていくことを感じさせる台詞で終わったのが良かったです。もし続編があり、それに再びキラが登場することがあったとき、おそらくそのときは今作のように抜け殻のような状態で出てくることはないでしょう。そういう意味では、キラも十分に「明日」や「未来」を感じさせてくれるエンドでした。

◇レイ

 まさか最後の最後にあのようなラストを迎えるとは想像もしませんでした。

 レイが自分を「ラウ・ル・クルーゼだ」と言い出したり、キラが「君は君だ」と返したりするシーンは、実は最初はよく分かりませんでした。というのも、それまでのレイがあまりにも堂々としていたというか、自分というものをしっかり持っているようなキャラに見えていたので、クローンでありながらも、クローンという設定を考えれば持っていておかしくない「自分は○○にそっくりなだけの偽者だ」とかいうような考えを持っているとは考えもしなかったからなのですね。しかし、物心ついたときから自分がクローンだと知り、周りもそういう扱いをしていたとしたら(議長もひょっとしたら、特にクルーゼの死んだ後は彼を重ねていたかもしれませんし)、そういうふうに考えが固定されてもおかしくないんですよね。レイは自分で考えて自分で決めて動いていたけれど、どこか「自分」は置き去りにして考えていたのかもしれません。少なくとも彼に、「自分」を持っていれば自ずと何かを考えるときに併せて浮かんでくる「自分の未来」のビジョンはなかったと思うので。

 前述したように、レイの考える未来の中に「レイ自身」はいなかった。それは、いてはいけないというよりも、いる未来なんて考えられない、というほうが近いのではないかと思います(同じことを繰り返さないために前例は消去しなければ、というのもあったかもしれませんが)。自分はいないということが当然のことだった。レイにとって「未来」は存在するはずのないものだった。しかし、キラがどんな命にも明日はあるのだと言ったことで、あるはずがないと思いながらも心のどこかで願っていた「明日の自分」という希望が肯定され、その明日の可能性を消してはいけない、消したくないと思ってしまった。そんな気持ちがレイに引き金を引かせたのではないかと思いました。

 ステラにしろレイにしろ、「明日」というのがこの上なく重要なキーワードだったように思います。それはおそらく、二人だけでなく、DESTINYの世界の全ての人に言えることでもあるのでしょうけれど。

 レイの最期は、キラが連れて行くという選択肢もあったとは思いますが、命の残りが少ないことを考えると、どっちが良かったとは言えない気がします。キラと共に脱出して新たな道を進むこともできたし、それはそれでレイは幸せになれたかもしれない。でも、これはこれで良かったようにも思います。最後にレイがタリアを「お母さん」と言ったように、議長が父、タリアが母、レイが子供、というように家族に見立てたのがあると思うのですが、それってレイが渇望して、だけどどうしても手に入れられなかったものではないかと思うのですよね。父と母の愛情に包まれて家族三人で共に眠りにつく。それはそれでいいじゃないか、と思うのです。レイ、タリア、議長の三人は死という結末を迎えたけれど、本人たちにとってはこれはこれで幸せな結末だったと思います。

◇その他

・上記したステラの言葉の解釈ですが、私はあのように解釈しましたが、他の方のブログを見ていたら、他にもいろいろな解釈をされていました。やはり何通りもの解釈ができてしまうような難解な言葉だったようですね。それ自体は短いのですけど。とはいえ、この言葉で十分満足してしまった身としては、同じようにこの言葉に着目して重要視してくれた方がいるのは嬉しいですね。

・前回生き残ったもののまさか最終回で死なないよな、と密かに心配していたムウさんが、今度こそ最後まで生き残っていてくれてほっとしました。

・ホーク姉妹って何だかんだで仲良かったのかなぁ、と今週のルナマリアさんを見ていて思いました。何よりも引っかかっていたのはメイリンのことのようだったので。是非ともこの後、再会して欲しいものです。

・冒頭でも書いたとおり、終わりよりも続きを感じさせるエンドだったため、次回予告がないのが奇妙な感じでした。来週何事もなかったかのように放送しててもきっと驚かないと思う(笑)。

 

 毎週楽しみに見ていたものが終わってしまったかと思うと、何だか淋しい気がします。とはいえ、このアニメがあったからこそ出会えたものがあったことには素直に感謝したいと思います。ゲームのプレイ日記が書きたいがために始めたブログでしたが、そこからDESTINYの感想や考察を書いている他の方のブログに出会い、その見事な考察にそれまでの自分には見えていなかった点を教えられ、今まで以上に楽しくアニメを見れるようになりましたし(同時に粗も見えるようになってしまいましたけど……笑)、最終クールのみとはいえ、自分自身もこうして感想を書いてきました。毎週書くのは大変でしたけど、楽しかったです。そういうものを全部ひっくるめて、これまで制作されてきたスタッフの方々にはお疲れ様、そしてありがとうと言いたいですね。

 せっかくこうしてアニメの感想を書いてきたので、10月からも何か書きたいところですが、取り敢えずは興味のあるものを一通り見てから、考えたいと思います。

 

「一応出て行って、瞬殺されてくる?」/#49 レイ4

 かなり遅くなってしまいましたが、何とか最終回放送前に49話の感想を書くことができました。それでは早速……

 今回は初っ端から戦闘シーンです。SフリーダムとIジャスティスがかなり圧倒的に見えますが、何せ数が違うので、こういう戦闘もありかなと思いつつ見ておりました。両者の数が同じならそれなりに凝った戦闘シーンを期待するところですが、そうでない場合は、やはり少ないほうが多いほうを凌駕する、というほうが面白いですし(笑)。

 最終回の一話前、ということで大量に人が死ぬかもしれないというのがあったわけですが、今回はそういうことはなく(名前のないキャラは大量に死んでそうですけど……)、主要キャラはみんな生き残っていてくれたのでやれやれです。特にルナマリアさんはいつまで経っても死亡フラグが消えていない気がして仕方がないので、最終回まで気が抜けません。戦争で誰も死なないのはおかしいのだろうけど、誰も死んで欲しくないなぁ……。

◇イザークとディアッカ

 この二人の決断には、賛否両論あるでしょう。私は非常に満足しましたけど。

 キラやアスランほどクローズアップされることはありませんでしたが、要所要所に挿入されていた描写から、この二人が前作で成長を遂げたままの二人であることは明らかだったと思います。ただ命令に従うだけでなく、自分で考え自分が正しいと思ったことをする。軍人としては問題あるのかもしれませんが、人間としては大事なことだと思います。相変わらずなイザークとディアッカのやりとりには笑ってしまいましたが(特にディアッカの『一応出て行って瞬殺されてくる?』とか)、これでこそこの二人だ、という気もします。憎まれ口を叩きつつも力を貸してくれたイザークは、こうして見ていると、改めて全編通して一番成長したキャラなのではないかと思えます。次がディアッカ。目に見えて分かりやすく描かれているのもそう感じさせられる理由の一つとは思いますが。何だかんだで旧クルーゼ隊のメンバーは、普段はバラバラでもいざというときは一つという感じがして良いですね。これであと、グフ(イザーク)がジャスティス(アスラン)を殴り飛ばしていたら、更に面白かったでしょうけど(笑)。

◇ルナマリアとメイリン

 この二人の邂逅はどうなるのだろう、と思っておりましたが、戦場での再会となりました。何でメイリンはルナマリアさんがインパルスに乗っているのを知っているんだ、という疑問を見かけましたが、私は普通に知っていたものと思ってスルーしておりました。ほら、シンの搭乗機が変わるのが明らかになって、ある程度時間経ってから脱走だったわけですし。どうやって通信繋いだのかは、元ミネルバの管制担当だったので、通信コードくらい当然知っているものと……。

 それはさておき、未だ迷いの中にある姉と、自分がすべきことを見出した妹の邂逅は良かったですね。「これでいいのよね……?」と「何で戦うの!?」という台詞もまた……。こうして、ルナマリアさんの造反フラグが立っていっている気がします。造反は言い過ぎでも、やはり彼女にはまだ何らかの決断のときが待っていそうに思えます。

 ……しかし、メイリンの呼びかけによって静止したルナマリアさんにドムが突っ込んできたときはひやひやしました。ラクスたちに「攻撃するな」って言ってやれよ、とか言いたくなりますが、あの時点ではルナマリアさんははっきりと味方とは言えず、そうするとかつてのタリアさんのように、「味方と思って撃たれるよりは敵としたほうがリスクが少ない」ってことになってしまうわけで。取り敢えず、最後まで生き残って下さい、ルナマリアさん……。

◇ネオ(ムウ)とマリュー

 イザークとディアッカの物語も良かったですが、それ以上に良かったのがネオ(ムウ)の物語でしょうか。

 私としては、記憶が不完全なままマリューと新しい関係を築いていく、という展開でもいいかなー、と思っていたのですが(そういう意味ではこの人たちの物語はもう満足してました)、ちゃんと記憶復活イベントをやってくれました。思えば、緊急着艦のときからその伏線は張られていたのかもしれませんね。「あれ? 前にもこんなこと……」で記憶が戻るのはある意味王道と思いますし。

 とはいえ、前作と全く同じパターンに、顔をしかめた人もいるかと思います。が、私はやはり満足。というか、「だからどうした!?」という感じかな(笑)。たとえ前作と全く同じシーンでも、それでもいいじゃないですか。逆に、前作と同じ展開を迎えながらも、今度はちゃんと戻ってきた、というのがいいんですよ。マリューさんの幸せそうな顔を見られただけで、それだけで価値あるシーンですよ、これは(笑)。

◇レイとシン

 レイというキャラクターは、ここにきて私の中で非常に重要な意味を持つキャラクターになってきましたね。最初は背景も同然で(ひどい……笑)、ステラ返還の際に一旦好感度が上がっただけにその後の言動で急降下、しかし、その認識がラストに近づくにつれて再び変化。これほど重要なキャラはないな、と。

 以前の感想で、私は「議長は作中悪になるだろう」ということを書きましたが、ここにきてそれは間違っていたな、と思います。もしもレイがいなければ、そう考えたままだったでしょう。しかし、レイの存在がそれを否定します。議長は悪ではなく、彼もまた一つの正義なのだと。レイがただ盲目的に議長を信奉しているだけだったら、そうは思わなかったでしょう。が、作中での言動を見る限り、レイは自分で考え、自分で議長につくことを選んでいます。それも、答えがそれしか与えられなかったからではなく、その他の可能性も検討した上で、やはり議長の示す未来が一番だと答えを出したように見えます。一見悪者のようでありながらも、議長もレイも正義なのです。議長側もラクス側も自らの信じる正義のために戦っている……戦いというものは大概そんなものなのでしょうが、両者とも正義なんだよ、ということを示しながら戦っているアニメって珍しいのではないでしょうか。……それとも、私が知らなかったり忘れていたりするだけでしょうかね?

 ただ、レイの正義は感じていても、キラに対する感情は、端から見れば逆恨み以外の何者でもないですけどね。確かに彼らはキラを誕生させる代償として生まれたのかもしれない。でも、その罪はキラにはなく、どちらかといえば彼もまた被害者。アル・ダ・フラガのように本人が望んだのならともかく、キラはただの結果でしかないわけですから。しかし、レイの立場からすれば、それ以外に術がないのだろうなぁ、という気もします。アル・ダ・フラガもヒビキ博士も既に亡く、本人をよく知らない人から見ればキラは恵まれていて幸せな人にしか見えない。何かを憎まずにはいられないのなら、これほど格好の相手もいないわけで……。どっちも悲しいかもですね、これは。

 ラストの、レイとクルーゼがシンクロしたところは、EDとも被って良かったです。前作ラストで死んでしまっていたものの、今作でもその影響をところどころで覗かせていたクルーゼ。前作ではあんな形でしか終わらせられなかった彼との決着を、今度こそつけられるのか。その辺りは気になるところです。

 シンのほうも、一応の答えを出しました。一応、というのは、彼の場合ラスト一話でまだどんでん返しがありそうだからですが。シンの決断はレイへの同情からなのか友情からなのか、なんてことも思ったりはするのですが、何にしても根底に流れるものは同じなのですよね。以前アスランが言っていたとおり、願う先は同じ。ただ、その結末を手にするための手段が違うだけ。アニメとしては、この後議長側から離れる決断をしたほうが見栄えは良いと思いますが、今の立ち位置を貫くのもそれはそれでありだと思います。ただ、マユの携帯を見る描写が入っていたので、それがどちらに転ぶことになるのかまだ未知数ですが。やはり、ルナマリアさんとアスランが鍵となりそうです(予告で戦ってたし)。最後にイグナイテッドをBGMに発進するデスティニーとか見たい気はしますが、発進は今回あったのでもう無理かな? どこかで、ラストは前回のアスランとカガリのようにネオジェネシスを破壊したシンが、コアスプレンダーに乗ってルナマリアと脱出、という冗談混じりの予想を見ましたが、これはこれで面白いと思うなぁ。もしその場合は、やはりイグナイテッドで。何でこれにこだわるかといえば、西川さんがこの曲はシンのイメージだと語っていたからなのですが。

◇次回「最後の力」

 いよいよ次で最終回です。今回までで大体のキャラはそれぞれの物語の結末を迎えたと思いますが、シン、ルナマリア、タリア、議長の四人はまだ残っていると思うので、それがどうなるかが楽しみです(レイもまだ残ってそうですが、彼の場合はもうほとんど満足しているので)。

 最終回というのは大事です。それまでがいまいちな作品でも最終回が良ければ評価は一気に跳ね上がりますが、それまでが素晴らしくても最終回がいまいちだと拍子抜けしてしまいます。それを踏まえ、このDESTINYが素晴らしいアニメだった、となるための鍵はシンだと思います。私はこれまでの内容には概ね満足しています。しかし、シンの物語の結末如何では、それが覆ってしまうかもしれない。50話を駆け抜けて最後にシンがどんな答えを出すのか、それがこの物語の全てだと思います(これで開始早々にやられてその後出てこなかったどうしよう……笑)。とにもかくにもあと一話、期待を裏切られないことを祈りつつ、今日の放送を待ちたいと思います。取り敢えず、放送時間を間違えないようにしないと。

「俺は……クローンだからな」/#48 新世界へ4

 オープニング前のプチ総集編のような映像、前回が「ミーア」でさえなければもっと良かったのだろうな、と思います。最終決戦を前に今まで辿ってきた道を振り返るみたいな感じで。

◇レイとシン

 今週からバトルパートかと思っておりましたが意外とそうでもなく、あと二話で終われるのかが微妙に心配になりつつも、今回のレイとシンの会話はけっこう重要なものにも思えたり。

 正直言うと、最初見たときは、レイがシンへ駄目押しの洗脳をしているように見えました。少なからずシンに動揺が見られましたし、ルナマリアさんのこともあり、シンはまだどうなるか分からない部分がありますし。だからこそ、シンを望まない方向へ導いてしまうかもしれないルナマリアさんを排除した。そして、視聴者が呆気に取られてしまいそうなほどあっさりとカミングアウトされた「俺はクローンだから」という発言。これもシンを自分の側に繋ぎ止めておくためにバラしたのかな、と。

 しかし、二回目に見たときは、その後の流れを既に知っていたためか、全然違った印象を受けました。一回目のときから、クルーゼ関連の話にはレイの思いや願いが伝わってきていて、レイにはレイの正義があるんだよなぁ、と改めて思っていましたし。クルーゼの背負ったものや辿った道があったからこそ、レイは議長の示す道に未来を見出したのだろうな、とか(『未来』というより『救い』といったほうが近いかもしれませんが)。レイは議長が正しいと本当に信じているからこそ、彼の作る未来のためにあれだけ必死なわけで。

 彼の寿命が残り少ないという話を踏まえて、シンへ議長の正しさやその手足となって働くことを語っているのを見ていると、『洗脳』というよりむしろ『願い』のように思えてきました。自分が議長のために働けるのはあと少ししかないから、自分の代わりにシンは最後まで彼の力になってくれ、という。シンの『ドラマで死ぬ親父みたい』は正に的を射ていて、レイはシンに自分が死んだ後のことを託したんじゃないかな、と。そんなふうに考えていると、今までは利用する側とされる側にしか見えなかったレイとシンの関係が、また違ったものに見えてきます。何だかんだで、この二人はやっぱり友人なのかなぁ、なんて。自分がクローンだと明かしたのも、それを話せるだけの友情や信頼をシンに感じて、打算とかは何もなくてただ知っておいて欲しかっただけなのかも。

 しかし、クローンということを明かしてしまったため、レイの死亡が確実になってしまったような気がします。たとえ最終決戦に生き残っても、そう遠くない未来にレイには死が訪れるわけですから。議長は、デスティニー・プランよりも、レイが少しでも長く生きられる方法を模索しても良かったのでは、とちらりと思いましたが、技術的に無理なのでしょうかねぇ? クローンで寿命が短い云々の話を見ると、「スパイラル〜推理の絆〜」を思い出したりするわけですが、あっちとはえらい違いです。すっかり諦観しているレイと、自分以外の者に希望を与えるために前を向いて生きようとする歩……。せめてレイには、ステラのような安らかな死が訪れて欲しいものです。

◇その他

・デスティニー・プランの説明の映像には笑いました。何で議長とジブリールなんだよ、と。議長の作意というか悪意というかがひしひしと伝わってきたような……(笑)。

・エターナルを中心に集結する艦隊は見ていてけっこう壮観でした。

・今週はすっかり蔑ろにされていたルナマリアさん。来週以降どう関わってくるかが気になるところですが、その前に生き残れるかがかなり心配……。

・ラクスの「人が生きるためには夢とか希望とか未来とかが必要。それを奪われないために戦う」というような台詞には妙に納得させられる部分があります。それらのものを失くしたときって、ホントに生きることがどうでもよくなりますからね(遠い目)。やっぱり「生きることは戦い」なのでしょうかね。

◇次回「レイ」

 ミーアに続いて、レイも二週続けてみっちりやってもらえるみたいです(総集編じゃあないでしょうけど)。次回で彼の物語に決着がつくのかどうかは分かりませんが、今週のレイの話からどうなるのか楽しみです。

 最後の機体名はジャスティスだったわけですが、その前に付け加えられた言葉に、今週はレイに霞んで隠れていたシンの物語にも期待が。クルーゼ繋がりでレイはキラと絡む可能性のが高そうなので、そうするとシンの相手はアスランになるわけで、レイの物語の進行と同時に、シンのほうも進みそうです。それにはやはりルナマリアさんも絡んでくるのでは、と思っていますし。新赤服三人の物語は、本当に最後の最後に持ってこられてますね。

 しかし、次回予告の中のルナマリアさんが戦死しそうで怖いです。この子は死ぬよりも生きているほうが物語に良い影響を与えられそうな気がするのですが、どうなのでしょう。取り敢えず死なないで欲しいです。最後にシンと笑ってて欲しいんだけどなぁ。

「忘れないわ……ミーアさん……決して」/#47 ミーア4

機動戦士ガンダム SEED DESTINY スーツ CD 8 ラクスクライン×ミーアキャンベル

 

 

 


 全体の7、8割がミーア版の総集編であり、やはり時期が時期だけに非難の声もちらほらと見かけましたが、個人的には良い出来だったのではないかと思います。

◇ミーアの話

 彼女の心情をこんなふうに一まとめにして語らなくても、少しずつ出していけばよかったのでは、という意見を見かけましたが、私は今回のような形で良かったと思います。こうして一気に語られたからこそ、ミーアという女の子の抱いていた思いが伝わってきたように思いますから。

 最初の頃の純粋な思い、だけどそれがいつしか、ラクスという看板を背負っていても何かをしているのは自分自身であるという思いを抱き始め、そして終盤の葛藤。今まで特に語られずにきて、ここでようやくそれらの映像を流しながらそれらが明かされることで、より彼女の思いに納得できるような気がするので。前半の、自分は偽りでラクスを演じていているだけでも思いは本物だ、というあたりも良いですが、後半のミーア自身も肯定と否定を繰り返して何が正しいのかに揺れ始めたあたりは非常に人間くさいというか……とにかく全体を通して、一番普通で等身大のキャラクターだったのかな、と思います。

 作中、アスランが「最初に会ったときにやめさせればよかった」みたいなことを言っていましたが、キラが返したように、その時点ではどちらが良かったのかは分からなかったと思います。確かに彼女はラクスを演じることで多大な影響力を発生させ、結果それが時には間違った方向に向いてしまったこともあったかもしれない。だけど、最初のユニウス7のときプラントの市民を抑えたのは間違いなく彼女なのですから。もしあのときミーアが偽者であることが明かされてしまっていたら、そこで戦端が開かれていたかもしれない。結局戦争は始まってしまいましたが、そのことだけははっきりと認められる彼女の功績です。

 ミーアの死についてはいろいろ意見があるようですが、私はやはりミーアはちゃんと救われたエンドを迎えることができたのではないかと思います。これは、作中での本物−偽者といった話とは少し離れた考え方ですけど(レイが「本物なら全て正しくて、偽物は悪だと……」というようなことを言っていたことからも、ミーアはそのあたりの役割を担うキャラだと思うので)、そういうのとは別に、先週も少し書いた、憧れの人だったラクスに認められたこと、というのがそうではないかと。『憧れ』・『尊敬』などいろいろ言葉はありますが、そういった感情を抱いていた相手に自分のことを認めてもらえるというのは、凄く嬉しいことだと思うのですよね。しかもミーアの場合、その死に涙してもらい(ラクスが泣いたのって、父親が死んだとき以来の気がしますし)、「忘れないわ……決して」というようなことまで言ってもらえて、これってそういう意味では最上の展開なのではないかなぁ、と。まあ、ミーア自身は既に死んでしまっているので、そういうことは自分では分からないんですけど。でも、一視聴者の視点で見ると、そのあたりが十分、救いエンドになっていたんじゃないかと思うのです。

 もうちょっと本編に沿って考えた場合、今週のミーアの役割として、ラクスと議長の架け橋という面もあったのかなぁ、と思います。架け橋といっても、それは最終対決へのものなんですけどね。こうして間にミーアのエピソードを挟むことで、ようやく両雄が並び立ったみたいな感じを受けたので。それまではお互いを意識しつつも個々に立っていた二人の間に、ようやく一本の糸が繋がった、みたいな。といっても、それはラクスがミーアのことで議長に憎しみを抱くとか、そういうものではなくて……そういうのではない根本的な何かが繋がったという……うまく言えませんが。

 今回の話を最初見たとき、話としては良いけど、もう少し(1、2話)早くやっていたほうが良かったのではないかな、と思いましたが、↑のようなことを考えると、今このときでもタイミングとしては合っているのかな、とも思いました。あまり早くに両者のトップの対決が確立してしまうと、その後の展開が長引いた場合、ぐだぐだになってしまうかもしれないので。でも残り3話……ううむ、結局どっちが良かったのだろう。取り敢えず、その3話で見事な帰結を迎えることができれば、このタイミングでばっちりだったということになるのでしょうか。

◇議長の話

 ミーアの話も良かったと思いましたが、それにも増して後半の展開は秀逸だったと思います。議長の演説に合わせてそれを聞く人々の映像が流れ、そしてデスティニープランへと話が及ぶあたりは、音楽の効果も加わってかなり緊迫感がありました(このときの音楽はホント素晴らしかったと思います)。

 ザフトの面々も、コニールを代表とする地球の人々も、議長の前半の話(ロゴス云々)については肯定的な表情で聞いていたものの、後半の「最大の敵は己の無知や欲望だ」みたいなところでそれが一変し、動揺が走ったあたりが、個人的にはかなり良かったです。こうして今まで信じていたもの(といっていいのかはちょっと分かりませんが)がひっくり返ったとき、人々はどうするのか、というのが来週以降の展開を楽しみにしてくれます。

 ザフト軍としては、イザーク・ディアッカがどうなるのかも気になりますが、それ以上にタリアさんの「ギルバート……!」の呟きが気になるところです。これはやはり、議長の物語の帰結に彼女が関わってくることを暗示しているのでしょうか。というか、是非ともそうして欲しいです。それは同時にタリアさんの物語がどういった決着をつけるのかにも繋がってくると思いますし。

 ラストの、シン→アスラン→レイ→キラ→ラクス→議長、という顔のアップの流れは、これからの対決を表すと同時に、エンディングの「君は僕に似ている」の部分も表しているようで、意味深でもあり期待の高まりを示すようでもあり、という感じでした。次回以降、本格的にぶつかっていくことになると思うので、それらがどうなるかが楽しみです。

◇次回「新世界へ」

 「その運命(さだめ)、貫け、デスティニー!」

 実は一回目見たときは聞き流してたのですが、二度目に見たときこれに気づいてけっこうびっくり……そして期待が高まりました。残り話数わずかですが、とうとうシンの物語の最終章が始まるのかな、と。個人的にはもう一度カガリと絡んで欲しいですけど、彼女は宇宙には来ていないので、何か絡みがあるのならアスランかキラが妥当なところでしょうか。どっちでもけっこう面白いとは思いますけどね。アスランは今までの積み重ねがありますし、キラの場合は二度目の直接邂逅というのが(お互いやっぱり以前オーブで会った人が相手だ、というのがないと思うので)気になるところなので。何にしても、巷で言われているような死とか精神崩壊ではなく、幸せなエンドを彼にも迎えて欲しいと思います。

 

「だから出会えるのでしょう、他人と……そして、自分に」/#46 真実の歌

 
 アスランは生身で銃持ってるときが一番輝いている気がする……!
 
 そんな感じの46話でした(笑)。
 一人で銃を構えて大立ち回りしているアスランを見ながら、Iジャスティスを駆ってシンと戦っていたときより、今回のほうがよっぽどアスラン復活を感じさせる活躍だと思いました。やはり白兵戦ではアスラン>キラですね。
 
 
◇今週のルナマリアさん
 
 今回はミーアがメインの話だったため、ミネルバ組の出番は冒頭少しだけだったわけですが、赤服三人組の間に入った亀裂がどんどん大きくなっているのを感じます。
 というか、ルナマリアさん、シンに何か話したいことがあったようですが、結局「気にしないで」という言葉で終わらせてしまいました。実際はもっと何か言いたいことがあったのだろうな、と個人的には思うわけですが、やはりレイの存在を気にしてか言い出せずという感じで。
 何かもう、本能的にというか今までの経験からというか、レイがいる前では迂闊な話題は出せないと悟っているようです。シンにどうしても話したいことがある場合、レイのいない場所を探さなければならないわけですが、当のシンがレイにべったりという、どうにもうまくいかない状況です。
 これが吉と出るのか凶と出るのか、はたまたそれが叶ったときにミネルバ組に動きが出てくるのか……残り話数少ないですが、ルナマリアさんには是非とも頑張って欲しいところです。これからのシンがどうなるかに、やはり彼女は重要な役割を果たすのではないかと思っているので。
 
 
◇架け橋
 
 その頃AAでは、アスランがようやくシンのことをキラに語っておりました。
 アスランには「まさかキラが負けるとは思っていなかった」と言われ、キラには「敵かどうか分からなかったし、逃げるのが優先と思ってたから」と本気で(あるいは殺す気で)戦っていたら負けなかったみたいなことを言われてるシンが何とも可哀想ですが(笑)、これでようやくキラもシンを今まで以上に意識することになったのかな、という感じです。今までは、シンが一方的にキラに対抗意識やら恨みやらを持っていただけでしたからね。でも、未だにキラの中で「オーブで出会った少年=シン」というのはないのだろうなと思いますが。
 
 シンという名前が出たのこそ今回が初めてですが、何かにつけてアスランがシンを思い出したり語ったりしてくれるのを見ていると、シンの未来が明るいものに思えてきます。ちゃんと最終回までには何か大きなイベント(それも暗いものではなく、成長に繋がるようなもの)が彼に用意されているのだろうな、と。
 同時に、こうして双方の立場を知り、思いを馳せることのできるアスランの物語も、決して無駄ではなかったと思えます。端から見ればうだうだ迷ってあちこちふらふらして、という「何をやっているんだ、こいつは」と思われかねないのが脱走に至るまでのアスランでしたが、そうした回り道こそが、双方を繋ぐ架け橋となるのかなと思います。
 
 
◇Wデート→銃撃戦
 
 息抜きは大事だと思いますが、アスランの心配も分からないでもない気がします。おそらく面が割れていないであろうキラやメイリンはともかく、ラクスはもうちょっと変装していったほうがいいような……。せめてオープン・カーはやめといたほうがよかったのでは、と、まんまと発見されている四人を見て思いました。
 それはさておき。
 何だかんだでラクスとメイリンの女の子二人は楽しそうにお買い物してました。何かもうすっかり打ち解けてる感じの二人が良いです。AA内でも親しそうに喋ってましたし。衣装チェンジの場面も、キラの反応の薄さに不満そうなラクスが面白かったです。というか、やっぱりラクスも女の子なんだよなぁ、と思ったり。
 
 で、そんなところへミーアのハロが現れるわけですが……いやもう、アスランにご苦労様(あるいはご愁傷様)と声をかけてあげたいくらいです(笑)。事前に怪しい人影に気づいたのがそもそも彼だけですし、自分一人で出向くのが一番リスクが少ないだろうと考えてそうしようとすれば、ラクスも行くと言い出すし。
 根拠もなく「大丈夫だよ」を繰り返すキラには、テレビの前で笑ってました。というか、「罠だと分かってるし、みんないるし」というようなことを言っていたわけですが、「戦力になるのは俺しかいないじゃないか!」というアスランの心の叫びが聞こえたような気が……(笑)。
 ラクスは元アイドルだし、今までのことを考えても戦えるとは思えません。
 メイリンは一応軍人ですが、アスランたちの頃に比べれば質が劣っていると思われる時代(一応は戦争が終結した後の世代ですから)の緑服&CIC担当なので、その辺のチンピラならともかく、プロ相手にどこまで通用するのか、という不安が残ります。姉のルナマリアさんがあまり銃が得意でなさそう、というのもありますし。
 キラに関しては……MSの操縦ならトップレベルの実力を持っていると思いますが、白兵戦では素人に近いのではないかと思います。SEEDのときにはサイ(ナチュラル)を捻りあげていたときがあるにはありましたが、後の対クルーゼ戦のときは、銃のセーフティ外し忘れてたなんてこともありましたし。そもそもキラって元学生で、未だにちゃんとした訓練って受けてないんじゃないかとも思いますし。
 こう書いて並べてみると……やはり不安の残るメンバーです。S・RPGで、あまり使わないキャラのレベル上げるためにフリーバトルに行くようなパーティー編成です……。せめて先にネオ(ムウ)と合流してから行ったほうが良かったかもしれません。
 そして、こういうメンバーで行った結果、冒頭で書いたようなことになったわけですがね(笑)。アスランが暗殺者を次々と撃破する中、ラクスとミーアの側にいる以外、役に立ってるのか立ってないのか分からない二人……いや、ここは二人がこうしてラクスたちを守っているからこそ、アスランはああも自由に動けたのだと考えておくべきでしょうか? そういえば、あの手榴弾落としたのって、キラとメイリンのどっちだったんだろうなぁ……。ラストでサラを撃ったのは、間違いなくアスランだと思いますが(そもそもキラは引き金を引いたのかすら微妙だし)。
 
 
◇ラクスとミーア
 
 さて、おそらく今回のメインと思われるのが、このラクスとミーアの対峙ですね。互いの存在を知りつつも出会うことのなかった二人が、初めて真正面から言葉を交わします。
 
 今までのことを思い出しながら「わたしがラクスよ!」と叫ぶミーアを見ながら、確かに彼女は偽者だったけれど、彼女のしてきたことまで否定することはないのだよなぁ、とふと思いました。他人の名前を騙ることは、決して良いこととはいえないけれど、彼女の行動で救われた人だってきっといるのでしょうから。
 少なくとも、ユニウス7落下のときは、怒りと憎しみに突き動かされそうになっていた市民を彼女は救ったのだと思います。あの放送は議長が仕向けたものではありますが、平和を望む気持ちは彼女自身のものだったと思いますし。途中、だんだんと慢心していきましたが、最初に「自分にできることをしたい」とアスランに語った気持ちは決して嘘ではないでしょうから。
 
 欲しいのなら名前も姿もあげる、と言い切ってしまえるラクスは改めて凄いなぁと思いました。大事なのは外見ではなく中身だと言っているように感じましたね。いや、それよりも、自分は自分だと胸を張って言えることが一番大事なのでしょうか?
 どれだけ姿を真似ても自分ではない誰かになることはできない。厳しいけれど、そのとおりだと思います。せめて近づくことはできるかもしれませんが。
 
 「わたくしたちは誰も、自分以外の何にもなれないのです。
 でも、だから、あなたもわたくしもいるのでしょう、此処に。
 だから、出会えるのでしょう、他人と……そして、自分に」
 
 この台詞を聞きながら、ふと「蒼穹のファフナー」を思い出しました。自分と自分でない誰かだからこそ、此処にいることができて、そして話をすることができる。どちらも「対話」というものを大切にしている物語だと思うので、余計にそれが重なって聞こえてしまったのかもしれませんが。難しいことだけど、今回のラクスの台詞のような考え方はけっこう好きです。
 
 結局ミーアは、ラクスを庇って撃たれるという最期を迎えてしまいました。ネタバレを見ていたことと、完全に敵が沈黙したとは限らないのに広いところでのんびりやっている(ように見えた)五人に、何となく予想しつつ見ておりましたが、見事予想どおりの展開となりましたね。アニメなのでこういうお約束な展開でも私は全然文句はありませんが。
 
 でも、死という結末になってしまったわけですが、ミーアはちゃんと救われていたのかな、と思います。ミーアの写真を見てのラクスの言葉は、ミーアにとっては凄く嬉しい言葉だったんじゃないかな、と。
 自分がラクスだ、と言いつつも、やっぱりミーアの中にラクスへの憧れは存在し続けていたと思いますし。でも何よりも、それがミーア・キャンベルという人物に向けられた言葉だったというのが大きいと思います。自分は必要じゃないからとラクスを演じつつも、本当は自分を必要として欲しかった彼女。ラクス・クラインとしてではなくミーア・キャンベルとして、ミーア自身を見てミーア自身に掛けられた言葉、それこそがミーアが一番欲しかったものだと思います。「あなたの夢はあなたのものです。それを歌って下さい、自分のために。夢を他人に使われてはいけません」という言葉も、ミーア自身を認めてくれたからこその言葉と考えることもできると思いますし。最後の最後だったけど、自分のことを認めてくれる人がいて、そして自分の死に涙してくれる人がいる。だから、やはりミーアにはちゃんと救いがあったのだと思います。
 
 
 余談ですが……その最後の場面でみんなが涙する中、一人だけ泣いていないキラを見て、これは叩かれるまではいかなくとも絶対つっこまれるだろうなぁ、と思っていたら、案の定よく見に行く掲示板でつっこまれていたわけですが(笑)、それを見ながらふと、涙について考えていました。
 平たくいえば、このときのキラに泣くほどの思い入れがあったのかな、ということなのですが……。アスランの場合は、一番ミーアの事情を知っているわけで、脱走時も今回も何とか助けようとしていたわけですから、たぶんこのメンバーの中で一番思い入れがあったのは間違いないと思うので、涙するのはごく自然な流れだと思います。回想シーンの思い出がもうちょっと良いものがなかったのかとは思いましたけども。ラクスの場合も、自分の偽者として気に掛けていたでしょうし、今回も進んで会いに来たり、言葉を交し合ったりと、やはり特別な存在ではあったと思います。メイリンの場合は、今までの性格を考えると、ある程度の事情を把握した上で目の前でこんなことが起きれば泣くのはそれほど不自然ではないかな、と。で、キラですが……ミーアの死に対する衝撃は、みんなと同じだと思います。ただ、この時点のキラに、その衝撃が驚きや怒りややるせなさではなく悲しみに転じるほどの思い入れはないんじゃないかな、と。こういう書き方するとキラがひどく冷たい人間みたいですが、実際に、ある程度の事情は把握しつつもそれほど親しいわけでもなくむしろ初めて顔合わせた人間が目の前で死んだからって泣くかというと、けっこう微妙な気がします。泣く人もいれば、泣くより先に呆然とする人もいるでしょうし……。まあ、そんな状況に置かれたことはないので、本当のところはどうなのかなんて分かりませんけどね。
 そもそも、今回泣いてない自分がこんなことを考えているのも何かおかしな話かもしれませんが……。というか、私が泣けないのは母がすぐ近くにいる状態で見ているせいじゃないかとふと思ったりしたのですが……やはりそっちに気がいってしまう部分はあるので。記憶にある中で唯一泣いたのが「残る命 散る命」の回なのですが、あのときは一人きりで見ていたのですよね……。
 
◇その他
 
・前半でミーアに語りかけるマネージャーを見ながら、「うわぁ、暗殺を唆してるよ……」とそのあからさまなやり口に苦笑しておりました。
 
・持ち主と製作者を見分け、宇宙を飛び、暗殺者の存在に気づく……上でアスランの銃の腕前の素晴らしさを書きましたが、何より凄いのは幼年学校時代にこんな鳥を作ったことかもしれません……。
 
・ネオ(ムウ)が大胆発言しております。果たしてあの後、彼らは本当に風呂に入ったのか、それとも……というあたりがちょっと気になります。そして、呼び出された彼が不機嫌だったのは、ちょうどいいところで呼び出されたからなのか、相変わらずキラに「ムウさん」と呼ばれ続けているからなのか……。
 
 
◇次回「ミーア」
 
 ミーア視点の総集編じゃないか、という疑惑が濃厚な感じですが……もしそうだったとしても、前回のように新作カット一切ない、ということは取り敢えずなさそうですかね。
 でもまあ、前半はそんな感じで、後半はまた別の話、という可能性のほうが高いかな? しかし、二話に渡ってやってもらえるとは、何気にミーアも優遇されてます。
 

「ありがとう、ジブリール……そして、さようならだ」/#45 変革の序曲

 
 今週からまたオープニング映像が少し変わっておりました。
 実は最初に見たのが、六時を過ぎた頃、母がニュースにするためチャンネルを変えていた瞬間で、それがまたちょうどアカツキをバックにしたネオ(ムウ)だったため、かなり驚きました。というか、見間違いではないかという疑いもちらっと脳裏を過ぎりましたよ。
 
 そんな予備知識の下でビデオに録った今週のDESTINYを見始めたため、冒頭のミーティアが変わっていたこともあり(今週からじゃないかもしれませんが……)、ひょっとしてタイトルバックも変わってたりして、と少し期待を抱きましたが、そのままでした……。
 
 が、よく考えてみれば、今まで作中でデスティニーのかっこいい発進シーンというものは未だにないわけで……もし変更があるなら、それがある週かその次の週が相応しいか、と思い、納得。
 いつになるかは分かりませんが、最終回までには「vestige」のSフリーダムや「焔の扉」のアカツキのような、というかそれすらも上回る発進シーンがデスティニーにもあると信じていますので。そのときにでも、タイトルバックが変わってくれたら嬉しいですね。といってもデスティニー単体とかじゃなくて、Sフリーダムと背中合わせとか、Iジャスティスも加えてとか、そんなのだったら個人的には嬉しいです。
 でもそれだと、下手したら一週だけとかになりそうかな(笑)。
 
 で、上にも書いたように、今まではアカツキをバックにしたカガリがいた位置に、ネオ(ムウ)が入ってきました。どうやら本格的に、アカツキはネオに譲渡(もしくは貸出)されるようです。本編でもその話出てましたしね。
 
 オープニングやエンディングの映像が途中で差し替えられるというのは見ていて楽しいので嬉しいですね。特にストーリーの進行によってそれに合わせたものに変えられるというのは。これで二回目なので、三回目にも期待したいところです。もうないかもしれませんけど。
 
 
◇議長とジブリール
 
 さて、今回でとうとうザフト対ロゴスの決着がつきました。
 
 ジブリールの思い切りは、悪役としてはいっそ清々しいくらいかもしれないと思ったり。何というか、引き際を心得てる人ですよね。全体的に見れば悪足掻きしてるんですけど、一つ一つで見るとそう感じます。あの素早く今のことに見切りをつけて次へ移れる決断力があるからこそ、ここまで生き延びてきたのだな、と。さすがに今回は、間に合いませんでしたけどね。
 
 彼の最期はなかなか悲惨なものでした。サイクロプスなどのときのような人体が膨らんで破裂するのとどっちがグロいのだろうと思いつつ見てましたが、今までの彼の行ってきたことを考えれば当然の報いとも言えるかもしれません。
 しかし、ジブリールと一緒にいた軍人のお偉いさんが、ジブリールの言動にいちいちちらりと視線を向けるのが妙に気になっていたのですが(単純に考えると何か腹に一物ありそうな感じだったので)、特にそういうこともなく終わりました。目つきが悪かっただけで、感嘆の眼差しだったりしたのでしょうか、まさか。
 
 
 今回の議長は完全に勝利者、という感じでしたね。
 
 オープニング前の、停戦を呼びかけるという提案をした他の議員に、「相手は国家じゃなくてテロリストなのにそんなことができるか」というようなことを言った議長を見て、彼が何故ロゴスを暴露したのかが分かった気がしました。彼はおそらく、この状況を狙っていたのだろうな、と。
 
 議長は基本的に最初は話し合いを持ちかける方向で動いていました。SEEDのときのように、ロゴスでもブルーコスモスでもなく地球連合としての攻撃がプラントに向いたのなら……それこそ停戦を呼びかけることを第一としなければならなかったでしょう。議長は世間に支持されるように動いているわけですから。
 しかし、ロゴスというテロリスト団体のしたことなら、その必要はない。相手が国家だったとしても、あれだけの攻撃をされたのなら問答無用で排除しても世論は味方しそうですが、相手がテロリストならより非難は少ないでしょう。むしろ、当然ということになると思います。
 人類共通の敵を明示すると共に、いざ相手を倒すときに面倒な手順を省略できるようにするため、それが議長の考えだったのかな、と思いました。
 
 又、途中、ミネルバの戦闘の状況を包み隠さず流せ、という議長を見ながら、たぶん彼はどっちに状況が転んでも良いのだろうなぁ、と思っておりました。
 ミネルバが見事レクイエムを撃破すれば、それはそれでよし。彼らの勝利はプラント市民を勇気付けるでしょうし、ヒーローとして印象付けることもできます。
 逆に彼らが撃墜されたとしても、それはそれでよかったのでしょう。そうして絶望の底に叩き落された人々は、容易に議長のプランに乗るでしょうから。他にどうする手段も浮かばないときに素晴らしいと思えるものを提示されたら、それに飛びつきますからね。
 
 今回のタイトルに使った「ありがとう、ジブリール……そして、さようならだ」という議長の台詞は、上にも書いたとおり、彼の完全な勝利を感じさせました。そして同時に、ジブリールもまた議長の駒の一つでしかなかったことを。
 これで、議長にとっての敵は残り一つになりました。唯一手駒にならなかった存在、AA、そして、オーブ。
 間にジブリールやロゴスという存在がなくなった今、彼らがどうぶつかっていくのか楽しみです。
 
 
◇レイとルナマリア
 
 最初の頃の見る影もなく、レイとルナマリアさんの間に亀裂が走っております。ルナマリアさんはレイの「おまえは邪魔だ」という台詞を気にしているのでしょうし、レイもシンを都合のいい駒でなくしてしまうかもしれない彼女の存在を気にしているように思えます。単純にシンを取り合っているようにも見えますが(笑)。
 
 今回の戦闘は楽しめました。何と言うか、先の読めない感じ、ですかね。特にルナマリアさんの生死がどうなるかはかなりはらはらしながら見守っておりました。
 
 ルナマリアさんが本体を叩く、というような作戦には、彼女で大丈夫なのかと心配になりましたが、まるで今までが嘘のように攻撃を当てている彼女がいました。その実力をオーブ戦のときに出してくれていれば……!と誰もが思ったことでしょう。彼女自身が言っていたとおり、あのとき彼女が討てていれば、レクイエムが撃たれることはなかったのですから(でもそれだと話の展開に問題が発生しますけどね)。
 思えば、ルナマリアさんが活躍した回というのは、全て戦闘前にシンと二人きりのシーンがあったような気がします。まさか、彼の「守るから」という言葉が彼女の力を最大限に発揮する鍵なのでしょうか……?
 
 宇宙戦は初のレジェンドは、やっぱり初のドラグーンの効果もあってか、かなり生き生きしているように見えました。地上では使えなかった鬱憤を晴らしているかのような。デストロイすらあっさり撃破していくのは凄かったですね。単にデストロイが回を増すごとに小物化(というか雑魚化?)しているせいもあるかもしれませんが。逆にミネルバのタンホイザーすら防いで(反射して?)いた機体(名前忘れた)のほうがよっぽど活躍していましたからね。
 
 ようやくレクイエムを発射する場所に辿り着いたルナマリアさんですが、その裏ではジブリールが「100%じゃなくてもいいから撃て!」とか「この辺りの敵だけでもいいからやっつけろ!」とか言っていたので、実にはらはらしながら見ていました。何かもう、今にも発射されそうな気配を漂わせてましたし。彼女にはカガリやラクスのような、たぶん死なないだろうなぁ、という確信がないばかりか、死亡フラグが立ちまくっているような気がするので……。いつ死んでも驚かないけど、できれば最終回まで生き残って欲しいです。
 というか、このかなり危険な状況を見ながら、レイがルナマリアさんにこの役割を振ったのは、まさかここで彼女もろとも始末するつもりだからじゃ……と疑ってしまいました。何とかそんなことにはならず、彼女は無事任務を成功させることができたわけですが……もしそうならなかったらまさにそうした企みが裏にあったのではと思ってしまったところです。
 帰還した彼女がシンと抱き合ったとき、後ろで驚いていたヴィーノに、彼は彼女のことが好きだったのかな、と思ってみたり。
 
 
◇その頃オーブでは
 
 もはやラクスすら公認の勢いで(笑)キラとアスランが会話してたりしたわけですが、アスランの台詞には希望を抱かせられますね。
 キラの「夢」の話を聞きながら、「同じなんだ」というアスランの脳裏に浮かぶシン。巷では「精神崩壊する」とか「死ぬ」とか言われてたりもして(ネタバレじゃなくてあくまで意見ですが)、先行き明るくなさそうな彼ですが、その台詞と共に思い浮かべられるということは、やはり最後の最後には彼にも何か最高の物語が待っているようで。冒頭でも書いたデスティニーの最高の発進シーンの来る日がますます楽しみになります。オーブ組は個々の物語はほぼ決着がついていると思うので、残るはミネルバ組がどうなるかですからね。最後の最後まで引っ張られたシンの物語がどういう結末を迎えるのか、非常に楽しみです。
 
 二人の会話の中では、再びデスティニー・プランの話題が出たわけですが、今回もまたエクステンデッドの映像が挿入されたことで、先週の考えはやはり正しかったのかな、と思いつつ、それでもある意味彼らは幸せではあったよな、と仲良かった頃の三人を思い出して思ってしまう自分もいたり。
 今までデスティニー・プランのことをどちらかというと否定的に書いてきましたが、私自身は別にそんなに悪いものとは思ってないのですよね。というか、むしろそれも一つの道としてはありかな、と思います。
 キラやアスランが語っているように、恒久的な平和の代償に自由が失われてしまう、という側面はありますが、役割を決められて生きることが苦にならないのなら、それはそれでありだと思うのです。楽ですしね、誰かに進む道を決めてもらって生きるというのは。それに、未だに内定一つも持っておらず、大学卒業してからの自分が何をしているのかも見えない状況である身にとっては、そうして決めてもらえるというのは凄く魅力的にも見えるんです(じゃあ遊んでないでそれだけに集中しろよ、というつっこみはなしで……)。最初から全てが決まっていれば、何がしたくて何がしたくないとかいうことで悩むことはないし、作中のステラたちのように、喜びが全くないわけでもない。たとえそれが作られたものだったとしても。
 ただ、このDESTINYはあくまでアニメなので、そういう意味では私は反デスティニー・プランのラクスたちを応援します。せめてアニメでは、そうした自由な生き方を見たいと思うので。
 
 
◇その他
 
・カガリの演説はなかなか良かったです。しかし、指輪を外し、メイリンに「頼む」と告げたカガリ……アスカガがこれからどうなるのかが気になります。とは言っても、私はアスカガでもアスメイでもどっちでもいいと思っておりますが。もしアスランとカガリの別れが悲惨なものだったなら反対しますが、それぞれが自分の道を歩んでいく上でそれを選んだのなら、それはそれでありだと思いますので。
 
・メイリンも宇宙へ行くようですが、ツインテールに戻ってしまったのが残念です……下ろしてるほうが可愛いよ、メイリン! しかし、ザフトの軍服はともかく、あの帽子はどこから調達したのかが気になります。
 
・今週もジュール隊が生き残ったのにはホッとしました。ディアッカがイザークをかばって死ぬとかいう話見たので……。戦闘に出るたび死亡が囁かれてそうです、この二人。
 
・ユウナ、ジブリールと今作品におけるお笑い担当(?)が次々と消えていく中、アーサーはまだ健在です。かれの素っ頓狂な叫び声を聞くたびに何故か安心する自分がいます(笑)。
 
 
◇次回「真実の歌」
 
 ミーアの物語が結末を迎えそうです。それはそれで楽しみですが、ラクス・キラ・アスラン・メイリンのWデート(?)も楽しみだったり。
 最後の「悲しき涙、忘れるな、ハロ!」には吹き出してしまいました(笑)。一体どの機体もしくは艦の名前が来るかな、と思っていたら、ハロかよ!みたいな。 
 

機動戦士ガンダムSEED DESTINY〈2〉さまよう眸 


機動戦士ガンダムSEED DESTINY〈1〉怒れる瞳

「本物なら全て正しくて、偽物なら悪だと思うから……」/#44 二人のラクス

 
 予想以上に急ピッチで進んだ「ガンダムSEED DESTINY」44話。早速感想にいきたいと思います。
 
 
◇ラクスの演説
 
 Aパート丸々使ってラクスに語らせるのかと思いきや、意外にもオープニング前でほとんど終わってしまいました。この後の部分が重要なんじゃないのか!?と思ってしまいそうですが、その後の赤服三人の会話で納得しました。
 どっちが本物でどっちが偽物なのか。シンやルナマリアに限らず、他のミネルバクルーもその他の民衆もそれを問題にしていましたが、実は大事なのはそこではない。そのことを対極に位置していそうなレイに語らせるという展開には唸らせられました。
 
 「本物なら全て正しくて、偽物は悪だと思うから……」
 「オレはそれはどうでもいい。議長は正しい。オレはそれでいい」
 
 バックにクルーゼの映像が流れているのが何とも切ないですが(上の台詞のように考えるから、クルーゼはああなってしまったのだと言っているようで……)、レイの言ったこの言葉こそが、ラクスの意図したところではないかと思います。おそらく、大事だったのは「何を喋るか」ではなく、「それを聞いてどう判断するか」。ラクスがしようとしたのは議長を告発することではなく、議長の言葉を妄信している世界に改めて疑問を投げかけること。こっちが本物のラクスだからこっちの言っていることが正しい、そんなふうに考えてしまうのではなく、自分はこう思うからこうする、というように選んでもらうために。
 
 無論、そうして選択を各自に委ねた以上、相反する意見を持つ者が立ち塞がる可能性も考えているでしょう。それでも、ラクスはラクスの正しいと思うことをする。相手は相手の正しいと思うことをする。それぞれの正義がぶつかった結果がどうなるかは、ぶつかったときに分かることなわけで。
 
 
◇議長の真意は……?
 
 遂にレクイエムが撃たれてしまったわけですが、これは議長にとっては予定通りのことだったのか、それとも想定外のことだったのか。レクイエムが撃たれた瞬間の議長の表情は、本当に驚いているように見えました。しかし、単純にそう考えることはできないような描写も挟まれています。
 
 一つは、顔色を変えて怒りを露にする議長の顔のアップの前に挿入された拳を握り締めるカット。これは単純に考えるのならば、後のシンがやっているのと同じように、怒りや悔しさによるものと思われます。しかし、拳を握り締める、という行為から読み取れる感情にはもう一つあり、それはガッツポーズ、すなわち喜びです。
 議長は怒りを露にする直前、ちらりと横の軍人を見て自分を見ていないことを確認してから拳を握り締め、声を荒げて注意を引き付け、自分はジブリールのこの行為に憤っているんだぞ、ということをアピール(←あくまで私の主観です)します。この一連の流れを見たときに、プラントを攻撃されることも議長の計画通りだったのでは、と思ってしまうのです。
 
 もう一つは、ラストに挿入された、満足げな表情を浮かべる議長です。満足そう、というだけで、多少の狂い(本物のラクスの登場)を除いては、議長の計画は順調だということを表しているように思えます。
 
 これらのことから、レクイエムの攻撃は議長の計画に何ら支障をきたさないものどころか、このことすらも議長の仕組んだことであるように思われます。とはいえ、撃たれた瞬間の驚きの顔も本物のように見えるので、絶対にそうだと言い切れないものはありますが……。
 
 
◇デスティニープラン
 
 レクイエムによってプラントが撃たれたことで、AA内にも深刻な気配が漂っております。それと同時に、ラクスによって議長の真意が明かされます(あくまで推測ではありますが)。遺伝子によって全てが決められる世界、という大方の予想どおりの展開になったわけですが、それを聞いたネオの脳裏に過ぎったエクステンデッドたちを見て、ちょっと思ったことがあるので書きます。
 
 エクステンデッドというか、ステラたち連合三人組については、そのあまりに呆気ない退場から、扱いがひどいのでは、というような意見を見たことがあります。確かに、彼らが出てきたことで何か物語に影響を与えたのか、彼らの存在は物語に必要だったのか、そんなふうに思えてしまう部分はあるでしょう。しかし、今回のこの話を見て、実はこれは長々と張られた伏線だったのでは、と思いました。
 
 デスティニープランの話のときにネオが思い出していたように、彼らの存在は、遺伝子こそ関係ないものの、「運命を決められて生きる者」という意味ではプランにあるとおりの人間なのだと思います。そんな彼らは上にも書いたように、呆気ない最期を迎えた。この彼らの末路こそが、議長の目指す世界の行き着く先である。それを示すために彼らの存在はあったのではないかと(議長はおそらく作中悪に落ち着くと思われるので、そうしたネガティブイメージを示す可能性は高いと思いますし)。
 
 そう考えたとき、ステラの存在は非常に意味があるものになってくると思います。ステラも本来なら、アウルやスティングのような最期を迎えるはずだった。しかし彼女はあることから、決められた運命から外れた存在となります。
 あること=シンと出会ったことです。
 その命を散らしたことは、三人とも同じです。しかし、アウルやスティングと違い、ステラの死は安らかなものでした。本来ならステラの運命には関わってくるはずのなかったイレギュラーな存在・シンと出会ったことで、ステラは彼らとは違う道を辿った。決められた運命ではなく、(たとえわずかでも)自分で選んだ道を進んだからこそ、彼女は幸せを得た。議長の目指すものに対する痛烈な皮肉になるようなことを体現した存在となっているわけです。
 
 ……こう考えていると、誰か(といってもネオしかいないですが)に、シンに「ステラは君と出会えたことで救われていた」ということを伝えて欲しいと思います。
 ステラを守れなかったことは今もシンに重くのし掛かっていて、実際彼はステラを「死」から守ることはできなかった。でもその「心」は救われていたのだと、最後まで守り切ることができたのだと。彼がステラと交わした約束はちゃんと守られていたのだと。
 
 
◇諦めない者たち
 
 再び憎しみをぶつけ合うことが必至と思われる世界に、諦観と絶望が広がりかけますが、
 
 「無駄なことはしないのか?」
 
 とネオ(ムウ)が問いかけます。一瞬で暗い空気を振り払うようなこの台詞に、「さすが兄貴!」と思いました。やっぱりAAにはこういう彼がいないとね、と思わされます。
 この台詞を皮切りに、絶望的に思えても諦めずに向かっていくことを次々と決意していくわけですが、その中にメイリンも入っていたのがいいですね。拳を握り締めて頷くメイリンはかなり可愛かったです。
 
 キラの「宇宙へ行こう」という台詞の後のアスランとの手を握り合うシーンは素直に感動でした。ただ、手の角度が微妙に思えてしまったので、その分差し引かれてしまいましたが(笑)。かといってハイタッチも違う気がしますし、どうならよかったとは言えないのですけど。「未来を作るのは運命じゃないよ」という台詞も個人的にはGOOD。DESTINYという名を付けられながらそれに抗う展開は面白いです。
 
 EDの「僕が選んだ今を生きたい」という歌詞が今回はこの上なくはまっていましたね。
 
 
◇その他
 
・ミーアの先行きが非常に不安です。彼女の脳裏を過ぎったアスランもそうですが、何より予告のバカンス中といわんばかりの彼女が……。用済みと言われて消される日が刻々と迫ってきている気がします……。
 
・「どっちが本物のラクス・クラインだろうと、命令するのは彼女じゃないんだから」と割り切ってしまうタリアさんはさすがです。
 
・ジュール隊の活躍は、というよりイザークとディアッカの出番は普通に嬉しいです。でもプラント撃たれてるよ、イザーク(笑)。死ぬんじゃないかという話も見たので、生き残ってるのはホッとしましたが。
 
・プラントが撃たれたのを見て泣き叫ぶミネルバクルーを見て、彼ら彼女らの肉親がそこに住んでいる可能性があることを改めて知ったという感じですね。でもこういうことでもない限り、ザフト側って本国は安全圏にいるまま攻撃しかけてるってことなんですよね。
 
・この後のザフト側の反撃は激しいものになると思われます。プラントが撃たれた以上、彼らにとっては背水の陣。怒りに加え、帰る場所がなくなるかもしれないという恐怖は、より強い力を生み出すと思います。
 
・先週の感想で、メイリンについて触れないルナマリアを冷たいというような意見を見たような気がしますが、何のことはない、まだ知らなかっただけのようです。おそらく、レイ→話す気ナシ シン→自分のことでいっぱいいっぱいで話す余裕ナシ だったのでしょう。でもこれで、ルナマリアはどう出るのでしょうか。
 
 
◇次回「変革の序曲」
 
 次回から宇宙編になりそうです。次回も健在のジュール隊も含め、それぞれがどう動いていくのかが楽しみです。
 

機動戦士ガンダムSEED DESTINY〈2〉さまよう眸

「おまえは本当は何が欲しかったんだ!?」/#43 反撃の声

 サモエクのプレイ日記のほうにも書きましたが、この週末は祖母の家に行っていたので、少し遅めの感想となりました。
 この4月から私の住んでいる地域も放送が追いついていたので、「生で見れる」と喜んでいたのですが、生憎夕飯の時間と被っていたので少々中途半端なものとなりました。具体的には、シンに呼びかけ始めたアスランに忌々しげなレイが向かっていった→ごはん→マリューさんとネオが抱き合っている……何があったんだごはん食べてる間に!、と思いましたよ。
 というわけで、帰ってきたら早速ビデオに録っておいたのを見ました。
 前置きはこのくらいにして、感想いきます。
 
 
◇見送るラクス
 
 どうやら先週のインフィニットジャスティス発進は無理矢理だったようで、周囲が慌てて止めてました。それも無理のないことで、オーブでの戦闘終了後、張り詰めていた気持ちを途切れさせたアスランは気を失って落ちかけ、危ういところでキラに回収されていますし、傷口も開いてしまっていたようです(そもそもアスラン、いきなりシンに体当たりかましてたからな……)。確かに大慌てで止めようとした周りは正しい、うん。
 しかし発進前、唯一ラクスだけはそんな彼を送り出しました(メイリンも見守ってましたけど)。 「どうぞ、彼の思うとおりに」と言って。
 ↑にも書いたとおり、あの状態でアスランが出て行くのは無茶以外の何者でもありませんでした。だがそれでも敢えてラクスがアスランを送り出したのは、身体の怪我よりもっと大事なものを守るためかと思いました。先週あったキラの台詞の
 
 「でも、何かしたいと思ったとき何もできなかったら、それがきっと一番辛くない?」
 
 アスランは今かなり危ういところにいたのだと思います。そんなとき、何かしたいと思い、そのための手段もあるのにそれが出来なかったとしたら……今休んでいれば身体はいずれ治るでしょうが、心は折れたままになってしまうかもしれない、ラクスはそう考えたのではないかと思います。アスランがアスランとして在るために必要だったから、だから無茶は承知の上で行かせた。ひょっとしたら、メイリンもそれを薄々でも察したからこそ止めずに見送ったのかもしれません。
 
 
◇シンvsアスラン
 
 先週も書いたとおり、今回一番気になっていたのはこのシーンですし、今回一番の目玉もこのシーンです。ガンダムと名の付く機体にはさすがに苦戦しているキラのピンチを救う形で登場です。
 聞こえるはずのない声に愕然とするシンに、必死で呼びかけます。
 
 「自分が今何を討とうとしているのか、おまえ、本当に分かっているのか!?」
 
 かつて「君は本当はオーブが好きなんじゃないか?」と言ったアスランだからこそ言える台詞だと思います。以下の台詞も同じ。
 
 「戦争をなくす、そのためにロゴスを討つ、だからオーブを討つ……それが本当におまえが望んだことか!?」
 「聞かぬから(?)、だから討つしかないと、あの国に刃を向けることが」
 「思い出せ、シン。おまえは本当は、何が欲しかったんだ!?」
 
 この台詞のバックで、かつて平和のためにと言われるがまま戦ってきたアスラン、必死に自分たちと共に来いとキラに言ったアスラン、そして最終的には親友と殺し合いにまで至ってしまったアスラン……又その一方で、苦しんでいた人々を解放したシン、力を持つ意味を語ったアスランとそれを聞くシン、そして平和だった頃のオーブと家族、その家族を失って絶望していた自分を助けてくれたトダカさん、守りたくて守れなかったステラなど……が流れます。
 
 守りたかった人を二度も守れなかったところなどで、シンはキラの辿った道を辿った、という考察をされているのを見たことがありますが、これらの台詞と映像では、シンは今度はアスランが辿った道を辿りつつあることを示しているようです。実際シンは、仲間だったはずのアスランとメイリンを討ってしまっています。
 シンもアスランも、戦っていたのは大切な人を守りたいからだったはずなのに、結果的には守り切れず、それどころか自らの手で殺めてしまっている(実際は生きていたわけですが)。アスランは特に、DESTINYになってからも同じ事を繰り返してしまったようなところがありますし。
 
 「オーブを討っては駄目だ、おまえが!」
 
 という言葉は、だからこそ自分と同じ思いをして欲しくない、というアスランの願いが込められているようにも思います。アスランにとってはキラが、シンにとってはオーブが最後の砦であり、アスランはその一線を越えてしまった。幸い、彼は危ういところで取り返しの付かない、もう二度と戻ることの出来ない場所まで行ってしまうことはありませんでしたが、もしシンがオーブを討ってしまったら、きっと彼はそうなってしまう。それが分かるからこそ、何としてでもシンを止めたかった。
 シンを説得することはできませんでしたが、少しは彼の心に何かを残すことはできたかなと思います。ザフト軍が一時撤退したことで、シンがオーブを討つという事態も一応回避できたことですし。あとはやはり、シンが「何も分かってないくせに……」と言っているように、互いの知らない部分を知ったとき、新たな道が開けるのでしょうか。
 
 そうそう。今回はとうとうアスランの種が割れました。待ちに待った種割れに、顔が思いっ切りにやけてました。同じ部屋に母がいなかったら歓声を上げていたかもしれません。でもこれで、本当にアスラン復活したんだー、と思うと感無量です。
 
 
◇やっぱり当たらないルナマリアさん
 
 まんまとカガリたちを出し抜いて、ジブリールが宇宙へと逃げてしまいました。全く同じといっていい指示を出すタリアとカガリに、やはり思いは同じなのでは、と思わされます。少なくとも、例え殺すことになってもジブリールを逃がしては駄目だ、という考えは同じです。
 ただ、惜しむらくはムラサメの性能ではシャトルに追いつけなかったことと(フリーダムはよく追いつけたものです……)、追撃に当たったのがルナマリアだったこと……。シャトルの装甲が丈夫なのではなく、掠りもしていないですからね。これがシンやレイだったら、たぶんジブリールは宇宙に上がることなく終わっていたと思うのですが。
 
 
◇ミーア再び
 
 カガリの会見の途中、再びミーアが現れます。満足そうな議長の顔を見るまでもなく、彼の差し金なのは分かりきったことですが……C.E.の世界はどうか知りませんが、現実世界でこれをやったらまずいですよね……?
 ミーアの登場は、明らかにカガリの会見を妨害しています。妨害するということは、何か喋って欲しくないことがある、ということです。このように何かを隠すような行為は、その行為を行った者への不審に繋がると思うのですが、どうなのでしょう? まあ、世界は議長側が正しい方向へ流れているので、それくらいは眼を瞑ってしまうのかもしれませんが、それでもこの行為に微かでも疑念を抱く人はいるのではないかと思います。おそらくこのまま放置すれば、議長にとって都合の悪いことをカガリが喋った可能性は高いでしょう。しかし、もし議長が本当にそうなって欲しくなったのなら、カガリの会見が終わった後にミーアを喋らせるべきだったと思います。相手の言い分をきちんと聞いた上で、それを完全に封じ込めてしまうような反論をする。勿論、これでも完璧とは言えないでしょうが、反論の持つ正当性が高いのならば、こちらのほうがより人々を納得させられると思います。
 こうしたところからも、議長にボロが出始めているような気がします。
 
 
◇その他
 
・どうやらセイラン親子は本格的に退場のようですね。今週の(おそらく)ユウナ死亡により、先週のウナト死亡も確定になったのではないかと思います。
・ネオはどうやら記憶戻るほうにいきそうです。着々とフラグが立っているようですから。今回の緊急着艦のところはちょっと「やられた!」と思いましたね。そのためのスカイグラスパーだったのか……。記憶戻らなくてもいいとも思いますが、マリューさんが報われるならどっちでもいいです。
・先週の予告を見て、メイリンが誰かと喋るのか、と期待しましたが、そういうシーンはありませんでしたね。ちょっと残念です……。
・議長がオーブにいるラクスを見て驚くシーン、最初は「何言ってんだ?」と思いましたが、よく考えてみたら、議長の中ではシャトル奪って宇宙へ行ったのが最後なんですよね。そうすると、キラの「ジャスティスと一緒にラクスも地球に行っちゃえ」という作戦は見事功を奏したようです。
 
 
◇次回「二人のラクス」
 
 「(前略)……信じたいのは聞きたい言葉……(後略)」
 
 という予告の言葉は、意味深だなぁと思ってみたり。タイトルのとおり、二人のラクスがそれぞれ世界へ向けてメッセージを発信するのでしょうが、人々はどちらに真実を見るのか。人は信じたいものを信じるわけで、どうしても自分にとって心地良い言葉を選びがちです。さてさて、C.E.の世界の人はどちらを選ぶのでしょうか。
 
 今回から予告の曲も変わり(来週になったらまた西川さんのに戻ってるかもしれませんが)、そしてとうとうラクスの反撃開始という感じで、来週も楽しみです。旧作四人の中では、ラクスの復活劇が最後になりましたかね。果たしてラクスは何を語るのか。ラクスの台詞は解釈が難しいものが多いので、できれば私たち視聴者も思わず唸ってしまうようなものを期待したいですが、それはそれで淋しいような気も……。どっちにしろ、ラクスらしいと思わせてくれるものを、そしてミネルバ組に何かをもたらすようなことを喋って欲しいですね。
 
 そして、来週からはとうとう宇宙へも舞台を移し始めるようで、何よりジュール隊の出番を楽しみにしております。今週もちらりと出てきましたが、来週は台詞あり+戦闘シーンありのようですし。
 
 
 
 余談ですが……上記のとおり、今週末は祖母の家に行っていたわけで、ガンダムはこうしてビデオ録画しておいたものの、仮面ライダー響鬼はどうせ見れるしと思っていたところ、嫌な事実に気が付きました。見ながら、「何か見たことあるような…………はっ!(←関西地区は一周遅れなことを思い出した)」。というわけで。冒頭部分は見逃していたので良かったのですが……今週はどうなったのか。それ関係のブログを探してみようかと思います。
 


 

機動戦士ガンダムSEED DESTINY‐運命の架け橋‐公式ガイドブック

「アスラン・ザラ。ジャスティス、出る!」/#42 自由と正義と

 オープニング前は先々週のおさらいを兼ねつつ、カガリがああして動いている間に裏では何が起きていたのか、というのが流れていました。
 AAも出航可能になったようで、アスランとメイリンも加えて(メイリン残留のところでは、アスランの優しさが相変わらず見当違いの方向に向いている気がしますね(苦笑))発進していきます。必死にAAをそこまでの状態に戻してくれた人たち、ご苦労様です。
 ネオはほぼ先々週に書いた予想どおり、スカイグラスパーを与えられて自由の身とされたようです。こんなところで釈放されても行く場所あるのかな、という気はしますが……あ、軍に戻らなければどうとでもなるか。それはともかく、やはりネオとマリューさんの関係は見てて切ないです。
 
 
◇シンvsカガリ
 
 先々週のラストのまま戦っている二人ですが、やはりシン優勢です。アカツキのビーム反射はシンから見たら反則くさいかもしれませんが、こうでなければカガリは瞬殺されてしまうので見逃してあげて下さいという感じです。それにしても、ムラサメ隊はけっこう強そうな印象があるのですが、シンにかかれば雑魚になってしまいますね。次々と堕とされていく……。
 
 しかし、互いの正体を知らぬままぶつかり合うシンとカガリは、その機体に誰が乗っていたかを知っていたときどう思うのか。ここでカガリにオーブを何としてでも守るんだ、ということをシンに言い切って欲しかったような気もしますが、この二人の決着はまだ先に持ち越されているようです。
 
 カガリのピンチに案の定駆けつけるキラは、事前にミネルバでの警告もあったことから驚きもせず。またこの演出か、と言われそうですが、今回に限りはある意味当たり前です。何せ、キラは宇宙にいたのですから。下から来たりしたらそっちのほうがおかしいです。
 
 そういえばこのシンvsカガリのシーン。途中、アカツキの腕が切り飛ばされたりするわけですが、そこでアスランが「カガリ!」と叫ぶところ、他の方のブログを見て、そういえばアスランがこうやってカガリの名を呼んだの初めてだよ、ということに気づきました(笑)。
 
 
◇シンvsフリーダム
 
 堕としたはずの機体が再び現れたことに驚くシンを見ながら、ふとこういうのが一番怖いのかなと思いました。単純に自分より強い相手というのも怖いけど、倒しても倒しても蘇ってくる相手ってそれ以上に怖いと思います。しかも蘇ってくるたび強くなってたりしたら更に。前回とは違い、キラは少し余裕がありますね。今回は事前に苦戦するような戦闘してないから当たり前といえば当たり前ですが。
 フリーダムとデスティニーの戦闘やAAとミネルバの戦闘は見ていて面白かったです。戦艦同士の戦いは、次々と開かれていく砲門や両者が同時に「撃てー!」と叫ぶところなどが特に。MS戦のほうは、何だかだんだんデスティニーがかっこよく見えてきました。何もせずに立っていたらストライクフリーダムのほうが良く見えるのですが、戦闘中に光の翼を広げたところなどは、デスティニーも負けていません。
 
 そんな激戦が繰り広げられている横で、静かにモニターを見つめるレイは何だか怖いですね。再びフリーダムが目の前に現れたことで、静かな表情の裏で、目まぐるしく次の策を練っているような気がします。
 
 
◇国防本部でのカガリ
 
 自分も悪い、と口にできる潔さはカガリならではです。自分の非を認めることは難しいし、分かっていてもそれをなかなか自分で言ってしまうことはできません。
 
 「国を守ろうという思いだけは同じと思っていたのに!」
 
 カガリの叫んだこの台詞を聞いて、アスランの言っていたことを思い出しました。
 アスランは、『AAと今は違う道を歩いていても、目指す場所は同じなのだからいずれ交わるだろう』と思い、ミネルバで戦うことを選んでいました。カガリも同じように、『他の首長たちとは意見を異にして今はこうして違う場所にいるが、目指すことは同じなのだからいずれ分かり合えるだろう』という考えがあったのかな、と。……あれ? ひょっとして、この二人も「君は僕に似ている」なのか?(案外この歌、作中人物の誰を僕にするかで誰にでも当てはまるのかも)
 
 
◇レイとルナマリア
 
 レイの一挙手一投足に全て裏を感じてしまうのは、上でも書いているとおりですが、
 
 「今のあいつにおまえは邪魔だ」
 
 の台詞にはびっくりしました。というか、どういう意味で邪魔なのかが激しく気になります。一番可能性が高いのは、何だかんだで揺れている様子のあるシンがレイの望まない方向へ進んでしまうことを恐れているのかということ。再び現れたフリーダムに、堕としたはずのアスランのことも頭をよぎったのでしょうか? となると、やはりシンがこれからどうなるかの鍵の一つはルナマリアが握っているのでしょうかね。
 第三者として見ている身としては、もしアスランが出てきて「自分とメイリンは生きてるぞ」てなことを言ってそれをルナマリアに聞かれるとまずい、みたいなことを考えてしまいましたが、逆にそこまで考えてたらレイが怖すぎる気がしますが……。フリーダムに関しては、ようやく目の前から消えてくれた抜けない棘が再び現れた、というような感じでもありますが。
 
 しかし、こういう台詞を決してシンに聞こえるところで言わないところがまた何とも……。デスティニーの整備されているシーンを見ながら、実は変な細工とかしてないよね?とちょっと不安になってしまいましたが……。
 
 
◇アスランとラクス
 
 やはりアスラン復活の最後の一押しはラクスのようです。こうして彼女と言葉を交わすことで、アスランもメイリンも、ミーアとの違いをひしひしと感じているように思いました。特にメイリンには、これがホントのラクス・クラインなんだよ!と心の中でちょっと叫んでみたり(笑)。
 
 「お体のことではありませんわ」
 
 この台詞はラクスならではという気がします。ラクスももう、キラから聞いてアスランの辿った経緯は知っているのでしょうね。その上でこういう台詞がさらっと出てくるのだから、ラクスは凄いなぁと思ってしまいます。この話術の巧みさが少しでいいから欲しい……。
 
 さて、ラクスの乗ってきた新しい機体をアスランが見るわけですが、どこか複雑そうなものが見て取れます。議長にもこうして機体を渡され、その結果求められたのが戦士としての役割。だからこそアスランはラクスに問いかけます。
 
 「君もオレはただ戦士でしかないと? そう言いたいのか?」
 
 こうしてAAに戻ってきても、結局求められることはそれなのか。そんなアスランにラクスが言ったのは、
 
 「それを決めるのはあなたですわ」
 
 驚くアスランに更に続けて、
 
 「怖いのは閉ざされてしまうこと。こうなのだ、ここまでだと、終えてしまうことです」
 
 とはいえ、ラクスも躊躇わなかったわけではなく、その迷いを吹き飛ばしたキラの、
 
 「でも、何かしたいと思ったとき何もできなかったら、それがきっと一番辛くない?」
 
 という言葉も告げます。キラのこの台詞はある意味経験から出た言葉ですね。そして、
 
 「『力』はただ『力』です。そしてあなたは、確かに戦士なのかもしれませんが、アスランでしょう?」
 「きっと、そういうことなのです」
 
 ラクス節炸裂、という感じですね。さり気なくウズミさんと同じこと言ってるのが熱いです。
 先々週も書きましたが、『力』というものは、本来『善』でも『悪』でもない。一番大切なのは、それをどう使うかということ。ラクスはジャスティスという力をアスランに持ってきましたが、それはあくまで何かを為すための『手段』を持ってきただけであって、その使い方までは強制していない(見方によってはさり気なく誘導しているようにも見えるかもしれませんが(笑))。その『力』を使うのは戦士である必要はなく、『アスラン』が自由に使っていいのだと。アスランがその『力』を不必要だと思うのなら、別に使わなくてもいい。だけど、何かをすることを決めたときに、もしそれを為すためには『力』が必要なのだとしたら、そのときはこれを使えばいい。だからこそ、
 
 「何であれ、選ぶのはあなたですわ」
 
 ということになる。『戦士』として使うのか、『アスラン』として使うのか、それとも使わないのか。それは自分が強制するのではなく、アスランが自分で選んで決めることなのだと。
 
 
◇与えられた『手段』の使い道を決めた男
 
 アスランとラクスが↑のような会話を交わしているのとは別の場所で、与えられた『手段』を戦うための力として選んだ男がいます。予想通りAAの援護に駆けつけたネオです。
 彼に与えられたスカイグラスパーは、その時点では逃げるための手段でした。しかしそれが戦闘機である以上、戦うための手段も持ち合わせていた。そして、ネオは後者を選びました。これまた絶妙のタイミングで駆けつけ、ムウの面影全開でAAを鼓舞していきます。
 
 「大丈夫。あんたらは勝てるさ。何たってオレは、"不可能を可能にする男"だからな」
 
 本当に彼ならスカイグラスパー(おそらく時代遅れの機体)で現行機と互角に渡り合ってしまいそうです。しかし、頼もしいと同時に、かつて彼が散ったときのことを覚えているマリューさんにとってはとてつもなく切ないです。見ているこっちも切ないです。
 とはいえ、こういったやりとりを見ていると、無理矢理記憶取り戻さなくても、マリューさんと新しい関係性を築いていくのもありだなぁと思いますし、むしろそっちのほうが良さそうな気がしてきました。
 
 
◇インフィニットジャスティス発進
 
 そしてラスト。予想通り、アスランの出撃シーンで締めです。
 
 「アスラン・ザラ。ジャスティス、出る!」
 
 SEED時代に戻った台詞で発進です。迷いに迷った末に、ようやくここまで来た、という感じです。再び戦場に戻ることを決めたアスランがどうなるのか、来週が楽しみです。
 
 
◇次回「反撃の声」
 
 「混迷の中、ついに立ち上がる夢と悪夢の境界を知る者は……
 
 これ以上ないアスランに対する形容だなぁ、と思いつつ、これを聞いてますますアスランの活躍が楽しみに。タイトルもアスランのことですかね。予告映像に会見開いてるっぽいカガリがいたので、それもあるかもしれませんが。
 やはり一番気になるのは、シンとアスランがどうなるのか。アスランが何かシンに語りかけるものと信じております。その間、キラには邪魔なレイの相手でもしておいてもらって(笑)、存分に語り合ってもらいたいです。というかシン、今度はちゃんとアスランの話聞いてくれ(笑)。おそらくこれでシンが急にどうこうなるとは思いませんが、何かのきっかけにはなるのではと期待しています。
 
 その他、予告映像からは、
 ・何か話している様子のマリューとネオ。二人の関係に進展はあるのか。
 ・上にも書いたカガリの会見。彼女はこの事態をどう収拾つけるのか(ジブリールはまんまと宇宙に行っちゃいそうだしなぁ。オーブ内部にも味方いるみたいだし)。
 ・誰かと話すメイリン。相手はラクスと予想。半ば背景と化しているミリアリアと違って、更には姉よりも出番多くて少しずつでも描かれているのは嬉しいです。本物のラクスという人物に触れて彼女は何を感じるのか。というかそもそも偽ラクスの件をラクスはバラすのか(笑)。この三つの中ではこれが一番気になるなぁ。
 
 しかし、世間ではシンとキラでどっちが主人公だとかいう話があるわけですが、実は影でアスランがかっさらってんじゃないかと思う今日この頃(笑)。
 両者の事情を不完全ながらも知っていて、自分の在り方に悩み、そして今週とうとう復活し、ついでに女にもモテる、って、この人が一番主人公の条件持ってるような気がするのですが……(笑)。
 


機動戦士ガンダムSEED DESTINY〈2〉さまよう眸

「信じられるものが欲しかっただけなんだ……」/#41 リフレイン

 前半はアスラン視点・後半はキラ視点の予想通りの総集編(しかも新作カットなかったっぽい)でした。こうなると視聴者からの非難の声が激しそうな気はしますが……これだけで判断してはいけないのがSEED DESTINYの総集編です。一つ前の「FATES」なんかも、あの時点ではあまり意味が分かりませんでしたが、後々その重要さが分かりましたからね。あそこで議長が長々と語っていたからこそ、やがて明らかになっていった議長の真意に深みが増したように思いますし。
 
 とはいえ……前半のアスラン視点は、イメージとしてアスランは回想とは切っても切り離せない印象があるので何ともなかったのですが、キラ視点は何となく違和感がありました。たぶん耳慣れていないからだとは思いますが。というか、また誤解されそうなこと喋ってたな、キラ……。何だかキラはアスラン以上に喋るの下手なんじゃないかと思ってしまったのは、私の理解力が足りないからでしょうか……?
 
 
 ◇アスランの独白
 
 一言で言うなら「アスランだなぁ」という感じでした。
 先週「再出発のための準備」とか「思いの再確認」とか書きましたが、まさにそんな感じだったのかな? 番組放送開始から先週までのアスランが何をどう考え、どう変化してきたのかがよく分かりましたね。でも言い訳も混じっていたような気がするよ、アスラン(笑)。
 
 途中の戦争を止めるためには戦うしかなかったというような台詞は、前作の敵対していた頃のアスランを思い出しました。この頃の彼は、再びそういった思考に捕らわれていたのだな、と。でもキラに堕とされ、その後の議長のAAへの対応やレイの言葉で少しずつ疑念が募り、ミーアが持ってきた写真と話で決定的になった、と。この辺りの流れは前作を彷彿とさせるところがありますね。
 
 しかし、それよりもアスランらしいと思ったのが、
 
 「脱走したわけじゃない。ただ真実を知りたかっただけだ」
 「信じられるものが欲しかっただけなんだ」
 
 という台詞。何が正しいのかを必死に模索している、というのもありますが、それよりもこれらの台詞に漂う依存感ですかね。自分の足で歩き始めたものの、アスランはまだどこかで誰かに依存していたい部分があるのではないかと思います。議長の台詞に縋ったのではなくその言葉に真実を見たから、というようなことも言っていますが、確かに自分で聞いて自分で判断した部分もあると思いますが、それでもそこに完全に依存がなかったかというと、そんなことはないと思います(まあ、こんなことを言い出したら、依存のないものなんて何もなくなってしまうかもしれませんが)。
 
 とはいえ、私はそうした依存を否定する気はありません。というのも、私もどちらかというとそういうタイプだからです。たぶん、私もアスランも自分にあまり自信がないのだと思います。だから、より説得力のあることを自信たっぷりに言われると納得してしまう。少なくとも聞いたその瞬間はそれが正しいと思い込んでしまう(後で一人になってよくよく考えた場合、何かおかしくないか?と思うことはあるでしょうが)。
 議長などが揺らがず自分が正しいと信じていられるのは、自分に自信があり、何より自分自身を信じているからでしょう。だから彼らは、誰かに依存せずとも自分で立っていられる。特にDESTINYでのアスランは、カガリの側で何もできない自分の無力さを噛み締めていたようだったので、余計にそれが顕著になっていたのではないかと。
 
 人に依存していたほうが楽、というよりも、身に染み付いた性分みたいなもので、そうでないと動けない部分というのもあるのだと思います。そして、今まで生きてきて根付いてしまったものを覆すのは容易ではありません。そう考えると、少しずつでもそうしたかつての自分から変わろうとしているアスランは羨ましく思います。
 
 
 ◇キラの独白
 
 先週「世間で『何を考えているのか分からない』と言われている彼の思いが語られるのかな」と書きましたが、あまり分かりやすく語ってはくれませんでした(笑)。前述のとおり、更に誤解を生んでそうな気がします。
 
 けっこうSEED DESTINYでは額面どおり受け取ってはいけない台詞もあって、キラのカガリは今泣いてるんだ! ……(以下略)」やアスランの彼らの言葉はやがて世界の全てを殺すなどがそうなのですが、キラの独白はこれらと同様のものと感じましたね(前者は言葉どおりの意味に取ると意味を取り違えると思いますし、後者は意味がいまいち不明になると思います)。
 
 戦場を混乱させているAAの映像とウズミの言葉。キラははっきりと語ったわけではありませんが、これがキラたちの行動方針を表しているような気がします。キラたちだって、何もかもが分かった上で行動しているわけじゃない。だけどかつてウズミが言っていたように、世界を二色で塗り分けてしまうわけにはいかない。だから三つ目の色で居続けているのだと。前にマリューさんがタリアさんに言ったように。
 
 誰もが笑い合っていられるような平和な世界……ということを言いながら、かつての笑っていたみんなの映像が流れたのは、その世界を希求していることが伝わってくると同時に、切なくなりました。考えてみれば、あそこで流れた人たち、みんな死んでますからね。だからこそ、あんな争いがなければ彼らも死なずに今でも笑っていられたのに、ということなのでしょうか。
 
 ↑の映像の前ですが、かつてオーブでシンとキラが出会ったときの映像が流れたのは、憎い演出だなぁと思いました。今まさに戦場はオーブであり、シンとキラの三度目の邂逅も近いわけで、そこでこれを持ってこられると、否応なく期待は高まります。彼らが再び出会うことで、事態はどう動いていくのか。
 
 
 ◇OP・ED
 
 そういえば、今週からOPが少し変わっていましたね。ストライクフリーダム、アカツキが本編に登場したこともあり、キャラの後ろに搭乗するMS、の映像のMSが新機体に変わっておりました。まだ登場していないためいまいち見分けがつかないアスランの機体も変わっていたようですし、レイも同様のようです。
 それから、EDが今回はいつもと違っていました。以前募集していたザクザク・キャンペーンの結果のようで、よく覗きにいく某掲示板で、あれはどうなったんだ、みたいなことが話題になっていたことがあったので、ちゃんと結果を発表されていたのは良かったかなと思いました。しかし、ああやって視聴者の書いたイラスト(厳密にはぬり絵かな?)が流れていくのを見ると、NHKを思い出します。「忍たま乱太郎」とかでありそうだなぁ、と(笑)。
 
 
 ◇次回「自由と正義と」
 
 予告映像にはかなり期待させるようなものが詰まっていましたね。MSかMAかは分かりませんが、それらしきものに乗っているらしいネオが映った瞬間、慌ててビデオを巻き戻して再確認してしまいました(ウチは放送時間は夕飯の時間なので、基本的にいつもビデオです)。とうとうネオが参戦か、と思うと楽しみです。一旦AAの外に降ろされたっぽいところを見ると、スカイグラスパーあたりを足に「好きなところへ逃げなさい」みたいなことになって(AA戦闘に出るみたいですからね)、一度は降りたもののどうしても気になって駆けつけた、みたいな感じでしょうか(これだと前作に似通った感じで、記憶が戻ったりするのかな?)。
 
 でもそれよりも注目なのは、やはり新機体に乗ったアスランでしょう。映像見る限りじゃまだ完治してないようなので心配ではありますが(というか今週の総集編を挟むことで本当に完治してたらそっちのほうがおかしい)、再び力を手にしたアスランがどう動くのかは期待大です。希望としては、シンに呼びかけてあれこれ話して欲しいですね。同時に、かつての強さを見せて欲しいです。とうとう種割れか、という期待もありますし。
 
 今週溜めた分、来週がどんな展開になるのかが楽しみです。
 

「力はただ力。多くを望むのも愚かなれど、むやみと厭うのもまた愚か」/#40 黄金の意志

 さて、今回のガンダムSEED DESTINYはカガリ一色な話でしたね。というか、アカツキ発進と同時に流れた新挿入歌の「焔の扉」に全部持ってかれた気がします。
 
 
 ◇悪夢にうなされるシン
 
 今回はシンの悪夢から始まりました。ここ最近撃墜したときの記憶が繰り返されています。色がどこかおかしいのが、シンの葛藤とか苦悩とか、そんなものを表しているように感じました。
 
 おそらくヘブンズベースでの対デストロイ戦の映像だと思うのですが、その瞬間に入り込んだステラの悲鳴。五機のデストロイを平然と倒しているように見えても、本当はそこにステラと同じような子が乗っていることを分かっていて、それでも戦争を終わらせるために戦っているのだろう、ということは考えていましたが、やはり全然平気ではなかったことがこれで改めて分かった気がします。
 それに乗っているのはステラじゃない、ということは分かっているけど、でも同じエクステンデッドということでダブってしまう。シンはステラをもう一度殺しているような気持ちになっていたのかもしれません(あ、これはかつてステラを殺したのはシン、という意味ではないですよ)。
 アスランの「シン!」と呼ぶ声が入っていたのも、任務とは分かっていても、どこか割り切れていない部分があるのでしょうね。二人が再会したときどうなるのかが楽しみです。
 
 しかし、そうして悪夢にうなされていたシンを起こしたレイ。タオルや水(?)を渡したりするのは良いのですが、その後の台詞が何とも……。もうレイがどういう立場の人間か分かっているので余計にそう感じてしまうのかもしれませんが、シンの思考を停止させるようなことを言うなよ、と思ってしまいます。というか、この人の親切はもう何か裏があるような気がしてならない……。
 
 
 ◇相変わらずじたばたしているアスラン
 
 まだ彼はベッドにいます。こういう彼を見ると、改めてキラの回復力って凄すぎとか思ったりするわけですが、それはさておき。
 
 オーブの危機に際し、じっとしていることのできないアスラン。ネタバレでこのオーブ戦のときにラクスがアスランに新機体持ってくるとか見たのですが、今のアスランだと持ってきても乗れないんじゃ……という気がして仕方がないです。乗れたとしても、満足に扱うの無理なのでは……? それとも、来週の間に復活するのか(笑)。
 先週はキラ、今週はカガリ、ときたので、再来週あたりにアスランの復活劇がくるってのも熱いのですが。
 
 早くも艦内を歩き回っているメイリンにはホッとしました。もうそこまで回復したんだね、と。しかしさすがAA。アスランが成り行きで連れて来た子が自由に艦内を歩き回れるなんて(笑)。でもメイリンとしては、ちょっと話をしたらしいミリアリアと仲良くなってでもいない限り、頼れるのはアスランしかいないんだよなぁ。
 
 ◇ウズミの遺言
 
 で、今回のメインであろうこのシーン。
 プレートは埃被ってたのにMSはちゃんと整備されてたのかとか、二年前の機体じゃ旧式なんじゃとか、OSがGUNDAMだったなぁとかはどうでもいい話で、かつての機体に似ているとかは、元ネタを知らない身としてはもっとどうでもいい話なわけで。
 
 取り敢えず眩しかったです(笑)。
 
 カガリも眩しそうにしてたけど、テレビの前で見てたほうも眩しかった。というか、ホントに金ピカのMSが現れた瞬間、つい笑ってしまいましたが。
 
 カガリにとって父親は本当に大事な人なんだなぁ、と思いますね。先週の予告でカガリが泣き崩れるシーンを見たときは、まさかオーブ兵士が次々と殺されていくのを見て?と不安に思ったのですが、これなら分かりますよ。
 ウズミの言葉はそのまま、カガリの集大成のような気がします。
 
 「おまが学ぼうとさえすれば、それは必ずや、おまえを愛し、支えてくれる人々から受け取ることができるだろう」
 
 という台詞と共に流れる、カガリを取り巻く人々の映像。確かにこうした人々と触れ合うことでカガリは成長してきたのだろうし、これはきっと現実の私たちにも当てはまるんだろうな、とも思います。
 それから、今回のタイトルに使った
 
 「力はただ力。多くを望むのも愚かなれど、むやみと厭うのもまた愚か」
 
 その台詞とともに、「力」に対する今までのカガリの映像が流れているのがまた良いですね。
 
 よくDESTINYの一話で「強すぎる力は争いを呼ぶ」と議長に言ったカガリの台詞とフリーダム&AAを絡めて非難する意見を見ますが、やはりこの台詞、あの時点では完全に正しいとは言えないものだったことが分かります。大事なのは、その時点だけで見て判断するのではなく、どう変化していくのかなのですよね。物語の冒頭と終焉で言っていることが逆転するのは少しもおかしなことではないのですから。
 
 それと、ウズミのこの台詞、内容自体はとても当たり前のことです。『力』というものは、本来『善』でも『悪』でもない。一番大切なのは、それをどう使うかということ。でも今まで『力』を忌避していたカガリだからこそ、この台詞と、
 
 「守るための剣、今必要ならばこれを取り、道のまま、おまえが定めた為すべきことを為すためならば」
 
 という台詞に後押しされて、守るための『力』を手にして立ち上がる流れは燃えます。
 
 そして、アカツキ発進と共に流れ出した「焔の扉」、ウズミの遺言すら吹っ飛ぶくらい良かったです!
 
 というか、桑島さんの「深海の孤独」が挿入歌として既にあったため、今回はこういうのはないだろうと勝手に思い込んでいたので、まさに不意打ちでした。やっぱ南里さんの歌声はいいですねぇ〜。歌詞もじっくり聴いてみたいです。CD出たら買ってしまいそうかも……。
 しかし、毎回テーマソング作ってもらえてる双子は実に優遇されてます(笑)。
 
 
 ◇浮上するカガリ、落とされるユウナ
 
 父の遺言を受けて、今までの落とされっぷりが嘘のようにカガリが指導者としての力を発揮しています。逆に、ユウナがひどく落とされていましたね。
 
 アカツキを先頭に、率いるムラサメ隊に的確な指示を出し、ユウナとの見ているこっちは笑ってしまいそうなほどのやりとり。特に最初はユウナを頼っているようにも思えそうなほど気弱な感じで話し出し、言質を取った途端毅然として将兵たちに拘束を命じたところは面白かったです。ようやくカガリの本領発揮……というより、これはカガリが成長したということなのでしょうね。
 
 カガリに命じられた途端、ユウナをぶん殴って飛び掛っていった将兵たちを見たときは、みんなよっぽど溜まってたんだろうなぁ、と笑ってしまいました。これまではどうか知りませんが、少なくとも今回ユウナが現れてからの台詞を聞く限りでは、「こいつはもう駄目だ」という雰囲気が漂いまくってましたから。
 
 
 ◇シンvsカガリ
 
 で、ラストのデスティニー対アカツキの絵。どう考えてもカガリに勝ち目ないだろうけど(主人公にカガリが勝っちゃまずいだろ、という以前に、ナチュラルとコーディネーターというのがあるので)、それでもこの二人の対峙は燃えます。先週も書きましたが、私が一番注目しているのはこの二人なので。
 
 
 ◇次回「リフレイン」
 
 ……で、こんないいところで終わって、次回は総集編ぽいです……。
 うーん……勢いが削がれる感がありますが……とはいえ、これはこれで楽しみな気がします。どうも今回の戦争について、キラとアスランの視点で見ていくっぽいですし。
 アスランの場合は、再出発のための準備というところですかね。思いの再確認、とか。
 キラの場合は、世間で散々「何を考えているのか分からない!」と言われている彼の思いが語られるのかなと思うと、それはそれで楽しみですね。その思いが何かというよりも、それを聞いた世間の反応が(笑)。
 
 

「ブリッジの通信コードは覚えているのね」/#39 天空のキラ

 ブログの各タイトルはその回の最初に見たときに最も心に残った台詞で統一してみることにしました。改めて見直してみると、採用したいような台詞はけっこうあるので、あくまでファーストインプレッションということで。
 
 
 さて、今回の話ですが、まずは一言。
 
 面白かった!
 
 前回書いたとき、36話からだんだん話が失速してきているように思える、というようなことを書きましたが、今回はそんなことはなく、本当に面白かったです。
 やはり、議長に踊らされているように見えるミネルバサイドと、完全に自分たちの意志で動いているAAサイドの違いですかね。
 事の是非とかはこの際関係なくて、例えそれが端から見たら間違っていることだったとしても、自分の意志で動いているシーンというのはそれだけで感情移入の度合いが全然違ってくると思います。シンがステラを逃がす話やAAが戦場に介入した話なども、法などに照らし合わせれば決して正しいことは言えない、でも擁護したい気持ちもある、というのは、そこに明確な意志が窺えるからではないかと思います。
 ……別に今回のAAは間違ったことしてるわけじゃないですけどね。
 
 
 ◇inエターナル
 
 宇宙に上がったきりほとんど出番のなかったラクスたちの話がようやく来ましたね。ラクスの出番が多くて、それだけでちょっと単純に嬉しかったです。あと、ダコスタとトラさんのやりとりも。いいですよねぇ、こういう信頼しあった上司と部下、みたいな関係。
 
 で、ダコスタが何やら持ち帰ってきたわけですが、
 
 「人は世界のためにあるのではない。人が生きる場所が世界なのだ」(ちょっと要約)
 
 というような台詞が出てきましたが、何か深いなぁと思いました。当たり前といえば当たり前の話のような気もしますけど、でもきっと議長の目指している世界というのは前者の世界。この台詞で改めてそれを指摘されたような気がします。
 
 「勝ちたいのではありません。守りたいのです」
 
 というラクスの台詞も良かったです。やっぱりAA・ラクスサイドの原点はここにあるのかな、と。キラもマリューさんとの会話で、「守る」ということに関しては言っていますし。ただこれは、フリーダムを失って今の自分じゃ守れない、という台詞でしたが。しかしこれがあることで、後半再び守るための力を手にしたキラ、というのがより良く見えるのですよねぇ。
 
 
 ◇inAA
 
 ・上にも少し書きましたが、キラとマリューさんの会話のシーンは良いですね。互いが互いを支え合っている感じで。特にマリューさん、前回のアスランのことのときといい、落ち込むキラをさり気なく励ましてるようで。
 
 
 ・カガリとアスランの会話シーン
 
 が、ようやくきました。
 相変わらず淡々とした会話ではありますが、それでもお互い相手の思いをちゃんと分かっているようでもあります。
 
 メイリンがどうやら熱を出しただけらしいのは安心しました。この分だと、そのうち復帰してきそうですね。
 カガリがメイリンのことに触れるシーンは、見方によって様々な解釈ができそうです。私は単にアスランの逃亡を助けてくれた人、みたいな感じで話しているように思いましたが、他の方のブログを見て、男の浮気を質す現場にもなっているのだなぁ、と(笑)。後者の見方だと、
 
 「あの子の面倒はわたしが見るから」(うろ覚え)
 
 というようなカガリの台詞が妙に怖く響きます。
 
 
 互いの抱えていたものを話した後、カガリが「仕方ないのかな……」と諦めるような台詞を洩らしたとき、アスランが「そんなことはない」と否定するのですが、そのときシンの回想が流れたのが良かったです。
 最初は、シンの回想(アスランに殴られたシーンが二回もあった)に比べ、アスランの回想は笑顔のシンばかりだったのに笑ってしまいましたが、後でもう一度見直したとき、もっと違うものを感じました。
 
 「そんなことはない」という台詞とともに思い出されるシン。
 つまりシンも、「戦争が終わらないのは仕方がない」のではなく、「そんなことはない」というポジティブな方向へ向かうことができるという暗示なのかな、と。この後のシンの成長が今まで以上に楽しみになってきました。
 
 
 ・エターナルのピンチに向かうキラ
 
 アスランに背中を押してもらい、カガリのルージュを借りて宇宙へとキラが向かうわけですが、ネタバレでアスランがキラに「行け」と言うのだということを見たとき、単純にラクスを守りに行け、という言うのかと思っていましたが、実際は少し違ったように感じました。
 
 勿論、それも含まれていたとは思いますが、同時に挿入された議長とミーアを見て、「本物のラクス」という議長に対抗するために不可欠な人を守り通せ、というのもあったのかな、と。
 
 タイトルにも書いた、
 
 「ブリッジの通信コードは覚えているのね」
 
 というマリューさんの台詞はせつなかったです。言った直後に通信を切ってしまったのがまた……(涙)。最後は幸せになってほしいです、ホントに。
 
 で、そんなせつないシーンの後にきたアスランとネオのシーンは和みました。
 普通に「フラガ少佐」と声をかけたら「だからネオ・ロアノーク大佐だって」と返されてびっくりのアスラン。思えば、これまでアスランは隣のベッドの人をどう見ていたのでしょうね。……案外、ずっとカーテン引いてあって顔見たのは初めてだったりして。
 このやりとりの後の回想を見て、
 
 当たり前の顔してそこにいたからフラガと思い普通に接した → ところが否定の言葉を返される → 回想 → そういやこの人前大戦で死んだじゃん → え、じゃあこの人は何なんだ……?
 
 というような流れがアスランの中でできたような気がして、何となく可笑しくなりました。
 
 
 岩が割れてストライク発進したシーンは秘密基地みたいで面白かったです。久々のストライクも懐かしかったですね。
 
 そして宇宙に上がったキラですが、妙に早かった気がするのは、間の時間をカットされたからということで。たぶんキラが発進したのってエターナルへの襲撃が開始される前なのだろうし。というか前じゃないと間に合わないよね……。
 
 ザクとの戦闘を見て、改めてストライクは旧型機なのだな、と思いました。いくらキラがパイロットとして優秀でも、現役量産機と一世代前の機体じゃさすがにきついですね。アスランも最初ザクで新型機と戦いましたけど、健闘はしても敵いはしなかったですからね。
 でもそうすると、カガリってかなり危ない機体で戦場に出てたってことですよね……。シンのスピードにインパルスでは対応しきれなくなっていた、みたいなのもあったかもしれませんけど(カガリが乗ってた以上、ナチュラル仕様の機体でしょうし)。
 
 
 ・キラとラクスの再会
 
 本当に嬉しそうな二人に、見ているこっちも和んできますね。本当にお互いが大事なんだなぁ、というのが伝わってきます。
 
 二人が抱き合ったときなどは、このままキスとかしないよね……?、と実はひやひやしたのですが、そんなことはなくてホッとしました。私の中で、この二人は恋人って感じが未だにしないので。誰かがどこかで言っていた「戦友」という関係のほうが合うような気がします。恋人同士だったとしても、シンとルナやアスランとカガリのような関係はまた違う気がしますし。私の記憶の中では、口でのキスって一度もしたことない気がしますしね(記憶違いだったらすみません……)。そういう意味でも、この二人の関係って安心して見れます。
 
 ……が、視聴者としては外で奮闘しているトラさんのことも分かっているので、
 「いちゃついてないで早く援護に行けよ!」
 と思ったのも本当ですが……。
 
 
 ・ストライクフリーダム発進
 
 発進とほぼ同時に流れた西川さんの「vestige」。本っ当にシビレました。無印でフリーダムが舞い降りたときと同じ、ひょっとしたらそれ以上の感動と興奮です。ホントこういうシーンの西川さんの曲ってピタっときますよねぇ。そんな西川さんの歌声をバックに宇宙を駆けるストライクフリーダム。いやもう、文句なしでかっこよかったです。
 戦闘シーンはかつてのフリーダムと似通ったところはありますが、それでも「再発進」という感じがして良かったです。一部オープニングのシーンじゃないかというところはありましたが、別に気にならないですね。というか、現在放送中の「ウエキの法則」がまさにオープニング映像が本編に出てくるというのを何度もやっているので。
 
 再び力を手に取ることになってしまったけど、それでも大切なものを守り抜いたキラ。まだ完全に憂いは消えたわけじゃないけど、それでも進むために顔を上げ、笑顔を見せる二人がよかったです。ラクスサイドの反撃がとうとう始まった、という感じですかね。
 
 予想通りに厚遇されたストライクフリーダムの発進に、シンの立場は、とか、この扱いはいいのか、という声が聞こえてきそうですが……
 「いいじゃないか、かっこよかったんだから!」
 と敢えて言ってみたり………… という冗談は置いておくとして。
 
 今回のストライクフリーダム発進がかっこよかったからこそ、私はデスティニーにも期待したいですね。
 冒頭にも書きましたが、シンたちミネルバサイドは議長に踊らされている感じが拭えません。だからこそ、それを振り切って、シンが完全に自分の意志で守りたいものを守るために発進したとき(そして更に、バックに西川さんの曲が流れたりしたら)……今回以上の感動が得られるのではないかと思います。
 
 EDに入るときのSee-Sawはやっぱりいいなぁ、と今週も思いました。有坂さんもそうでしたけど、曲と同時に声の感じが合っているのではないかな、と思います。高すぎず低すぎず、ちょうどその雰囲気にぴったりで。
 
 
 ◇次回「黄金の意志」
 
 「ついに立ちはだかるカガリの前にシンは……」
 
 というくだりに燃えました。
 議長とラクスの対決やアスラン・メイリンとシン・ルナの再会も楽しみではありますが、何より楽しみにしているのがシンとカガリの再会なので。というか、和解ですかね。和解までいかなかったとしても、かつての大戦のときのカガリ側の事情をシンが知ったときどうなるか、というのは非常に興味があります。何だかんだでシンはオーブ好きなんじゃないのか、というのもありますし。……ただ、次回ではそんなところまではいかないでしょうけどね。
 しかし、守るために力を手にしたカガリとシン。非常に楽しみです。
 

「僕たちはまた話せる、いつでも……」/#38 新しき旗

 今まではゲームのプレイ日記を書いていたわけですが、今回から「ガンダム SEED DESTINY」の感想も書いてみることにしました。
 38話からというのは何か中途半端ですが、4期の最初ということでは、これはこれでキリが良いのかもしれないということで。
 
 
 ◇新OP
 
 今までを覆すようなスローテンポな曲に、最初は「どうだろう……?」と思いましたが、何度も聴いている間に慣れてきて、「これはこれで良いのかも」と思うようになりました。このテのアニメのOPはアップテンポな曲、という考えさえなくせば、歌詞も悪くないと思いますし(まだ断片的にしか聞き取れていませんけど)。考えてみれば、3期の曲も最初はどうかと思ったものの、いつしか慣れて、やっぱり歌詞は良いと思っていましたし。
 
 映像については、使いまわし多すぎ、という声を他の方のブログなどを読んでいて見ましたが、私はあまりそうは思いませんでしたね。むしろ思ったより少なかったかな、と最初は思いましたし。MSの見分けがついていないので、そのせいかもしれませんが……(笑)。
 
 細かく見ていくと、
 ・最初のキラとアスランは、アスランがAAサイドに来るであろうことは先 週までに分かっているので、特に感想もなく見てました。
 ・次のシンの裸は、正直焦りました。ちょうどそのとき同じ部屋に父がいたものですから……。
 ・タイトルバックのストライクフリーダムは別に驚きませんでしたね。デスティニーだとか二つが向かい合ってるだとかいう噂は聞きましたが、十中八九3期のが使い回されるだろうと思っていましたし。無印のときが確かそうだったので。
 ・オーブ軍服姿のアスラン……似合うような似合わないような。やはり一番似合うのは赤服ですね、彼は。イザークやディアッカを思い浮かべつつ白服や緑服を想像してみましたが、似合わないし……。赤しか似合わないってある意味すごいです。ルナマリアも私の中ではそんな感じですが。
 ・シンと向かい合う人物がレイに変わっていたものは、やはり二人は敵対することの暗示かな、と思いつつ、でもそれほど険しい感じじゃないよなぁ、とも。でも最初のキラもこんな感じだったから、やっぱり敵対なのかもですけど。
 ・カガリのあのカットが今回も挿入されていたのには驚きました。
 ・シンが走りつつ3期OPの冒頭が早回しで流れるのは、取り敢えず4期もあったこととここに持ってこられたことにびっくり。でもシンが走っていることで主人公の面目躍如?と思ってみたり……取り敢えず、これと本編からの映像で何とかステラが残ってます。
 ・ラストは三人が並ぶカットですが、今回もキラがセンターだったのには笑ってしまいました。私は端から三人主人公だと思って見ているので、今更主人公交替がどうとかは思いませんが、そこはシンに譲ってあげてもいいような気がしないでもなく……(笑)。
 
 
 ○「サモンナイトエクステーゼ」のCMは個人的に毎週の楽しみです。
 
 
 ◇本編
 
 ・シンルナについて
 
  私はこの二人については取り敢えず見守っていく方向なので、特に反発とかはないですね。むしろこの後の二人の関係性がどう変化していくのかは楽しみです。
 
 よく見かけるように描写不足は感じますが、本当に描写不足なのか、さり気なさ過ぎて私が気づいていなかったのかは判断し難いですし。深い考察をされている方のブログ等を読んでいると、カップリングだけじゃなくてその他のストーリーに関してもいろいろと、自分が気づいていなかった伏線などが張られていたことに気づかされることがありますし。
 今は傷の舐め合いのように見えますが、良い方向に変化していくことを願うだけです。
 
 
 ・全体的な流れと戦闘について
 
 36話→37話→38話とくるうちに、だんだん失速しているような気がしないでもないですが、たぶん36話が最近では(自分としては)ずば抜けて面白かったからだろうな、と思います。
 あとは、たぶん戦闘に対する期待が高すぎるのかな、と。37話ではアスランがもっと活躍するのかな、と思っていましたし(あれはあれでかなり健闘しているんですけどね)、38話ではデスティニー強すぎ、というのが。かつては強敵だったデストロイがほぼ雑魚でしたからね。ルナマリアが久々に活躍していたのは良かったですけど(「わたしも赤(服)なのよ」の台詞には笑ってしまいましたが)。
 
 圧倒的な力でねじ伏せていくのも面白いですけど、もうちょっと戦略的に倒していくのも面白いと思いますので。特にフリーダムとかは前者な感じがするので、そういう対比を持たせるのも良いのではないかな、と。
 
 
 ・アスランとメイリンとAAについて
 
 実は今週一番楽しみにしていたのがこの二人のその後だったので、ちゃんとやってくれたのは嬉しいです。思いっきり途中経過が省かれてましたけど(でも特にイベントなかったのなら、残り少ない時間をわざわざ使うこともないと思うので、それはそれでいいかな、と)。先週ちゃんと保護されていたので大丈夫だろうとは思いましたが、メイリンが無事だったのにはほっとしました。というか、アスランよりも軽傷ってのにかなり驚きましたけど。
 
 アスランが意識を取り戻したとき、最初に目にしたのはキラだった……というのには笑いました。普通そこはカガリの役だろう、と。でもそれよりも可笑しかったのが、
 
 「キラ……おまえ……死んだ……」(アスラン)
 
 「大丈夫、アスラン。君、ちゃんと生きてる」(キラ)
 
 のやりとり。
 
 このときのキラの台詞ですが
 
 ー分が死んだと思われていたなんてこれっぽっちも思っていなかったため、当然アスランがアスラン自身の生死を考えたと思った。
 
 ∋爐鵑世隼廚辰討い織ラが目の前にいる→つまりここはあの世? という図式がアスランの中で成り立ったことに気づいてそう言った。
 
 お互いが自分のことより相手の心配をした。
 
 という三つの可能性があるわけですが、私が最初に思ったのが,世辰燭發里如△鉢の可能性は他の方のブログで見て、なるほどそういう解釈もあるかと驚きました。というか、普通は△なのでしょうか……?(だとしたら私って……)。
 
 しかし、相変わらずキラとカガリで反応が違うアスランが何とも……。どう見ても、カガリ<キラですからね。ひょっとしたら、AA堕とされたときはカガリは既に離艦していると思っていたのかもしれませんが。
 AAでの会話は、個人的には非常に和んだ場面でしたが、アスランの言葉がほとんど聞き取れなかったのが残念でした。何度か見て断片は分かってきましたが……石田さん、演技上手すぎです。
 
 
 ・ヘブンズベース戦闘の合間に挿入されたAAについて
 
 戦闘の途中で挟まれるAAでの様子は不評っぽいことを書いている方が何人かいましたね。単純にAA描写はいらない、という人もいれば、戦闘の勢いが削がれる、という人も。後者は「確かに」と思う部分もありますが、私はどちらかというと好評価でした。
 何と言うか……勢いが削がれるのも本当だけど、緩急がついている感じがしたのが良いかなぁ、と。それに、何となく対比になっているように思えたんですよね。激しい戦闘が繰り広げられている戦場と、一見平和そうに見えるAA。
 でも一番は、タイトルにも書いた、
 
 「僕たちはまた話せる、いつでも……」
 
 というキラの台詞。アスキラ好きを喜ばせるような台詞、ということを書いている人がいてその意見はけっこうショックだったんですが、というのも私は全く違う解釈をしていたからなのですけど。
 
 先述した対比の話になるのですが、
 
 一つは、きちんと対話しているように見せかけて実はしていない(あるいはいずれ対話のない世界を作ろうとしているように、現時点では思われる?)デュランダル議長と、ちゃんと対話しようとしているキラ。
 
 もう一つは、既に話し合いでの解決を放棄して戦闘を開始してしまった戦場(つまりもう話すことはできない)と、『いつでも』話せるということを当たり前のこととして語られたこと。
 
 何気ない台詞だけど、実はかなり重要な台詞なのではないかと感じました。この辺りのことって、無印のときからある大事なテーマであるように思いますので。
 
 
 ◇新ED
 
 EDへの導入部はさすがSee−Sawという感じです。有坂さんの曲も素晴らしかったですが、それに少しも劣りません。3期EDも悪くはないのですが、ちょっと穏やかすぎるかなと思っていましたので。全体的な曲も勿論良かったです。最後を締める曲としては最高だと思います。
 
 「君は僕に似ている」の君と僕が誰なのかは、聴くまではシンとキラかと思っていましたが、アスランとキラもあり得そうですね。とはいえ、アスランとキラよりはシンとキラのほうが似ているように思うので、主はやっぱりシンとキラかなと思います。
 
 映像は再びスクロール。斜めというのは珍しいですが、良いと思います。イザークやディアッカいましたし、その他も主要人物はみんないたみたいですし。
 ・メイリンが緑服のままAA寄りにいるので、彼女は結局どのサイドになるのだろう、という疑問はありますが、エターナルが有力かなと思います。ダコスタ君が緑服なので。
 ・OP・EDともにネオ(ムウ)がAAサイドにいるのは、実は他の方のブログ読むまで気づきませんでした(汗)。この後どういうドラマが展開されるのかは気になるところですね。記憶が戻って仲間となるのか、記憶が戻らないまま新しい関係を築くのか。
 ・ラクスの衣装が新しくなっていますが、個人的には今の服のほうが好きですね。ラクスはロングスカートのほうが似合う気がします。
 ・最後に思わぬどんでん返しが待っていたのが、肩を組んだキラとアスランでした。てっきり今までのパターンでラクスの伸ばした手の先にはキラがいるのかと思いきや、二人で来るとは……! この二人のコンビ(あくまで友情)は好きなので、嬉しいといえば嬉しいです。今までこんなカットありませんでしたし。
 
 ◇予告
 ネタバレで知ってはいましたが、「アスラン脱走」といい、「天空のキラ」といい、三石さんの声で言われると妙に笑えてきます。
 次回はストライクフリーダムの発進回と思われるので、非常に楽しみです。……と、同時にちょっと不安もありますが。トラさんが撃墜(最悪戦死)しないかとか、メイリンが具合悪そうだったけど大丈夫なのかとか。二人とも死なないで欲しいです。あとあのザクは誰なんだろうとか。
 
 ◇余談
 長々と書いてきましたが、何だかんだで今回一番鳥肌が立ったのは、デスティニー終了後にやった「ハガレン」の映画CMでした(笑)。ネタバレも多く含んでそうなCMでしたが、ロイが「生きていると思ったぞ」みたいなこと言ってたところか、エドとアルが一緒にいたとことか……! 今から公開されるのが非常に楽しみです。ハガレンはけっこうクオリティーの高いアニメだったので余計に。
 実はテレビシリーズをまだ最終回まで見てないので(ビデオに録画だけはしてありますが)、映画公開までに見ておかねばと改めて思いました。
 
Archives
Categories
最新トラックバック
プロフィール

祥雲

Amazon
Recommend


コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume02

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume03

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume04

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume05

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume06

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume07

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume08


感想

Blu-ray版はこちら→
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume02 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume03 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume04 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume05 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume06 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume07 (Blu-ray Disc)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume08 (Blu-ray Disc)




ef - a tale of melodies. 1

ef - a tale of melodies. 1(初回限定版)

ef - a tale of melodies. 2

ef - a tale of melodies. 3

ef - a tale of melodies. 4

ef - a tale of melodies. 5

ef - a tale of melodies. 6


感想

Blu-ray版はこちら→
ef -a tale of melodies.Blu-Ray 1

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 1(初回限定版)

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 2

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 3

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 4

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 5

ef -a tale of melodies.Blu-Ray 6


主題歌・OST→
「ebullient future」ELISA
「笑顔のチカラ」 羽山ミズキ(後藤麻衣)
「願いのカケラ」 雨宮優子(中島裕美子)
ef - a tale of melodies.ORIGINAL SOUNDTRACK ~elegia~



ef a tale of memories. Blu-ray BOX (初回限定生産)
  • ライブドアブログ